前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 08 2017

Category: organ (第2期)  

Zeppetella Bex Laurent Gatto / Chansons!

  Fabio Zeppetella (g)
  Emmanuel Bex (org, voc)
  Geraldine Laurent (as)
  Roberto Gatto (ds)

  WJ 113 (jando) 2017

  01. E La Chiamano Estate
  02. Bocca Di Rosa
  03. Buona Notte Fiorellino
  04. A Me Me Piace O' Blues
                      05. Napule È
                      06. Luna Rossa
                      07. Avec Le Temp
                      08. C'est Si Bon
                      09. L' Été Indien
                      10. Les Temps Des Cerises
                      11. Le Bon Dieu

フランスのオルガニスト Emmanuel Bex(B1959)は、90年代に出会って以来、ほぼ全作聴いてきている。もっとも他のコンテンポラリー系の主な
オルガニストについても同様なのかもしれないが、この Bex については、特に90年代に出会った1枚のアルバム(”3” 1998)、中でもある1曲が、
自分の中での彼の高い評価を決定づけてしまい、その爆発的プレイは、自分のOrgan史の中でも特別の1曲として刻み込まれており、私的には、コン
テンポラリーオルガンを語る上では、外せない一曲となっている。そんなことで、以来、常にレーダー圏内においてきたオルガニストでもあった。
本作での Zeppetella Bex Gatto の3名については、過去 “A Tribute to Wes Montgomery(1998)” にて共演歴もあり、その後も度々共演も
ある周知の仲、今回はそれに気鋭の女流アルト奏者 Geraldine Laurent の参加も目を引く。
本作は、共同名義作ということになるのだろうか? リーダーもはっきりしないし、一応 Emmanuel Bex目当てのゲットでもあったので、カテゴリー
“organ” の記事とします。

本作は、シャンソン縁の曲を題材としているようで、フランス人である Bex や Laurent にとっては、昔からよく接してきた曲ということなのかも。
こういったコンセプトのアルバムにありがちな、ヘンな方向に偏ってしまい、Jazzのスピリットも希薄にといったことも、ちょっと心配したが、個性派
Bex のこと、普通にJazzではないものの、十分にJazzとなっていることに、まずは安心。

形としては、ZeppetellaのギターとLaurentのアルトをフロントに配して、Bexのオルガンがバッキングそしてソロに全体をコントロールしつつの
音楽は、Bexの感性が色濃く出たものと感じられ、コンポーズ面ではBex中心のユニットといった印象も持つ。
他の誰でもない、極めて個性的な感性の持ち主である、Bexのオルガンは、 他のコンポラ系オルガンの流れの主流ともなってきた主に米国系の
Goldings, Yahel, Versace.........といったコンポラ系の本道を行くスタイルからは、外れた道を歩んできており、今後も本道に合流してくるような
流れにはならないだろうと予想している。
そんなBexなので、通常のJazzの感覚、あるいは他のオルガニストによく見られるブルースの感覚といったものは、一切、持ち合わせていないので
はと思われる方もいるかもしれないが、前述のアルバム “3” 中の一曲では、濃厚なブルース感覚を放出し、周囲の空気まで振動するかのような
重低音のハモンドが炸裂するのには、かなりのインパクトがあった。個性派ではあるが、Jazzオルガニストとしての基本のところは、しっかり通過して
きており、その上での現在の形というのも確認できる。未聴の方は、問題の一曲 “Where?” とともに、ぜひ体験をおすすめしたい。なぜ、 Bex なのか、
一発屋と勝手に言ってるが、その彼の高い能力が最も高みに達した瞬間をとらえた一曲である。

本作から話が逸れてしまったが、けっしてまずくはない、が、いい時のBexを記憶している身としては、やはりちょっと物足りないものがある。
Zeppetella のギターは、澱みない流れを作り出し巧いのだが、個性派 Bex の音楽の中では、そのソツなく、クセなくといった部分が、やや負の要素
として感じてしまうところもある。

その他の Emmanuel Bex 関連作は → こちらから

JAZZ - organ 191
Emmanuel Bex
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Category: guitar (第2期)  

Gene Segal / Matter

  Gene Segal (g)
  Jon Irabagon (ts)
  Sam Sadigursky (cl, bc)
  Sean Conly (b)
  Jameo Brown (ds)

  Recorded December 3, 2014
  SCCD33121 (SteepleChase) 2015

  1. Faint Memories of Home
  2. Ordinary Matter
  3. Mood
                      4. Vortex
                      5. Patiently
                      6. Waiting
                      7. Strange Matter
                      8. Morph
                      9. Sun King

ロシア出身、幼少期に米国移住というギタリスト Gene Segal の2015年作。
前作 “Mental Image” とは、同じメンバーながら Irabagon は、asからtsに、そしてtsとcl系を担当していた Sadigursky は、cl系に専念するといった
楽器担当に変更がある。

g と cl のテーマから始まる冒頭曲、中東を思わせるようなライン、そして一瞬だが、あのジャンゴ・ラインハルトを思い出させるような響きも交えての
Segal のギターソロがなかなか良い。いきなり本作中の魅力の一曲が飛び出してしまった感じだが、コンテンポラリー系ギタリストの中心として
Metheny やら Rosenwinkel あたりを通過してきたといった感性のギタリストに関心が集まる中、こういったそれ系とは、異質の個性ある感性は、
貴重な存在だ。
シングルトーンで押しまくるだけのギタリストではない。コードプレイも多用しつつ、時には浮遊感ある表現、そして時にはエフェクトも加えてワイルドに攻める
M8 “Morph” など、加えて曲調もバラエティに富むなど、多彩なものがある。一瞬だが、Scofield を感じる響きには、通り過ぎてきた過去もイメージされる。
細かくチェックしていけば、もちろんそれなりの個性も感じられる多くのコンテンポラリーギタリストだが、一歩引いて大きな目で見れば、大同小異と
いう感じもなくはないという中で、そんな大きなメインの流れとは、どこか異質という感性は、生まれという血の部分も関係しているかは、わからないが、
やっぱり魅力だ。個性派として、大事にキープしておきたい存在だ。うまく伸びていってほしいね。

Irabagon と Sadigursky も良好だが、本作では、cl系に専念したSadigurskyの存在感が目立つ。
Conly - Brown のリズムセクションも良し、今後もリリースがあるかは、わからないが、次作も聴いてみたくなるユニットだ。

JAZZ-guitar 183
Gene Segal
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