前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 10 2013

Category: guitar (第2期)  

John Scofield / EnRoute

  John Scofield (g)
  Steve Swallow (eb)
  Bill Stewart (ds)

  Recorded at The Blue Note, NYC December 2003
  UCCV-1059

  1. Wee
  2. Toogs
  3. Name That Tune
  4. Hammock Soliloquy
                     5. Bag
                     6. It is Written
                     7. Alfie
                     8. Travel John
                     9. Over Big Top

本作リリース当時のScofieldは、ジャムバンド路線の作が多く、久しぶりのトリオ作でストレートにJazzに取り組んだ作として、当時は非常に注目してゲッ
トしたという本作。ストレートなJazz作としては、"Works for Me(2001年作)" 以来となるのだろうか。
9曲中6曲が Scofield のオリジナル、ニューヨークのBlue Noteでのライブとなっている。

私的には、ジャムバンド路線のものも嫌いではなく、特にオルガン絡みでMedeskiやGoldingsの入ったものは、これまで全て聴いてきているのだが、本作
のようにストレートなJazzの形を見せるScofieldも、もちろん好きなのだ。
ストレートなJazzとは言っても、そこはScofieldのこと、一般正統派のギタリストとは、ひと味もふた味も違うわけで、その普通なようで普通でないという
あたりの塩梅が、私的には誠に心地良いというギタリストなのである。
まさにワン・アンド・オンリー、これだけ個性の強いギタリストなので、直接的なフォロワーというのは、なかなか出にくいかもしれないが、デビュー以来
彼がギター・シーンに残してきたものは大きなものがあり、なんらかの形で間接的にも影響を受けたギタリストも数多いだろう。
現在のコンテンポラリー・ギター・シーンの中心となっている若手ギタリストの比較的知性派が多い中、こういった野獣派とも言えるワイルド感とラフでダ
ーティーな味わいを持ったギタリストは貴重であり捨てがたいものがある。

お互い、勝手知ったる3人ということで、コンビネーションも良く、阿吽の呼吸の反応を見せる展開の中、押しに押して突っ走るScofieldのギターが痛快だ。
特に速い4ビートの展開で見せる、力ワザで強引に押し切ってしまうような疾走感あるギターワークは、彼ならではのものでしょう。
そんな展開の相乗作用もあり3者の能力が高いレベルで発揮された本作となっている。

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John Scofield / EnRoute

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Category: organ (第2期)  

Sean Wayland / Live @ The Basement




  Sean Wayland (org)
  James Muller (g)
  Felix Bloxsom (ds)

  Recorded live at The Basement August 8, 2005
  Seed Music (2007)



Basement-2.jpg  1. D and D
  2. 34 Blow
  3. The Song is Sean
  4. All Across the Universe
  5. D Blues
  6. James Taylor
  7. Arc

各種鍵盤楽器を操るオーストラリア出身のSean Wayland(B1969)がハモンド一本で勝負ということで当ブログとしては、避けて通れない1枚。
ギターは、最近では Linda Oh の新作 "Sun Pictures" などにも顔を出し、ちょっとだけ名の知れた存在になりつつある感もあるJames Muller(B1974)、
Waylandと同じくオーストラリア出身ということで、何かと共演も多く盟友とも言える存在。
Waylandのオルガンに関しては、先に2012年作の "Isaac Darche / Boom-Bop!tism" にて記事もありますので参考まで。
Wayland関係盤は毎度のことですが、ジャケットの状況など、そのザックリした手作り感は、自主制作なのでしょうか?

