前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 12 2013

Category: guitar (第2期)  

2013年 極私的この1枚

今年一年を振り返り1枚を選ぶという恒例のこのコーナーですが、例によって、あまりスポットがあたる機会に恵まれない日陰盤からひっそりと1枚選出
しておきます。

Samuel Blaser Quartet / As The Sea

As The Sea  Samuel Blaser (tb)
  Marc Ducret (g)
  Banz Oester (b)
  Gerald Cleaver (ds)
  Recorded at Hnita-Jazz Club in Heist Op Den Berg, Belgium on November 5 and 6, 2011
  Hatology718 (HAT HUT Records) 2012

本作、欧州でのリリースは昨年だったようですが、日本に流れてきたのは、ちょっと遅れて年明け早々ぐらいだったと記憶してます。
年の始め頃に出会ったガツンっとインパクトのある1枚でしたが、結局、その強い印象が持続し、本欄での選出になりました。
私的には、本作でのMarc Ducretのギターをきっかけとして、あらためてギターに目を向ける刺激剤になったという点で、大きくではないにせよ、自分の
指向の流れを多少なりとも変えたという意味ある1枚であったと思います。(あくまで極私的ではありますが)

こうした活動も、今まで出会ったことのない感性との出会いによる刺激から自分の感性の変化(進化)を求めるといった部分も多分にあるわけですが、そうい
った点では、自分の流れを変える盤との出会いは、まさに目的としているところです。

本作内容に関しては重複しますので、ここでは省略します。記事は → こちらから

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ここからはついでの記事ということで
このギター指向の流れの中で出会ったということで、忘れられない1枚というよりは極私的1曲。
この流れがなかったら、この出会いもなかったということで、関連性も考慮し付け加えておきます。

"Casa Branca" from the CD "Carlos Barretto / Lokomotiv'

Lokomotiv.jpg




  記事は → こちらから


"Searching" from the CD "Carlos Barretto / Radio Song"

Radio Song




  記事は → こちらから


JAZZ-guitar 100
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Category: organ (第2期)  

Eddy Louiss Trio

Eddy Louiss 3  Eddy Louiss (org)
  Rene Thomas (g)
  Kenny Clarke (ds)

  Recorded at Studios DAVOUT, Paris
  FDM 30501-2 (DREYFUS) 1968

  1. Nardis
  2. Blue Tempo
  3. Hot House
  4. No Smoking
                     5. You've Changed
                     6. Don't Want Nothin'

Eddy Louiss(B1941)のオルガニストとしての初期リーダー作。
オルガニストとしてと書いたが、Louissは、これ以前にコーラスグループでの活動でVocalを担当する以外にも、鍵盤楽器全般、ヴィブラフォン、トランペ
ットなどもこなすマルチプレーヤーだったのだが、オルガニストとして定着し、その才能が花開いてきたのは、60年代後半、彼が20代半ばぐらいからであ
る。
このマイナーとも言えるオルガンに関するネタが異常に多いとお気づきの方もいると思いますが、そして当ブログのカテゴリー名の頭に "第2期" などと入っ
ているのも、わけがわからんと思われる方もおられるのではと思いますが、これは各楽器別カテゴリーのプロローグでも簡単に説明したように、以前は、
どうしても楽器別に集中して聴いてしまうという悪癖があり、例えばピアノ期とかテナー期というように、ある時期そればかりに集中してしまうといったこ
とを周期的に繰り返し現在に至っているのですが、その悪癖もこのブログを始めて以来、必要に迫られてということなのか、わかりませんが、かなり軌道
修正され、同時期に広く聴ける体質に変化してきたように思います。

