前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: Other Instrument  

John Patitucci / Brooklyn

  John Patitucci (b)
  Adam Rogers (g)
  Steve Cardenas (g)
  Brian Blade (ds)

  Three Faces Records 2015

  01. IN9-1881 / The Search (John Patitucci)
  02. Dugu Kamalemba (Oumou Sangare)
  03. Band of Brothers (John Patitucci)
                     04. Trinkle Trinkle (Thelonious Monk)
                     05. Ugly Beauty (Thelonious Monk)
                     06. JLR (John Patitucci)
                     07. Do You? (John Patitucci)
                     08. Bells of Coutance (John Patitucci)
                     09. The Thumb (Wes Montgomery)
                     10. Go Down Moses (John Patitucci)
                     11. Tesori (John Patitucci)

フロントに2本のギターを据え、自身のベースと合わせ3本の弦楽器にドラムスという編成のギタークァルテットによる Patitucci 久しぶりのリーダー作。
メンバーには、競演歴も多い Adam Rogers と Brian Blade の他にツインギターの一翼に充実期にある感もある Steve Cardenas が加わるという豪華な陣容。
マイナーなカラーを基本とする当ブログでは、この種のメジャー臭も漂う盤は、普段あまり記事として取り上げることも少ないのだが、特に方針転換した
ということでもなく、気分転換として、まあ、たまにはよいでしょう。

一聴してみれば、全体の印象として残念だが期待していたようなスリリングな展開は見受けられなかった。
我々リスナーの習性として、好きなミュージシャンであればあるほど、期待もありそこにこうあってほしいというベストのものをイメージしてしまいがちだ。
それが複数の、いや本作のように全員がそうであればなおさらのこと、それぞれのベストパフォーマンスがぶつかるその化学反応からそこに新たに生まれるsomethingといったものまで脳内にイメージしつつのゲットとなるのだが、現実はなかなかそんなうまいことにはならない。
まあ、あくまで極私的な受け取りだが、Jazzの大きな魅力でもある先の読みにくい瞬間の積み重ねといったその瞬間の作り出すテンションにいまいち物足り
なさがつきまとうのだ。当然のことながらその瞬間から予期しなかったsomethingが生まれる状況もなく、総じてユルい流れに終始してしまっているといった
印象。Rogers & Cardenas のツインギターも耳をそばだてて聴けぱどちらかは、ある程度判断できるが、漠然と聴いていると今どっちだったといった感じに
なるのも、裏を返せば両者の個性が十分発揮され、良い部分がそれだけ引き出されていないからといった見方もできるだろう。
M6 “JLR” などは、今現在の彼らなりの表現するブルースであれば納得できるのだが、出てくるのはベタなフレーズばかりだし、であれば本家ブルースマンの
ギターを聴いた方がという気にもなってしまう。今ここでこれをやる意味とは?
特に近年のCardenasなどは、味のあるいいベテランへの道を歩みつつあるなどとも思っていたのだが.............................。
しかし自主制作盤として高能力のメンバーを起用し、リーダーとして全てのコンポーズ面に関わり、この音楽としたのはPatitucciであり、そこはおさえて
おきたい。

一歩ひいて冷静に見れば、決して内容悪しというレベルのものでもないのだが、過去経験から、こういった豪華メンバーを揃えた話題盤は、期待が大きい分、
意外と不満足な結果になってしまうことが多いのだが、本作も私的には、そのパターンに近いものがある。
ウデのいい職人がうまくまとめたといった感じで、アーティストとして創り出した作ではないといった印象。
あくまで、私的に思い入れが強かった分、こんな印象になってしまったと自己分析している、悪しからず。

アルバムクレジットの最後に “This album is dedicated to the loving memory of my grandma, Rena Fenimore(1916-2015). と記してあった。
自主制作でアルバムカラーがこんな風になったのも関係しているのか....................。

             

JAZZ-other instrument 30
John Patitucci

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201505-5

                    

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201505-4

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Category: guitar (第2期)  

Gilles Clement / Woody

  Gilles Clement (g)
  Philippe Petit (Hammond B3 organ)
  Eric Dervieu (ds)
  Pascal Gaubert ((ts - 9)

  Recorded May 1996 at Studio Aeronef, Paris
  SJRCD 1001 (String Jazz)

  01. The Wrong Blues
  02. Enrrico
  03. Pauline’s Mambo
                     04. Dreamsville
                     05. The Breeze and I
                     06. Max Waltz
                     07. Andre et Fanny
                     08. Woody
                     09. Rue de la Source
                     10. A Vos Marc

以前から一度聴いてみたいと思っていたフランスのギタリスト Gilles Clement(ジル・クレモン?)ですが、今は聴く機会もめっきり減ってしまった王道系のギタ
リストということもあり、いずれ機会を見てなどと思っていたら何だかんだで気がつけば、もう20年近くの時が流れてしまっていた。

