前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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201611-8

           

           去年の今頃の状況はどうだったかと、過去記事を見ていたら
           12月9日付の記事に、暖かくてまだコートも着ていないというようなことが書いてあった。
           それに比べ今年は、秋の中に、強引に冬が割り込んできた感じ。
           厳しい冬になりそうな気配.....................

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Category: guitar (第2期)  

Rale Micic / Night Music

  Rale Micic (g)
  Danny Grissett (p)
  Corcoran Holt (b)
  Jonathan Blake (ds)

  WCS086 (Whaling City Sound) 2016

  01. Hotel Insomnia
  02. Jano
  03. Melody in a Mist
  04. Late Call
                       05. Blue
                       06. Nocturne
                       07. Night Music
                       08. Nocturne (reprise)
                       09. Afterparty
                       10. Sunrise
                       11. Color of the Sun

セルビア出身のギタリスト Rale Micic(レイル・ミシック B1975)は、過去にも購入歴はあり、地味、堅実といった印象もあったせいか、強いインパクト
の記憶としては残っていないのだが、私的好み外のギタリストとして、悪い印象を持ったというわけでもなく、単に印象が薄かったといったことである。
彼の米国での活動も2000年代前半ぐらいからだったと思うので、かれこれ10数年経っているわけだが、その割に大きなスポットが当たることもなく、
知名度がいまいちという状況も、そのハデさのない堅実なプレイといったあたりが多分に影響しているのかもしれない。

本作は、私的には、ちょうど Micic とは似たような印象もあり、地味ながら、それなりに惹かれるところもあり、過去には2度、生でも聴いてきたという
ピアニスト Danny Grissett の参加とともにJonathan Blake の参加が音楽に良いイメージができたので手を出してみた。

本作も一聴して、やはりキラビやかな光沢感のない裏通りでも思い出すようなマイナー感が漂う。そういう意味では、内容と全く関係ないとも思えるような
ジャケットのアートワークも多い昨今、内容をうまくイメージしたジャケットになっているのかな。
このマイナー感というのは、イコール音楽の魅力に欠けるということではない。二流、マイナー、B級.............といった中に見出す好印象に、何か特別の
ものを感じることがある。この辺は、ことばで説明するのは、むずかしい。己の感性が、直感的、瞬時に受け取る感覚なので..............そもそも、ことばで
表現することの不可の領域があるからこその音楽であり、そういうものだと思っている。
Micic の持つ今を感じさせる空気感は、コンテンポラリー系と言ってよいものだ。ただ、先端の方で先進性ある空気を振りまくといったタイプではなく、
あくまで中庸を行くということで、あの新しい音創りの現場独特の張りつめた空気感みたいなものは、音楽にはなく、安心して身を任していられる音楽
といった感じだろうか。通常、こういったケースで、私的感覚では、魅力に欠けるといった受け取りをすることも多いのだが、そういった方向には、ならす゜
何か惹かれるものも感ずるのは、全ては、このギタリストの持つ感性によるところなのだろう。
ハイテクの力技で押しまくるタイプでもない彼だけに、そこにストロングポイントがあるのは、大きい。
昨今は、逆に感性面の魅力に欠けるが、ハイテクで惑わすというギタリストも多いという中、これが正常な形と言えるのかもしれない。

自分の好みかもしれないが、マイナー系の曲調のものにより魅力が出る感性と感じる。Grissett の端正なピアノも相性が良い。
M4 “Late Call” 、ちょい速めの4ビートの中でのMicicのギター、スムーズな運びのフィンガリングが実に気持ちが良い。

地味ながらなかなかの好盤というのが率直な感想だが、その虚飾、ハッタリのない「地味」という部分に好印象を持つ。

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Rale Micic

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君の名は。

     

監督:新海誠 2016東宝

話題作、大作、人気作といった類いのものには、足が向かないことも多いのだが、イラストやその画像処理などに興味があったこともあり、
見てきた。
ツッコミを入れたいところは、もちろんあったのだが、細かいところは、ともかくとしてトータルに見れば、今の時代を舞台として瑞々しく
描かれたファンタジックな世界は、中だるみもなく、107分一気に楽しませてくれるものがあった。