オルガンに関しては、ロック → ブルースを経てJazzに流れてきたこともあり、それまで多く接してきたギターとともに馴染みのあった楽器として集中的
に聴いたのを第1期として、当然のことながらそれまでの流れに沿って黒人プレーヤーを中心とした黒っぽいサウンドになったのは必然的だったとも言える
でしょう。そしてその後、それまで拒否反応まで出ていたEvansなどを中心とした白人の音へと指向が変化していくことになるのですが、そうなると今度は
逆に長年に渡り染み付いたブルースの感覚を排除するといった極端な感性の移り変わりを経験することになるのですが、というわけで好みの変化とそれに伴
う聴く対照の変化などを激しく繰り返しての今まででした。

本作記事の第2期Organ期は、第1期の後の長いブランク後に始まったもので、その第2期が始まる大きな原動力になったのが本作のEddy Louissであり、
そういう意味では、オルガンにおいては師匠と勝手に思っているというオルガニストです。
多面性のあるLouissではありますが、オルガニストとしてデビュー当初は、ギラギラするような才気を感じさせながらのストレートなプレイが彼のスタイル
で、本作でも実にホットなプレイを展開してます。しかしそれは、第1期でさんざん聴いたJimmy Smithを中心とする米国系黒人オルガニストの持つ黒い
グルーヴ感と、また新しいオルガンの始まりを感じさせつつ志半ばで旅立ってしまったLarry Youngとも違う異質のもので、結局心惹かれたのもそんな米国
系とは異質の独自性に溢れたLouissのオルガンだったのでしょう。
それまでの自分の指向の流れを変えてオルガンに目を向けさせたという点で、大事な存在です。

カミソリのキレ味を思わせるテクニックと豊かな歌心では、定評のあったLouissも近年では、車椅子でのプレイなど心配なところですが、彼が欧州オルガン
シーンに残したものは、極めて大きなものがあり、現在欧州におけるJazzオルガンの土台を作ったとも言える彼の功績は大きなものがある。

その他のEddy Louiss関連記事は → こちらから

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Eddy Louiss

Category: Gallery > Photo  

201312-4

          

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Category: piano (第3期)  

Mark Isaacs Resurgence Band / Tell It Like It is

Mark Isaacs  Mark Isaacs (p)
  James Muller (g)
  Matt Keegan (ss, ts)
  Brett Hirst (b)
  Tim Firth (ds)

  Recorded 29 August 2008 live at the Sound Lounge, Seymour Theatre Centre, Sydney.
  ABC 270 3869 (ABC Jazz) 2009

  1. Minsk
  2. You Never Forget Love
  3. Homecoming
  4. Night Song Part 1
                        5. Night Song Part 2
                        6. Angel
                        7. Tell It Like It is
                        8. Between The Shores     All songs composed and arranged by Mark Isaacs

英国出身でオーストラリア育ち、音楽一家に育ったというピアニスト Mark Isaacs(B1958)率いる "Resurgence Band" によるシドニーでのライブ作。
全曲 Isaacs の手による全8曲だが、ライブということもあり10分以上という長尺曲が多くを占め、曲自体の魅力とともに個性の違うメンバーをまとめな
がらのバランス、アンサンブルの良いサウンドからは、Isaacsの確かな力量が感じとれる。

どこか哀感を漂わせたラインながらも、沈み込むことなく明快で見通しの良さを感じさせるIsaacsのピアノと彼のコンポジションによるサウンドは、クール
でありながらも熱い盛り上がりも点在するというバランスの良さを見せ、浸ることの心地良さを感じる音楽となっている。
コンテンポラリーな質感溢れた一作となっているが、そういった音楽に流れるテイストが米国系のそれとは微妙な違いを見せており、その辺がオーストラリ
アン・コンテンポラリー・ジヤズとも言えるのだろうか。

サイドでは、やはりJames Muller(B1974)のギターが光る。
特に冒頭 t1"Minsk" でのアグレッシブなソロや全体を通しての表情豊かなギターワークからは、可能性も感じられるのだが、彼は、アルバムによっても
表情の違う多彩ぶりを発揮しており、そのいろんな形で勝負できること、そしてそれを支える高い技術が彼の武器とも言えるのだろう。

