前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 09 2017

Category: Other Instrument  

Stephane Huchard / Panamerican

  Stephane Huchard (ds, perc)
  Jim Beard (p, Rhodes, Hammond B3, keyboards)
  Chris Cheek (ts, ss)
  Nir Felder (eg, ag)
  Matt Penman (b)
  Minino Garay (perc)

  Recorded in January 2012 at Brooklyn Recording Studio, New York City, U.S.A.
  JV570019 (JazzVillage) 2013

  01. Sleepless
  02. Groovy Side
                      03. Just an Herbie Vore
                      04. Boogaloo King
                      05. Bancal Cha-Cha
                      06. El Minino
                      07. Find a New World
                      08. Melodic City
                      09. Happy New York
                      10. Dream Solo All tracks composed by Stephane Huchard

先日来の Emmanuel Bex 関連作聴きの流れの中で、久しぶりにジャケットを見て、思い出したように聴いた一枚。
フランスのドラマー Stephane Huchard(ステファン・ウシャール B1964) は、世紀末の頃、同じフランスのオルガニスト Emmanuel Bexのアルバム “3” で
初めて出会ったのだが、その質の高いプレイが、印象に残っていたこともあり、彼名義のアルバム等をチェックしていた時、その魅力あるメンバーに、即ゲット
してみたというのが本作だった。久しぶりに聴いたので、ついでに記事としておきます。

全曲、ドラマーである Huchard の手による10曲だが、音楽は、あえて狙ったテイストと思われるポップ、ラテンタッチ............など、ライトな 感覚で統一されて
いるとも思える聴きやすいものとなっているのだが、けっこう作り込まれた印象もあり、ライトタッチながら、イージーといった 感覚はない。全体に抑え気味のプレイ
ながら、その多彩でコントロールのきいたドラミングからは、基本となる楽曲とともに、高いセンスも 感じられ、個よりもコンポーザーとしてトータルなサウンドに重き
をおいた姿勢も見える内容となっている。 その辺は、各種キーボード系を、曲調により使い分けバッキングにソロにサウンドに彩りを添える Jim Beard が、リーダー
Huchard の 補佐役としてサウンドメイキングにうまく機能しているといった感じだ。

全体にそんなつくりのサウンドなので、それぞれのソロに大きくスポットが当たるといった場面も、あまりないのだが Cheek, Felderなども この方向性の中で、抑え
気味ながら堅実なシゴトで大いに貢献しており、このサウンドの中にあって、Penman のウッドベースが、いい落ち着き をつくっているようにも思う。

JAZZ-other instrument 43
Stephane Huchard

スポンサーサイト
Category: Other Instrument  

Mathias Levy / Playtime

  Mathias Levy (violin)
  Sebastien Giniaux (g)
  Jeremie Pontier (ds)
  Matyas Szandai (b)
  Emmanuel Bex (org)

  JMS1062 (JMS) 2013

  01. Birdy
  02. Venus
  03. Rue Myrha
  04. Portrait in Black and White
                      05. Chaloupe
                      06. Canson
                      07. Le Conteur
                      08. Anniversary Blues
                      09. Beyrouth
                      10. Ensoleillement
                      11. Valse Calme

フランスの若手バイオリニスト Mathias Levy のクァルテットに、やはり同じフランスのオルガニスト Emmenuel Bex(B1959)がゲスト参加したもので、
先日来の Emmanuel Bex 関連作聴きの流れで聴いた一枚。 Jazzでは、マイナーな楽器とも言えるバイオリンだが、それでもフランスには、既聴のバイオリニスト
も多く、Stephane Grappelli(B1908 - 1997)、Jean Luc Ponty(B1942)、Didier Lockwood(B1956)、Scott Tixier(B1986 生まれはモントルー)............
......などがいるのだが、本作の Levy に関しては本作が初めてとなる。

