前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: Other Instrument  

Matt Brewer / Unspoken

  Matt Brewer (b)
  Ben Wendel (ts)
  Charles Altura (g)
  Aaron Parks (p)
  Tyshawn Sorey (ds)

  Recorded at Systems Two Recording Studios, Brooklyn, N.Y., February 19, 2016
  CRISS1390CD (CRISS CROSS) 2016

  1. Juno
  2. Unspoken
                     3. Twenty Years
                     4. Lunar
                     5. Evil Song
                     6. Cheryl
                     7. Anthem
                     8. Aspiring to Normaicy
                     9. Tesuque

参加作では、度々聴いてきた Matt Brewer ですが、リーダー作の入手は、これが初めてとなる本作。
Frisell(M3)、Parker(M6)曲の他、すべて自身のオリジナルという内容。

初回印象での、全体に、やや内省的で、ダーク寄りという質感は、私的には好みの世界ではあるのだが..................
漂いつつ流れていくような、つかみ所のないような雰囲気もありつつ、繰り返すと、結構ハマるといったところもあるのだが、基本的にけっこう作り込んだ
音の流れは、もちろんそれぞれの自由なスペースは、あるものの、大きく見ればアンサンブルで聴かせるといった印象も残り、あらかじめ敷いたレールの上を
行くという部分が多くを占めることで、スリル感に乏しいといった印象もわずかに残るが、そこを求めた音楽ではないと思うので、しょうがないところなの
でしょう。
全体に策を弄し過ぎた感も残り、その点では、唯一の非オリジナルの Parker 曲 M6 “Cheryl” が最も生き生きとした出来となっているというのが何とも.....。
より自由を求める中から、より可能性をというのが自分の好みの形でもあるので、ちょっとそんな印象も持つところもあるのだが、緻密に作り込んだ音楽
として非常に良い仕上がりとも感じているところもあり、好みの部分、そうでない部分が同居しているような、判断に迷う内容だ。

Aaron Parks のピアノが、内省的、ちょいダークという質感の中によく馴染んでいる。
抑え気味のブロウで漂うように空間の密度に変化を加えていく Ben Wendel のテナーは、どこか Mark Turner とイメージが重なる。
リーダー Brewer が、基本となる土台をしっかりキープする中で、そこに刺激を加えていく Tyshawn Sorey のドラミングも貢献度大。

ちょうど同時期の Tom Harrell の新作(Something Gold, Something Blue)でも、ちょっと気になるプレイをしていた Charles Altura ですが、本作同様、
あくまで他人のコンポジションの中での動き、リーダー作など、自身のやりたいようにやった音楽の中でその感性を確認してみたいし、そう思わせる
ギタリストだ。本作は、あくまで参考物件、限られた出番という中で、見えてこない部分も多いと感じている。リーダー作を期待したい。

好みの部分がありつつ、そうでない部分が、そこを打ち消してしまうようなところもあり、トータルに見れば、好みモードで星4ツまではちょっとといった
ところか。

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Matt Brewer

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201610-5

           

           そろそろ冬の準備だね.................

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Category: guitar (第2期)  

Brad Allen Williams / Lamar

  Brad Allen Williams (eg, electric sitar)
  Pat Biamchi (Hammond organ)
  Tyshawn Sorey (ds)

  Recorded at The Bunker Studio, Brooklyn NYC, 20 August 2012, 17 August 2012 and 28 March 2013
  SR-051 (SOJOURN) 2015

  1. Steppin’ Out
  2. 201 Poplar
  3. Galveston
  4. Betcha by Golly Wow
                      5. Euclid and Lamar
                      6. Stairway to the Stars
                      7. Culver Viaduct Rehabilitation Project

一時期、コンテンポラリー系のオルガニストとして、楽しみな感性を見せていたこともあり、追った時期もあった Pat Biamchi ですが、その後、未聴の
ギタリストと組んだものなどを中心にギタリストのチェックも兼ねて入手したりしてはいたのですが、フタを開けてみれば、いずれも王道色の強い感性の
ギタリストということで、それに合わせた Bianchi のオルガンも期待していた方向性のものは聴くことができず、気がついたらもうそれから6〜7年の時
が流れていた。当時の期待感も無くなり、私的リストからも、すっかり外れた存在になっていたんですが、偶然、知らない盤に出会い、これまた知らない
ギタリストということで、ジャケットの雰囲気とともに、過去の状況から同じような結果も十分予測できたんですが、ただ一点、ドラムスに Tyshawn Sorey
が参加しているという状況が妙にひっかかり、伝統の王道Jazzは、イメージしにくく、もしかしたらコンポラ色も強い先進のJazzが......................などと
妄想もどんどん膨らんでしまい、結局ゲット。

