前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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201402-5

                 

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Category: guitar (第2期)  

Jesse Van Ruller / Catch !

  Jesse Van Ruller (g)
  Roy Hargrove (tp.flh - 2, 4 ,6)
  Karel Boehlee (p, fender rhodes - except on 5)
  Fans Van Geest (b)
  Martin Vink (ds)

  Recorded at Studio Le Roy by Chris Weeda, July 2000.
  UCCJ-1001 (Blue Music)

  1. The Secret Champ
  2. New Feet
                     3. Silent Blue Hour
                     4. Victory
                     5. End of a Love Affair
                     6. Ever After
                     7. Harry's Ears
                     8. My Ideal
                     9. Ever After

前回に続き今回も Jesse 聴きの流れの中での一枚。
Jesseのオリジナル7曲を含む全9曲という内容で、彼の3rd アルバムとなっているが、ちょうど本作がリリースされた当時は、95年にモンクコンペ優勝者
として注目がまだ続いていた中、前2作が本国でのリリースから、かなり遅れて日本に入ってきたのに対し、本作はタイムリーに日本でのリリースもあった
ということで、リアルタイムのJesseが聴けるアルバムとして、速攻でゲットした記憶もある。

冒頭M1 "The Secret Champ" は "Circles" にも収録され、Yahelのオルガンが快調にキメていたが、ここではBoehleeのローズがノリのいいファンキーな
曲調にフィットしたプレイを見せている、Jesse のギターもオートワウを使い、自身3作目の冒頭を飾るにふさわしい印象的なトラックに仕上げている。
当時、これを聴いた時は、Jesseにチャレンジの姿勢も見えたことに、まずは納得でした。
Jesseがゲストに招いたRoy Hargroveのために書いた、特にM4 "Victory" などでは、作曲面での高いセンスも見え、スリリングな一曲となっている。
アルバム中唯一のトリオ曲M5 "End of a Love Affair" などを聴くと、この男やはり巧い。もちろんそこだけで評価はできないが、豊かな歌心と独自性と
いったあたりのものが、通常レベルを軽く越えていると感じられ、やはり限られたギタリストと思えるのである。

今回、Sam Yahel 集中聴きから、関連で、Jesse Van Ruller(B1972) の過去作も聴く機会ができたのだが、こうしてあらためて彼のギターを聴いてみると、
やはりなかなかのポテンシャルも感じられるその能力も再確認したしだい。近年、後続の多くのコンポラ系ギタリストの出現もあり、話題になることも少な
くなってきた感もあり、またより伝統を意識するといった点で若干、彼らとは現在のギタリストとしての立ち位置に違いはあるのだが、彼らと比べ、能力面
で引けを取るような部分はなく、年令的にも、もう一仕事も二仕事もやってもらいたいし、またそれができる男でもある。
スタイル的に完成されたとも思えるギタリストだけに、停滞感も感じてしまう部分はあるのだが、今まで無かった自分を引き出すためにもチャレンジしてほ
しいギタリストだ。常にチャレンジし前に進む姿勢、その中に身を置くことはアーティストとしての宿命、これだけは失ってほしくない。

ハツラツとした感もある本作での Karel Boehlee ですが、この後の彼は、コマーシャルベースに乗った作品を連発し、評価を落とした感もあるのは残念な
気もする。プロデュースサイドの姿勢に安易に迎合しない、音創りへの強い意志と姿勢もアーティストには不可欠だ。

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Jesse Van Ruller

Category: sax (第2期)  

Jan Menu / Mulligan Moods

 Jan Menu  Jan Menu (bs)
  Jesse Van Ruller (g)
  Clemens Van Derfeen (b)
  Joost Van Schaik (ds)

  Recorded October 2007 at Fattoria di Musica, Osnabruck, Germany by Chris Weeda.
  FNCJ-5530 (55Records) 2008

  01. Night Lights
  02. Festive Minor
  03. Flash
                     04. Theme for Jobim
                     05. Ontet
                     06. Bernie 's Tune
                     07. Tell Me When
                     08. Walkin' Shoes
                     09. Soft Shoes
                     10. Motel        All compositions by Gerry Mulligan, except "Bernie's Tune" by Bernie Miller.

