前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 07 2013

Category: vocal  

Patricia Barber / Nightclub

  Patricia Barber (voc, p)
  Michael Arnopol (b - 5, 9, 10)
  Adam Cruz (ds - 4, 5, 6, 9, 10, 11)
  Charlie Hunter (8 string guitar - 4, 6, 11)
  Marc Johnson (b - 1, 2, 3, 7, 8)
  Adam Nussbaum (ds - 1, 2, 3, 7, 8)

  Recorded at Chicago Recording Company, Studio 4, May 15-19, 2000.
  (Capitol 7143 5 27290 2 9)

                    01. Bye Bye Blackbird
                    02. Invitation
                    03. Yesterdays
                    04. Just for a Thrill
                    05. You Don't Know Me
                    06. Alfie
                    07. Autumn Leaves
                    08. Summer Samba
                    09. All Or Nothing at All
                    10. So In Love
                    11. A Man & A Woman
                    12. I Fall In Love Too Easily

シカゴを中心に活動しているキャリアも豊富なピアニスト & ヴオーカリスト Patricia Barberのスタンダードを中心とした彼女の6作目。
ヴォーカルに和みや癒しといったソフトで優しい感覚のものを求める方には、甚だ不向きな盤かもしれない。スタンダード中心の選曲にそういったものを予
想するが、内容はそういった一般的なスタンダード集ではない。
声量豊かな美声というタイプではなく、多少低めの声質と囁くようなスタイルのヴォーカルは、ピリピリするようなシリアス感とともにダークなミステリア
スさが、絶えずつきまとう。
間で時折入るビアノのソロも歌と同様、気の入った一音には、妙に説得力がある。歌もピアノも決してテクニシャンタイプではないが、最も大事な部分は、
やはりこの部分だろう。そんなことをつくづく感じさせられる彼女のパフォーマンスである。

そんな彼女のコンセプトは、バックの人選にも表れているような気がする。
ヴォーカルに絡むMarc Johnsonのベースや、あまりこういったシチュエーションではお目にかかることのないベースも兼ねる8弦ギターの使い手としても知
られるCharlie Hunterの乾いたタッチのギターがいい味を出しており、他の一般的女性ジャズヴォーカルとは、違った世界を創り出している。


             

JAZZ-vocal 34 amazon quick link
Patricia Barber

スポンサーサイト
Category: sax (第2期)  

Joe Manis / North by Northwest

Joe Manis  Joe Manis (ts)
  George Colligan (Hammond B3 organ, p, Rhodes, wurlitzer)
  Kevin Congleton (ds)

  Recorded September 17 & 18, 2012
  SCCD 33107 (SteepleChase) 2013

  01. Suspect
  02. Pennies from Heaven
  03. I Can't Get Started
  04. Cheek to Cheek
                     05. Final
                     06. How High the Moon
                     07. Pyramid Song
                     08. Brilliant Corners
                     09. L
                     10. There Will Never Be Another You

2009年にアルバム"Evidence"でデビューしているが、メジャーレーベルのSteepleChaseからの実質的デビュー作とも言ってよい若手サックス奏者
Joe Manis(ジョー・マニス)のリーダー2作目となる本作だが、彼のサックスを聴くのは今回が初。
私的には、オルガンで参加のGeorge Colliganが買いのキメ手となった。
内容は、Manisのオリジナル3曲(1, 5, 9)で、他はスタンダードなど馴染みの曲が並ぶ全10曲。

Colliganは、軸足はピアノに置いた活動をずっとしてきているのだが、奏法的には同じエレピとともに、持続音の楽器として奏法の全く異なるオルガンも扱
うことも多く、オルガニストとしてのキャリアはそこそこある。
ピアニストとしての彼の感性からイメージしても、Colliganのオルガンには、期待させられるものもあり、今までにもそれなりに聴いてきてはいるのだが、
本作は、トリオというフォーマットでしかも専門のベーシストも使わず、ほとんどオルガンでの参加ということで非常に楽しみなところです。