さて、ギターのリーダー氏ですが、やはり求めていた前を向いた感性ではなかったですね。しかも、しっかり伝統も感じさせる筋金入りの王道系というわけ
でもなく、今の感覚を漂わせるコンテンポラリー系と言えるような感性でもなく、かといってその間の程よく混じり合った中間派とはっきり認識できる
ような明確なものもなく、そんなはっきりしないところが印象と言えばそういうことなんですが.............、今、多くの若手ギタリストがそうであるような
ハイテク感もなく、まあ、そこは求めているところでもないんで、いいんですが、肝心の感性面がはっきりしない。実体を掴もうとしても、なかなかフォー
カスしないような、変な感覚がある。
そんなリーダー氏なので、Bianchi のオルガンもはっきりしないプレイに終始している。ただ、本作をとりあえず一応のレベルに落ち着かせているのは、
彼のオルガン。そこだけが救いだ。
Tyshawn Sorey のドラミングも、本来の能力は、全く出ていないという感じ、というよりも、音楽の内容的にそれを必要としていないといった感じだ。

この Pat Bianchi ですが、以前、楽しみな感性を見せていた時の相手というのが、 ギターの Gilad Hekselman だったんですね。
これまでにも何度も書いてきたことではあるんですが、共演者との対話の中から、その互いの刺激により新たなsomethingを生み出そうとするJazz
においては、その共演者の持つ意味は大きく、共演者の感性とその刺激は、自らの未体験ゾーンの扉を開けるきっかけともなることを考えれば、そこを
考慮した活動も必要になってくる。参加作では、なかなか自身の考え通りにいかないことはあるが、リーダー作あるいは普段の活動において、その辺りを
意識した活動をしていないと、なかなか流れは変わらない。
自身の先を行く感性との共演、そこを積極的に求め、より厳しい環境を求めていかないと、新たな世界は見えてこない。
デビュー以来、ここ10年余りの彼の状況を振り返ってみると、その音楽に共演者が持つ感性の影響が、顕著に出るタイプとの印象を持っている。
誰と演っても、我が道を行くといったタイプもおり、一概にどちらが良いというものでもないのだが、彼のように共演者により、音楽の質が変わりやすい
タイプであるだけに、そしてそれだけのポテンシャルも持っていただけに、そこを意識した活動を続けてきていれば、今の状況もだいぶ違っていただろう
にと思えるのが残念だ。
もっとも、彼の目指す方向性がこれであればいたしかたないのだが、私的には、そういう風には受け取っておらず、まだ見えてこない何かを追い、遠くを
見ていた時期があったのを覚えている。

妄想膨らまして楽しませてもらっただけでも、よしとせねばならないのかな。

その他の Pat Bianchi 関連記事は → こちらから

JAZZ-guitar 168
Brad Allen Williams


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201610-4

               

               特に選んでこの場所にしたわけじゃないんだろうけど
               黒とブルーのコントラストが、何かオシャレだね!

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Category: guitar (第2期)  

Tisziji Munoz / When Coltrane Calls! (Session 1)

  Tisziji Munoz (g)
  Lam Sobo John Medeski (p)
  John Benitez (eb - left & right on track 6)
  George Koller (ab - left on tracks 1,3-5 & 7-9, center on track 2 & 6)
  John Benitez (ab - center on track 2, right on track 3-5)
  Yaka Don Pate (ab - right on tracks 1 & 7-9)
  John Benitez (perc - track 6)
  Vija Mu Adam Benham (perc - track 6)
  Ra Kalam Bob Moses (ds - left)
  Sadhu Bhav Tony Falco (ds - right)

  Recorded at Dorje Drilbu on August 27, 2015
                          AM063 (ANAMI Music) 2015

                          1. Wise One
                          2. Alabama
                          3. Ogunde 1
                          4. Lonnie’s Lament
                          5. Ogunde 2
                          6. Living Native Wisdom
                          7. Straight Thriugh The Heart
                          8. Fearless
                          9. Out of the Body

Medeski集中聴きの中で聴いた1枚だが、本作は過去盤ではなく、最近入手したもの。従って聴くのは、今回が初めて。

ギタリスト Tisziji Munoz(B1946)が、敬愛する John Coltrane 縁の曲なども入れ2日間に渡って行われたセッションの記録。
Session 1〜3のシリーズ中、本作は Session 1。
おなじみのColtrane曲を前半5曲に、後半4曲を Munozオリジナルという内容になっている。
また、Munoz が好んで使う手法として、リズム陣に複数配し、複合化と厚みを増した編成が特徴的だが、参謀的存在として ピアノのJohn Medeski
が重い役所をこなしているのが目につく。