オランダのサックス奏者 Jan Menu(B1962)の自身初となるリーダー作、サイドに同じオランダジャズ界の後輩として関わりも多い Jesse Van Ruller(B1972)
を配してのクァルテット編成というのも魅力だった一枚。先日 Sam Yahel 関連作を集中聴きする中で Jesse Van Ruller の "Circles" や "Views" を聴いたら
芋づる式にJesse 関連のものも聴いてみたくなり、久しぶりに引っ張り出して聴いてみました。

Jan Menuは、テナーもプレイするが、メインはやはりこのバリトンサックス、90年代からオランダジャズシーンを牽引してきた存在であり、メインストリ
ーム系では、現在欧州の代表的バリトンサックス奏者と言っていいだろう。
このブログでは、"Fay Claassen sings Two Portraits of Chet Baker(2006)" でサイドメンとして中心的存在となり彼女のアルバム成功に大きな力となっ
ていたが、ちょうど同時期、彼の生のプレイも聴く機会に恵まれ、確かな力を持ったバリトンサックスの実力者として好印象を持っている。
本作は、そんな彼の敬愛するバリトンサックス奏者 Gerry Mulliganへのトリビュートアルパムとして、1曲を除く他9曲をMulliganのオリジナルで固めた
Menu自身も前々から望んでいたアルバムでもある。

さて、中味の方だが、冒頭1曲目のバラード "Night Lights" から心を鷲掴みにされてしまう。低く太くありながらも高い方は消え入るほどの繊細さも見せる
Menuのバリトン、それに続くJesseのギターも泣きのフレーズを散りばめてくるという展開は、何とも粋な幕開けだ。
追い打ちをかけるように、私的には、本作中のベストキラーチューンt2 "Festive Minor" により速攻で完全に一本をとられた格好だ。バリトン特有のハード
ボイルド感に哀愁がブレンドされ、続くJesseも泣きのツボを的確にヒットしてくる攻めを見せ、極上の1曲となっている。

気負いもなく、ひたすらストレートに歌うことに徹したプレイは、凝縮されたJazzの旨味を含んだ味わい深い一作としており、かつてのMulliganとHallの
世界も思い出されるのだが、MenuのバリトンとJesseのギターとが織り成す世界は、それとはまた違って、伝統を維持しつつも今の空気感を漂わせた違う
世界を創り出しており、音楽として、その辺のバランス感覚にセンスを感じるとともにそこに価値があるとも思えるのだ。
普段は、コンポラ系のシリアスな音に接することも多いのだが、自分自身の脳内をリセットしバランスを整える意味でも、たまにこういったある意味安心
してJazzの旨味に浸れる音に触れる必要ありなどと感じたしだいである。意味ある一枚だった。う〜む!

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Jan Menu

Category: piano (第3期)  

Sean Wayland / South Pacific Soul

South P Soul  Sean Wayland (p, ep, synth, voc)
  Hamish Stuart (ds - 1)
  Nick McBride ds, perc - 1, 2, 3, 5, 6, 8, 9, 11)
  Greg Gonzales (ds - 4)
  Alvester Garnett (ds - 7, 10)
  Jochen Ruckert (ds -12)
  Alex Hewetson (b - 1)
  Brett Hirst (b - 2, 5, 6, 8, 9, 11)
  Adam Armstrong (b -3)
  Matt Penman (b -12)
  Arne Hanne (g - 1)
                     James Muller (g - 2, 4, 5, 6, 8, 9, 11)
                     Pete Zog Guitar 3
                     Blaine Whittaker (as - 1)
                     Tim Hopkins (ts - 1)
                     Seamus Blake (ts - 7)
                     Ian MacDonald (org - 10)

                     SEED 005 (Seed Music) 2002

                     01. They All Dance
                     02. Shaun
                     03. Sam Toucan
                     04. Hans
                     05. This is Great
                     06. Vibing
                     07. Loop
                     08. Vine Up
                     09. Vb
                     10. Chrisella
                     11. Bunker Spreckles
                     12. Genius

オーストラリアの鍵盤楽器奏者 Sean Wayland(B1969)による2002年作ですが、多くの曲で参加しているギターのJames Muller(B1974)の魅力もあり、
当時ゲットしたもの。
例によって、Sean自身のレーベルSeed Musicからの自主制作盤ということで、ジャケットでの内容表記、録音状態からその編集など、いろんな面で手作
り感に溢れたユルさも感じられるものとなっており、曲によっては不自然なフェードアウトがあったりと、ラフな手作り感というのも、ある面では良い
部分もあるのだが、商品である以上、やはり客の立場に立ったていねいなモノづくりの姿勢も求められるところだろう。