Manisについては、何の情報も持っておらず、お馴染みの曲を並べた選曲、グレーのスーツを着たジャケ写のイメージなどから、従来メイントスリームの雰
囲気も色濃く残すオーソドックスなタイプであろうというような、今現在、私が求めている方向性とは違うとの予想もしていたのですが、聴いてみると、な
かなかの硬派、Coltraneを通過してきたのは間違いなく、ハード・ブロウでブリブリと押してくるプレイは、ジャケットの和みも感じられる柔らかいイメー
ジからは、イメージしにくい。いつも思うのだが、ジャケットというのは、ある程度、内容を表したものでなければならないはずだ。
そんなことで、いい方向にはずれてくれたManisのテナーではあるのだが、アルバム通して聴くと、思わず引き込まれてしまうといった強い吸引力にやや欠
ける点、また若手なので少々荒っぽくても個性があればとも思えたり、いろんな面で過程の音といった印象もある本作ですが、それをいい方向に持っていく
のも、今後の彼の音創りの姿勢にかかっている。自分の可能性を信じ、ぜひ、がんばってほしい。現状では、Coltraneの影響が強く感じられるテナー奏者
といった枠からは、抜けきれていないというのが率直な印象である。

さて、Colliganですが、まともにピアノでの参加は、ちょっとスピリチュアルなイメージもあるManisのオリジナルt5 "Final" のみ、ほとんどでオルガンを
扱ってますが、リーダーのハード・プレイ以上にアグレッシブなプレイを見せているのは、うれしいところです。
感性面でも、先進感あるフレーズが随所に飛び出し、あらためてオルガニストとしてもおもしろい存在であることを感じます。
ただ、やはり本職のピアニストの感覚が、オルガニストとしての感覚を邪魔しているのでしょうか、フレージングの端々に持続音の楽器としてのオルガンの
特性を生かしきれていないとも思えるところが感じられるのは、ちょっと残念。
全くこれらの楽器に触れたことのない方は、同じ鍵盤楽器だからと思われるかもしれないが、全く異質の楽器です。長年の訓練によりピアニストとしての
感覚が染み付いてしまっている指先の微妙なタッチをオルガン用に切り替えるのは至難の業だ。それはプロのトップレベルになればなるほど、最終的に音に
なった特、その差を感じるのではないでしょうか。
そんな気になる部分はあるものの、Colliganのこの感性は魅力であることには違いない。本格的にオルガンに取り組めば、おもしろい存在にもなれると思え
るのだが............................


             
             Joe Manis, tenor saxophone
             Justin Morell, guitar
             Kevin Congleton, drums
             3人のストレートなプレイぶりが可能性を感じさせる!

JAZZ-sax 54 amazon quick link
Joe Manis

Category: Gallery > Photo  

201307-2

             
Gellery-photo-17

Category: guitar (第2期)  

Carolino-Delgado-Frazao / TGB

 TGB-2.jpg

Sergio Carolino (tuba)
Mario Delgado (eg, ag, dobro-8)
Alexandre Frazao (ds, melodica-3)

Recorded by Nelson Carvalho, August 2003 at Xangrila Studios, Lisbon
CF023CD (clean feed) 2004

01. Pipa Baquigrafo
02. 3.4.7
03. Inercia
04. Pascoal Joins The Dark Force
05. Lilli's Funk - Intro
06. Lilli's Funk - Theme (to Liliana)
07. Brilliant Corners
08. SO
09. Un Poco Loco
10. Black Dog

チューバのSergio Carolino、ギターのMario Delgado、ドラムスのAlexander Frazaoの3人によるバンド "TGB" による本作だが、一応Mario Delgadoを
目当ての購入。このグループ名の "TGB" はTuba(チューバ)、Guitarra(ギター)、Bateria(ドラムス)の頭文字をとったようだ。

内容は、メンバーがそれぞれ持ち寄った曲、ジャズメン曲、ツェッペリン曲他で全10曲。

ベースレスの変則編成ということで、あまり小回りもきかないといったイメージもあった楽器 tubaのSergio Carolinoがソロにベース役にと出番が多くなっ
ているのだが、その表裏一体となっての動きを見せるギターのMario Delgadoも同様の役割分担をしながらの展開で成り立っているといった音楽だ。