冒頭曲 “Birdy” で、いきなり高速4ビートに乗り、Levy のバイオリン、Bex のオルガン、そして Giniaux(ジニオー?)と快調にソロを飛ばすオープニング。
つづくM2 “Venus” では一転、スローな展開で、繊細な Levy のバイオリンがよく歌い、これで掴みはバッチリという感じだが....................
本作でのゲスト Emmqnuel Bex の参加は3曲、高速4ビートのM1、Bex得意のボコーダーを使っての繊細なスローナンバーM4、ミディアム・ハイの
ブルースM8 とバラエティに富んだ3曲で、本作中の魅力のナンバーになっている。
その他の Levy のカルテット曲については、マヌーシュ・ジャズあるいは中東を思わせるようなラインがあったりと、やや曲調が偏ってしまった印象も
なきにしもあらず。
スピード感溢れるキレ味、歌心........とハイレベルのものも感じさせる Levy で、伝統的に良いバイオリニストが存在してきたフランスにおいて、今後も
楽しみな若手とも感じるのだが、あまり狭い範囲の音楽にこだわってしまうと、行き詰まってしまうこともある。
このギタリストも、感性の質からすれば、おそらくそっち系のギタリストではないだろうか?
デビュー作の本作のみで、何とも言えないが、現代的感覚も十分持ち合わせていると思える Levy なので、あまり狭い範囲の音楽にこだわることなく、
また伝統芸の方向に走りすぎることなく、新しい時代にふさわしい Jazzバイオリンの形を求めていってほしい、そこが無いと、この分野も先細りになって
いってしまう。

            

JAZZ-other instrument 42
Mathias Levy
Category: oldies  

Sonny Rollins / A Night at the Village Vanguard

  Sonny Rollins (ts)
  Wilbur Ware (b - 1,2,3,4,6)
  Donald Bailey (b - 5)
  Elvin Jones (ds - 1,2,3,4,6)
  Pete LaRoca (ds - 5)

  Recorded Novvember 3, 1957
  CDP7 46518 2 (Blue Note)

  1. Old Devil Moon
  2. Softly As In A Morning Sunrise
  3. Striver's Row
                      4. Sonnymoon For Two
                      5. A Night In Tunisia
                      6. I Can't Get Started

先日、JD Allenを聴いていて、何となく思い浮かんできた Sonny Rollins のテナー、しかもピアノレスのトリオ、ということで引っぱり出してみた一枚。
昔、LPの時代にはよく聴いた盤だったtが、CDに切り替えてからは、あまり聴いた記憶がない

Sonny Rollins(B1930)が好んだピアノレストリオによる同年録音の “Way Out West” と並ぶ名作、Elvin Jonesの参加も魅力だった Village
Vanguardにおけるライブ。
豪快にドライブする、Rollins も好きだったが、剛柔兼ね備え、デリケートに独特の歌いっぷりを見せる Ballad も好きで、M6 “I Can’t Started”
は、当時好んで聴いていた一曲。
糸を引くように粘る Elvin のブラッシュワークをバックに、太くはっきりしたラインを紡ぎ出してゆく Rollins、こうしてあらためて聴いてみると
濃厚な Jazz Spirit でムンムンとして、むせ返るようだ。まさにJazz だね!

トリオという、ミニマルなフォーマットにおいて、全体にElvin のプッシュが音楽に活力と張りをもたらしており、この我々生物の鼓動、呼吸といった
生命の源とも言えるものと、どこか連動してるかのような流動性もある生きたタイム感覚は、天性のものだね。

            

JAZZ-oldies 22
Sonny Rollins

Category: sax (第2期)  

JD Allen / Radio Flyer

  JD Allen (ts)
  Liberty Ellman (g)
  Gregg August (b)
  Rudy Royston (ds)

  Recorded at Tedesco Studios, Paramus, NJ on January 2, 2017
  SCD2162 (SAVANT) 2017

  1. Sitting Bull
  2. Radio Flyer
  3. The Angelus Bell
  4. Sancho Panza
                      5. Heureux
                      6. Daedalus
                      7. Ghost Dance

ここ一週間ほどは、あれもこれもと、引っぱり出しては聴きの、アバクロにどっぷり浸かった日々になってしまったが、それぞれのアルパムに出会った
頃の状況なども思い出しつつ、これまでの流れを振り返っては、頭の中を整理するいい機会にもなったと、残念なことだが、そう考えよう。
しかしながら、これからは彼の新たな考えの詰まった新作にも出会えなくなってしまうというのは、何ともさびしいことだね.......................合掌!

