前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 11 2015

Category: organ (第2期)  

Pat Bianchi Trio / A Higher Standard

  Pat Bianchi (Hammond organ)
  Claig Ebner (g)
  Byron Landham (ds)

  自主制作 (21H Records) 2015

  01. With Out A Song
  02. Blue Silver
  03. So Many Stars
  04. Will Of Landham
  05. Some Other Time
                     06. Bohemia After Dark
                     07. Very Early
                     08. Satellite
                     09. Blues Minus One
                     10. From The Bottom of My Heart

Pat Bianchi(B1976)久々のリーダー作。ギターを加えた自身リーダーのトリオ録音としては、Gilad Hekselmanを起用した “Back Home(2009)
以来になる。
このBianchiは以前、モーダルなプレイを見せるなど、新世紀にふさわしいオルガニストとして強い期待を持って見ていた時期がありましたが、その後の
参加作などでは、前世紀臭も漂うようなオルガンに逆戻りしたとも思えるような状況が続いており、そろそろタイムオーバーとの危機感も感じていたところ.........

さて、同じような立ち位置にいるとの印象もあるギターのCraig Ebnerをパートナーに、音楽は王道路線のど真ん中を行くテイストのものとなっている。
自身のやりたいようにもできる自主制作のリーダー作という条件の中でも、やはりこれかと、ちょっと裏切られた感はあったのだが、内容は決して悪くない。
王道路線とは言っても、そこは今のオルガントリオ、前世紀の王道路線をそのまま引きずっているわけではなく、幾分後ろ寄りではあるが、あくまで現在の
オルガンの王道ということで、今の空気感漂うそのオルガンの響きは、師匠 DeFrancesco にもひけをとらないワザとノリの良さも見せている。
この10年程、私的好みから、ある方向に進化をしてほしいといった期待とともに見てきたBianchiではあったが、どうやら彼の選んだ道は、ど真ん中の道、
私的には、王道路線から外れて少し前を向いた方向に舵を切ってもらいたいと思っていたPat Bianchiだったが、まあ、これも彼の感性、ちょっと残念だけど、
それを選んだ彼を尊重するということで、決めたからには、ぜひこの道でがんばっていい結果を出してほしいものだ。

ギターのCraig Ebnerも、地味ながら今の感性としっかりした技術、そしてBianchiの打ち出す音楽の方向性とも違和感無く、今の時代のオルガン-ギター
トリオの王道を行く一枚として、まずまずの内容になっているのではないだろうか。

             
             Pat Bianchi - organ Craig Ebner - guitar Byron Landham - drums

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JAZZ-organ 177
Pat Bianchi

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201511-8

           

           あれだけ陰気くさい曇天続きの連休だったが、終わったとたんの晴れ間とは、いや何とも間の悪いことで.........!

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201511-7

               

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Category: guitar (第2期)  

Mona Lisa Overdrive / Picknick at Bikini

 MonaLisa-2.jpg

Jesse Van Ruller (g)
Arno Krijger (Hammond organ)
Stefan Lievestro (b)
Hans van Oosterhout (ds)

Recorded between 1 Jul 2007 and 31 Jul 2007
Mainland music (2007)

1. Spritz
2. Red Ribbon
3. Germmel in De Polder
4. Swabia
5. Potato Eater
6. Picknick at Bikini
7. Mona Lisa Overdrive
8. Oh, Suzanne!