さて中味の方ですが、ライブということもあり、いずれも長尺揃い、ラスト曲は15分に及ぶリズムがアップダウンする中での熱演、ソロの応酬もライブと
いう現場におけるリラックス感の方には走らず、適度な緊張感の中でのスリリングな展開には、痺れるものがあります。Waylandのオルガンは、他のコンポ
ラ系オルガンに通ずるクール感はあるものの、あくまで無機的に走るような過ぎたものはなくこのあたりの塩梅が、彼の感性でもあるのでしょうか。
典型的なコンテンポラリー系、21世紀型と言えますが、何よりもGoldingsでもないYahelでもないVersaceでもないという独自性が感じられる点に魅力と
ともに可能性も感じますが、本作からおよそ6年後の録音となる前述の12年作では、その6年の時を経た内容としては、ちょっともの足りないものを感じて
しまい、私的に内容としては明らかに本作の方が上と受け取っています。
これは、共演者との対話の中から新しいsomethingを生み出そうとするJazzにおいては、この共演者の持つ意味は極めて大きく、たぶんに共演者であるギ
タリストの差が大きく影響したものと考えていますが、また鍵盤楽器をまんべんなく多種扱うというWaylandの姿勢も関わっているのかもしれません。
一つの楽器(ここではオルガンを話題としてますが)を極めるという点で難しいものがあるのも事実でしょう。
才能豊かな人と感じているだけに、ヘンなところでつまずいてほしくないとも思いますが、何分、本人の考えもあるので、見守るしかありません。

本作の好内容に大きく関わっていると思えるギターのJames Mullerですが、他作などからも昔、ロックに関わっていたと思われる痕跡を多分に感じますが、
本作では、あまり歪ませることもなくストレートに典型的コンポラ系Jazzギターで通してます。クールな優等生になることもなく、適度にブルージーにラフ
にといったあたりの感性は、Waylandに通じるものがあり、その何でもいけそうなオールラウンダー的感性は、共演者により変化していけるという点で、
可能性も感じられる。

ヘンに考え過ぎたようなところもなく、小細工なしのわかりやすいプレイで、ライブという現場で彼らの感性がストレートに出た好内容となっている本作は
私的には、コンポラ系ギター・オルガン・トリオ作の中でも上位にランクできる内容と受け取っていますが、自主制作(?)で流通の問題もあり入手しずらい
状況にあるのが、好内容だけに残念なところですが、彼らにとっても自身をアピールし、広く一般に知ってもらうためにも大きなマイナスであり、これまでの
販売手法を見直し、今後のCDアルバムの市場展開にも改善が必要だろう。
光る才能が知られる機会に恵まれていないとも思える状況が何とも残念でならない。

            
            
            sean's tune "oh yeah!" recorded at "notes" in enmore road, sydney 29.12.11.
            sean wayland - keyboards, james muller - guitar, alex hewetson - bass, nicholas mcbride - drums.

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Sean Wayland


Category: Gallery > Photo  

201310

       

Gallery-photo-23

Category: organ (第2期)  

Eyal Maoz / Edom




  Eyal Maoz (g)
  John Medeski (organ)
  Shanir Ezra blumenkranz (b, eb)
  Ben Perowski (ds)

  TZ8105 (TZADIK) 2005



Edom-2.jpg  1. Innocence
  2. Hope and Destruction
  3. Lost
  4. Deep
  5. Chite
  6. From There
  7. Big
                     8. Strength
                     9. Eye         All compositions and arrangements by Eyal Maoz

イスラエル出身のギタリスト Eyal Maoz(読み方不明 B1969) の本作ですが、John Medeski(B1964)目当ての購入、もちろん今回初となるEyal Maozの
チェックも兼ねてといったところ。
ユダヤ系ミュージシャンのために門戸を開き、自身がレーベル運営にもあたっている John Zorn のTZAGIKからのリリースとなっているが、私自身は、
ユダヤ音楽に他と違った特別の思いを持っているわけではない。

さて中味のほうですが、全曲 Maoz のオリジナルとなっており、やはりユダヤ系のラインを随所に感じるという仕上がりになっている。
Maoz のギターは、一通り聴いてみた感じでは、感性の質としては違うがMarc Ribotを思い出すようなヘタウマ系とでも言ったらよいのであろうか、流
れるようなラインは無く、60年代のエレキ・インスト・グループでも思い出すようなチープ感もあるエコーの響きも加わり、ユダヤ系のラインが何とも怪し
気な雰囲気を醸し出している。本作のみでは実体も掴めず謎のギタリストのままだが、他作に手を伸ばしリピートをという意欲もなかなか湧いてこない。
扱いに困ってしまうギタリストだ。

Medeskiについては、本作後の作となりますが、同様に濃いユダヤ色の感じられる "Zaebos" にて記事歴があり、そこではJohn Zornの手による楽曲を基に、
しっかりと創り上げられた感もある好内容のものとなっていましたが、本作がそれと比べてもの足りなく感じるのは、基となっている楽曲の差によるところ
大なのではないだろうか。Medeski のオルガンは、本作に大いに貢献しているのだが............................