で、アバクロの記事は、いずれまた機を見てということで、気分を変えます。

ここ10年近く続く JD Allen(B1972) のレギュラートリオに、ギターの Liberty Ellman(B1971) が参加するという私的注目の一枚。
Allen は、ピアノや管などを入れる時は、基本的に本作のこのトリオ以外のメンバーで、ユニットを組むことが多く、その点でも、この互いに知り尽く
した3人に新たな感性を迎え入れることの意味を考えると非常に興味深いものがある。また、Allen としては、珍しいギターという楽器、そしてそれが
コンテンボラリーからフリー寄りといった中間のエリアでの活動も多い Ellman という感性が、このトリオに及ぼす影響がどうあらわれるのか............
と、誠に興味の尽きないところだ。

根っこのところで、Rollins やら Coltrane なども感じさせる Allen だが、本作でも、その音楽の端々に微妙に漂うスピリチュアルなテイストやフレー
ジングなどからは、偉大な先人の影も感じることができる。コンテンポラリー系Sax奏者の中でも特に愚直なまでに硬派一直線といった姿勢には、
昔から一貫したものもある Allen だが、本作においてもその変わらないブレない音づくりの作法も感じられる。
本作の一つの関心事でもあった、感性面では、より先端寄りの尖ったものを持つ Ellman が、混入したことにより、Allen の音楽も変わるのかと、
興味もあったところだったのだが、この男、なかなかの頑固者のようで、音楽は、まっすぐ一直線、ブレを見せていない。
どう変化を見せるのかといった部分で、ある程度の期待もしていた自分としては、多少の不満もあったことは確かだが、その提示された音楽のクォリティ
には十分満足できるし、その不器用なまでの、融通もきかないまっすぐな姿勢には、何か共感させられてしまうものもある。
一般的には、融通のきかない、柔軟さもない音づくりの姿勢には、共感できない自分だが、彼の場合は、その先に自分の音楽を前に進めるといった
強い意志も見え、そこに共感できるのだ。
なので、本作の印象としては、その頑固なまでに自分を通す Allen に Ellman が、歩み寄ったといったところだろうか。まあ、Allen のリーダー作
だから、当然のことなのかもしれないが。
なので、普段はもう少し不穏度の強い空気感を振りまく Ellman のギターも、音そのものの印象とともに、多少ノーマルな立ち居振る舞いといった
印象もあり、Ellman サイドに立って見れば、多少の不満も残るのだが、それはあくまで Ellman 中心に見てということなので、このクァルテットの
トータルな音楽として考えれば、誠に魅力の一枚に仕上がっている。

この瞬間の対応と自由な動きも求められる音楽の中で、変幻自在に攻めのプッシュも見せる Rudy Royston のドラミングは、音楽に活力と推進力
を産み、その貢献度も絶大なものがある。

私的には、好みのテイストを持つ一枚として十分満足できるものだったが、欲を言えば、せっかく参加させた Ellman という自身のトリオには、今まで
無かった先進の感性を利用して、自身の新たな世界を打ち出すといったところまで、踏み込む柔軟性を持ち合わせていたなら、まちがいなく星5つ、いや
もう星半分おまけが付く内容だ。
Allen のSaxは、表面上のテイストにおいては、典型的コンテンポラリー系のものを感じさせてはいるのだが、よくよくそのフレージングなど細部を
聴いていると、先人の残した伝統の影を随所に感じ取ることができる。それは、決して悪いことではなく、むしろ好ましいこととも言えるのだが、
全ては程度問題、まっすぐブレない姿勢も大事だが、度を超すと可能性を狭めてしまうことにもなる。結局、その辺の塩梅を判断するのも才能
ということになるのかもしれないが............。

M5 ”Heureux” あたりでの速めの4ビートの展開における Ellman のソロなどを聴いていると、あらためて Liberty Ellman というギタリストの
独自性もある魅力も感じるという1枚でもあったが、この Ellman の立ち位置とカブるエリアでシゴトのできるところも見せてくれた Rez Abbasi
を、ここにあてはめても、何かまた違ったおもしろいイメージができた。そんな1枚でもあった。

JAZZ-sax 91
JD Allen
1
3
4
5
6
7
8
10
11
12
13
14
15
17
18
19
20
21
23
24
25
26
27
28
29
30
> < 09