Jesse Van Ruller(B1972)には、オルガン絡みの作として Sam Yahel や Florian Ross と絡んだものが3作あり、それについては、当ブログでも記事歴はある
のだが、その後、それ以外にも、同じオランダのオルガニスト Arno Krijger(B1972)と絡んだ本作の存在を知り、気にはなっていたのだが、流通の問題、
あるいは、Jesse のギタリストとしての方向性もあり、デビュー当時ほどの関心が薄れていたといったことも重なり、そのままになっていた。
しかし、オルガンのArno Krijgerが絡んでいるというあたりが妙に気になり出し、加えて曲目やらグループ名などの雰囲気から、いつもの王道Jesseであるはず
がないし..............ということで遅ればせながらのゲットとなったしだい。

さて、内容だが、やはりあのモンクコンペ優勝を引っさげての華々しいデビュー以来、順風満帆なギター街道を突っ走ってきた貴公子然としたJesseではない。
エフェクト処理した汚れ感、そしてちょいワル感も入り,普段の優等生が、ちょっとだけ裏の不良の顔を覗かせているのだが、この辺の雰囲気は、後の2011年
作 “Wheels & Wires / Florian Ross Elektrio” にもつながっていくような感じもある。

一通り聴いてみて、率直に Jesse の印象は決して良くなかった。
その良くないと感じた原因はどこにあるのか、こちらの世界に来ても、やはり、こちらの世界の中での王道といった感もあり、その正統、ノーマル......といった
ニュアンスがわずかに感じられるあたりが、どうもひっかかる。まあ、その辺は、人によっては、何とも感じないという微妙なところなのかもしれないが、自分
としては、音楽を左右する部分でもある。
言ってみれば、どこかで音楽に枠を作っしまって、その中でいかにまとめていくかみたいな..........なので、その制約の中で表現されるものが、かつてどこかで
聴いたような既聴感もあり、普段の彼のプレイに存在する個性、独自性といったものが希薄とも感じられる。かと言って、枠を全て取っ払ってユルユルの自由に
すればいいというものでもないが、つまるところ、その枠をどの辺のところに設定するのかというあたりが感性であり、センスとも言える部分なのかもしれない。
Jazzギターの正統路線を行く Jesse が、この種の音楽に手を出すのも、そこには、普段の自分には無い、何か新しいsomethingが生まれることも期待したはず、
であればもっと思い切った外し方があっても良かった気がする。でないと、単に気分転換でやってみたというものになってしまう。

このグループのカラーに大きく関わっているのは、Arno Krijgerのオルガン、ダーティーなテイストがいい味付けとなっており、本作の印象にもつながっている。
そんな中で、M2におけるブルースの表現などJesseの表現に凡庸さも感じられ、普通の人になってしまっている。Jesseのギターは、相変わらずの巧さを見せて
は、いるのだが、普段の正統派ギタリストとしてのクォリティが、そのままこちらの世界では感じられず、どこか心底、ワルになりきれない優等生といったよう
な、どうもスッキリしない印象がついてまわる。

M6やM7あたりの4者入り乱れての混沌としたプレイなどには、何か生まれてきそうな雰囲気もあるのだけれど.........................

               

               

Jazz-guitar 154

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Category: guitar (第2期)  

Johnny La Marama / IL PURGATORIO

  Chris Dahlgren (ag, eb, voice)
  Kalle Kalima (eg, voice)
  Eric Schaefer (ds, electronics, voice)

  Recorded and mixed by Martin Offik at Traumton Studios, Berlin
  TRAUMTON4600 (2014)

  01. Step Up the Tower
  02. Cyber Crusade
  03. Happy Song
  04. Il Purgatorio
                     05. Carlo Gesualdo
                     06. Cash Flow
                     07. Intermezzo
                     08. Maria D’Avalos
                     09. Fabrizio Carafa
                     10. Devil Dance
                     11. Laying Hands on Hans Hansson

フィンランド出身の Kalle Kalima、 米国出身の Chris Dahlgren そしてドイツ出身の Eric Schaefer からなるユニット “Johnny La Marama” は、
結成当初からドイツのベルリンを拠点として活動してきている。

多国籍というメンバーだけに、その音楽の方も、多種要素が絡み合い、またベルリンを中心にずっと活動してきているという彼らの音楽は、米国系には
あまり見られない独自のテイストもあり、また全曲というわけではないが、ところどころでvoiceも利用するというのも彼らのスタイルとなっている。
形やジャンルにこだわることなく、自由な発想の中での音づくりというのが彼らのコンセプトでもあるようだが、そういった中だけに、時折、飛び込ん
でくるKalimaのモダンなフレージングにハッとするような場面もあり、なかなか気の抜けないトリオだ。