さて内容の方ですが、不自然に短い曲があったりと、演奏そのものは決してまずいというものでもありませんが、それぞれの曲の完成度という点でもの足り
なさもあり、全体として若干の不完全商品といった感覚も残るのは残念なところです。
曲により多くの人が入れ替わり立ち替わりといったこともアルバムとしてのまとまりを欠く要因になっていると思われ、おそらく全く違った録音日に録りた
めておいたものを、やっつけ仕事でバタバタと編集したのでしょう。そういったことを客に感じさせてしまうこと自体が、モノを売る側の姿勢としては、
改めなければいかんでしょう。

そんな状況も見える本作ですが、Mullerのギターに光るものが感じられるのが救いでしょうか。
ざっと10年ちょっと前、彼がまだ20代後半の時期ということで、現在の彼と比べるとプレイにも荒さが目立ちますが、非凡なセンスが随所に感じられ、
特に短い曲も多い中で10分を超える T11 "Bunker Spreckles" は、本作のハイライト、Mullerのギターも暴れてます。

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Category: organ (第2期)  

Unitrio / Page 2

page 2  Damien Argentieri (Hammond B3 organ)
  Fred Borey (ts)
  Alain Tissot (ds)

  as319 (altrisuoni) 2013

  01. Gil
  02. One Again
  03. Colintop
  04. Meeting with Chris
                     05. Mayapocal
                     06. Still Raining
                     07. 643
                     08. Petit Paradis
                     09. Sweet Song
                     10. No Nap

スイスのaltrisuoniから出ていたHammond B3 organ入りのトリオ編成のユニットということで、ちょっと気になっていたグループ、やっとチェックする
ことができました。あまり情報を持っておらず彼らに関して詳しいことはわかりませんが、このグループとしては前作 "Unitrio/Page 1(2008)" に続いて
2作目になるようです。
ジャケット表記では、3者同格で特にリーダーはいないようですが、一聴してみれば、このグループのカラー創出に大きく関わり、中心的存在になっている
のがオルガンのDamien Argentieri、どうやらフランス人のようです。
これまでオルガンは、だいぶ聴いてきてはいますが、この Damien Argentieri、なかなかデキます。新しいオルガンのスタイルを創り出す革命家という
タイプではありませんが、技術的な鍵盤さばきのキレはもちろん、このコンテンポラリー・オルガン・シーンの中で独自の感性を持ったそのオルガンは、
評価できるところだと思います。最初に気がついたのが基本となる音、ドローバーにより多彩な音の変化ができるオルガンは、そこに個性やセンスも表れや
すく、この独自の音を持っているというのは、良いオルガニストの基本条件みたいなものではないでしょうか。
やはり欧州の感性とでも言ったらよいのか、米国系オルガニストには無いそれはなかなか魅力的なものがあります。

Tissot曲4、Argentieri曲2、Borey曲4ということで全て彼らのオリジナルで固めた全10曲。
Argentieriの感性そしてオルガンのプレイから、おそらくこれまでに基礎としてクラシックをきっちりやってきたであろう、そしてそれが現在の彼のベース
となっていることも感じられますが、クラシックから移行してきた感性によくあるパターンで、技術面では優れているものの、音楽の質感として由緒正しい
一種の堅苦しさみたいなものがあって馴染めないといったような感覚はなく、クラシック以降に体験したであろう足取りが、音楽からも感じ取れ、そこに
一種の親近感も覚え、現在の状況から今後もその音楽に様々な色、匂いが付け加えられ、より豊かな表情を持った音楽になっていくことも想像されます。
いずれにしてもプチ楽しみな存在に出会えたことには、ひとまずの達成感があります。
Eddy Louissと同じフランスというあたりにも何かの縁を感じます。

Argentieriのオルガン目当てだったので、話がそちらに片寄ってしまいましたが、3者のレベルはいずれも高く、知名度も低いマイナーな存在ながら、なか
なかのハイ・クォリティーなトリオとの遭遇、うれしいところです。

毎度のことですが、Argentieriの全作チェックという不可避のシゴトができてしまったようです。

             

              ビアニストよりオルガニストとしての感性に魅力あり!