             
             "Minsk" Mark Isaacs Resurgence Band live at the Sound Lounge, Sydney, August 29, 2008.
             Mark Isaacs - piano, James Muller - guitar, Matt Keegan - soprano sax, Brett Hirst - bass, Tim Firth - drums

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Mark Isaacs

Category: guitar (第2期)  

Sebastian Noelle / Koan

  Loren Stillman (as)
  Sebastian Noelle (g)
  Thomson Kneeland (b)
  Tony Moreno (ds)
  George Colligan (p - 4, 5, 7, 8)

  Recorded at West Village Studios, NY, April 22-24, 2010
  FSNT 391 (2011)

  01. Koan
  02. All I Need to Know
                     03. Lily's Pirouettes
                     04. Morning Dream
                     05. Wanderlust
                     06. Sinai
                     07. Loophole
                     08. Above
                     09. Maborosi
                     10. Feed the Monster
                     11. Koan (reprise)

ドイツ出身で、ここ10年程はNYを中心に活動しているというギタリスト Sebastian Noelle の全曲オリジナルで固めたリーダー2作目。
内容的には、Stillmanの存在も大きく双頭バンドといった感じになっている。

一聴して、抑揚もなく揺らめくような音の流れが持続していくかのように温度感が低く無機質で生気に欠けた音楽とも感じるのだが、最初の出会いから全て
が見えてしまうような種類の音楽ではなさそうだ。繰り返すごとに少しずつ少しずつ姿を現してくるように、音楽はハーフトーンのデッサンで表現されたよ
うな繊細で抑えたタッチから成り立っている。一聴して弱々しく感じるものも、抑えた中での強弱のメリハリが見事に成されており、繊細であるがゆえに
成せる表現とも感じるのだ。言ってみれば薄味の繊細な料理、そんな趣きがある。その淡白とも思える薄味を理解するには、こちらの味覚のレンジも狭め、
その狭めた中でより鋭敏な感覚をもって臨まないといけない。
そんな状況をある程度掴んで接しないと視界も開けてこないような気難しさもある本作だが、一見クールで無表情に淡々とこなす彼らのやりとりの表面下
でのシリアスな交換には鋭いものがある。

冷血動物のように温感がなく無機質、無表情に淡々とこなすStillmanのアルトがNoelleのギターからも同質のものを引き出し、創り出した醒めた世界観に
は、極めて現代的なものがイメージされる。

そんな浮遊しつつのデリカシーに溢れた流れの中で Colligan のピアノだけが妙に異質に感じてしまい、夢から現実に引き戻されてしまう感覚をおぼえる。
この展開でColliganは生きない。人選にデリカシーが及ばなかったことのみが惜しい。

              
              Loren Stillman (alto sax)
              Sebastian Noelle (guitar)
              Thomson Kneeland (bass)
              Ted Poor (drums)

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Sebastian Noelle


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201312-3

             

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Category: guitar (第2期)  

Nguyen Le / Purple

 Purple-2.jpg

Nguyen Le (g, g-synth)
Michel Alibo (eb)
Terrl Lyne Carrington (ds, vocal)
guest
Aida Khann (vocal)
Corin Curschllas (vocal)
Meshell Ndegeocello (eb)
Karim Ziad (gumbri, north african perc.)
Bojan Zulfikarpasic (p, ep)

Trio Recorded in Studio Davout, Paris, May 16 to 18, 2002
ACT 9410-2 (2002)

01. 1983...
02. Manic Depression
03. Are You Experienced
04. Purple Haze
05. If 6 Was 9
07. Voodoo Child
08. South Saturn Delta
09. Up from yhe Skies
10. Third Stone from The Sun

