前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 01 2013

Category: organ (第2期)  

Alice Coltrane / Eternity

  Alice Coltrane (org. harp, el-p)
  Charlie Haden (b)
  Ben Riley (ds)
  Armando Peraza (conga)
  Oscar Brashear, George Bohannon, Fred Jackson, Hubert Laws, Ernie Watts (horns) & others.

  Recorded August 〜 October 1975, CA
  BS 2916 (Warner Bros.) 1976

  01. Spiritual Eternal
                     02. Wisdom Eye
                     03. Los Caballos
                     04. OM Supreme
                     05. Morning Worship
                     06. Sprimg Rounds from Rite of Spring

Alice Coltrane(B1937)は、このブログでは始めて間もない頃、"Transfiguration"(別頁あり)で記事歴がありますが、彼女はJohn Coltrane夫人でもあり、
数少ないジャズ・ハーピストとしても知られた存在ですが、私が注目していたのは、彼女のその特異なオルガン。

本作の核心は T03 "Los Caballos" にある。
単純なリフの繰り返しは、スイッチが入るごとに高速化していき、やがてアドリヴに入るとフリーキーなオルガンは、ピッチコントロールを使っているのか、
音は上に飛んだり下に飛んだり予測不可能な動きを見せるという様は、あたかも宇宙空間を光が縦横無尽に飛び交い、時には瞬間移動するするかのような壮
大な光景もイメージされるのだが、乱打されるアフロ・キューバン・リズムをバックとしたラテン・ファンクといった流れの中でのAliceのオルガンには、イ
ンド〜東洋に通ずる匂いもかすかに感じられ、ディープ、濃厚なスピリチュアル色を放っており、後の前述した78年のUCLAにおけるライブ作である
"Transfiguration" につながっていくプロローグといったものとも受け取れるのである。
そして、彼女のオルガンの響きを聴くたびに、必ずといっていいほどイメージされるのが、夫 John Coltraneのソプラノ・サックスの響きなのである。
彼女のオルガン、音楽の中にJohnの音楽が確かに受け継がれていることを感ずるのである。


                Alice Coltrane-- Leo-- Part 1
                
                Alice Coltrane(organ) Reggie Workman(bass) Roy Haynes(drums)
                Recorded live, UCLA, April 16, 1978.

JAZZ-organ 119 amazon quick link
Alice Coltrane


スポンサーサイト
Category: sax (第2期)  

Tony Malaby / Sabino

  Tony Malaby (ts)
  Marc Ducret (g)
  Michael Fomanek(b)
  Tom Rainey (ds)

  Recorded February 20, 2000, The Studio, New York City
  AJ0153 (Arabesque)

  01. Ajo Comino
  02. Sabino
                    03. Remolino / Hamza
                    04. Gate's Pass
                    05. Mia
                    06. Cosas
                    07. Third Mystery
                    08. Love Dogs

冒頭1曲目からガツンときて、何やらわけのわからないうちに、敵のペースでヤラれてしまった、そんなアルバムである。
その1曲目だが、ただならぬ呪術的とも思える響きのテナー、そしてハンパない凄みを見せるギター、何ともスゴい組み合わせだ。
Malaby(B1964)のテナーを呪術的と表現したが、これは私の感性が瞬時に受け取る感覚で、何ともことばにならない部分なのだが、言わば「説明不可の領域」
とでも言ったらよいのだろうか。
かつてある時期からのColtraneのテナーの響きに似たようなものを感じ、それ以降のColtraneとの接し方が変わったことがあったが、都合の良い言い方か
もしれないが、ことばの及ばない世界であり、だから音楽なのであり、そこに言葉では到底、表現しきれない感覚の世界である音楽としての存在価値がある
ということだろう。
そんな特別な響きを感じるMalabyだが、同様にDucret(B1957)の触れただけでも切れてしまいそうなキケン極まりない鋭利なギターも尋常でないものがあり、
この2人には、共通する点も多く発見できるのである。他に例を見ないフレージングの独自性、とめどなく吹き出してくるかのようなイマジネーション豊かな
ソロの爆発性、どんなにフリーキーになっても、それを俯瞰で見てコントロールしてるかのような醒めたところ.................等々、我々常人の域を超えた領域
にまで行ってしまい、その発する音からは、もはや我々の次元とは違う世界のものといった摩訶不思議な感覚を時により味わうことになるのである。
やはり私にとっては、「説明不可の領域を持つ」極めて限られた存在と言っていいご両人である。