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Unitrio

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201402-4 今晩も雪・・・・・・・

             

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201402-3 今日も雪・・・・・

           

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Category: vocal  

Sarah Partridge / Blame It on My Youth

S Partridge  Sarah Partridge (voc)
  1, 2, 4, 5, 6, 10, 12)Daniel May(p)  BenjaminMay (b) John Merola(ds)
  3, 8)Tony Monte(p) Frank Wess(sax, fl) Bucky Pizzarelli(g) Gene Bertoncini(g) Karl Schloz(g)
     Mark Josefsberg(vib) Linc Milliman(b) Terry Clarke(ds) Rich Derosa(ds)
  9, 11)Larry Ham(p) Fred Hunter(b) Sherrie Maricle(ds)
  7, 14)Allen Farnham(keyboards)

  Recorded 2002 and 2003 at Band-Ade Studios, Long Beach, California.
  NHCD092 (Nagel Heyer Records) 2003

                    01. You Turned the Tables on Me
                    02. Almost Like being in Love
                    03. Everyday I have the Blues
                    04. Haunted Heart
                    05. How Long has this been Going on
                    06. I've Got the World on a String
                    07. Blame it on My Youth
                    08. No More Blues
                    09. Just One of thoes Things
                    10. Detour Ahead
                    11. All the Things You are
                    12. This Can't be Love
                    13. Cheek to Cheek
                    14. Come Rain or Come Shine

幼年期をボストンで過ごし、アラバマの高校に通い、ノースウェスタン大学の演劇科の学生だったという彼女が、Jazz Vocalistとしてのキャリアをスタート
するきっかけは、カラオケだったらしい。
歌に若干の経験の浅さといった部分は感じるものの、クセの無い素直さと、特に豊かな中音域を持つ声質は魅力的で、途上である分、今後の伸びしろも十分
感じられる内容となっている。

特に T2 "Almost Like being in Love" は、お気に入りとなり高頻度でお世話になったという一曲。1曲でそのアルバムの私的価値が決まることがあるが、
私にとっては、まさにそんな感じの典型的1曲聴きアルバムである。
白人女性Jazz Vocalistとしては、取り上げるのもめずらしいT3 "Everyday I have the Blues" では、本格的ブルースも歌いこなすなど、
近年多いオシャレ系路線のVocalistとは、違う方向性を持った面も見せてくれる。

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Sarah Partridge

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201402-2

             

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Category: guitar (第2期)  

Solid / Happy Accident

  Bjorn Vidar Solli (g)
  Daniel Buner Formo (org)
  Hakon Mjaset Johansen (ds)

  Recorded and mixed July 24th 2007 at Audiopol Skien, Norway by Audun Kleive
  AIMCD126 (AIM records)

  1. Waltz for Lyder
  2. Happy Accidents
  3. Young and Old
                    4. Complicated Shoes
                    5. Jenny Wren
                    6. Timevis Bak Rattet
                    7. Happiness
                    8. Normy
                    9. Waiting for Maria

ノルウェーのギタリストBjorn Vidar Solliを中心としたグループ "Solid" は、本作から約2年前の録音となる "SOLID!"(別頁あり)にて記事歴がある。
内容は、Bjorn Vidar Solli曲5、Daniel Buner Formo曲3の他Paul McCartney曲1の全9曲。

ノルウェーのグループということで情報も少なく、この盤の存在を知ったのもリリース後だいぶ経ってからなのだが、加えてこのジャケットのユルいデザイ
ンと表記の甘さもあり、ちょっと見ただけでは内容もわかりにくく、知っている人でも見落としてしまうというデザインが、これから売り出していこうとい
う彼らにとってはマイナスの要素になりかねない。