雑食傾向のある自分としては、こういった多種要素の絡んだものも問題ないのだが、Jazzに形を求めるという人からは、敬遠されるのかもしれない。
この多種要素が絡むという状況は、そこにかつて無かったような化学反応という点で、何か新種のものが生まれる可能性が、よりあるという見方もでき、
私的には、歓迎すべき状況とも考えており、彼らの狙いも、シバリの無い自由な発想の中から生まれるsomethingにあるのではないだろうか。
ただ、そういったコンセプトだけに、本作も完成品ではなく、過程の音といった印象も残るのだが、彼らの姿勢から、その音楽に完成品はなく、常に
プロトタイプと言えるのかもしれない。

LaMarama-2.jpg

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JAZZ-guitar 153
Johnny La Marama

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201511-3

           

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201511-2

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Category: Other Instrument  

Manuel Valera / Urban Landscape

  Manuel Valera (Fender rhodes, minimoog voyager, DSI prophet 08, Hammond organ)
  John Ellis (ts, bc)
  Nir Felder (g)
  John Benitez (b)
  E.J. Strickland (ds - 1,3,4, 6,7,8,9)
  Jeff ‘Tain’ Watts (ds - 2, 5, 10)
  Gregoire Maret (harmonica - 3, 6)
  Maurico Herrera (perc - 5)
  Paulo Stagnaro (perc - 4)

  Recorded by George Shalda at Water Music in Hoboken, NJ on February 10-11, 2015
                     DR0006 (DESTINY) 2015

                     01. 121st Street
                     02. Coming Down
                     03. Gliding
                     04. All Around You
                     05. Geometrico
                     06. Five Reasons
                     07. Never Absent
                     08. As I Listen
                     09. Little By Little
                     10. New Ways

キューバのピアニスト Manuel Valera(B1980)は、特別に好みで追ってきたというピアノではない、加えてこのジャケット、印象は極めて悪い。それでも関心
あるメンバーが入っていたことや、そのメンバーを起用して、慣れ親しんだピアノではなくムーグ、エレピ、オルガンなどを使いValeraは、どんな音を創ろう
としているのか、その辺にも関心があって手を出してみた。

Valeraも、いつもとは違う何か新しいものも求めてのこんな楽器の選択であったとも思うのだが、一通り聴いてみて、目新しいものは特に見当たらない旧態依然
とも思えるサウンド。ただ、プレイ自体は、やたら巧い。ビシビシとユニゾンで決まるテーマ、 それに続くそれぞれのソロもキレキレ、 キメもバッチリ..........
と申し分の無いプレイなのだが...................
本作全体に感じられるのが、かつて聴き覚えのあるような、ある種の懐かしさもあるサウンド、ハーモニカなども入れての思いっきりメロウな曲調のものや
かつての一時期をイメージさせるチョッパーベースを生かしたものなど、本作の中でけっこうなウェイトを占めている。
新しい何かを狙ってのこの結果と考えるとちょっと?ということにもなってしまうが、一歩譲って良い方に取れば、あえて狙った「レトロ感」と受け取れない
こともない。そう考えれば、両極持ちの John Ellis の起用もなんとなくつじつまは合うのだが................
狙ってそのイメージが創り出せたということであれば、それはそれで一応プロジロェクトは、成功したということにもなるのだろうが、後は狙った結果に満足
できるか否かは、リスナーの感性、好みしだいということだ。