Mario Delgado(B1962)については、ポルトガルということもあり情報不足で過去がよくわからないところもありますが、本作でのギターワークから、その
エフェクターでの音処理などを含めて判断すれば、ロック畑出身者かとも思えますが、ジャズ・ギタリストでも元々ロックをやっていたという人は山ほどお
り、それは特別なことではなく、ごく普通のことですが、やはりポルトガル出身という血の部分が関係しているのでしょうか、その感性には、独特のものが
あり、私が初めて彼のギターを聴き、心惹かれたのも多分にその辺が関わっていたと思います。

そんなMario DelgadoのTGB名義のこの本作、彼目当てでの購入でもあり、どうしても彼中心に聴いてしまいますが、
私が初めてDelgadoと出会ったCarlos Barrettoトリオでの初期作 " Lokomotiv(2003)" や "Radio Song(2002)" などで見せていた適度なダークさと和み
のないトゲトゲしたシリアス感など一種の刺激臭も放つギターは、影を潜めており、このグループの音楽的方向性も見えにくいといった印象もあるのだが、
理屈はともかく何よりも単純に音楽としての魅力が伝わってこないというのが問題なのだ。
変則編成のこのトリオも、デビュー作ということで、まだ全てが手探り状態ということもあるのかもしれないが、CDとして世に出すからには、その結果は
素直に受け止めなければならない。
TGBによる最新作もチェックしてみたい。

JAZZ-guitar 74 amazon quick link
TGB


Category: organ (第2期)  

John Basile / No Apologies

No Apologies  John Basile (g)
  Pat Bianchi (org)
  Carmen Intorre (ds)
  Kevin Winard (perc-2,6,7,10,11))

  Recorded November 16th and December 7th 2009
  String Time Jazz 001 (2010)

  01. S' Bout Time
  02. Stop Look Listen (to Your Heart)
                     03. Everything I Love
                     04. Where are You
                     05. Sideshow
                     06. Perugia
                     07. Unit Seven
                     08. Chinema Paradiso
                     09. For All Time
                     10. Dream Dancing
                     11. Summer Night

John Basile(B1955)の名義作だが、Pat Bianchi(B1976)目当ての購入。
Basileのオリジナルが2曲(6, 9)の他は、Porter, Morricone曲、ジャズマン曲などバラエティーある選曲の全11曲となっている。

父親もギタリストだったというJohn Basileは、バークリー音楽院、ニューイングランド音楽院で正式に音楽教育を受けているが、ニューヨークに出てから
は、ジム・ホールなどのサポートもあり、プレイにはその影響も見られる。
繊細でシンプルな味わいがあり、従来メインストリーム系のテイストを色濃く残すそのスタイルは、現在、私が求める方向性とは違うのだが、気になるオル
ガニスト Pat Bianchi 参加ということで手を出してみました。

Bianchiは、共演者によりだいぶ印象が変わるところもあり、モーダルなプレイで先進感ある感性を見せる一方で、師匠DeFrancescoの影が色濃く出てしま
い、Smithから続く従来のオルガン臭を強く残すプレイも多い。
本作もJohn Basileというギタリストの感性から判断すれば、後者の顔が現われると考えるのが妥当なところだが、そんな予想を軽く裏切って新しいものを
見せてほしい、そんな期待もあっての本作でした。

さて、一聴してみると、Basileは、デリカシーある滑らかなフィンガリング、歌心............と、なかなかの上手さを持っています。が、感性面では、予想して
いたように、従来ジャズギターとの繋がりも強く感じられる、ごくオーソドックスなタイプと言えそうです。
したがって、それに合わせるかのように、Bianchiのオルガンも先進感ある感性の部分は封印してしまい、ごくオーソドックスなプレイに終始しているとい
った展開にちょっと残念なものもありますが、気持ちを切り替えて接すれば、楽しめる内容となっています。あまりJazzでは、とりあげられることもない
Morriconeの「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマなど、Basileのギターは、ベタなラインながら結構染みるものがあり、職人的上手さも感じられます。
Bianchiにとっては、参加作ということで、しょうがないところもありますが、こういった状況があまりにも多い。折角、磨けば光る感性を持ちながら、そ
れを磨く場面が無いことが問題です。彼も30代後半、今が一番それが必要な時期だと思うのだが...................