"Celebrating Jimi Hendrix" というサブタイトルがついている通り、Le が敬愛する Jimi Hendrixに捧げたアルバムとなっており、全曲 Jimi 縁の曲で固め
ている。
Le は、Jimi の曲を扱いながらも、他作でも見られるように、曲によりゲストを巧みに配しながら、彼の色に染まった全く新しい楽曲を思わせるものとして
おり、ギタリストとしてという部分以外でも、このコンポーズ面での確かなシゴトぶりにも毎度感心させられるものがある。
Jimi に捧げるということで、単純に男性Vocalといきたくなるところだが、女性vocalのテイストをうまく取り入れているあたりも彼のセンスなのだろうか。
こういった手法も後の "Song of Freedom" にもつながっている。
もちろんギターワークにおいても、いつものごとく速い流れの中にあっても、ピッキングとフィンガリングの技のキメは気持ちいいほどのものがあり、あた
かもそれは精密機械を思わせるのだが、もちろんそれは、心を持った精密機械であることは言うまでもない。

彼の創り出した Purple は、全く別の色の Purple となっている。やはり、そこがLeと思えるのである。

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Nguyen Le

Category: oldies  

Jimi Hendrix / Message from Nine to the Universe

  Jimi Hendrix (g, voc)
  Billy Cox (b)
  Dave Holland (b-2,4,6,7)
  Buddy Miles (ds-1,2,8,9,10)
  Mitch Mitchell (ds-3,4,5,6,7)
  Jim McCartey (g-5)
  Larry Young (org-3,4)
  Larry Lee (g-10)
  Juma Sultan (perc-10)

  Recorded between March 1969 and March 1970
                     RECD1012 (Reelamation)

                     01.Nine to the Universe
                     02. Jimi / Jimmy Jam
                     03. Young / Hendrix Jam
                     04. Easy Blues
                     05. Drone Blues
                     06. Midnight Lightning Jam
                     07. Highway of Broken Dreams
                     08. Lonely Avenue Jam
                     09. Lover Man
                     10. Trying to Be

その昔、ロックからブルースそのものへと気持ちが向き始めた頃、Jimi Hendrixはやはり特別な存在だった。彼はロック・スターだったが同時に天才的ブル
ースマンでもあった。やがて時は流れJazzの世界へと流れ込んでいった私は、自然、ブルースやロックを聴く機会も徐々に減りJimiの死後、コンスタントに
リリースされ続けるアルバムにも手を出すことはなくなっていたのだが、唯一ずっと気になっていたのがLarry Young(B1940〜78)とのセッションが入った
音源。そのYoungとのセッションが入った本作は、80年頃、上記01〜05の5曲入りLPとしてリリースされたのだが、購入のタイミングを逃してしまったこ
ともあり、そのままになっていたのだが、しばらく前、ボーナス音源が5曲プラスされたCDとして出ていることに気づきゲットとなったしだいである。
しかしながら本作、よく見ればJimi関係の著作権を持っているはずのExperience Hendrix社からのリリースではなく、怪しさもあるという代物なので、また
いつ市場から姿を消すのかわからないということもあり、もしその気がある方は、早めに手を打ったほうがよいのかもしれません。

さて、内容の方ですが、こういった代物なので音の方は決して満足できる状態ではなく、その辺、割り引いて考えないといけませんが、それでもちょっと
内容的に満足できるというものではなかったというのが一聴しての率直な感想でしょうか。かつて心惹かれたJimiを上回るようなものはなく、目当てとして
いたYoungのオルガンにも冴えは見られず、ちょうど時期的には"Lifetime" とかぶる時期ですが、その後の混迷機を暗示するかのような迷いも感じられます。
もっとも、2013年今現在、その後、いろいろな音を通過してきた耳で聴くので、40年以上前の音が色褪せて聴こえてしまうのは、いたしかたないことなの
かもしれません。もしリアルタイムで聴いていたら、おそらく印象もだいぶ違っていたのかもしれません。