内容の方は、10曲中8曲をClementのオリジナルで固めている。
聴いてみれば、まさにこれぞ王道、しかもそのど真ん中を行くというプレイぶりは、みじんの迷いもなく潔いと思えるほど。
溌剌としたプレイぶりとそれを支える確かな技術、速い展開とともにバラード系でも感じられる豊かな歌心................と、並べる言葉はともかくとしてJazzを
感じる音が理屈抜きに心地良い。
おそらくWesあたりをアイドルとして、横道に反れることもなく真っすぐ育ってきたのだろう。そのギターワークからは、そんなピュアな思いがストレートに
伝わってくる。

そしてうれしいのが Philippe Petit のオルガン。今回初めて聴くのだが、これが Clement のギターに負けず劣らずのプレイで五分に渡り合っており、この
部分が本作の好結果に大いに貢献しているところだろう。
名前から推測すれば Clement と同じフランスのオルガニストと思われるが、Eddy LouissやEmmanuel Bexといった好きなオルガニストもいるフランスに、
王道系でこんな巧いオルガニストがいたとは初めて知った。
ベースラインのドライブ感、 フレージングの端々に感じられる歌心あるセンス、 おいしいツボを心得たワザの数々.............職人的ではあるが巧い。

ということで実に気持ち良くJazzが感じられる盤となっているのだが、王道系とは言っても基本的に持っている元々の感性が米国系のミュージシャンとは微妙
な質の違いもあり、その辺のところが最終的に音楽になった時、コジャレ感、粋といった魅力として受け取れるといったことにつながっているのかもしれない。
王道系ギター & オルガン トリオの盤としては、高レベルの内容だ。

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Gilles Clement

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201505-3

                 

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Category: guitar (第2期)  

Rez Abbasi / Things to Come

  Rez Abbasi (guitars)
  Rudresh Mahanthappa (as)
  Vijay Iyer (p)
  Johannes Weidenmueller (b)
  Dan Weiss (ds)
  Kiran Ahluwalia (indian vocals - 2, 3, 4, 6)
  Mike Block (cello - 2, 7)

  Recorded December 15-16, 2008 and January 20, 2009 at Systems Two, Brooklyn, NY
  SSC1236 (Sunnyside) 2009

                    1. Dream State
                    2. Air Traffic
                    3. Hard Colors
                    4. Things to Come
                    5. Why Me Why Them
                    6. Within Sanity
                    7. Realities of Chromaticism
                    8. Insulin           All Compositions by Rez Abbasi

ちょっと前に記事としたRez Abbasi参加作 "Ananda Gari / T-Duality" でのAbbasi(B1965)のギターがけっこう衝撃的だったこともあり、彼の過去作等も
引っ張り出してきては、あらためて彼の過去を洗っていた。
本作は、記事としてなかったので、ついでに記事としておきます。

2009年1月20日、第44代アメリカ合衆国大統領としてバラク・オバマが就任したまさにその日に録音したのが本作だったのだが、アルバムタイトルとした
“Things to Come” もそんな状況とダブるものがある。
内容の方も、その来るべき何かを期待させられるような、インパクトを受けるものとなっている。この辺の受け取り方も、もしかしたら前述の参加作を
聴いたせいもあるのか、本作当時はAbbasiの音楽もアジアンテイストのものが何年か続いていたこともあり、そろそろ流れを変えてほしいなどと思いつつ
聴いていたせいもあるのか、あまり入れこんで接していたわけでもなかった記憶があるのだが、こうして今、あらためて聴いてみると、本作当時ちょうど
売り出し中のMahanthappaやIyerとともにフロントの3者が3様のキレキレのワザをもって激しいつばぜり合いを見せるなど、けっこう鮮烈な印象を受ける。
Abbasiは、この若い2人よりはちょっとだけ上の世代になるのだが、本作コンポーズ面でもまとめ役としてスケール感のある音楽を創り上げており、そこに
単なるギタリストとしてだけではない非凡なものが感じられるのだ。
この若い2人のハードな部分にAbbasi夫人であるKiran AhluwaliaのvoiceやMike Blockのcelloなど、ソフトなテイストを絡めて、剛柔使い分けて一枚の
アルバムとしたその表現にも巧みなものが感じられる。
そしてもちろんだが、高速フレーズも余裕で繰り出してくるギターワークには、あらためて感心してしまうのだが、何よりも評価できるのは、その独自性ある
感性を持ったギタリストであるという部分だ。
温故知新とは、逆のパターンだが、今のAbbasiを知った上で過去をあらためて聴いてみると、当時は雲がかぶって何となくすっきりしなかった印象を持った
彼の音楽も、鮮やかさを増した刺激となって受け取れるのである。

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Rez Abbasi

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201505-2

   

   聴こえるのは風の音、そして時折鳥の鳴く声ぐらい....................う〜む!

