前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 11 2013

Category: guitar (第2期)  

Peter Brendler & John Abercrombie / The Angle Below

Angle Below  Peter Brendler (b)
  John Abercrombie (g)

  Recorded January 9, 2012
  SCCD31767 (SteepleChase) 2013

  01. Downhill Runner
  02. Half Dozen of The Other
  03. Nick of Time
  04. Valdovino
  05. Jazz Folk
                     06. Misdirection
                     07. Rockaway
                     08. Six of One
                     09. Sweet 16
                     10. Goodbye

本作は、多くのブログとは言わないまでも、幾つか記事がアップされるものと予想してましたが、私の知っているところでは Gさんのところでしか見たこと
がなく、ちょっと意外でした。これはたぶんに知名度の低いPeter Brendlerのベース、それにAbercrombieとのデュオという形が影響しているものと思わ
れる。確かにこのデュオという形を好まない方も多く、ましてAbercrombieの相手が知らない人となれば、手を出さない人も多いのかもしれない。
が、超ベテランとも言える今現在のAbercrombieの状況、そしてその繊細極まりない彼のギターワークを考えれば、私的には、このデュオという形は、誠
に興味深く、そして相手となるベースが知らない存在だけに、逆にどんな音楽になるのか期待感も加わり興味も倍増するというものである。ということで
記事としておきます。

内容は、Brendler曲6、Abercrombie曲3、他1曲という構成で、本作は2001年バークリーを卒業したBrendlerのCDデビュー作でもある。
Brendlerは、これ以前の参加作としては "Jon Irabagon / Foxy (2010)" に顔を出している。

一聴してみれば、やはり、もう既に半世紀以上ギターに関わっているという超ベテランAbercrombieのギターワークがシブい。
ハデな立ち振る舞いなど一切なく、ひたすら地味に通すギターには、長年の経験から余分な飾りを捨て去り、磨き上げてきたようなシンプルな響きが感じら
れる。若手ギタリストからは決して聴くことのできない響きだが、多くの年月を重ねてきた者、誰もが出せる響きではなく、極めて限られた者のみが到達
できるという領域だろう。ピックというプラスチックが間に介在することを嫌い、直に親指の腹で弦をはじくという彼のスタイルから発せられる音が生身の
人間の発する音、極めて人間的と感じられるのも大いに納得できるところである。

外見上、Abercrombieのギターをしっかり支えている感もあるBrendlerのベースだが、深いところでは、今回がデビュー作となる若いBrendlerを柔らかく
導くAbercrombieもあり、音楽からは、そんな2人のやりとりも感じられるような、ほのかな温もりも感じられるものとなっているが、若いBrendlerにと
って、この経験豊かなAbercrombieとの共演が、かけがえのないものになったであろうことはまちがいない。

昔、初めてAbercrombieのギターに出会った頃から、彼のギターの奥には、常にダークな流れが感じられ、そういった言わば暗部も彼の感性として魅力だ
ったのだが、年を重ねベテランの領域になるにつれ、かかっていた雲が少しずつ離れていくように、彼の音楽も見通しの良い質感に少しずつではあるが変わ
ってきているように感ずるのである。それは以前のダークな魅力が薄らいだというようなことではなく、極めて漠然とした言い方ではあるが、彼が長年に渡
り磨き上げてきたものが、輝きを増してきた結果であることのようにも思えるのだ。

Brendlerのリーダー作と言ってもよい本作だが、Abercrombie中心の記事になってしまった、悪しからず。

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Peter Brendler


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Category: organ (第2期)  

Emmanuel Bex / Conversing with Melody

  Emmanuel Bex (piano, organ, vocal)

  Rec. ?
  NV 800911 (Naive) 2004

  01. Bleu comme le ciel
  02. Tropismes
  03. Michel Graillier
  04. Parlez-moi d'amour
  05. Menilmontant
  06. Enfance
                     07. Une vie simple
                     08. Golden errings
                     09. Manoir de mes reves
                     10. La belle vie pour Maurice

個性派 Emmanuel Bex(B1959)のピアノとオルガンの多重録音による一人デュエット。
Bexは、これまでのほとんどをオルガニストとして活動してきており、ピアニストとしてのアルバムは、唯一"Jazz(z)"(別頁あり)があるのだが、ここでは、幼
なじみでもある Jean-Phillippe Viret(b)と御大Aldo Romano(ds)という強力な2人を従えてピアニストとしてもセンスあるところを見せてくれたが、やはり
しっかり軸足をオルガンに置いた、本職のオルガニストである。