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Eyal Maoz


Category: Other Instrument  

Joe Locke / Sticks and Strings

Sticks  Strings  Joe Locke (vibes)
  Jonathan Kreisberg (eg, ag)
  Jay Anderson (b)
  Joe La Barbera (ds)

  Recorded on May 13-14, 2007 at Mountain Rest Studio / New Paltz, N.Y.
  Eng:Jay Anderson
  Jazzeyes003 (2008)

  1. Time Like te Present
                     2. The Rosario Material
                     3. Sword of Whispers
                     4. Terzani
                     5. All of You
                     6. A Word Before You Go
                     7. Appointment In Orvieto
                     8. I Fall in Love too Easily
                     9. Sixth Sense

Joe Locke(B1959)に初めて出会ったのは、Verve時代のBarbara Dennerleinの "Take 0ff(1995)" や "Junkanoo(1996)" あたりだったと思う。
Barbaraの創り出すサウンドの中で、あくまでその歯車の1つではあったが、時代の感覚を備えた若手ヴァイブ奏者として光っていたのを記憶しているが、
その後、リーダー作としての購入歴などもなく、密なつきあいはしてこなかったという存在ですが、本作もギターのJonathan KreisbergB1972)の参加が、
購入の大きなきっかけともなっている。

Locke曲5、AndersonとLa Barbera曲がそれぞれ1、残り2曲がスタンダードという構成になっており、幅広い対応のできるLockeの感性にKreisberg参加
ということで、本作の購入時には、コンテンポラリーな質感に溢れた緊張感あるサウンドを期待していましたが、結果は意外と軽めで、曲によってはユルい
と感じるものもあり、Kreisbergも他盤で見せるようなコンポラ色に溢れたキビキビした動きはあまり見られないものの、内容としては決して悪くなく、
元々こういったサウンドカラーを狙っての本作だったのかもしれない。そう考えると、堅実なドラミングを見せるLa Barberaの起用もうなずけるものがある
のだが、逆にLa Barberの起用がこのカラーになった大きな要因という見方もできるのかもしれない。

そんな印象も最初に持った本作ですが、全体として適度なリラクシンを踏まえた良質のコンテンポラリー・サウンドとでも言ったらよいのでしょうか。
曲によってはアコギを使い、いつになく端正なプレイを見せるKreisbergのギターも、そういった本作のコンセプトには、合っているとも言え、特にLocke
のオリジナル t3 "Sword of Whispers" は、哀愁溢れる美曲、伸びやかなLockeのヴァイブの響きと対称的に響きを抑えたKreisbergの乾いたタッチのアコ
ギが織り成すサウンドが染みる。本作を象徴するような1曲。


             
             Große Konzertscheune, Jazzbaltica, Salzau/Germany, 6th July 2008

             Joe Locke - Vibes
             Rosario Giuliani - Alto sax
             Jonathan Kreisberg - Guitar
             Jay Anderson - Bass
             Joe LaBarbera - Drums

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Joe Locke


Category: organ (第2期)  

The Jim Mullen Organ Trio / Smokescreen



  Jim Mullen (g)
  Mike Gorman (Hammond Organ)
  Matt Skelton (ds)
  guest
  Stan Sulzmann (ts-1, 3 ss-7)

  Recorded on 9th April 2006 at Curtis Schwartz Studios, Ardingly, UK.
  DDRCD005 (Diving Duck) 2006


Smokescreen-2.jpg  01. Consolidation
  02. Walk On By
  03. When I Grow Up
  04. Smokescreen
  05. Aja
  06. Cornelius
                     07. The White Cockade
                     08. Buzzard count
                     09. Chances Are
                     10. Stairway to The Stars
                     11. It NeVer Entered My Mind