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Category: vocal  

Cinzia Spata / 93-03

  Cinzia Spata (vo)
  Marc Corpland (p)
  Ron McClure (b)
  Marcello Pellitteri (ds)
  Donny McCaslin (ss)

  Recorded April 10, 11, 2003 at Acoustic Recording Brooklyn NY
  TBPJAB096 (Azzurra) 2004

  01. North Carolina
                    02. A Young Girl
                    03. Friend, We're Through
                    04. Thanks, G.
                    05. Lonely Woman
                    06. Anek
                    07. Marcha da Quarta-Feira de Cinzas
                    08. Everybody's Song but My Own
                    09. Every Time We Say Goodbye

イタリアは、シシリー出身のヴォーカリスト Cinzia Spata のアルバムなのだが、Marc Corpland, Donny McCaslin の参加もありゲットしてみた。
10代からプロとしての活動をしていたという彼女は、その後、米国に渡りキャリアを積んだようだ。
全9曲中、4曲が彼女のオリジナルとなっているが、その他2曲にKenny Wheelerの曲が入っているのが目につく。アルバムタイトルの "93-03" は、この10
年間に彼女が、お気に入りのレパートリーとして度々唄ってきたものといった意味があるらしい。

一聴して、Cinziaのヴォーカルからは、フローラ・プリムあたりが浮かんでくるのだが、爽やか感のあるスキャットを多用するそのスタイルは、どうも苦手だ。
だいたいが私は、ヴォーカルに爽やか、清々しい.......................といった感触は全く求めていない。もっともヴォーカル以外もそうなのだが(苦笑)。
一般的に心地よく感じることが多い爽やか、清々しいといったものを、素直にそうは受け取れず楽しいものではないという自分の感性にも困ったものだが、
こればかりはしょうがない、そこには今後も素直に向き合っていくしかないのだろう。この辺の感触は、例外ももちろんあるのだが、私にとっては通常、音楽を
まずくする要素になることが多いのである。
けっしてヘタな歌手ではないが、ウマい、ヘタは好みとはまったく別物であり、これはどうにもならない部分である。相性悪しということで、悪しからず。
ということで、耳は自然とCorplandやMcCaslinへと向くことになるのだが、あくまでヴォーカリスト Cinzia Spataを名義人とするアルバムという中での
プレイなので、本来の彼らの魅力をそこに求めるのは、酷な事かもしれない。
そんな中ですが、ゲスト扱いで出番の少ないMcCaslinはともかくとして、Corplandのピアノが、その独自性あるフレージングで鈍い輝きを放っているのが
救いと言えるでしょうか。

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Cinzia Spata

Category: guitar (第2期)  

Kalima Trio with Marc Ducret / Hippycone

  Kalle Kalima (eg, ag, effects, voice)
  Marc Ducret (eg, ag, fretless guitar, voice)
  Lasse Lindgren (eb, ab, voice)
  Mika Kallio (ds, perc, voice)

  Recorded in March 2000 at Yleisradio except for tracks 3 and 7 recorded in October 1998.
  abovoice-1004

  1. Tursas
  2. Premium Bananas
  3. Planet Janet
                     4. Cuckoo
                     5. You Only Know
                     6. Faya
                     7. Kontula
                     8. E Sette Galere

先に2012年作の ”Finn Noir” で記事歴のあるフィンランドのギタリスト Kalle Kalima(B1973) のトリオにフランスの Marc Ducret(B1957) がゲスト参加
した一作、Kalimaにとってはリーダー2作目となり、Kalima が20代後半、Ducret が40をちょっと過ぎたあたりという時期になる。
Kallima について、本作を初めて聴いた時点では、ボーダーレスぎみの活動傾向とフリー寄りのプレイもありといった程度の 情報しか持っておらず、本作ゲット
の要因はMarc Ducretにあったのは言うまでもない。

見方によっては、ジャケットに薄気味悪さと得体の知れない怪しさも漂う本作だが、内容の方もダークさとともに、Kallimaの出身である北欧という地域も感じる
ような土着性、プリミティブといった要素もわずかに入り込み、独特の世界観を持った音楽となっている。
Ducretは、ゲスト参加ということで出番は少なめだが、その存在感は大きい。
荒削りで尖った若手 Kallima に対してフリー系ギタリストとして充実した時期を迎えていたDucret 、それぞれ切り離して聴いてしまうとそのキャリアの差が
プレイに感じられるのも致し方ないのだが、全体として見ればそれなりのまとまりを見せている。この辺は、ゲストに迎えたDucretの力によるところも大きな
ものと想像する。また、若いKallimaにとっては、この充実期にあったDucretとの共演は、得るものも極めて大きなものがあったと思う。

M4 "Cuckoo"、 交互に2人のソロが出てくるこの曲などは、本作時点でのそんな2人のギタリストとしての状況も感じられ、興味深いものがある。

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Kalima Trio

Category: Gallery > Photo  

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