画像のきれいさは、清々しいものがあった。生き生きとした東京の街、自然豊かな飛騨の風景、清流の澄んだ水面を流れる真っ赤なもみじの葉
............などなど、リアリティあるイラストが、嘘の世界の中の現実への感情移入を容易にしていた。この辺は、時代設定が今であること、
そしてその今を生きるそれぞれのキャラクターが瑞々しく描かれていたことが大きい。
ただ、そういった主に背景に当たる部分のリアル感とそこに配置される点景の描写のクォリティに差があり、全体として整合性という点で
馴染みの悪さから全体のクォリティを落としていると感じる部分も多々あったのはちょっと興ざめ部分として惜しい。

しかし、十分に満足できるできる内容であったこと、そして実写とは比べ物にならないほどの表現の自由度を持ったこの手法に、大きな
可能性を感じられたことが、何よりの収穫だった。
近い将来、革命的なアニメ作家の出現で、この世界も大きく変わるのかもしれない。

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201611-7

              

              地方都市に行く機会も度々あるのだが
              商店街も概ね、こんな感じのところが多い。
              昔は賑わっていたんだろうけど、シャッターが下りているところも多く、
              活気が無く、まるで死の街。こっちに一人歩いて来るおっちゃんも何だかゾンビに見えてしまう。
              こういった商店街も、駅からは、至近距離にある場合も多く、何かもったいないことだね。
              大型商業施設開業、客のニーズの変化、車の利用.......などなど、理由はいろいろあるのだろうけど..........

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201611-6

               

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Category: guitar (第2期)  

Tisziji Munoz & John Medeski / Beauty as Beauty

Beauty as B  Tisziji Munoz (g)
  John ‘Lam-Sobo’ Medeski (p)
  Bob ‘Ra-Kalam’ Moses (ds)
  David Finck (b)
  Airto Moreira (perc & vocal)

  Recorded at Applehead Studios August 12, 2008
  AM024 (Anami Music) 2008

  01. Motherhood
  02. Only If You Love
  03. GratItude
                      04. Impermanen
                      05. Blessings
                      06. Crisis of Attachment
                      07. Happy Sadnes
                      08. It’s Done
                      09. Ways of Love
                      10. Wounds of Love
                      11. Thank You!       All compositions by Tisziji Munoz

相変わらずの Medeski 集中聴きの中で聴いた一枚。
アルバムタイトルから、イメージできるように、 全てオリジナルの Tisziji Munos(B1946) としては、珍しいBallad集。
5人編成だが、雰囲気としては、Munoz のギター と Medeski のピアノによるデュオといった感じで、2人のプレイにスポットをあてた仕上がりに
なっている。 Airto Moreira のボーカルというよりボイスは、ラスト曲にちょっと入っているだけなので、ほぼインストのアルバムと考えてよい。

Coltrane の影も強く感じられる Munoz でもあったので、当時は、Coltrane のあの “Ballads” を意識したものなのかといった思いの中での入手
でもあったのだが、結果的には、ギタリスト Tisziji Munoz の私的評価に迷いが出た一枚でもあった。

