前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Gene Segal / Spiral

  Gene Segal (g)
  Brian Charette (Hammond B3 organ)
  Bruce Cox (ds)

  Recorded December 2015 & May 2016
  SCCD33132 (SteepleChase) 2017

  01. Spiral
  02. Creeper
  03. Two Sides to Every Story
  04. Us
  05. Dharma
                      06. Hidden Place
                      07. Sunken Treasure
                      08. Into Night
                      09. Blues Out
                      10. Soulstice

ロシア出身、幼少期に米国移住というギタリスト Gene Segal の新作。
Segal については、Jon Irabagon 絡みのものを聴いてはいたのだが、今回は特に Brian Charette のオルガン参加とともに、 Segal にとっては、初
めてとなるこのフォーマットでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ちょっと気になる一枚だった。

Segal については、Scofieldに通じるようなラフなテイストとともに、ブルーな感覚といっても、ロシア生まれといった血の部分も関係しているのか、米
国系ギタリストのそれとは、微妙な違いも感じていたが、今回、 Charette のオルガンを入れたことで、そのあたりの持ち味が、より表に出てくる形となる
のか、興味深いところ、内容の方は M6 “Hidden Place” を除いて全て Segal の手によるもの。

なるほど、Segal のギターは、管を入れずオルガンを加えたトリオ編成としたことで、以前聴いたものより、ブルージー、ファンキーに攻めている感もあり、
本作に彼が求めたテイストもこれなのかと思う。
ブルージーといっても、昔ながらのベタな語り口ではなく、あくまで今を生きるギタリストの感性での表現なので、納得できるところだ。そして、やはり
本作も聴いていると Scofield の顔が浮かんでくるような場面もあった。 M4 “Us” での軽いタッチのノリで、ちょっとメロウな歌わせ方などに、その影を
感じる部分もあり、本作には無いが、おそらく Ballad系のものをやったら、そのあたりの歌い方のクセも、もっと出てくるのではと思える。
全体にラフでザックリしたテイストが印象の Segal のギターで、そこが持ち味であり個性とも言えるのだが、私的好みで勝手なことを言わせてもらえば、
ここに少しのモダン、インテリジェントな感覚もプラスされれば、音楽はより魅力的になるとも思える。そういう意味では、Irabagon 絡みで聴いた作の
ようにコンポラテイスト溢れる音楽の方向性の中でより光を放ち、また可能性も感じる。

Charette のオルガンは、Segal の音楽に合わせ、ブルージーな味も出してはいるのだが、あくまで抑制をきかせたクールなタッチを維持しており、本作
では、まとめ役として機能しているように思える。ここで Charette までイケイケになってしまったら、本作も単なるファンキーなギター・オルガントリオ作
になっていたことだろう。近年の Charette の自身作、参加作などでは、私的好みで見るなら、一作ごとに評価がUp-Downし、安定しないところもあった
のだが、もともと持っていた、いいものが、やっと開花してきた感もあり、これまでコンテンポラリーオルガンシーンの中心にいた Goldings, Yahel,
Versace..........などのオルガニストとしての活動が極めて鈍い状況を考えると、オルガニストとしてのアルバムリリースもコンスタントに、積極的な姿勢も
見えるこの Charette は、楽しみな存在になってきた感もあり、どちらかと言うとアウトサイダー的傾向のあるギタリストよりも、基本正統派ながら、新感
覚も持ち合わせているといったギタリストとのコラボの中から、より魅力ある音楽のイメージもできるのだが........................。

そんなことで、どちらもそれなりに魅力も感じているギタリストでありオルガニストでもあるのだが、一方が出ようとする、もう一方は抑えようとするという
あたりの動きが、トータルに見ればパワーロスにもつながっているといったヘンな感覚もあり、感性の質という点では決して相性が悪いとも思えない
ご両人だが、噛み合わせが、微妙にうまくいかなかったかな?

             

JAZZ-guitar 179
Gene Segal
スポンサーサイト

Newer EntryDexter Gordon / The Shadow of Your Smile

Older Entry201705-2

 

Comments

Leave a comment







1
3
4
5
7
9
10
11
12
13
14
16
17
18
19
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 05