Jazzを含め、こういった時代と密接なつながりをもって生き続ける音楽は、どんなにすばらしいものでも、時とともに色褪せてゆくのは避けられません。
宿命です。だからこそ、最も輝きのあるその時、リアルタイムで出会いたい、そして今現在リアルタイムでしか出会うことのできない音達との出会いを大事
にしていきたいと、そんなことをつくづく思わされた本作との出会いでした。

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Jimi Hendrix

Category: guitar (第2期)  

Gordon Grdina / No Difference

No Difference  Gordon Grdina (oud, guitar, bowed guitar) 
  Mark Helias (b)
  Kenton Loewen (ds)
  Tony Malaby (ts)

  Recorded at Water Music, Hoboken NJ, June 13, 2012,
  except 1 and 5 recorded in concert
  at Shapeshfter Lab, Brooklyn NY, June 14, 2012
  SGL 1603-2 (SONGLINES) 2013

  1. Hope in Being
                                2. Limbo
                                3. The Throes
                                4. Leisure Park
                                5. Fast Times
                                6. Nayeli Joon
                                7. Cluster
                                8. Fierce Point
                                9. Visceral Voices

今週10日の日にJim Hallが旅立った。
ついこの間まで元気に活動していたはず、年明け早々には来日予定も組まれ、タイミングが合えばぜひなどとも思っていた矢先のことで、あまりに急な一報
に頭の中の対応がうまくできていない。今を生きる多くのギタリストに何らかの形で影を落としている彼の存在は、地味ながら極めて大きなものがある。
彼を偲び1枚聴いて、ついでに記事をと思ったが、こうしてあらためて彼のギターを聴き、この場に適当なことばが見つからなかった..............やめときます。
長い間ごくろうさま、そしてありがとうJim Hall!

代わりに、ここ1週間ほど関わっていた1枚にします。
Gordon Grdinaは、カナダ出身のギター &ウード奏者。
師匠 Gary Peacock とそれにPaul Motianとを加えたトリオによる2006年作 "Think Like The Waves" では、無国籍感も漂う挑戦的なサウンドでは
あったが、いまいち馴染めず、しばらく放置状態にしてましたが、今回はMark Helias と Tony Malaby のおなじみ Open Looseコンビが参加している
新作ということで、懲りずに再度チェックすべく手を出してみました。それにしても、暗いジャケット.............ちょっとテンション上がります!

内容は、全てGrdinaの手による全9曲。
冒頭1曲目で、いきなりのウードによるソロ曲が飛び出し、またもやつき合いにくそうな気配、プロローグといったつもりなのでしょうか。
彼の出自等に関する詳しい情報は全く持たず、ただこうして彼の音楽のみを聴いているわけですが、前述作でも感じていたように本作にも、濃い民族音楽的
要素が流れており、唯一知っているカナダ出身というあたりから、ここに至るまでの経緯がよくわかりません。
本作に興味を持ったのも、そういったGrdinaの感性とメキシコ系であるMalaby(B1964)がクロスしたら、何かおもしろいものが生まれるかもといったと
ころでしたが、本作ではギタートリオを基本にしてMalabyはゲスト扱いで、参加曲が少ないというのは非常に残念なところでした。
本作においてもGrdinaのギターそして音楽は、以前持った印象と同じくなかなか掴みどころがなく、実体がよく見えないというのが正直なところです。
が、たまにオッとするようなフレーズも飛び出したりして、何かほかにもあるんじゃないかなどと思わせるあたりが、何とも捨てきれないというか困った
ギタリストです。ドロドロと言っていいぐらいのダーク、それに独特の哀愁が加わったその感性は特異なものがありますが、やはりMalabyが参加している
t3 "The Throes" やt9 "Visceral Voices" の方が、そういった彼の魅力とするところがより引き出されているように思える。
この機会に放置していた盤、その他も再チェックしてみたい。
それにしても、この根暗哀愁男は、清く正しく明るい音楽に指向のある方には、とてもおすすめできそうにない。