あくまで私的なことではあるのだが、ミュージシャン、特にギタリストの場合、速い展開よりもスローな “Ballad” においてその力量が出やすといったこと
もあり。その判断材料とすることも多いのだが、その点では、本作などは格好の材料と言えるのかもしれない。
前にも書いたが、Munoz は、事故による左手首神経損傷の過去があり、実際のところ、それがどの程度、プレイに影響しているかはわからないのだが、
何らかのハンデがあるのはまちがいないようである。
部外者である自分が、本作のプレイに、その辺の影響がどの程度出ているのかは、全く知る由もないのだが、あの彼の形ともなっている勢いあるハードな
プレイの中で見せるクォリティが感じられないのである。
減衰音の楽器であるギターで、しかも彼のようにシングルトーンのみで Ballad をこなすというのは、非常にハードルが高い。スローな展開では、
速い展開より以上に、微妙な歌いまわしなどで、アラが出やすく、Munoz が本来持っている感性が素直に100%出てないんじゃないかとも思える部分
もある。まあ、この辺は推測でしかないのだが、Munoz 自身もわかっていた状況だと思うが、それでもあえてこれを演ったというところに、何かBalladに
対するMunoz の特別な思いもあったのかとも思える(まったくの勝手な解釈だが)。そこを感じられたということでの意味ある一枚だったということ
にしておこう。
ただ、Medeski のピアノに一貫して感じられるピュアで端正な響きだが、Munoz のギターそして音楽には、イージーと受け取ってしまっていいのか、
あるいは、それがピュアであるがための結果なのか、何度繰り返しても判断に迷う感覚が残る...................。

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Tisziji Munoz

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Category: guitar (第2期)  

Diego Barber / Calima

  Diego Barber (g)
  Mark Turner (ts)
  Larry Grenadier (b)
  Jeff Ballard (ds)

  Recorded April, 2008 at Legacy Recorfing Studios ew York, NY
  SSC1210 (Sunnyside) 2009

  1. Calima
  2. Piru
  3. 190 East
  4. Desierto
  5. Catalpa
  6. Lanzarote
                          7. Richi
                          8. Virginna
                          9. Air

アフリカ大陸北西部に位置するカナリア諸島出身の Diego Barber は以前、本デビュー作の次作になる "The Choice(Rec.2010)" で記事歴が
ありますが、先日聴いた “Matt Brewer / Unspoken” で Ben Wendel のテナーを聴いていたら、Mark Turner を思い出し、彼の入った一枚を
何かと思い探していたら、目について、引っぱり出してみた。ついでに記事としておきます。

次作では、ドラムスにAri Hoenig、そしてそこにSeamus Blake (ts)、Johannes Weidenmueller (b)らが加わり、豊かな色彩感も感じられる
音楽となっていたが、本デビュー作では、当時 "FLY" として活動していた3人をメンバーとしている。
デビュー作でこの3人をサポートにというのもすごいが、確かな実力を備えた新人でもあったということなのでしょう。

全編アコギで通す Diego のギターには、感性面、技術面ともに強いクラシック臭が漂い、ある種の由緒正しいといったテイストもあり、普段ダーティー、
ラフといったものを好む傾向にある自分の感性とは衝突する部分もあるのだが、全体として見れば、そこに嫌悪感というほど大げさなものでもなく嫌み
として感じないのは、このギタリストが持つスペインあたりも感じる土着性あるいは素朴といった質感が、その辺をうまく緩和しているのかもしれない。
そんな出自を感じさせる土地の匂いとクラシックを通過してきた痕跡を感性、技術両面で色濃く残すという彼のギターだが、M4、M7あたりでは、Jazz
を感じる響きも感じさせてくれる。パワフルだが抑えたクールなテイストを振りまく Mark Turner のテナーもいつものごとくだ。
とは言え、全体として見れば、いわゆるJazz色希薄で、その部分を求めてしまう人にとってはもの足りないものもあるのかもしれない。
クラシックを本格的に学んできた彼が、FLYのメンバーを選び、デビュー作をJazzとしたこと、そこには当然ながらJazzが好きという並々ならぬ思いも
あったと想像するが、その部分がストレートに伝わってこないのが残念でもあり、いまいち魅力に欠けるといった印象となっている要因でもあるのだろう
か。Jazzサイドから見れば、個性派と言っていいDiegoだが、それだけに好みを分けるタイプなのかもしれない。
個性派大好きの自分で、能力の高いギタリストとは感じているのだが、自分の求める個性とはまた異質であるとも感じている。

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Diego Barber

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201611-3

              

              来月で、もう今年も終わりという時期になってしまったが、夏の足跡がまだ残っていた。

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201611-2

              

              はぁ、こんなんあり?