そんな本作だが、メンバーは、前作からドラムスがTruls RonningからHakon Mjaset Johansenに代わっているのだが、一聴したところ音楽の方向性とし
ては、前作のデビュー盤から変わっていない。
ノルウェーにイメージするように、クールに知的に抑えたサウンドが展開され、従来こうしたギター・オルガン・トリオに即イメージするようなグルーヴィ
ー、ジャージー、ブルージー..................といったような質感からは、離れたところにあるサウンドだ。
Bjorn Vidar Solliのギターは前作同様、クールだが決して冷たくはならず、粒だちの良い温もりも感じられるプレイを見せている。
Formoのオルガンは、前作では、あくまでリーダー格のSolliをアシストする感じでグループのサウンドが成り立っていた印象も持っていたのだが、本作では、
Formoの比重がだいぶ上がっている感がある。ソロにバッキングに、この2年間で、だいぶ成長の跡が見えるのは、ちょっと気にしていた存在だけにうれし
いものがある。
こういった若い感性は、違った感性の共演者、特に自分の先を行くような感性との出会いが、大きく成長につながることも多く、本グループ以外でも、いろ
いろな感性との出会いを積極的に求めていってもらいたいものである。


           
           How Deep is the Ocean:Bjørn Vidar Solli(g), Steinar Nickelsen(org), Nicholas McBride(ds)

           オルガンは、本作とは違いノルウェーのSteinar Nickelsen
           コンボオルガン(NORD C1)使用ですが、リラックスした中で、なかなかいい味を出している。
           続くSolliのオーソドックスにストレートに歌うギターもマル。

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Bjon Vidar Solli

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201402-1

              

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Category: trumpet  

Ryan Kisor / The Sidewinder

  Ryan Kisor (tp)
  Sam Yahel (org)
  Peter Bernstein (g)
  Willie Jones III (ds)

  Recorded at Chung King Studio, New York, August 10, 2002.
  VACM-1221 (VIDEOARTS MUSIC) 2003

  1. Candy
  2. Panic Attack
  3. Ceora
                    4. The Sidewinder
                    5. Battle Cry
                    6. Speed Ball
                    7. The Dream
                    8. Like Someone in Love
                    9. Mr. Kenyata

先日来のYahel関連作の集中聴きの中で聴いた一枚、ついでに記事としておきます。
90年のモンク・コンペにおいて、わずか17才で優勝した Ryan Kisor(B1973)の自身のオリジナル3曲の他、リー・モーガンゆかりの6曲を含めたモーガ
ン・トリビュート・アルバム。私的には、当時追っていたSam Yahelの参加もありでゲットしたもの。

こういった日本主導で企画されたような盤は、ジャケットを含めて全体に"日本企画臭"といったらいいような独特の雰囲気が鼻について、あまり手を出すこ
とも無いのだが...............................。

ビッグバンドでの豊富な経験とハイレベルの技術を備えたKisorは、自らが新しい世界を切り拓いてゆくタイプではないといったミュージシャンとしての
コンセプト面のこともあり、デビュー当時の注目度も徐々に落ちてきた感もありますが、こうしてあらためて聴いてみると、実に巧さを感じるトランペッ
ターである。
モーガン・トリビュート・アルバムとして単にハードバップの焼き直しでもなく、オルガン−ギター・トリオをバックにワン・ホーンにした編成など、それ
なりに時代の新しい感覚も取り入れようとした姿勢も見られるのだが、やはり決まった形を守るKisorらしく、音楽はカチッとした従来の形に沿ったものと
なっている。そんな展開の中でBernstein、Yahelもそれぞれの持ち味を発揮し音楽はそれなりのまとまりと魅力を備えたものとはなっているのだが、
この定型の枠の中で、やや窮屈そうに振る舞うYahelの感性も感じられる。

このKisorをリーダーとしてYahelがピアノで参加したグループは、2004年頃だったと思うが、生でも聴いており、同様にこのKisorグループの枠の中に
収まりきれなくなってきているYahelが感じられた。


            
            Ryan Kisor, trumpet, performing Lee Morgan's "Mr. Kenyatta"
            with Peter Bernstein, guitar, Sam Yahel, organ, and Willie Jones III on drums.

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Ryan Kisor



Category: guitar (第2期)  

Nir Felder / Golden Age

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Nir Felder (G)
Aaron Parks (p)           Recorded on September 12 & 13, 2011 at Sear Sound, NYC
Matt Penman (b)           Rec. Eng. : Chris Allen
Nate Smith (ds)           88883 79629 2 (OKeh Records) 2014

01. Lights
02. Bandits
03. Ernest / Protector
04. Sketch 2
05. Code
06. Memorial
07. Lover
08. Bandits, Pt. 2
09. Slower Machinery
10. Before the Tsars         All songs Written by Nir Felder