冒頭に個性派と書いたが、彼の感性には他のどのオルガニストからの影も見当たらない。強いて言えば、わずかに音使いの面で同じフランスということで何
らかの関わりもあったと思われる先輩オルガニストEddy Louis(B1941)の影響も感じられなくもないのだが、そんなワン・アンド・オンリーなBexは、繊細
な音の使い分けが、彼のオルガンの特長ともなっているが、一方、大胆さと先進性も併せ持っており、そういったトータルな能力で高いものがあると感じて
きたオルガニストである。
本作は、一人デュエットという形をとりながら、そんな彼の繊細な面がよく出た一作となっているように思う。多彩な音使いのオルガンと小粋で繊細なタッチ
のピアノとが織り成す音世界は、適度なスイング感がつくり出す心地良さとともに、やはりフランスの香りが漂う。

彼の持つ長所でもあるはずの多彩が、本作の方向性のように、アルバムごとのカラーにバラツキを生み、ひいてはアーティストとしてのイメージの散漫さに
つながるといったような状況も見え、ファンが定着しにくい要因ともなっていると思える。そんなことが、高い能力がありながらも、いまいち認知度が低い
といった状況を生み出しているのかもしれない。


             
             Jazz - Performance en juin 2008 aux Ecuries de Baroja - Ivan Landrieu:Réalisation


その他のEmmanuel Bex関連記事は → こちらから

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Emmanuel Bex

Category: Gallery > Photo  

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Gallery-photo-28

Category: vocal  

Susan Tobocman / Watercolor Dream

Water Color Dream  Susan Tobocman (v)
  Peter Mihelich (p, rhodes)
  Paul Gill (b)
  Mark Taylr (ds)
  Dan Converse (g)
  Jim Rotondi (tp)
  Steve Davis (tb)
  Mila Schiavo (perc)

  Recorded July 1998.
  Susan Tobocman (1998)

                     01. The Ruby and the Pearl
                     02. Watercolor Dream
                     03. Lazy Afternoon
                     04. Close Your Eyes
                     05. Peel Ne a Grape
                     06. Besame Mucho
                     07. Feel Like Makin' Love
                     08. I Never Meant to Dream of You
                     09. Again It's Spring
                     10. I Don't Think of Him Anymore
                     11. He's Out of My Life
                     12. Close to You

先に "Live in Detroit with The Cliff Monear Trio" で記事歴のあるSusan Tobocmanですが、本作はそれに先立つこと13年ほど前の録音になる、
彼女のデビューアルバム(?)になるのでしょうか。
私は、最新録音の前述盤から聴いて、過去をたどって本作という順序になりましたが、本作はCap Recordsからリリースされ、その後長らく入手しずらい
状況が続き、現在はMP3DLのみという状況でしたが、しばらく前に寺島レコードから本作にポーナス曲が追加されてCD化されたものが出たようです。
しかし、CDでの入手したいのは山々ですが、オマケつけられても、どうも寺島レコードには手が伸びず、DL入手を選択しました。異例です。

さて内容の方は、DL購入なので詳しい情報はなくはっきりしたことはわかりませんが、スタンダード中心という構成ながら、彼女のオリジナルもいくつか
入っていると思われます。編成についても、前述の最新作ではピアノトリオをバックに置いてましたが、本作では、基本のピアノトリオに曲によりギター、
トランペット、トロンボーンなどが入り、変化をつけるなどアルバムとしても充実したものとなっているが、彼女は歌手としてばかりでなく、作詞、作曲、
編曲などもこなすという情報はあるので、おそらく本作も、その辺、彼女が大きく関わっているものと思われます。
前述作からは13年前ということで、声そのものは若干、若さがあるようにも感じるのだが、上手さはこの頃から備えていたようで、年令などの情報もなく
わかりませんが、本作時点で成熟した完成された歌手といったものを感じます。
これも全くの好みの世界ですが、声質自体の魅力は、13年前も全く変わらない。


             
             Featuring Cliff Monear on piano, Jeff Pedraz on bass, and Ari Hoenig on drums.
             Recorded live at Metropolitan Room in New York City on June 21st, 2013.
             Ari Hoenig がこんなところにも顔を出しているんだねぇ!
             叩くのが、とにかく好きといった感じ..........彼の原点なんだろうねぇ!