英国のギタリスト Jim Mullen(B1945)をリーダーとし、一部ゲストも入るトリオ作だが、同じく英国の若手オルガニスト Mike Gorman をターゲットとし
ての購入。
内容は、リーダーのMullen曲1、Gorman曲5 他で全11曲となっている。この点でリーダー氏の影が薄く感じるのだが、ギタープレイの方に関しても存在感
の薄さは拭えない。感性としては、極めてオーソドックスな正統派といったところだが、何よりも強い個性、Mullenならではの何かが見えてこないのが残念
なところです。

その点では、参加作ながらもリーダー以上に多くの自作曲を提供し、本グループにおいて重要な役をこなしている若手オルガニストのMike Gormanの方に
明るいものが感じられる。感性としては、現在のコンポラ・オルガンシーンの中心ともなっている米国のGoldings, Yahel, Versaceなどにも通じるものがあ
るのだが、刺激の薄いとも思える環境にあって、生み出すことの難しさも感じられるのが何とももどかしい。こういった磨けば光るとも思える感性は、感性
のギリギリ先端のところで勝負するといった厳しい刺激があってこそ、そこに何かが生まれる可能性も出てくるといった側面もあるので、本グループ以外に
も、自らより厳しい環境を求めるための積極的な活動も必要だと思う。
Gormanは、Big Bandを率いての活動もあるようだが、オルガニストとしては、まだ未開拓の部分を多く残しているとも思え、今後も彼の考え方しだいと
いうところでしょうか。ジャケ写を見る限りでは、中近東系の顔立ちとも思えるが、情報がなく出自に関してはわかりませんが、才能が開花し、いずれ
メジャーなシーンでもお目にかかる日が来ることを期待したいものである。

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Jim Mullen


Category: Gallery > etc  

秋の収穫

花猪口(ハナイグチ)

正式名 ハナイグチ、イグチ科に属するカラマツ林を代表するキノコだ。
南会津など、以前はこれを食べない地域も多くあったが、カラマツ林が多い信州などの地元では、これをジコボウ(時候坊)と呼んで、昔から人気のキノコと
なっている。
食感はアミタケに近い、といってもアミタケも今の時代にあっては、一般的なものではなくなっているので、このヌメリ感もある食感はナメコなどにも近い
と言ったらわかりやすいだろうか。
食べ方としては、そういったヌメリを生かした料理としておろし和え、酢の物、汁物、鍋物などが向いているようだ。
今回は、おろし和えでいってみました。 もちろん一杯!

えっ(ドキッ)! これどうしたのかって?
話せば長い話になりますが(ぜんぜん長くないけど)、
そう、ダメな釣り師が、帰りに地元の市場で買ったサカナをクーラーボックスにこっそりしのばせるという、あのパターンだ。
恥ずかしながら、帰り際に地元の農協に飛び込んだというしだいであります。
残っていた最後の一山に、すばやく反応し 「そっ、そいづ、けろぉ〜!」



              

Gallery-etc-10

Category: guitar (第2期)  

Steve Howe / Travelling

  Steve Howe (g)
  Ross Stanley (org)
  Dylan Howe (ds)

  Recorded by Ric French and Dave Wilkerson in the UK & Canada in 2008.
  HSCD004 (HoweSound) 2010

  01. Blue Bash
  02. Dream River
  03. Travelling
                     04. The Hounted Melody
                     05. Tune Up
                     06. Siberian Khatru
                     07. Mood for a Day
                     08. He Ain't Heavy, He's My Brother
                     09. Momenta
                     10. Kenny's Sound
                     11. Laughing with Larry
                     12. Close to the Edge

イエスの ギタリストとしてしられるSteve Howe(B1947)ですが、オルガンを入れたトリオ編成でジャズをやっているということでチェックしてみました。
私もジャズに入る前は、ロック → ブルース といった道を歩んできていますが、音楽的方向性の違いや主に関わっていた時期の違い等もあり、このイエスと
は、ほとんど関わってきませんでしたが、興味は、このロック出身のギタリストSteve Howeが、いったいどんなジャズをやるのかといったところ。