最近のMalabyしか聴いたことがない、あるいはこれからMalabyを聴こうという方は、Malaby初期の代表作として、避けて通ることの許されない、そして
Ducretの才能の一端を知るにも格好の1枚。

JAZZ-sax 48 amazon quick link
Tony Malaby


Category: organ (第2期)  

Carla Bley / Sextet

  Carla Bley (org)
  Hiram Bullock (g)
  Larry Willis (p)
  Steve Swallow (b)
  Victor Lewis (ds)
  Don Alias (perc)

  Recorded December 1986 & January 1987, Willow, NY
  (Watt17)

                    01. More Brahms
                    02. House and People
                    03. Girl Who Cried Champagne
                    04. Brooklyn Bridge
                    05. Lawns
                    06. Healing PowerCarla Bley

Carla Bley(B1938)は、当ブログでは "4 x 4 / Carla Bley"(別頁あり)で記事歴がありますが、本作は Carlaのオルガンをターゲットとして、当時購入したも
の。プレイヤーとしてよりは、作編曲面でより評価され大編成の音楽に関わることの多い彼女ですが、父親が教会音楽に携わっていたこともあり、おそらく
オルガンという楽器には小さい頃から馴染みもあったことも想像でき、小編成でオルガンで参加というあたりが、非常に興味をそそられるところです。

自分でも楽器は得意ではないと言う彼女は、決してテクニカルなプレイはしない。本作でも彼女のオルガンは、控えめでデリカシーに富んだシングルトーン
でロマンチックでキュートにそして時には妖艶なラインを紡ぎ出している。
ついつい技術で見られがちな世の中だが、そこはあくまで手段、要は己の思いをどれほど音に託せるか、そこにつきるのである。
そしてもう一歩踏み出してしまうと、イージーな別の世界へというギリギリ紙一重のところで踏みとどまっているあたりの見切りが彼女のセンスなのかとも
思うのだが、楽曲は全て緻密なつくりを感じさせ、Hiram Bullockのギターなどは、結構前に出てくる場面もあるものの、全体として見れば、うまくアンサ
ンブルの中に溶け込んでしまっているのも、やはり彼女のコンポーズの成せる技なのでしょう。


               
               Carla Bley and Steve Swallow - Lawns

JAZZ-organ 118 amazon quick link
Carla Bley


Category: guitar (第2期)  

Marc Ducret / News from the Front

           News from the

           Marc Ducret (electric and acoustic 6+12 string guitars, fretless guitar)
           Herb Robertson (tp, flh)
           Yves Robert (tb)
           Francois Verly (perc, drum machine)

           Recorded at Bauer Studios, Ludwigsburg, June 23-26 and July 24+25, 1991.
           eng: Johannes Wohlleben
           919 046-2 (Wnter & Winter)

           01. Pouer Aqnes
           02. Cab I Call You
           03. News from the Front
           04. Fanfare
           05. Wren is Such a Strange Name
           06. Silver Rain
           07. Golden Wren       All compositions by Marc Ducret, except title 06 by Jean Michel Pilc.

15年程前、Jamie Saft(org) 目当てで購入した "Bobby Previte / My Man in Sydney(Rec.1997)"(別頁あり)で出会って以来、その強烈な個性と変態性に
惹かれ、ストーカーのごとくその後を執拗につけ回してきたというギタリスト Marc Ducret(B1957)てすが、今まで聴いてきた彼の作品も前述の97年作以
降の比較的新しいものが中心でした。現在の極変態とも言える彼の感性と芸風ですが、80年代は、先進性も感じさせつつ、彼としては、今と比べれば、至
極真っ当なブレイをしていたわけですが、ストーカーの私としては、現在のスキンヘッドの極変態形への脱皮時期の状況も是非知りたいと思うわけです。
そんなわけで、約20年前というちょうどそんな時期にあたる過去盤ですが、手を出してみました。一人のミュージシャンを深く知るためには、この前を洗
う作業も不可欠となります。