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Susan Tobocman


Category: guitar (第2期)  

Emma Pask & James Muller / Devil May Care

             

             This is taken from a jam session at the Spice Cellar in Sydney April 2012 .......Cellar Jazz Jam every Thursday Night

             Emma Pask - vocals
             James Muller - guitar
             Phil Stack - bass
             Tim Firth - drums

             さまざまな形の中で、違った輝きを見せてくれる James Muller ですが、その幅広い対応力には感心させられるものがある。
             それにしてもオーストラリアのJazzシーン、なかなかホットですね!

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Category: guitar (第2期)  

James Muller / Kaboom

  James Muller (g)
  Matt Penman (b)
  Bill Stewart (ds)

  Recorded February 20th, 2005, at Peter Karl Studios, Brooklyn, NYC.
  Eng:Peter Karl
  SEED 017

  1. Honeycombs
  2. Kaboom
  3. Stocked
                     4. D Blues
                     5. Eindhoven
                     6. Chick Corea
                     7. Marcello
                     8. All The Things You Are

オーストラリア出身のギタリスト James Muller(B1974) のトリオ作。
内容は、自身のオリジナル5曲の他、同じオーストラリア出身で共演も多く盟友とも言える Sean Wayland(B1969) の2曲とスタンダード1曲の全8曲。

過去にロックを通過してきたであろう痕跡を多分に感じるMullerですが、Bill Stewart、Matt Penmanを従えての本トリオ作は、ストレートなコンテンボラ
リー・ジャズ・ギター作に仕上がっています。
彼のギターの特徴として、同じコンポラ系でも、いわゆるブルックリン系に多いクール、ダークといったような質感からはやや遠く、彼らに比較的多い知性
派に対して時にワイルドであったりダーティーであったりといった荒々しい面も持っており、そんな優等生からは得られないような部分が彼のギターの魅力
にもつながっているようにも思える。そういった意味では、感性の質としては全く違うのだがJohn Scofieldに通じるラフな肌触りを持っている。形として
は、Methenyに通じる部分もあるのだが......................、そんな米国あるいは欧州系のギタリストの感性とは微妙な違いを見せるMullerの感性も、多分にオー
ストラリア出身という血の部分も関係しているのだろう。彼の音楽には、明快で見通しの良い質感が常に漂う。

本作時点では、テクニシャンタイプにありがちな、弾き過ぎるといった部分もわずかに感じるところはあるのだが、まだ途上といった年令、彼の持ち味であ
るスピード感に溢れた明快なプレイからは、今後を期待させられるものがある。

本作録音の2005年という時期は、ドラムスのBill Stewartにとっても、けっこういいシゴトを残している時期で、本作においても彼の貢献度は大と感じられ、
Mullerも彼によって引き出されたものは大きいものがあるのではないだろうか。共演者との対話から新たなSomethingを生み出すJazzにおいては、その共
演者の重要性をつくづく感じさせられる。

なかなか魅力ある感性のMullerですが、リーダー作が少なく本作も2005年録音ということで、今現在の彼の状態ではありません。参加作他などでは、そこ
そこ聴いてきており、本作以降の彼の状況もある程度掴んではいますが、Muller自身の音楽そしてギターの今現在の状況を知るには、やはり自身のアルバム
が待たれるところです。


             
             James Muller playing with the Subterraneans
             playing on the steve hunter tune "So to speak"

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James Muller

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Category: vocal  

Susan Tobocman / Live in Detroit with The Cliff Monear Trio

Live in Detroit Susan Tobocman (vo)
 Cliff Monear (p)
 Paul Keller (b)
 Scott Kretzer (ds)

 Recorded at the Steinway Jazz Cafe in Detroit, MI on October 26th, 2011.
 Susan Tobocman 2012

 01. How Deep is the Ocean
 02. I Never Meant to Dream of You
 03. When Lights are Low
                    04. I Got Lost in His Arms
                    05. Leaves of Absence
                    06. Wild is the Wind
                    07. I Love being Here with You
                    08. Nice and Easy
                    09. Where Do You Start ?
                    10. I Don't Think of Him Anymore
                    11.Make Someone Happy
                    12. Besame Mucho
                    13. Again It's Spring
                    14. It's Alright with Me