冒頭1曲目は、私にとっても昔、レコードも持っていた BurrellとSmithのおなじみの曲、一気に60年代へタイムスリップしたかのような仕上がり。
ちょっと、う〜むといった展開です。というのも、新しいものを求め先を見ていたであろうHoweのロック時代、Jazzをやるにしても、そこに彼らなりの新
鮮な表現といったロック時代と変わらぬ前を向いた音づくりの姿勢を少し期待していたのですが、先人の創り出した形をそのままなぞるような後ろを向いた
とも言えるような展開のオン・パレードには、ちょっと肩すかしを食らった感じ。
気になるのが、Steve Howeのギタープレイ、微妙に正確性を欠いたフィンガリング、ピッキングが妙に気になってしまう。あえてしているラフなプレイでは
なく、本人にとっても満足に表現しきれていないとの思いもあるのではないだろうか。
突き詰めて考えれば、今この内容のアルバムを出すことにどれだけの意味があるのかといったところまでいってしまいますが、いろんな面で不満の残る1枚
なのだが、Jazzを外側から見てきた人のJazzのイメージとは、残念だけど、こんなものなのかもしれない。Jazzらしい(形)プレイをしようという意識が、結局、
Jazzが本来持っている自由から遠ざけてしまっているように思えてならない。

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Steve Howe

Category: guitar (第2期)  

Matthew Von Doran / In This Present Moment

  Matthew Von Doran (eg, ag)
  Bob Mintzer (ts-2)
  Bob Sheppard (ts-1, 4)
  Roger Burn (vib-2, 7)
  Larry Goldings (org-3, 5, 9)
  Charlie Ewing ((eb-8)
  James Genus (b-2)
  Jimmy Harslip (b-7)
  Darek Oles (b-1, 4, 6, 10)
  Marcus Baylor (ds-2, 7)
  Terri Lyne Carrington (ds-3, 5, 9)
  Peter Erskine (ds-1, 4, 6, 10)
                          Gary Novak (ds-7)

                          Recorded October 15th thru 21st, 2003 at Castle Oaks Studio in Calabasas, California
                          Eng.:Rich Breen
                          BCAT1001 (B CAT Records) 2004

                          01. Balance
                          02. Critical Mass
                          03. Swang
                          04. Measure Once
                          05. Z
                          06. Trick
                          07. Vanity Strikes
                          08. Cable
                          09. EX Nihilo
                          10. Somewhere Before

今回が初めての出会いとなるMatthew Von Doran(マシュー・フォン・ドラン)のリーダー作だが、情報が無く、他にもリーダー作、参加作があるのかは不
明。そんなまったく知らないギタリストに手を出すきっかけとなったのが、全10曲Doranのオリジナルで固めていることとLarry Goldings(org)の参加。
加えてこのあまり他で見かけないようなブルーな雰囲気の見開き式で凝ったつくりのジャケットに軽く後押しされてゲットとなりました。
フタを開けてみるまで、吉と出るのか凶と出るのか全くわからないこの期待を伴うドキドキ感を味わえることも初物買いの楽しみとなっている。

さて、そんな初物のギタリストDoranですが、強い個性で弾き倒すといったハデさは無く、やっぱりこのジャケットのように、どこか影をひきずっているよ
うな印象も残り、それが味となっているようなところがなきにしもあらず。製作サイドもその辺を狙ってのこのジャケットなのかなぁなどとも思えてしまう
のだが、総じて地味ながら、繰り返すとジワ〜っと染み込んでくるようなスルメのような存在だ。決して高い肴ではなく、あくまでコップ酒片手にしゃぶる
スルメの感じだ。変な例えでDoranには悪いが、彼のギターの印象はそんなところか。折角いいものを持っているのに、押しの弱さが災いして、それを前面
に押し出せない.............強者ぞろいのギター界でうまく生き抜いていけるのか心配にもなってしまうが、自信を持ってドンっと行ってほしい。

