前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: sax (第2期)  

Jonathan Orland / Small Talk

  Jonathan Orland (as)
  Nelson Veras (g)
  Yoni Zelnik (b)
  Donald Kontomanou (ds)

  PJU016 (Paris Jazz Underground) 2015 自主制作

  01. Day Dream
  02. Look Inside
  03. The Seaman
  04. Reysele
                     05. Booth Kid
                     06. Be There
                     07. Falling Grace
                     08. Halva
                     09. Trio for Joe
                     10.Played Twice
                     11. Adule Games
                     12. For Heaven’s Sake

今回初めてとなるフランスの若手アルトサックス奏者の新作、一度聴いてみたかったブラジル出身のギタリストNelson Verasが参加していたこともあり、
ちょうど良い機会ということで手を出してみた。
バークリー出身で Garzone や Osby らに師事といった経歴もある Orland のアルトは、典型的コンテンポラリー系の感性、第一印象としてクールな面も
あるのだが、それよりはどちらかというと、抑えぎみながらもエモーショナルなブロウで、いろんなものをバランスよく感じさせるタイプといった印象。
それだけに個性派というタイプではなく、わかりやすいプレイは、多少のもの足りなさもといったところ。
どちらかというと、好き嫌いがはっきり分かれてしまうような個性派が好みで、本作にもある程度の尖った作風も期待していた自分としては、ちょっとイメージ
が違ったかなというところもあるのだが、それなりのの実力者であることはまちがいないようである。
年齢的にも場数を踏むごとに、いろんな色を身につけて個性に磨きがかかっていくのだろう。そんなことを十分に感じさせてくれる有望な新鋭アルト奏者との
印象を持った。

さて、これまたお初となる Nelson Veras(B1977) だが、ギターらしいギターを弾くギタリストだ。
ブラジル出身ということで、おそらく生ギターの奏法を基本にきっちり叩き込んできたのだろう。ピックを使っていないと思われる五指をフルに使って弾き
だされるギターは、高速フレーズも難なくこなしてしまうスピード感、シャープさとともに、そんな中でもラフにならずに細部まで神経のゆきとどいた繊細な
ものも感じさせる。かなりのハイレベルを感じる技術面だが、感性面でも、ブラジルルーツのプリミティブな部分をわずかに残しつつ現代Jazzのモダンな
ところまで広くカバーする感性には、確かな独自性も備わっているとの印象も持つ。
感性、技術面ともに申し分ないものを感じさせる Veras だが、聴き手としては、後は自分の求める音世界と彼の創り出す音世界との相性、好みといったところ
なのだろう。
今回、初めて聴いた Nelson Veras だが、高い能力持ったギタリストとは感じつつ、私的には自分の求める質とは若干のズレがあることも感じ取った。
ビックを使わないと思われる奏法から、繊細な反面、ここ一番で欲しい強いアタック感に若干の不満も残ったが、いずれにしても本参加作1枚のみで、判断
できるほど簡単なギタリストとも思えず、ちょっと本作とは経路の違った他作も聴いてみたい。

             

JAZZ-sax 73
Jonathan Orland

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