以前も書いたような気もするが、私がヴォーカルに求めるものは、勿論同じ音楽としてつながる部分もあるのだが。基本的にインストものとは全く違うもの
のようだ。その辺のところはまだ自分でもよく分析できていないところなのだが、インストものには、スタイルとして常に新しいものを求める傾向があるた
め、自然、コンテンポラリー系あるいはフリー系、多種要素が混ざったものなどが多くなるのだが、この同じ方向性をヴォーカルにも求めていくと、私的に
は、非常に味気ないものになってしまうのだ。
従って、インストものには、結構アブノーマルな世界にも好んで入り込む私ですが、ヴォーカルは、至ってノーマルなものを求める傾向があるのです。しか
し、これをもって2面性がある、あるいは2重人格、ダブルスタンダード..........などと言えるものなのか、自分でもよくわからない部分なのである。
といったことは、後から考えればといったことであり、どうでもよいようなことなのだ。要は自分の感性の向くままに求めた結果がこれ、今後も感性の自由
度は維持しつつ、素直に音を求めていきたいと思っている。

さて、ということでこの Susan Tobocman、普段聴いているインストものとは、全く別世界のもの、至ってノーマルです。ほとんどよく知っているという
おなじみのスタンダードを中心に、すべてが極普通を思わせるつくり。その普通の中に潜んだ、ちょっと普通じゃない部分、つまりクセを含めた声質あたり
に波長が合い反応するものがあると感じられるのである。全てはそのあたりの微妙な塩梅なのだが、それだけにヴォーカルというのは、好みで好き嫌いが
大きく分かれる分野なのかもしれない。低音部の極わずかにハスキーぎみの太い声質と伸びの良い高音部、微妙なところだがツボだ。
今の空気感はあっても、決して先端を感じさせるような音はどこにもなく、このあくまで普通の中に、普段インストもので聴いているようなコンポラ系の
尖った感性のピアノのソロでも入ったら、この世界は壊れてしまうだろう。
やはり、ヴォーカルを聴く時とインストものを聴く時とでは、私の中で切替スイッチが働くようである。

昔、映画音楽に関わった方は、Dimitri Tiomkin(ディミトリ・ティオムキン)という名前は、よくご存知だと思うが、その彼の曲t6 "Wild is the Wind"
が入っているのもうれしい。しっとりとバラードでキメてます。
残念ながら本作は、現在DL販売のみで、CDなどメディアしかダメという方は、ガマンするしかないようです。私は、ガマンがきかず手を出した。


              
              A Composition by Susan Tobocman
              An October 26, 2011 - concert performance at The Steinway Jazz Cafe, Detroit, MI
              Artists: Susan Tobocman(vo) / Cliff Monear(p) / Paul Keller(b) / Scott Kretzer(ds)

JAZZ-vocal 37

Category: Gallery > Photo  

201311-2

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Category: guitar (第2期)  

We Three / The Drivin' Beat

We Three-1

  Michael Arlt (g)
  Dan Kostelnik (Hammond B3)
  Duck Scott (ds)
  Jose Cortijo (perc)

  Recorded by Stephan van Wylick at Organic Music on Nov, 6th 1998
  ORGM 9707 (organic Music) 1999



We Three-2  01. So Danco Samba
  02. The Buzz
  03. Tin Tin Deo
  04. Freddie Tooks, Jr.
  05. It's Easy to Remember
  06. Duck's Room
  07. Minority
  08. At the rio Bar
                     09. Day Dream
                     10. A Beautiful Friendship

ドイツのギタリスト Michael Arlt(B1960)を中心とするグループ "WE Three" による一遍。
Arlt のオリジナル3曲を含む全10曲という内容になっている。

Arlt のギターは極めてオーソドックス、ストレートに歌うスタイルは、正統派と言ってよいのだろうか。が、やはりドイツ人ということで米国系正統派に
多く見られるブルージーなタッチもあまりなく、かといってクールな質感といったものも薄い。個性に乏しいとも言えるのだが、そういった無個性を個性に
してしまうほどの強いものもなく、なんとなくとらえどころが無いというのが第一印象である。

オルガンのKostelnikは、米国出身(?)と思われますが、96年の "We Three" 結成以来、欧州での活動が多いようである。
このKostelnikのオルガンですが、なかなか上手さは持っており、感性の質としては、白人系のクールなタッチを基本としてますが、それ一辺倒にならず、
適度に従来型のオルガンらしいブルーなおかずも入れてくるといったところも見られます。が、やはりKostelnikのオルガンもArlt のギターと同じく、強い
個性に欠けるといった印象は拭えません。

全体として、強い吸引力に欠けるといった内容ですが、逆に聴いて悪い印象は無く、むしろ、ながら聴きには最適とも言えるのだが...................(苦笑、汗)。

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We Three

Category: piano (第3期)  

Sean Wayland / Live at Wangaratta 07

  Sean Wayland (p)
  James Muller (g)
  Matt Penman (b)
  Jochen Rueckert (ds)

