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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 06 2013

Category: guitar (第2期)  

Carlos Barretto / Labirintos

  Carlos Barretto (b, musical direction)
  Mario Delgado (g)
  Jose Salgueiro (ds, perc)

  Recorded by Luis Delgado at Lisboa Studios, Lisbon on November 30th and December 1st and 2nd 2009,
  except 09 recorded at CAE Portalegre on February 19th 2010
  CF179CD (clean feed) 2010

  01. Salada 2
  02. Ponto E Virgula 2
                    03. Triklo Five
                    04. Nao Sei Porque (Cancao Para Susette)
                    05. Labirintos
                    06. Asterion 5
                    07. Tutti Per Capita
                    08. Makambira
                    09. Terra De Ninguem   All compositions by Carlos Barretto except 02 by Barretto/Delgado/Salgueiro

Mario Delgado目当ての本作ですが、Carlos Barrettoのグループでの通算3作目。前作は2003年作の "Lokomotiv" ですから、間が無くて7年の時を経ての
本作ということで、どんな変化が見られるのか、楽しみです。

冒頭1曲目は、BarrettoのアルコからDelgadoのギターへと耳にこびり付くような哀愁のライン、意外でした。この種のグループによくある音楽のテイストと
してダーク、クール、ダーティーといったような質感がありますが、たしかにこのグループにも一様にそういった質感は備えては、いるのですが、とことん
そういった色になりきらないのは、やはりラテン系という血の成せる技なのでしょうか?

ゲストとしてリード楽器がそれぞれ加わっていた前2作に対して本作はトリオのみということで、その分Delgadoの出番も増え、彼のギターもたっぷり聴ける
ものと期待していましたが、一通り聴いた印象では、あまりギターの印象も残らず、その辺、考えてみると、以前に比べグループとしてのまとまり、一体感が
増したぶん、3者の個を際立たせるというよりは、トータルでのサウンドに重きを置いたともとれる展開が関係しているのかもしれない。
と同時に、Delgadoのギターがこんな展開の中で、以前にも増してエフェクターを多用する傾向にあり、ストレートにギターを弾くという部分が減ってきて
いることも大いに関係しているのではないだろうか。
こういった傾向が、このグループ、そしてDelgadoにとっていい方向なのか、もう少し他作も聴いてみないと判断に苦しむところだが、このギタリストは、
小細工なしでストレートに弾いても魅力ある存在なので、少なくともそういった部分での魅力が薄れてきた感があるのは、私的にはマイナスと考えている。
このユニットでの前2作には、全くの私的好みだが、1曲だけで納得できるほどの目玉となるギター曲がそれぞれ含まれていたのが大きな魅力となっていたの
だが、それに相当する曲が無いのも、私にとっては大きなマイナスポイントだ。
これでCarlos Barrettoのユニットでの3作を聴いてきたわけだが、最新の本作でDelgadoの良い部分が薄れてきてしまっているのは、非常に気になるところ
でもあり残念だが、今一度、原点に戻り、ギターを弾くことを思い出し、悪い流れを断ち切ってもらいたい、このままではダメだ。
が、いぜん謎も多くその全貌がつかみきれないギタリストであり、さらなる検証が必要。

その他のMario Delgado参加作 → "Lokomotiv" "Radio Song"


             "Labirintos" - Carlos Barretto Lokomotiv no Jazz Além Tejo 2011
             
             Carlos Barretto Lokomotiv, a 28 de Outubro de 2011, no Jazz Além Tejo - Lagoa de Stº André
             Carlos Barretto - Contrabaixo
             José Salgueiro - Bateria e percussão
             Mário Delgado - Guitarra eléctrica 

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Carlos Barretto

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