私的に、求めていたものは、何らかの新しく創り出したものや発見など、そこは残念だが叶わなかった。そして自分の現在の感性、好みから、特にこのサウンド
を嫌うということもないが、特別に強く反応するというサウンドでもなかった。Nir FelderやJohn Ellisなど、彼らの先進性もある能力を考えれば、そのいい
部分(あくまで私的いい部分だが)が引き出されていないとも感じる。(自分のこうあってほしいという極めて私的な願望も多分にあるが)特に、この音楽の
持つ質感の中にFelderをあてはめるのは違和感があり、彼らしからぬベタなフレーズが随所に見られるのは、残念な気持ちにもなってしまう。はたして100%
自分の意志によるものなのかは、疑問も残るが、何か折角の才能が、もったいないとも思えるのだ。そんな状況から、後味の悪さのような感覚とともに、その
音創りの過程と結果に関し、考えさせられる一枚でもあった。

JAZZ-other instrument 32
Manuel Valera

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201511-1

             

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Category: guitar (第2期)  

Peter Bernstein Trio / Live at Smoke


  Peter Bernstein (g)
  Larry Goldings (org)
  Bill Stewart (ds)

  MB20961DVD (Mel Bay Records) 2005

  01. Dragonfly
  02. Jive Coffee
  03. Spring is Here
  04. Puttin' on the Ritz
  05. Bobblehead
  06. I Should Care
  07. The Acrobat
  08. Night Mist Blues

先日、Peter Bernstein(B1967)参加のオルガン・トリオ作 “Ben Paterson / For Once In My Life” を聴いたこともあり、その流れで Bernstein を
ちょっと聴いてみたくなり、しばらく観てなかったやはりオルガン・トリオによる彼のDVDを久しぶりに引っぱり出してみた。

内容は、Bernstein曲3、Goldings曲1、Ahmad Jamal曲1、他スタンダードなどで全8曲となっており、曲目もこのメンバーとしては、おなじみのナンバー
が多く入っている。
またライブということで、いずれも10分を超える長尺が多く、それぞれのソロもたっぷり入った内容となっているのは、ありがたい。

時には、Goldingsがリーダーになったりと長年のつきあいもあるこの3人ですが、本作は、BernsteinがリーダーとなってのNYのジャズ・クラブ "Smoke"
でのライブDVD。
Bernsteinは、実にナチュラルでよく歌い、スタイル面でも完成されたものがあり、安定感も感じられるそのプレイは、メインストリーム系のギターとして
申し分のないと思えるものがあります。
ただ、自分が現在求める方向性とは違うということで、現在は、彼を目当てとしてのCD, DVDの購入はないのだが、目当てとするミュージシャンの共演者と
なっている場合が非常に多く、そんな関係で細く長くという感じだが、長年コンスタントにつき合ってきているというギタリストではある。
ある程度、完成されたギタリストでもあり、出会った当初からそのプレイにも大きな変化は見られないのだが、いつ聴いてもその裏切られることのないプレイ
には、納得させられるものがある。シーンに出てきた当初は、白いGrant Greenなどと表現されたこともある彼のギターには、独特のレイドバックしたタイム感
やタメを感じますが、この辺はブルースを通過してきたことの名残でもあるのでしょうか、一聴してすぐBernsteinとわかる個性ともなっている。
現在、あまり積極的に関わってはいないのだが、メインストリーム系の確かなギタリストとして、やはり外せない存在といったところか。

ここでのGoldingsは、Bernsteinの実によく歌うプレイ、そして充実期にあったStewartの息をのむようなタイミングでの絶妙のプッシュもあり、またライブ
という独特の空気感も重なり、普段のCDでは、見られないほどの充実したプレイを見せており、Jazzとして理屈抜きで楽しめる内容になっているのは、高評価
もできると思うのだが、共演者との新たなsomethingにつながる化学反応という部分において、やはり、いまいち感があるのは否めず、長年つき合っている彼ら
でもあり、多少のマンネリ感もいたしかたないことなのかもしれないが、新たな触媒の必要性も感じる。
近作のこの3人によるプレイぶりも、内容的には、ほとんど変化は見られず、進化による変化を求める私としては、本作の内容の充実とは別に、そんな現況に物足
りないものを感じているのも事実である。

             

JAZZ-guitar 152
Peter Bernstein

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