T10 "Somewhere Before" での哀愁漂うアコギの響きが染みる。もしかしたら彼の感性の質が最も表れているのがこの曲かも.....................。

そんな地味な流れの中でGoldingsのクールでモーダルなラインが結構しっくりとはまっている。Terri Lyne Carringtonのドラムスで全てトリオ編成だが、
3曲しか参加してしてないのがもったいない。

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Category: guitar (第2期)  

Nguyen Le / Songs of Freedom

 Songs of F-1 Songs of F-2

Nguyen Le (g, comp.)
Illya Amar (vib, marimba, electronics)
Linley Marthe (eb, voc)
Stephane Galland (ds)
Guests:Youn Sun Nah, Dhafer Youssef, David Linx, Ousman Danedjo, Julia Sarr,
Himiko Paganotti, David Biney, Chris Speed, Prabhu Edouard, Stephane Edouard, Karim Ziad a.o.

Produced, arranged, recorded & mixed by Nguyen Le at Louxor studios, Paris Barbes, July to October 2010
ACT 9506-2 (2011)

01. Eleanor Rigby
02. I Wish
03. Ben Zeppelin
04. Black Dog
05. Pastime Paradise
06. Uncle Ho's Benz
07. Mercedes Benz
08. Over the Rainforest
09. Move Over
10. Whole Lotta Love
11. Redemption Song
12. Sunshine of your Love
13. In a Gadda da Vida
14. Topkapi
15. Come Together

90年代初期から比較的コンスタントなつき合いをしてきたNguyen Le(B1959)ですが、"ELB / Dream Flight(2008)" を最後にご無沙汰していました。
本作は、Le の2011年作になりますが、内容確認したい気持ちもあり、今年に入ってから入手したものです。

これまでにも、彼のルーツであるベトナムを中心としたアジア、そしてもっと広く北アフリカなどにも通じる無国籍感、ジャンルレス感もある音を求めてき
たLeですが、本作において、さらにそういった彼のこれまでの音楽的方向性をより拡大、押し進めて、内容的には、これまでの集大成とも言えるようなもの
に仕上がっている。
オリジナル以外でも題材としている楽曲は、その昔、よく耳にして体に染み付いてしまっているようなポップチューンが多く入っており、その点では、親し
みを感じるとともに、一般的Jazzという目線で見てしまうと?とも思ってしまうのですが、一聴してみれば、多国籍感もある多彩な顔ぶれのゲストを適材
適所に配し、オリジナルとはまた別の命を吹き込み、Leの色の新たな曲としている手腕は見事だ。ただ新しくしているだけではなく、生き生きとした別の曲
としていること、それが見事と思えるのだ。

繰り返し本作を聴いていると、彼がこれまでめざしてきたものは、タイトルにあるように自由でボーダーレスで肌の色も関係ない愛に満ちた世界、すなわち
「人間讃歌」の音楽だったのだろう、そんな風に思えるのである。
また、それはベトナムルーツでフランスで生まれ育ったという彼だからこそできた音楽だったのかもしれない。
と、そんなことを考えていると1枚のアルバムが思い浮かんだ。"Eddy Louiss / Multicolor Feeling Fanfare" である。Louissの父親は、カリブ海のマルチ
ニック島出身、Le も Louiss も外部からフランスに移り住んできたものとしての苦労やら思いにも共通するものがあったのではないだろうか。
この2つのアルバムの底辺に流れ、通じる同じような思いを感じるにつけ、ふとそんな思いにかられるのである。

集大成的な意味あいも感じられ、一区切りをつけたとも思える本作ですが、こうなってくると、次回リーダー作でいったいどんな形を見せてくれるのか、
これまでとは違う方向に転じた彼も見てみたいと私的には望んでいますが、方向性、その音創りへの意欲など、今後を占う一作になるであろうという点で
注目したい。

音楽(Jazz)に形を求めてしまう人には、おすすめできない、こんなものはJazzではないなどとわけのわからんことを言われ、怒られてしまうだろう。そんな
自由への思いを強く感じる本作である。

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Nguyen Le

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        たまごたけ               きちちたけ              葛

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