前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: piano (第3期)  

Jamie Saft / The New Standard

  Jamie Saft (p, organ)
  Steve Swallow (eb)
  Bobby Previte (ds)

  Rec. ?
  RNR041 (Rare Noise Records) 2014

  01. Clarissa
  02. Minor Soul
  03. Step Lively
                     04. Clearing
                     05. Trek
                     06. The New Standard
                     07. I See No Leader
                     08. Blue Shuffle
                     09. All Things to All People
                     10. Surrender the Chaise

Jamie Saftに初めて出会ったのは、15年程前、Bobby Previteのリーダー作 "Bobby Previte's Latin for Travelers / My Man in Sydney"、
そこではオルガニストとして、それまで出会ったことのない新種の感性の持ち主として好印象を持ったのをよく覚えており、またギタリストMarc Ducret
に出会ったアルバムとしても、私にとっては、その後の流れにも関係する大きな意味のある一枚だった。
Saftについては、その後上記作の続編 "Dangerous Rip" や TZADIKレーベルからの作など、そこそこチェックは、してきていますが、元々各種キーボード
を操るマルチ・キーボーダーといったタイプだったことや、プレイヤーとしてばかりでなく作曲、プロデュース、エンジニア......といった広範囲な活動をして
いたことも関係しているのか、なかなか彼の本当の姿が見えず、掴みきれないといった印象も持っていましたが、そんな流れにちょっと変化の兆しを感じた
のが"New Zion Trio" としての活動あたりからでしょうか。

本作は、"New Zion Trio" とは全く違ったプロジェクトということになるんでしょうか?
旧知の仲Bobby Previteをドラムスに、ベテランSteve Swallow をベースに迎えた布陣は、なかなか興味をひかれます。
内容は、M3,M9の3者共作曲を除いて他全曲Saftのオリジナルとなる全10曲。

冒頭1曲目から3曲ほどは、これまで持っていたSaftのイメージを覆すような、ストレートに押すプレイ、しかも粘るようにブルージーなスパイスも入り、
今までSaftがあまり見せなかった、ある意味そんな普通さに逆に神経が集中してしまいます。伝統の形でありながらも、そこに流れる空気感は、あくまで
今現在のもの、その辺が彼の感性なのでしょう。
いろんな要素が感じられる曲を3曲挟んでM7は、モーダルに飛ばすピアノ。こういった4ビートでストレートな展開でのPreviteもなかなかお目にかかれま
せんが、強力な推進力を引き出してます。
本作でSaftは、3曲でオルガンを担当しているのだが、専門職のオルガニストではないということからかもしれないが、ベースラインは自ら担当せず、
ベース奏者を置くということで、同じ考えの、そして同じようにTZADIKとの関わりも深いJohn Medeskiにも極微量だが通じるものがあり、またオルガン
らしい持続音を生かしたプレイやコードワークには独自性も感じられる。コンテンポラリー系の主流ともなっているGoldings, Yahel, Versaceといった
タイプとは異なり、これまでの自身の活動、John Zorn絡みのシゴト状況から判断すれば、あまりJazzの本道という枠の中で勝負するタイプではなく、
いろんな要素も抱えるこれまでの彼の音楽から、先の展開の読みにくいタイプとも言えるのだが、多才な彼でもあるので、常にレーダーの範囲には置いて
おきたいアーティストでもある。

ラストM10は、ピアノによる重厚さと哀愁に溢れた美曲、中近東あるいはユダヤらしき旋律か?
本作一枚の中でいろんな顔を見せるのだが、それが決して散漫な感じにならない、その多彩、多面性を素直に彼の感性として受け止めた方がよいのかも
しれない。

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Jamie Saft

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