          
          Gordon Grdina-guitar, kenton Loewen-drums, Tommy Babin-Bass

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Gordon Grdina


Category: Gallery > Photo  

201312-2

               

Gallery-photo-30

Category: guitar (第2期)  

Greg Skaff / East Harlem Skyline

Greg Skaff  Greg Skaff (g)
  George Colligan (Hammond organ) 2-10
  E.J. Strickland (ds) 2-10
  George Laks (Hammond organ) 1
  Darryl Jones (eb) 1
  Charley Drayton (ds, perc) 1

  Rec. ?
  ZM 200902 (zoho) 2009

                    01. Willie D
                    02. Contrary to Popular Motion
                    03. Angola
                    04. Tropicalia
                    05. Yasmine's Dance
                    06. Twenty-Three
                    07. Lodestar
                    08. Lotus Blossom
                    09. Ultimatum
                    10. Fast as You Can

Greg Skaff名義のアルバムだが、購入にあたっては、冒頭曲を除く全てにオルガン参加のGeorge Colligan(B1969)の存在も大きな後押しとなっている。
さて、本作のジャケットだが、何と3D仕様になっており、ただでさえ米国南部の田舎(実際はHarlemの空なのかもしれないが)をイメージさせるようなチー
プ感満載のジャケットが、3Dでさらに強調されてしまい、Jazzギタリストというより南部のカントリー歌いみたいな感じになってしまっている。

さて、内容の方ですが、お〜っと、冒頭1曲目でいきなりジャケットのイメージもそのままに、安っぽい歪みをギンギンに利かせたギターとこれまたチープ
感極まりないコッテリオルガンが飛び出し、ドン引き状態になり、しばらく我慢するもいたたまれず、次曲にスキップの展開となるのだが、2曲目からは、
メンバーも一新され、それに合わせるようにSkaffのギターもノーマルな音使いとともに、音楽は、コンテンポラリーな質感も漂うものへと表情を一変させ
るのである。

このColliganとMarcus Stricklandの双子の兄弟E.J. Stricklandを従えた布陣で臨む2曲目からは、襟を正して締まった演奏が続く。
Skaffのギターは、ノーマルなトーンながらも、まろやかさはなく、トゲトゲしたちょっと刺激的な音使いだ。
モーダルな攻めがあったり、コンテンポラリーな質感に溢れたプレイを見せながらも、どこか根っこのところで、そのモダンな質感に反発するような濃い
南部〜南東部臭みたいなものを感じるギターであり、それが彼の個性にもなっている。そんな彼の感性が、完全にモダンになりきるのを拒否したような音
使いにも現れているような気がする。

Colliganのオルガンは終始、モーダルに快調に飛ばしている。こういった感性を見せられてしまうと、慢性的な人材不足のオルガン界にあっては、のどから
手が出るような人材である。あくまでピアノに軸足を置いて活動してきた過去を考えれば、オルガニストとしては、当然未開発の部分も多いはず、その分、
今後のオルガンとの関わりしだいでは、可能性も十分感じられるのだが.........................頼むぜGeorge!

というわけで、2曲目からは、コンテンポラリーな質感溢れるギター・オルガン・トリオの快調なプレイに心地良く浸っていたのですが、最後にきて、また
あの1曲目の悪夢が再び訪れます。おおっ!
最初と最後の曲が無ければ、高評価の内容、ドン引きに始まりドン引きに終わる........................う〜む、意味がよくわかりません。

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Greg Skaff


Category: guitar (第2期)  

Elliott Sharp:tectonics / Errata

Errata.jpg  composed, performed, & produced by Elliott Sharp
  KFR-255 (knitting factory records) 1999

  01. Spling Thicket
  02. In Tongues
  03. City of Sand
  04. Which Delta
  05. Calle Siete
  06. Hotfoot
  07. Noospheric
  08. Goomy
  09. Kargyraa
  10. Errataka