  Recorded live at Wangaratta 2007
  自主制作 (2009)

  1. Honeycombs
  2. Little Bay
  3. Trane Plus Molly Equals Countdown
                     4. Boxing Day
                     5. Arc Etude

オーストラリア出身の鍵盤楽器奏者Sean Wayland(B1969)がピアノ一本で勝負という本作は、Wangarattaという場所でのジャズ・フェスにおけるライブ
になっている。
例によって自主制作ということで、スタジオ・ワーク、アート・ワークともに手作り臭が目一杯漂うつくりとなってますが、中味の方は、ギターに盟友の
James Muller(B1974)の他 、Matt Penman (b)、Jochen Rueckert (ds)という鉄壁の布陣。

冒頭1曲目 "Honeycombs" からMullerのノリのいい鮮やかなギターワークが飛び出し、グイグイ盛り上げていきます。続くWaylandのソロも、彼がピアニ
ストとしても一流であることを十分感じさせてくれますが、こういったノリのいい展開だけでなく t2 "Little Bay" などでのスローな展開におけるリリカル
な表現もなかなかイケてます。
時に絶妙の刺激も交えながらのしっかりしたリズムセクションに支えられながらの、WaylandとMullerのソロ交換(Mullerはソロ3曲参加)は、終始適度の
緊張感をキープしながらクールな中にもホットに展開していきます。
このクールな中にホットなという変な表現をしましたが、このあたりが彼ら2人に共通した感性の印象として受け止めているところで、非常に現代的な感性
を持っていますが、そういった感性の持ち主に多くあるクール、無機的、ダークといった方向に走り過ぎることなく、モダンでありながらも根底に潜むラフ
でブルーな、時に荒々しさなども垣間見せるといった感性は、音楽にも見通しの良い明快さをもたらし、いわゆる米国ブルックリン系に多く見られる感性と
は、微妙に異質なものを感じる。こういった感性の質は、もしかしたら彼らに共通しているオーストラリア出身という血の部分も関係しているのかもしれな
い。
3曲でのソロ参加だが、Mullerの躍動感に溢れたギターが存在感を出している。


            
            James Muller solo on jazz standard tune with Sean Wayland group at 55 bar NYC april 2008
            with Matt Clohesy (bass) and Henry Cole (drums)

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Sean Wayland

Category: Other Instrument  

Urban Hansson / Flute Fascination

Urban Hansson  Urban Hansson (fl)
  Mats Oberg (p, harmonica - 01)
  Pierre Sward (org - 02)
  Jonny Johansson (9-string guitar - 03)
  Andreas Oberg (g - 04)
  Jerker Hallden (fl - 05)
  Lars Ekstrom (b - 06)
  Staffan Hallgren (fl - 07)
  Uffe Flink (brushes - 08)
  Jonas Kullhammar (bs - 09)

                     Recorded in Grottan Studio, Stockholm Martch 1, 2007
                     GBCD 071 (GillbolLaget)

                     01. All Blues
                     02. I Got It Bad
                     03. Winds Over Tannisby
                     04. All of Me
                     05. All the Things You are
                     06. Monk Delight
                     07. Sweet and Lovely
                     08. Take the A-Train
                     09. Body and Soul
                     10. Flute Fasciation

かつて、米国でBooker ErvinにSaxを学んだというスウェーデンのUrvan Hansson(B1943)が全編フルートにより全て違った相手とDuoで1枚のアルバム
をというコンセプトでできたのが本作であったようです。
内容は、Hansson曲3他スタンダードなどで全10曲。
Duoの相手となる顔ぶれも様々で、楽器の違い、感性の違い................など顔ぶれもバラエティーに富んだものとなっているが、私的には、スウェーデンのフ
ァンキー野郎、オルガンのPierre Swardや爆裂テナーのJonas Kullhammarがバリトンサックスで参加などが魅力となりゲットしたもの。

初めての顔合わせとなるHanssonだが、多彩な顔ぶれが相手ということで、Hanssonのフルートもオーソドックスから先鋭性ある表現まで幅広い対応力を
見せており、フルート奏者として確かな技術の持ち主であることも確認できる。Duoということで1枚のアルバムを通すと、とかく単調になりがちだが、全
曲、全て違う感性が相手ということもあり、音楽も多彩でバラエティーに富んだものとなっているのは、彼の狙いでもあったのだろう。
日本では、無名の存在だが、繊細な表現から、Jeremy Steigばりのアグレッシヴな奏法まで多彩な技も飛び出すハイレベルなフルートだ。