Bianchiは、つい先日もPat Martino Trioの一員として上記Carmen Intorreとともに来日しましたが、Martinoが近年よく使ってきたオルガニストとして
Tony Monaco, Joey DeFrancescoなどがいますが、Bianchiに求めるのも彼らと同じような感性のオルガンなのでしょう、Martinoのもとで見せる
Bianchiのオルガンからは従来型のオルガンの響きしか聴こえてきません。やはり、この状況が何とももったいない、この感性のオルガンで終わってはいけ
ないオルガニスト、そういう存在であるというのが私見です。
自身名義の作においては、新しい感性を持った共演者の刺激により、自分の感性もどんどん開発していってほしい。やはり感性の先端部分ギリギリのところ
で勝負する場面が無いと、新しい"something"は、なかなか生まれてこない。そろそろ分岐点にさしかかるという重要な時期にあると思う、方向性が定まっ
てしまうまで、残された時間は、そんなに多くはない。

その他のPat Bianchi関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 133 amazon quick link
John Basile
Pat Bianchi



Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-29

                         
                         

                         BigBrother-2.jpg

                         BigBrother-3.jpg
                                        Toyota

Gallery-Matchbox-29




Category: organ (第2期)  

The Benevento-Russo Duo / Raw Horse

Raw Horse  Marco Benevento (org, ep, keyboards)
  Joe Russo (ds)

  Recorded Live at the Fox Theatre, Boulder, CO, May 11th, 2005
  PCD-4320 (P-Vine) 2006

  01. 9 x 9
  02. The Three Question Marks
  03. Becky
  04. Sunny's Song
                    05. My Pet Goat
                    06. Best Reason to Buy the Sun

購入のターゲットとしたMarco Beneventoに関しては、Duoコンビとして活動を共にする本作の2人にリーダーとしてJay Rodriguez (sax, fl)の加わった
"Live at the Fez - NYC 07.03.03"(別頁あり) で記事歴がありますが、本作では、オルガンの他、キー・ボード類も各種扱っており、ライブという環境下、
デュオという最小の編成ながら、大編成を思わせるスケール感と厚みのあるサウンドを創り出している。
昔、Blues関係で、だいぶお世話になったP-Vine Recordsからの日本限定リリースとなっている。

Beneventoのオルガンを初めて聴いたのは、上述の2003年録音作でしたが、そこでは荒っぽさはあるものの、その分可能性も感じるというような印象も持
っていたのですが、2年後となる本作を聴くかぎり、その辺あまり変わってないようです。前に進んできているといった印象はなく、彼らの音楽からは、進
むべき方向性への迷い、というよりは行く先がはっきりしないがとりあえず今はこれで、みたいなところもなきにしもあらず。
あまり聴くものに垣根をつくりたくないという私ですので、こういったノン・ジャンル傾向のものは、全く問題はないのですが、音楽する基本の姿勢として
そこに強い意志を持って成されたものかといったあたりに、疑問が残ります。ライブ現場の楽しく盛り上がっていることとは、別問題です。
そんな姿勢の曖昧さが、いまいち説得力に欠ける音につながっているように感じます。

当時、似たような傾向を持つMMWを引き合いに出し、「MMWの次は彼らだ!」みたいなレーベルのキャッチコピーも見たような記憶もありますが、
しっかりした姿勢と意志を持って音楽と向き合っているJohn Medeski とは、ちょっと違う世界かな..........とも感じます。

JAZZ-organ 132 amazon quick link
Marco Benevento


Category: Other Instrument  

The Steve Swallow Quintet / Into the Woodwork


  Chris Cheek (ts)
  Steve Cardenas (g)
  Carla Bley (org)
  Steve Swallow (b)
  Jorge Rossy (ds)

  Recorded November 15/16, 2011 at Studios LA Buissonne. Pernes-Les-Fontaines
  Engineers:Gerard de Haro and Nicolas Ballard
  XtraWATT/13 2798380 (2013)

Woodwork-2.jpg  01. Sad Old Candle
  02. Into the Woodwork
  03. From Whom It May Concern
  04. Back ih Action
  05. Grisly Buisiness
  06. Unnatural Causes
  07. The Butler Did It
  08. Suitable for Framing
  09. Small Comfort
  10. Still There
  11. Never Know
                     12. Exit Stage Left       Music by Steve Swallow

