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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: Other Instrument  

Nicole Mitchell / Awakening

  Nicole Mitchell (flute)
  Jeff Parker (g)
  Harrison Bankhead (b)
  Avreeayl Ra (ds, perc)

  Recorded March 2 & 3, 2011
  DE599 (Delmark) 2011

  1. Curly Top
  2. Journey on a Thread
  3. Center of the Earth
  4. Snowflakes
                      5. Momentum
                      6. More Than I Can Say
                      7. There
                      8. F.O.C.
                      9. Awakening All compositions by Nicole Mitchell

先日聴いた Jeff Parker(B1967)のトリオでの “Bright Light in Winter” だが、ギタリストとしての実体もはっきり見えてこないモヤモヤ感もあった
ことで、適当な他作も聴いてみたいと思いチェックしていたら、参加作ながら、おもしろそうなものがあったので、早速ゲットしてみた。
フリー系のフルーティスト Nicole Mitchell のクァルテットによるリーダー作である。
全て Nicole の手による全9曲という内容ながら、クァルテットという小編成参加作での Parker の役目も、バッキングにソロにと、ギタリストとしての姿も
何か見えてくるものもあるだろう、そして私的に好きな楽器フルートが絡んだ作ということで、期待するものもある。
先日の Parker作とは、同録音年になるが、自身のリーダー作と、こうした参加作で、プレイの違いはどうなのか?その辺にも興味がある。

さて、フリー系のフルートということで、ノンリズムで、どフリーなものも、ちょっとだけイメージはしていたのだが、意外とリズムもしっかりと、比較的ノーマ
ルな展開のものが多い。これは、冒頭曲にストレートに4ビートで快調に飛ばす曲を配したこともアルバム全体のイメージに関わったような気もする。
Nicole のフルートは、技量面でも高いものがあり、その多彩な技から繰り出される音の色にも表情豊なものがある。フルートの魅力は、リードの振動を利用
する楽器とはまた違い、人の吐息、そして時には声そのものが音に含まれてくることもあり、そういったものが混然一体となった生身の人の息づかいも伝わ
るような音の表情といったところに魅力があるが、必要に応じて、技を使い分ける Nicole のフルートには、巧みなものがあり、色、艶、そして時には香りさえ
感じるような音の動きは、生に溢れている。

音楽は、ノーマルなテイストのもの主体ではあるのだが、アドリブパートでは、かなり自由な動きも見せており、元来フリー系の感性も持っているというメン
バーだけに、ノーマルなテイストの中で見せるそういった感性の混入が普通ながら微妙に普通でないという状況をつくり出しており、その一見普通ながら
一味違った部分を含んだ仕上がりが今の自分には、なかなか心地良い。

本作での Jeff Parker のギターからは、元来、彼がベースに持っているものなのか、プリミティブ、アーシーといったものが感じられるのだが、この辺は
Parker自身を含め、シカゴベースのメンバーになっているということも大いに関係しているのかもしれない。
先日聴いた前述のリーダー作とは、参加作ということもあり全く違ったプレイをしており、違った面を見る事ができたのも収穫だった。印象では、こちらが
素なのかな?
先日の盤では、Parker のギターにたどたどしく感じられる場面もあったのだが、本作でもやはり同じようなところがあった。これは多分に、今時のハイテ
クギタリストに耳が慣れてしまっているのも一因として考えられる。ミュージシャンは、表現上必要ないことまでやらんでいいのだ。その技術を見せるために、
やらんでいいことまでやってしまい、そのムダな動きにより、音楽のクォリティを落としてしまっていると感じることも度々ある。
とは言え、この Parker にも、ややヘタウマ的傾向があるとも言えるかもしれない。が、2作を聴いてみて感じたことは、そういった技術面での小さなマイナ
ス面を大きくカバーできる独創性もある豊かな感性を持っており、実際、彼のギターは、ヘタな今時のハイテクギタリストの音と比べれば、人間味もある音
として自分の耳には入ってくる。
時々、華麗な技に見とれてしまい、ついつい己を見失ってしまうこともあるが、音楽は、やはり感性、技は単なる手段にすぎないこと、時々思い出したい。

M3 “Center of the Earth” での、Nicole の生き物のようにあちこちに自由に飛び、跳ね回る生命感に溢れたフルート、そして独創的な Parker の
ギター、捨て曲なしだが、これがベストかな。
全編に渡り、Nicole のcompositionも光る。

JAZZ-other instrument 44
Nicole Mitchell
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