さて、本作ですが、Jean Michel Pilc曲の "06 Silver Rain" を除き、全てDucretの手によるものとなっており、内容も今につながる個性が色濃く出始めて
きた過渡期といった印象もあり、誠に興味深いものがあります。現在の彼関連作でも意外と多いベースレスという管2本を相手にした変則編成となっている
のも彼らしく、彼の持つエキセントリックでシニカル、シリアスな世界観がよく表れ、音楽はそんな彼の世界を鋭く切り取った断面として見ることができる。
あらゆるスタイルを吸収したDucretは、ギタリストとしては、エレキ、アコギそれぞれの6弦、12弦そしてフレットレスギターまでをも使い分け、多彩な
表現を見せてくれるが、一方、高低2本の管、ドラムマシンを巧みに配したコンポジション面においても彼の並々ならぬ能力を見る事ができ、自身の音楽を
クールに俯瞰視しながら創り出す音世界は、生々しくもリアリティーにあふれている。
本作を聴いて、あらためて思うのは、現在のフリーな中でのインプロを主体とした立ち回りの中から活路を見出す、共生の空間を構築していくといったスタ
イルとは、だいぶ違ったものがあり、自由は残しつつも音楽はかなり創り込まれた感のあるものとなっており、ギタリストとしてということ以上に音楽を創
るという部分で、はっきり意志の通った1枚のアルバムとしているそのコンポジションに心動かされるのである。現在の外見から単なる「乱暴者の爆音ギタ
リスト」といった印象を抱かれる方も多いのかもしれないが、音楽はディテールまで神経の行き届いた繊細かつ知的なものとなっており、その点では、彼の
一貫した音創りの姿勢も見え、現在の彼も根底にしっかりしたものがあっての自由であることを思いしらされる。

そんな彼の世界観が垣間見えるようなジャケットのアートワークも、シャープだ。
最近のCDジャケットには、内容と全く関係ないとも思えるようなものも多い、悪くいえば、内容を理解してない、そして内容を無視した、ジャケットのデ
ザインだけで人目を引き、ごまかし、売り上げをのばそうといった邪悪な魂胆も感じ取れるものも少なくない。
DL販売がのびる一方でCDの売り上げが年々落ちているという中、ジャケットのあり方も見直し、DL購入では得られないこのジャケットという部分で魅力
ある商品とするべく努力を怠れば、CD離れは、ますます加速するのではないだろうか。

その他のMarc Ducret関連記事は → こちらから

JAZZ-guitar 55 amazon quick link
Marc Ducret


Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-24


                   CRESCENT-3.jpg CRESCENT-2.jpg
                                               Tokyo Nakano

Gallerly-Matchbox-24

Category: guitar (第2期)  

Rez Abbasi / Bazaar

  Rez Abbasi (g, sitar-guitar, percussion)
  Gary Versace (hammond org)
  Danny Weiss (ds, tabla, rhythm scat- 8)
  Kiran Ahluwalia (Indian vocals - 2, 3, 7)
  Special Guests
  Rudresh Mahanthappa (as -1, 7)
  Marc Mommaas (ts, ss)
  Gautam Siram (mridnagam-hand drum - 2, 5, 6)
  Naren Budhakar (whistling - 1)

  ZM 200613 (zoho music) 2006

                     01. Bazaar
                     02. Leather
                     03. Thin Elephant
                     04. Life Goes
                     05. You People Intro
                     06. You People
                     07. Mid - Life
                     08. Hindu - Myth
                     09. Destiny Owes You     All compositions by Rez Abbasi

パキスタン出身のRez Abbasi(B1965)名義のアルバムですが、当方としては、Gary Versace(org)の参加も魅力の当時購入盤。
この編成の基本となるギター・オルガントリオとなっているAbbasi - Versace - Weiss のコンビは、2003年作 "Snake Charmer/Rez Abbasi"(別頁あり)
で記事歴がありますが、本作はこのコンビでの2作目となる。また、Abbasiは、近年では、インド出身のアルト奏者Rudresh Mahanthappaとの共演も多
いが、本作では2曲でMahanthappaがゲスト参加しており、私の記憶に間違いがなければ、この2人の共演は、本作が初めてになるのだろうか。そのあたり
も関心の向くところである。

全曲Abbasiのコンポジションとなる9曲となっているが、sitar-guitarも使うなど、前作にも増してインド、パキスタン〜南アジアの香り漂う音楽となって
おり、そのAbbasiも、全編に渡り鮮やかなプレイを見せており、あらためて彼のテクニシャンぶりも実感できるものとなっている。
上記前作では、わずかにMethenyを通過してきたといった匂いも感じていたAbbasiですが、3年の月日はムダにしてなかったようで、独自性も強く感じら
れる音楽としているのは、うれしいところです。ただ感性、技術両面で高いレベルにあると感じるAbbasiですが、それに反して、この方向性が広く一般に
受け入れられるものとはならないであろうと思えること、複雑なところです。