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Urban Hansson

Category: Gallery > Photo  

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Category: vocal  

Ariel Pocock / Touchstone

Ariel Pocock  Ariel Pocock (p, pump organ. voc)
  Larry Grenadier (b)
  Julian Lage (g)
  Eric Harland (ds, perc)
  Seamus Brake (ts)

  AS0122 (artistShare) 2013

  01. Exactry Like You
  02. Devil May Care
                     03. Real Emotional Girl
                     04. Barrel Roll
                     05. Country
                     06. GYou Can Close Your Eyes
                     07. Ugly Beauty/Still We Dream
                     08. All The Things You are
                     09. When I Fall in Love
                     10. Rainbow Sleeves
                     11. Mother Stands for Comfort
                     12. Touchstone

過去の経験から、豪華メンバーがバックをつとめるヴォーカルアルバムは、結構ハズすことも多いことは、よ〜くわかってはいるのだが、何せこのメンバー、
過去の失敗はどこへやら、良いイメージのみを頭に、ついつい手を出してしまいました。

冒頭の1曲目、HarlandのドラムスのみをバックにArielのヴォーカルが、冴えを見せます。スキャットもイケてる。
t2 "Devil May Care"は、ヴーカルではおなじみのナンバー、速い展開でストレートに押すAriel、続くSemusのテナーもノリノリで、まずまず。
t3 "Real Emotional Girl" はスローナンバー、Arielのヴォーカル、続くSeamusのテナーも歌心に溢れイイ感じ。

4曲目は、ヴォーカルなしのインスト曲になり、どうもこのあたりから雲行きがおかしくなってきたと感じていたら、5曲がインスト曲ということで、純ヴォ
ーカル・アルバムとは言えない内容にハズシ感が漂う。それでもそのインスト曲が、魅力あるものであれば何の問題もないのだが、このメンバーを従えての
ピアノにしては、技術面は別として、その似つかわしくないテイストにハズシ感も倍増。

しかもこのインスト曲の一部を含め残りのヴォーカルナンバーのいくつかにほのかに漂う、私が苦手としているカントリーフレーバーにハズシた感はMAXに
という展開。

まあ、過去の経験から学習してそれを十分生かせなかった自分に原因があること、それは重々わかっているのだが、売る側の姿勢にも疑問が残る。
まず、外観からは半分近くインストナンバーが占めているとは判断できない、どう見てもヴォーカルアルバムだ。買う側にとってみれば、ヴォーカルアルバ
ムであるか否かは、購入か否かの判断に大きくかかわるところだ。Ariel Pocockのピアノアルバムを買いたいとは、端から思っていない。ピアノ、ヴォーカ
ルが半々であるなら、それが買い手にもはっきりわかるような表記をしておくべきだ。商品内容を明記する、それが売り手としての責任というものだろう。
新人にしては、客引きともとれる豪華なバック、それがちゃんと機能していればともかく、内容的には、Harlandが叩く必要あるの?、Lageが弾く必要ある
の?、Grenadierのベースである必要あるの?...............といった展開に微妙に違和感が残るのだ。
アルバムのコンセプト面でも疑問が残る。
3曲目あたりまでのストレート感、インストものなどにみられる旧態依然とした掴みどころの無さ、その他の曲にみられるカントリー臭など、アルバム通し
て一貫したものが感じられずバラバラな印象を与えてしまうのは、デビュー作であったArielにとっては、極めてマイナスであったと思う。
冒頭の2〜3曲を聴いても、能力的に決して低いArielではない、むしろ高いと思う。彼女にとっては、今後を左右する大きな意味を持つ折角のデビュー盤、
演じた彼女にも勿論責任はあるのだが、何せ新人のデビュー盤ともなれば、プロデュース担当の責任は極めて大きい。中ジャケには、メンバー名や曲名以上
に何よりも大きくプロデュース担当名が印刷されているのであればなおさらだ。
こういった手法を良しとするこのArtistShareなるレーベルには、不信感とまでは言わないが、その音楽のつくり手としての姿勢に少なからず疑問も残る。
そういえば、"Kurt Rosenwinkel Group / The Remedy" も同レーベルで、リリース当初から流通の問題もあり、多くのKurtファンをイライラさせていた
のを思い出す。
ジャケット内にレーベル関係者が記してあったが、その中に "Pocock" という名字が3名入っており、ポピュラーな名前でもないので、このArielも何らかの
関係があるのかもしれない。

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Ariel Pocock

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