              紙一重の際どいところで勝負するネーミングというのも、けっして嫌いじゃないけど
              でもこれって、ちょっとだけアウトしちまってるんじゃあないか
              昔ながらの植物系自然素材による和菓子の好きな自分なので
              意図するところ、その気持ちも、何となくわかるけど................
              口に入るものだけに、気持よく手が伸びない。

              ちょうど、前回記事で、 Scofield が、もうそれ以上やるとリアルにチープな世界に
              というギリのところで決めていたという作を記事としたが、
              この紙一重の危ないところで、勝負できるというのは、やはり、かなりの上級者。
              それだけに決まれば見事ということになるが、半歩でも間違えば地獄という世界。

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Category: guitar (第2期)  

John Scofield / A Go Go

  John Scofield (eg, ag., whistle)
  John Medeski (org, Wurlitzer, clavinet, p)
  Chris Wood (ab, eb)
  Billy Martin (ds, tambourine)

  Recorded at Avatar Studio, NY, October 30 - November 1, 1997
  539 979-2 (Verve) 1998

  01. A Go Go
  02. Chank
  03. Boozer
                     04. Southern Pacific
                     05. Jeep On 35
                     06. Kubrick
                     07. Green Tea
                     08. Hottentot
                     09. Chicken Dog
                     10. Deadzy         All compositions by John Scofield

夏場から続いているMedeski 集中聴きの流れの中で十数年ぶりぐらいに聴いた一枚。
MMW と John Scofield(B1951) が共演した最初の作であり、この後の “Out Louder(2006)” “MSMW Live(2011)” “Juice(2014)”
と続くきっかけともなった作。
元々、Scofieldが持っていた ラフ、 アバウト、 ルーズ、 ダーティー、 チープ..............といった、ともすると一般目線からは負の要素とも受け取られかね
ない彼独特の持ち味が、これまた不良性もある John Medeski とクロスしたことにより、その相乗効果で持ち味も全開となり、いい意味でのチープ感に溢れた
一作となっている。そのチープ感も、これ以上やるとリアルなものになるというギリギリのところで寸止めしつつ、その危ういライン上、まさに紙一重という
ところで遊んでしまえるという感性は、やはり Scofield ならではというところでしょう。

傍若無人な Medeski(B1964) も、ここは、アニキ Scofield が、これ以上の暴走をして最後の一線を超えないよう監視役として、いつになくコントロール
の利いたプレイで危ういところをキープしており、本作も一応の形で収まったのも彼の貢献度大とも思える。この男、ハチャメチャなようでも、おさえるとこ
ろは、おさえる、意外とちゃんとしたクールガイなのである。
M2 “Chank” でのキレの良いオルガンソロのカッコ良さ。5指を鍵盤に叩き付けるようなMedeski独特の打楽器的奏法も目に浮かぶ。
正しいJazzファンからは、Jazzではないなどとも言われた本作だが、M8 “Hottentot” 、M9 “Chicken Dog” など。垣根を超えたところで遊ぶ楽しさが
ある。
枠を超えて行くアウトローがいてこそ、全体の枠を広げ、前に進めるというものであろう。

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John Scofield

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201611-1

               

               ちょっと出先で、年季の入ったのれんにつられて入ったラーメン屋。
               ここ最近、とんと旨いラーメンに、ご無沙汰してしまっていたが、
               久しぶりに昭和テイスト漂う王道のラーメンに出会った。

               見た目だけは、一丁前にレトロ感もあり、これはと思い、スープをススってみると
               ただの醤油汁だったり、それにあの黒装束のバイトのあんちゃんがやってるような
               店も概ね芳しくない。出てくるのは大抵、油ギトギトのやつだ。

               何よりスープがしっかりとれていることが基本、それとあの独特のシナ竹の香りと
               ちぢれた麺、それらが混然一体となったのが、昭和のラーメン。
               その基本のところをしっかりおさえているのが、いいやねえ!
               何でも、店は60年も前から、変わらぬこの味でやってるんだとか、
               この素朴で華が無い感じが、深い!

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