Versaceに関して、前作からこの南アジア色濃厚な中にあって、溶け込むことの難しいとも思えるオルガンでのシゴトは厳しいものもあったものと想像しま
すが、他作で見せる色使いはせず、全く違った世界を描き出しているのは流石です。こういった多くの異種間プロジェクトに積極的に参加してきていること
が現在のオールラウンダーとも言える彼につながってきているのでしょう。

Mahanthappaは、ちょうどこのあたりから注目度も高くなっていくという時期でもあり、そういった勢いが2曲での参加ではありますが、感じられます。

Dan Weissは、ds以外にもtabraやrhythm scatも見せているが、そのいずれもアルバム用に急遽習得したといった片手間感はなく、高いレベルの技を見せ
ていることには、あらためて関心すると同時に彼の多才ぶりも実感する。最近では、ギタリストのMiles Okazakiとのコラボでもこのrhythm scatを駆使し
たり、変拍子乱れ飛ぶ展開でのドラミングなど、注目すべき存在になってきた感もある。

JAZZ-guitar 54 amazon quick link
Rez Abbasi


Category: guitar (第2期)  

Federico Casagrande / The Ancient Battle of the Invisible



  Federico Casagrande (electric guitar)
  Jeff Davis (vibes)
  Simon Tailleu (bass)
  Gautier Garrigue (drums)

  Recorded and mixed in Paris on 5, 6 December 2011 at Acousti Studios
  Engineer: Didier Pouydesseau
  CAMJ 7850-2(CamJazz) 2012

Casagrande-2.jpg
  01. 7 Roses
  02. Breeze
  03. Restless
  04. Arrowhead
  05. Speech
  06. Battlefield
  07. Fireplace
  08. Release
  09. Twilight     All music composed by Federico Casagrande


Federico Casagrandeはイタリア出身、2007年のモントルー・ジャズ・ギター・コンペの優勝者であるらしい。
vibeが入ったクァルテットという編成も興味深く手を出してみました。
このギターにvibeが絡んだサウンドというと、関心あるギタリストに限定するならば、意外に少なく、近いところで "Mike Moreno/Another Way" 、Julian
Lage参加のGary Burton盤 "Common Ground" やちょっと前のKreisberg参加のJoe Locke盤 "Sticks and Strings"、 古いところで LarryCoryell参加の
Gary Burton 4 関連盤といったあたりでしょうか。対等の立場が築けるということで、また私的には、サウンドとしてギターとの相性の良さも感じるこの
vibeですが、やはり奏者自体の数が少なく、今まであまり多く聴いてこなかった組み合わせです。

さて、初めてとなるこのギターですが、明るくハッピーな要素は無く、全編、ダークな質感で覆われていますが、ヌメっとするような湿度感はあまりなく、
クールでドライなタッチが持ち味のようです。また、あくまで手段であり目的とするところではありませんが、技術面ではAランクと言ってよいワザのキレ
は、強みとなるところでしょうか。T06 "Battlefield" でのdsをバックに、畳み掛けるように押すプレイなどは、なかなかのものがあります。
メンバーの力量的には、粒が揃っており、ヴァイブのJeff DavisもCasagrandeに負けず攻めのプレイを見せており、Casagrandeのコンポジションのもと、
バンドとしてのサウンドとしてもまとまっている感もありますが、年令的にはまだこれからというところ、何かを探し求めている過程の音ともとれ、アルバ
ムとしても何かやり残した感も残りますが、可能性を感じさせるギターワークとともにコンポジション面でも、今後の期待大といったところでしょう。

            
            
            Federico Casagrande The Ancient Battle of The Invisible


            
            Jeff Davis - Federico Casagrande:Stella by Starlight

JAZZ-guitar 53 amazon quick link
Federico Casagrande


Category: organ (第2期)  

Vic Juris / While My Guitar Gently Weeps

While My Guitar-1  Vic Juris (g)
  Jesse Chandler (organ)
  Tim Horner (ds)

  Recorded November 2002
  Engineer: John Rosenberg
  SCCD 31553 (SteepleChase) 2004

  01. Do You Hear the Voice You Left Behind
  02. Magenta
  03. While My Guitar Gently Weeps
While My Guitar-2  04. The Visit
  05. Ladies Choice
  06. Careful
  07. Action
  08. Road Song
                     09. Soulful Spirit
                     10. Jean De Fleur