冒頭1曲目から、眼前にミステリアスで、ある意味、懐かしさも憶えるようなファンタジックで摩訶不思議な世界が投影される。
何かの始まりも予感されるような見事なつかみから始まるSwallowのオリジナル全12曲からなる物語である。

聴き進めていくと、5人の役回りが 脚本・演出家(Swallow, Bley) − 媒介者(Rossy) − 役者(Cheek, Cardenas)といった構図が目に浮かんでくるのである。
ストーリーを考え、存分に役者に演技してもらうベーシックな舞台環境を整えるSwallowとBley、その意図を的確に伝えるRossy、全てが整った好環境に
何かが乗り移ったかのように普段以上の力を発揮し演じる2人の役者。
ここでのCardenasは、かつて聴いたことのない私の知らないCardenasだ。妙に力が抜けていながら要所はきっちりシメてくる。力みが無いからメリハリ
があるし、フレージングにもキレを感じる。よくいいピッチャーは、力みの無いフォームからリリースの瞬間のみ力を集中させることにより球にキレが出て
くるなどと言われるが、全くそんな感じだ。このしなやかさとスピード感もあるCardenasのギターは、本作を通じて何かを掴んだか?
同様にCheekのテナーにも、そんな雰囲気が漂う。決して熱くなることもなく坦々としたブロウなから溢れんばかりの歌心が伝わってくるのである。その
彩度を抑えたモノクロームに近いトーンが、演出家の要求を的確にとらえていると思えるのである。
随所に出てくるこのテナーとギターのユニゾンによる表現がまた緻密だ。全体のサウンドに豊かなバリエーションと厚みを与えクォリティを一段高いものに
している。

予測不可の自由でスリリングなJazzも良いが、本作は真逆の結果を予測して、そこに至るべく精緻に創り込まれたJazz、その音の創り手の意図が見事に再現
された音楽となっており、多種のイメージが喚起され不思議な世界へと誘う12のつながりもある仕掛けも巧みだ。
そこにはSwallowの強い意志が感じられるのだが、同時に音楽のベーシックなカラーづくりに徹したCarlaの貢献度も大きい。
2人の役者から力以上のものを引き出し、物語をまとめた彼らの手腕は確かだ。

普段は、1枚のアルバムを通し聴きせず、つまみ食いが好きな私だが、それぞれの曲を単独で聴かず、通し聴きすることにより、より楽しみも増す、そんな
アルバムを通しての一貫したポリシー、意志も感じられる1枚だ。


            
            Steve Swallow & Carla Bley - Ning my tune (New Morning - Paris - November 9th 2011)

JAZZ-other instrument 19 amazon quick link
Steve Swallow

Category: Gallery > Photo  

201307-1

            

Gallery-photo-16

Category: piano (第3期)  

Vinnie Sperrazza / Peak Inn

Peak Inn  Vinnie Sperraza (ds)
  Jacob Sacks (p)
  Dave Ambrosio (b)

  Recorded October 6th 2006 at Systems Two Brooklyn New York
  FSNT343 (2009)

  01. Peak Inn
  02. Hackensack
  03. All Last Night
                    04. Bouncing with Bud
                    05. Our Enemy is Dangerous and Wiley
                    06. Fee Fi Fo Fun
                    07. Persistant
                    08. Hyde
                    09. Grab Your Partne
                    10. Where is the Love ?
                    11. Cubits

Vinnie Sperrazza(ds)のリーダーアルバムだが、購入のターゲットはJacob Sacks(p)。
内容は、Sperrazza曲1、3者共作曲6、T.Monk曲1、B.Powell曲1、W.Shorter曲1、他1の全11曲。