危険な匂いも漂う怪しげなジャケットに吸い寄せられるように手に取り、そしてゲットした本作でしたが、メンバー、録音日........など、明確なクレジットが
無く、こういった点でのアバウト感は、誠にこのアルバム名義人らしい。
80年代初め頃から自身のレーベル "Zoar" を起ち上げ、常に型破りな活動でNYのアンダー・グラウンド・シーンで重い役割を担ってきた感もあるこの
Elliott Sharp(B1951)ですが、プレイヤーとしてもギターのみならずベースやリード楽器なども操るマルチ楽器奏者としても知られています。
本作もギターをメインに複数の楽器を操る他、サンプラー、CPプログラミングなどを駆使したと思われるサウンドは、おそらくほとんど彼一人で創り出し
たものなのではないでしょうか?

時折入る現実の世界で耳にするような音がリアリティーを演出し、その歪んだノイジーなサウンドは、現実のピリピリするようなシリアスな局面をイメージ
させ、重くのしかかってくるかのようだ。
時には、ポリリズムや民族音楽的要素なども感じられ、かすかに呪術的響きも漂うといった得体の知れない怪しさは、真っ当なJazzファンからすれば、病ん
でいるものとして受け取られかねない危うさも孕んでいるのだが、一方こういった極端とも言えるものの中に、興味ひかれるものが多く含まれていたり、あ
るいは真実が隠されていたりすることもあることは否定できないところである。

間をおいて何度も繰り返すが、非常に惹かれる部分がありながらも、視界の開けてこない部分も多く、未だに謎の残る1枚となっている。

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Elliott Sharp


Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-32

                         

                         pony-2.jpg

                         pony-3.jpg
                                     Tokyo Shinjuku

Gallery-Matchbox-32

Category: organ (第2期)  

Organiac / Gididad

  Peter Adamietz (Hammond B3 organ)
  Andreas Bluml (g)
  Jens Liebau (ds)
  Bill Molenhof (vib - 3, 5)
  Rainer Berneth (prec - 8)

  engineered, mixed & mastered by Christoph Beyerlein at Saparatesoundstudio. de, August 2006
  J4E 4784 (Jazz4Ever) 2007

  1. Gididad
                    2. Mad Bed
                    3. My Roof is on Fire
                    4. Hot Dog
                    5. Two Weeks in L. A.
                    6. Hello Miss Puffpeng
                    7. Getatable
                    8. Chachic

ドイツのオルガニストPeter Adamietz(B1973)を中心としたトリオ Organiacのデビュー盤。ゲストが2人参加。
Peter Adamietz と Andreas Bluml のオリジナルがそれぞれ4曲ずつという内容。

Peter Adamietzは、ニュルンベルクの音楽大学でジャズピアノとジャズビブラフォンを専攻、卒業後はバイエルンの様々なジャズ、ソウル、ロックバンドで
プロとしてのキャリアをスタートさせているが、後にオルガンに興味を持つようになった彼は、2005年に本作のメンバーでグループ "Organiac" の結成に
至っている。

一聴してみると、3者共に技術面の問題は感じられず一様に上手い。しかしそれ以上の惹き付けられるような魅力とともに彼ら独自の音という点でももの足
りない感が残るというのが率直な印象だろうか。
AdamietzのオルガンにしてもBlumlのギターにしても、このかつてどこかで聴いたことのあるフレージングが並ぶという既聴感が、新鮮味に欠け、ワクワク
感を抑え込んでしまっている最大の要因なのだろう。
技術面はともかくとして、Jazzにおいては、音創りに対する前向きな姿勢と、それを支える感性、そのあたりが不可欠であることをつくづく考えさせられる
盤でもある。
技術はしっかりしているので、この音創りの姿勢だけでも改善されれば、音楽は独自性も芽生えて劇的に変わるはずなのだが...........................もったいない。


             

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Organiac

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