Vic Jurisのリーダー作ですが、購入のターゲットは、オルガンのJesse Chandler(B1978)。
Chandlerは、当ブログでは、"Jesse Chandler / Somewhere Between"(別頁あり)、"Brian Patneaude / Riverview"(別頁あり)で記事歴がありますが、
いずれもギターのMike Moreno絡みで、地味ながら繊細なオルガンワークが記憶に残っており、機会があれば他作も聴いてみたいと思っていましたが、彼
関連作は、リーダー作、参加作も含め非常に少ないという状況もあり、過去盤で、且つ現在は普段あまり手を出さない従来メインストリーム系の音も予想さ
れるVic Jurisをリーダーとするギター・オルガントリオ作ではありますが、手を出してみました。
Chandlerに関しては、あまり情報がなく、ジャケット写真(上の写真右端)で見る限りでは、メキシコあるいは南米系といった顔立ちで、実際のところわかり
ませんが、その辺が多分に彼の感性の質にも影響しているのではないでしょうか。

内容の方ですが、ギタリスト Vic Juris(B1953)のリーダー作らしく、アルバムタイトルのGeorge Harrison曲以外は、本作のコンセプトでもあるのでしょ
う、全てジャズギタリストの手によるものとなっています。
前述のMike Morenoとは、全く別世界のギタリストJurisは、なかなかのテクニシャンでキレ味良いプレイぶりが持ち味の彼ですが、音楽は従来ジャズギタ
ーの伝統も感じられるという中、Chandlerのオルガンは、安易に合わせる様子もなく、ブレることなく、自分の持ち味であるクール、デリカシーはキープ
しているようで、前述のアルバムでも感じていた地味でハデな立ち回りはないものの、フレージングなどには趣味の良さを感じます。
決して大仕事をやらかすというタイプでは、なさそうですが、コンポラ・オルガンシーンにあって貴重なイブシ銀的存在として魅力もあり、本作録音時、わ
ずか24才、大いに期待したいというところですが、近年の活動状況があまり見えない点、ちょっと気になります。

JAZZ-organ 117 amazon quick link
Vic Juris


Category: guitar (第2期)  

Miles Okazaki / Figurations






  Miles Okazaki (g)
  Miguel Zenon (as)
  Thomas Morgan (b)
  Dan Weiss (ds)

  Recorded live at the Jazz Gallery, New York City, June 4th, 2011
  SSC 1312 (Sunnyside) 2012

Figurations-2.jpg  01. Dozens
  02. Rain
  03. Wheel
  04. Bass Solo
  05. Figurations
  06. Mandala
  07. Loom
  08. Corazon

前作 "Generations" で最初に出会ったMiles Okazaki(B1974)ですが、そこでは、彼のギターに惹かれる部分はあるものの、vocalなども入ったりと、どう
もそのあたりに馴染めないものがあり、ほぼ放置状態だったのですが、本作のメンバーを見て、即買いに至りました。が、あらためて前作ジャケットなど調
べてみるとThomas Morgan以外の3人は、前作にも参加してたんですね。

さて本作、一聴してみると、ライブという一発勝負の環境下、初っ端から変拍子乱れ飛び、リズムは激変するというすごいことになっており、M-BASEとの
つながりも強く感じられるという内容になってます。
Okazakiのギターは、温度感はなく、無機質、しかもフレーズを激しく刻んでくるという点では、全く感性の質は違いますがPat Martinoを思い出してしま
います。この執拗に刻んでくる音だけ聴いていると、変質的な人物像さえ浮かんでくるのですが、このジャケットのダーク・オタク系イラストも彼の手によ
るものらしく、やっぱし、という感じもしてしまいますが、実際のところどうなんでしょうねぇ?
それはともかく、ギターに関してこのヤバさは、やはり注意を要する人物であることには、違いないようです。変態というより変質系ということばがハマるか。

このOkazakiの冷血動物的質感に対して、Zenonのアルトが、熱く激しく歌い上げるといった場面も点在し、この2人の、ともすると反するとも思える質感
が、絶妙のブレンドを見せ、一つの意志を持った音楽としているのは、Okazakiのコンポジションによるところ大なのでしょう。
T02 "Rain" は、中米を感じさせるラインの美曲、Zenonに合わせて創ったのかは、わからないがアルトの徐々に燃え上がっていくブローが光る。また全編
を通してZenonも魅力となっている本作である。

この予測不可能な展開を、キープするWeissのドラミング、イマジネイティブなMorganのベースワークも聴きどころ。


             

JAZZ-guitar 52 amazon quick link
Miles Okazaki


1
2
3
4
7
8
9
10
12
13
15
17
18
20
21
22
24
25
27
28
29
31
> < 01