Coltrane曲は、いずれもあの姿がイメージされるほどの濃厚なColtraneのスピリットといったようなものも感じられるのは、それだけMunozの
敬愛するColtraneに対する気持ちの現れでもあるのだろう。
テーマからソロへと進むにつれ、より自由度を増していく展開の中で、リズムセクションも柔軟な対応で流れをつくる。
Munozのギターは、いつもの彼のスタイルのように、いずれも、かなりヒートしていくという展開になるのだが、Medeskiのピアノは、その流れで、
より以上にヒートさせていくというよりは、全体の流れを見ては、抑え、コントロールしているというようにも感じられるところがクール。
Medeskiの叩き付けるようなコードで、グイグイ盛り上げていく様は、あのMcCoyを思い出してしまうのだが、それはマネているということではなく、
本作のコンセプトもあり、Coltraneの魂を引き寄せたいといった意味合いもあるのではないだろうか。普段のオルガンでの Medeski からは、イメージ
できない別人の顔を見せるピアニストとしての Medeski、これもマル、いや二重マルだ。

Munozのギターは、幼少時の事故による左手首神経損傷の影響もあるのか、ミスピックぎみのアラさもあるなど、技術面では、決してトップレベル
のギタリストとは言えないのだが、そのあたりを感じさせない勢いがあり、ためらいなく打ち出してくるシングルノートの洪水には、あのColtraneの
イメージも重なる。

            
            Tisziji Munoz /guitar
            John Medeski (Lam-Sobo) /piano
            
Don Pate (Yaka) /bass

            Tony Falco (Sadhu-Bhav) /drums
            
Adam Benham (Vija-mu) /drums

            Video by Patrick Barter (Shunyananda)
June 1, 2012
Troy, New York

JAZZ-guitar 167
Tisziji Munoz


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201610-3

          

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               昔は、すっかりバナナの木だと思っていたが、芭蕉(バショウ)って言うんだね!

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Category: Other Instrument  

Paul Samuels / Speak

  Paul Samuels (ds)
  Greg Osby (as, ss)
  Dan Wall (org)
  Jamey Haddad (perc - Fall and Naima)

  Recorded in April of 2005 by Frank Vale at Metrosync Studios in Cleveland, Ohio.
  LKS Music (2005)

  01.Trinkle Tinkle
  02. Simone
  03. Naima
  04. Speak
                      05. Fall
                      06. The Blessing
                      07. Ruby, My Dear
                      08. ESP
                      09. Naima (Radio Edit)
                      10. Simone (Radio Edit)

先日、John Abercrombie 参加の “Olivier Le Goas / Gravitations” を聴く機会があった関係で、他のAbercrombie も聴いてみたくなり、
いくつか聴いた中に入っていた Dan Wall。そこから Wall つながりで、思い出し、久しぶりに引っぱり出してみたのがこの一枚。
聴いたついでに記事としておきます。

同じM-Base一派として80年代末頃のOsby初期を支えたドラマー Paul Samuels が、十数年の時を経て Osby を迎えてのリーダー作。
この2人に、John Abercrombie作などでおなじみ、オルガンの Dan Wallを加えたトリオを基本として、曲によりperc.参加というスモール編成。
内容は、M4の3者共作曲 “Speak” の他はJazzメンオリジナル曲が主。

参加作ゆえなのか、Samuels と Wall の好サポートを得て、余分な力も抜けストレートに攻める Osby のブロウが全編に渡り光る一枚となっている。
時には、オーソドックスな形の中で、自身、Jazzを楽しむかのようなプレイは、ふだん耳にしてきた Osby らしくないとも言えるのだが、リーダー作で必要
となる作為性あるいは演じるといった部分から解放され、素になっての感性の向くままとも思えるプレイは、逆にこれが本来のOsbyとも言えるのかもしれ
ない。その辺が受け手の自分も余計なことを考えずに受け止められるプレイと感じられ、気持ち良く聴ける盤との印象につながっているのだろう。
誤解があるといけないので、付け加えておくが、作為性は創造性に溢れた音づくりの基本であり、これを否定するものではない。

Dan Wall(B1953) に関して、時期的には、ちょうど Wall がECMでの Abercrombie作に参加していた時期と重なるのだが、本作では、リーダーの
Samuels とともにフロントの Osby のサポートに比重を置いており、抑えぎみのプレイといった印象もあるのだが、元来が地味なタイプでもあり、本作の
Osby のノビノビした気持ち良いブロウを引き出したとも言えるのではないだろうか。
私的には、もう少し Osby から何かを引き出す刺激になりうるようなプレイがあれば、本作の内容も星が1つ増えたかもなどと思うところもあるのだが、
それはゼイタクというものか、これはこれでなかなか楽しめる一枚になっている。
こうして、Wallのオルガンを、あらためて聴いてみると、同じ世代では、こういったクールな感性を持ったオルガニストは少なく、独自性もある感性は貴重な
存在であったことも感じるのだが、もう少し個性に強いものがあれば、その後の流れも違っていたものになっていたのかもしれない。

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Paul Samuels

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