これまで、サイドメン参加の盤しか聴いてこなかったJacob Sacksですが、近々、上記メンバーのベースがMasa Kamaguchiに入れ替わっての自身名義作
"Play Cy Coleman"のリリースも予定されているようです。本作もトリオ編成ながら、やはりサイド参加ということで、リーダー作には、なかなか手がのび
ないというめぐり合わせになってしまっているようです。
内容の方ですが、ピアノ・トリオ伝統の手法が出たかと思うと、フリーぎみの先鋭さが顔を覗かせたりと、彼らの柔軟な振り幅の広さも感じられるような内
容となっており、終始、3者の絡みも緊密で緊張感が持続するといった展開が続きますが、それだけにわずかに捉えどころが無いといった印象もなきにしも
あらずといったところでしょうか。
T04 "Bouncing with Bud" では、急速展開に挑戦するかのようなプレイも見られ、全体として作品というよりも、何かを試しているかのような印象も受け
るのは、私だけであろうか? 我々リスナーが求めているのは試作品ではなく、完成した製品、そんな思いもよぎる内容だ。
私的には、演奏のクォリティの高さが、そのまま音楽としての楽しみにはつながってないといった感覚も残る評価のしにくい1枚となった。


             
             The Downfall composed by Alex Degross  Live at fifth estate 3/24/13
             Alex Degross - Guitar
             Jacob Sacks - Fender Rhodes
             Colin Hinton - Drums

JAZZ-piano 70 amazon quick link
Vinnie Sperraza

Category: guitar (第2期)  

Jake Langley / Diggin' In

Diggin In  Jake Langley (g)
  Joey DeFrancesco (Hammond B3 organ)
  Terry Clarke (ds)

  Recorded June 27th 2003 at Reaction Studio, Toronto
  Eng:Peter J. Moore
  ACD14292 (ALMA) 2004

  01. Cheesecake
  02. O.G.D.
  03. Blues for Jim San
                     04. God Bless the Child
                     05. The Garage
                     06. Gibraltar
                     07. Sugar

オルガンの入ったトリオというフォーマットを好むカナダのギタリスト Jake Langley は、当ブログでも本作同様DeFrancesco参加で本作の次作にあたる
"Movin' & Groovin'(2006)" や Sam Yahel参加の "Here & Now(2008)" で記事歴があり、彼自身の音楽的方向性としては、多少のブルージーさと従来メ
インストリーム系の質感を残した極めてオーソドックスなギタリストと言えますが、やはり相手となるオルガニストの持つ音楽的方向性により、彼の音楽も
微妙な質感の違いを見せていたのは興味深いところです。
似た方向性を持つDeFrancescoとの音楽では、相性の良さが音楽にも表れ、楽しめるJazzとなってましたが、そこから何かsomethingがといった期待感は
薄く、おそらく何度セッションを重ねても、音楽は変わらないであろうといった印象も持つのですが、一方、クールで強いコンテンポラリーな質感を持つ
Yahelを相手とした場合は、Langleyのギターも多少そちらの感性に引っ張られ、微妙な質感の違いが出ており、私的には、そこに何かが生まれるかもとい
った期待も感じられる音楽となっていたこと、わずかな差ではありますが、極めて大きな部分とも感じていました。

と、そんな書き方をしてしまうと、本作もつまらないもののように誤解されてしまいますが、決してそんなことはありません。そこに今まで体験してこなか
ったような新しい何かを求めてしまうと、確かに厳しいものがありますが、従来から続く伝統のスタイルの中で楽しむということであれば、非常に充実の内
容となっています。
Wes Montgomeryから続くまさにJazzギターのど真ん中を感じさせるLangleyのギターと加えてJimy Smithから続く伝統のJazzオルガンを背負う
DeFrancescoの左手の作り出すベースラインは、ハンパないドライヴ感を生み出しており、近年、このスタイルのギター・オルガントリオとしては、トップ
・レベルのものと言ってもよいのではないでしょうか。

DeFrancescoに関しては、早熟の天才として10代でのデビュー以来、私としては常に進化による変化を期待し続けてきたのですが、あらためて本作を聴く
につけ、この路線で行くべきオルガニストなのかなあなどとも感じています。考えてみれば、Smith から続くJazz Organの本道を、しっかり守れる人材とし
ては、彼が最右翼、そういう星の下に生まれたということなのでしょう。本作では特にLangleyのギターにも、Wesへの強い思いが感じられ、音楽からは、
彼らがリスペクトするであろう2人の巨人の姿も目に浮かぶが、そんな彼らの音に接し、長年続いてきた伝統のギター・オルガントリオの形として、やはり、
これもありだと思ったりもしている。


             
             Jake Langley soloon Close My Eyes in Liege

JAZZ-guitar 73 amazon quick link
Jake Langley

Category: Gallery > 和菓子  

わかばのたいやき(四谷見附)