ちょっと気になるギタリトとしてマークしていたNir Felderですが、これまた気になるスタッフを従えての初めてのリーダー作ということで、予約からだい
ぶ待ちましたが、やっとのご対面です。

内容の方ですが、全10曲、自身のオリジナルで固め、デビュー作に向かって並々ならぬ意気込みも感じられる様子がジャケットのアートワーク、コピーなど
からもひしひしと伝わってくる。
一聴してみれば、何やら歴史的な声のサンプルなどを仕込む他、細工の後も見られるなど、その端々にかなり考えてつくり込まれた感もある一枚となってい
る。
元々、このFelderに関しては、その鋭敏な感性とそれに加え若干の変態性、アウトロー性といったテイストを私的には感じており、そのあたりが私的好み
の方向性にも合い、ちょっと気になる存在でもあったわけですが、自身リーダーとしてのデビュー盤として自らプロデュースという力の入れよう、当然の
ことながら、そこに気負いもあったのかもしれない、策を弄し過ぎた感もあり、頭で考えた音楽といった印象も残り、彼本来の魅力ある感性が影を潜めて
しまっていると思えるのは残念だ。
ポップで爽やかなテイストの裏に何か隠しているのかとも深読みしたが、何も出てこなかったし、そもそもそんなテイストとは無縁のところにいてほしい
というのが私の好みだから困ったものだ。
もちろん残念な部分だけではなく、随所にその才能の光る部分も感じさせてはくれるのだが、それでもその魅力ある感性の半分も出せていないのではとも
思えてしまう。
こういった考えてつくり込む音楽は、もう少し先に行ってからでも良いだろう。自分の感性を信じ、もう少し直感的イメージでプレイしてもよいのではない
だろうか。今は、何よりもその感性を磨く時期だと思う。
また、自分をその刺激によって高めてくれるような才能との出会い、あるいは自分を客観的に見てことばを貰えるような存在も必要なのかもしれない、そう
いった機会との出会いも全ては自身の考えが基本となっていることは言うまでもない。

ただ、その潜めてしまっていると思われる部分には、得体の知れない爆発的ポテンシャルも感じさせるものもあり、その点では、大きな可能性も見えてくる
のだが、結局それを生かすも殺すも後は自身の考え方しだいということだろうか。このままだとネクストな男になるのは難しくなってしまう。

いずれにしても行き着く先を見届けたい才能だ。

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Nir Felder

Category: guitar (第2期)  

Danilo Zanchi Trio / Looking Ahead

D Zanchi  Danilo Zanchi (g)
  Ares Tavolazzi (b)
  John B. Arnold (ds)

  Eng. : Stefano Amerio
  AFPCD137 (AlfaMusic) 2013

  1. Paunasia
  2. Your Presence
  3. Strange Time
  4. My Farm
                     5. Arabian Spring
                     6. Night in the Park
                     7. The First Light
                     8. Vop Dizy        All compositions by Danilo Zanchi

イタリアのギタリスト Danilo Zanchi のデビュー作となる本作は、全て彼のオリジナルとなる全8曲。

一聴してみれば、奏法あるいは感性の質などに、基礎としてクラシックもきっちりやってきたと思われる痕跡も多分に感じられ、そのテイストは決して明る
くはない爽やか感とともに繊細な気品も感じられるものとなっている。

元来、清くストレートな美には、素直に反応せず、ダーク、ダーティーであったり怪しさあるいは一見いかがわしいと思われるようなものの中に美を見いだ
すことを無上の喜びとする当方にとっては、この微妙に明るくないといった哀愁もあるテイストには反応するのだが、爽やか感、気品といったテイストと
なると感性面での衝突が起きてしまうようだ。
そんなわけで、自分が求める指向とは、ズレを見せるZanchiなのだが、それは単に私の偏向的好みであり、彼のギタリストとしての評価とは全く別問題で
ある。
ピックを使わないと思われる奏法から発せられる音列には独自性も感じられ、音楽は繊細な味わいもあるものとなっており、この方向性に指向のあるリス
ナーにとっては、なかなかおもしろい存在になるのかもしれない。
ただ、過去の例から見ても、この種のスタイルを持つギタリストが、多くのJazzファンから受け入れられるのは、難しいこととも思えるのだが、そんな中
でも、あくまで自分の形を通して結果を残してほしいと願うばかりだ。

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Danilo Zanchi

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