               

               たいやきにもむかしから御三家と言われてる味のビッグ3があるのだが、今回は、そのうちの一つ
               「わかば」である。
               ここのたいやきの特長は、尻尾まで餡がしっかり詰まっていること。
               これを昔、演劇評論家の安藤鶴夫氏が「尻尾まで餡が入った誠実さ」と新聞に評したところ、
               やはり御三家の一つ「浪花家」のファンだった映画監督の山本嘉次郎氏が
               「しっぽは、そもそも甘い餡を食べた後の口直しであって、入れるべきでない」などと反論したことで
               マスコミを巻き込んでの大論争に発展したことがあったのだが、
               今思えば、両者とも知名度アップにもなり、店のいい宣伝になったのでは...........今では、両者ともに
               超人気店として親しまれている。

               さて、そんな隅までしっかり餡の詰まったわかばのたいやきですが、餡の甘さも適度で
               しつこさは、まったくありません。うまい!

               wagashi-6-2.jpg wagashi-6-3.jpg

               わかば)住所:新宿区若葉 1-10(地図
                      Tel. 03-3351-4396
                   営業時間:9:00〜19:00
                   地方発送:不可
                   イートイン:可
                   ねだん:一ヶ ¥140(2013.6現在)

               その他のたいやき関連記事 → 根津のたいやき 

Gallery-和菓子-6

Category: organ (第2期)  

Barbara Dennerlein Duo / It's Magic

It+s Magic  Barbara Dennerlein (Hammond B3 organ & Footpedals, synthesizers)
  Daniel Messina(drums, percussion, vocals)

  Recorded at Kunstfabrik, Berlin, Oct. 29, 2004
  BEBAB 250972 (BEBAB RECORDS) 2005

  01. In the House
  02. Longing
  03. Swing the Blondes
  04. Change of Pace
                     05. The Long Way Blues
                     06. Make It Spicy
                     07. Rankett Blues

ドイツのオルガニストBarbara Dennerlein(B1964)は、かつては全てのアルバムを聴いていたというお気に入りでしたが、ちょうど本作あたりから追わな
くなってしまいました。オルガニストを志す彼女の世代のほとんどがそうであったように、やはりJimmy Smithをアイドルとして、この道に入った彼女です
が、アルバム・デビューした80年代の頃は、ごく平凡なプレイをしていた彼女でした。enjaレーベルでのラストとなる "That's Me"(Rec.1992)では、音楽
の方向性も定まり、音楽のクォリティも一段高いレベルに上がった感がありましたが、この後 Verve移籍後の3作では、この方向性をより多くのスタッフを
もって押し進めるような展開を見せていきますが、このVerveから、自身のレーベル BEBAB に移っての一作目 "Love Letters"(2001)では、本作と同じ
Duo という形で、あたかもそれまでの集大成であるかのような、濃密度のプレイに驚かされました。Smithからスタートした平凡なオルガニストだった彼女
でしたが、ここでの独自性に溢れたOrgan Musicは、私的には、Jazz Organの歴史の中の1つの成果として、とらえておくべき内容と評価しています。
振り返ってみれば、この "That's Me"(1992)から"Love Letters"(2001)に至る彼女は、一作ごとに進化による変化が感じられ、彼女の一番いい時期であっ
たように思います。

この"Love Letters"後の彼女の作品は、緊張の糸が切れてしまったかのように、何かが変わってしまい、音楽に魅力がなくなってしまいました。
本作は、その "Love Letters"とおなじくドラムスにDaniel Messinaを起用してのDuoという編成、ライブという一発勝負の環境下でありながらも、表面上
は、技術面でも何の問題もなく会場も盛り上がりを見せているのですが、以前とは何かが違ってしまっていると思えてなりません。その答えは、この場では、
はっきり出ませんが、音楽を創り出すミュージシャンにとっては、きっと最も大事な部分なのかもしれません。


              
              Barbara Dennerlein Duo Jazzland Wien 25.08.2004


その他のBarbara Dennerlein関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 131 amazon quick link
Barbara Dennerlein

1
3
4
6
8
9
11
13
15
16
18
21
22
24
25
27
29
30
> < 07