前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 11 2012

Category: guitar (第2期)  

John Scofield / Live

Scofield Live  John Scofield (g)
  Richie Beirach (p)
  George Mraz (b)
  Joe Labarbera (ds)

  Recorded live at the Domicile, Munich November 4th, 1977
  Engineer:Carios Albrecht. Studio Bauer
  ENJA CD 3013-2

  01. V.
  02. Cray and Viscaral
                     03. Leaving
                     04. Air Pakistan
                     05. Jeanie
                     06. Softly, as in a Morning Sunrise

Balladで見せるギターは、泣きだ!

1977年、ベルリン・ジャズ・フェスティバル出演のためドイツを訪れていた John Scofield(B1951)が、ベルリンの "DOMICIL" で行ったライブ。

Scofield がまだ20代の時、まだ後の変態形への完全脱皮の過程ともいえる時期のライブですが、それまでのJazzの成果を受け継ぎながらも新しい時代のフレ
ーバーを振りまく個性あふれるギターからは、ジャズ・ギターの新しい時代の訪れも感じられる。
それまでのジャズ・ギターの主流だったマイルドで滑らかな音に逆らうかのように、エフェクトを利かした刺激臭もある音使い、その新しくも新鮮な響きに
は、惹かれたものでした。
シーンに出てきた当初から、そのハイ・テクニックで疾走感溢れる速弾きがクローズアップされがちでしたが、私的には、逆にスローな展開のBalladで見せ
る表現にも特別のものを感じていました。
当初のLP時代には未収録だった自身のオリジナル曲 T5 "Jeanie" は、時代を超えて今なおお気に入りの一曲。スローな展開の中に、これでもかというほど
タメにタメを利かして一気に吐き出すようなScofield独特のフレージングは、稀代のBallad弾き Scofield 、絶品の泣きのBalladとなっている。

T6 "Softly, as in a Morning Sunrise" の解釈も彼の飛んだ感性からしか生まれないだろう。

今回、久しぶりに聴いた本作でしたが、今現在を知るためにも、過去からの流れも時々振り返ってみることの必要性を感じたしだい。
過去からのつながりがあって、初めて現在があるということ、つい忘れてしまいがちだ。

JAZZ-guitar 47

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Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-22

                         
                         
                         
                         

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                                     Tokyo Kichijoji


                    
                   S0METIME → http://www.sometime.co.jp/sometime/

Gallery-Matchbox-22


Category: sax (第2期)  

Jacam Manricks / Cloud Nine

Cloud Nine  Jacam Manricks (as)
  Adam Rogers (g)
  Sam Yahel (org)
  Matt Wilson (ds)
  David Weiss (tp on 06)

  Recorded October 19, 2011 Acoustic Recording, Brooklyn
  Engineer:Nick O'Toole
  PR8098 (Posi-Tone) 2012

                     01. Cloud Nine
                     02. Ystv S Lapsien
                     03. Any Minute Now
                     04. Take the Five Train
                     05. Cry
                     06. Alibis and Lillabies
                     07. Serene Pilgrimage
                     08. Loaf
                     09. Luiza

Jacam Manricksは、オーストラリア出身のサックス奏者。当ブログでは "Labyrinth"(別頁あり)にて記事歴があり、メンバーにも恵まれ好内容の盤として
記憶に新しいところですが、本作は久しぶりのオルガン参加でのSam Yahel, 加えてギターにAdam Rogersというあたりも魅力となって、当方としては避け
て通れないという盤。内容は、02, 09を除く7曲がManricksの手による全9曲。

一聴して、前述の "Labyrinth" の隅々まで精緻にコンポーズされクール、繊細で思索的とも思える質感に比べ本作はだいぶ趣を異にしており、まさに現在の
メインストリームを行く小細工なしのストレートなJazzが展開されている。まずその予想とは違った動きにちょっと戸惑いもありましたが、考えてみれば、
"Labyrinth" とは、メンバーもだいぶ変わっており、このメンバーの持つ感性により、Manricksのコンポーズも大きく変えてきていると考えれば、納得でき
るところであり、前のアルバムでも強く感じていたコンポーズ面での能力の高さは、本作での対応力を見るにつけ、なるほどとも思えるのである。
もちろんそれは、コンポーズ面だけではなく、アルト奏者としてもストレートなブローで違った形を見せており、今後の彼の方向にも興味のわくところであ
るのだが.................................................

さて、私的には、本作での最大の関心事でもある、久しぶりのオルガン参加によるSam Yahelですが、バック陣のまとめ役といった仕事ぶりで存在感を出し
ており、感性面では、現在のオルガンの流れの中では、やや前寄りに位置し、その流れの方向にも変化をもたらすことのできる感性と言えますが、人材不足
のオルガン界にあって、同じように流れを変革していけるタイプのオルガニストは少なく、こういった状況を外から見ている私としては、ピアノに現を抜かし、
長いブランクを作っているような場合ではないとも思ってしまうのである。余計な事を考えずに普通に聴けば、今現在のという時代を踏まえ、まずまずの内
容と言ってもいい本作だが、デビュー当時からずっと追ってきている私としては、数年前のクォリティと何ら変わりがなく、そこに進化が見られないことに
不満を感じるのである。もちろん、それは本作がポスト・ハードバップといった内容で、Yahel自身が新しい何らかのものを見せるといった場面でもないのか
もしれないが、現在進行形で常に前に進むべきオルガニストとして彼を見ている私としては、その長い間、動きの無いことに物足りなさを感じてしまうので
ある。オルガニストとしての活動が極端に減り、ピアノにシフトしたかのような今の状態が、まだ当分続くようであれば、ちょっと問題だ。片手間でなんとか
なるほど甘い世界ではない。
とまあ、日頃の不満も出てしまうのだが、それだけ彼には、期待していたということでしょう。Yahel頼むよ!

さて、もう一つの関心事、Adam Rogersですが、相変わらずウマさを見せています。鮮やかなテクニックでソロも全てきっちりとキメてきます。ただ、これ
は、昔から感じていましたが、その高い技術とウマさがそのまま100%魅力につながっていないような、どこかにロスがあるようなといった感覚が、いつも
つきまとっていたギタリストでもあるのですが、それは本作においても同じで、それを単に"好み"と言ってしまえばそれまでなのだが。
この辺は、受け手の感性でも全く違う反応を見せるところで、私自身よく分析できていないところでもあるのですが、その素直でノーマル過ぎるといった彼
の感性に私の感性が、多少の物足りなさを覚えるといったあたりなのでしょうか。その素直でノーマルといったあたりの受け取り方は、大きく分かれるとこ
ろでもあり、逆にそこに魅力を感じるという人も多いでしょう。人の感性とは、所詮そんなものです。
ただ、これもあくまでほんのちょっとした不満であり、Rogersも私の中では、好きなギタリストの範疇に入る存在であることは言うまでもありません。

総じて、"Labyrinth" でのManrickskの創り出した質感に好感触を得て、そこにYahel, Rogersを当てはめ、どんなものが表れるのかといった期待しての本作
でしたが、コンセプト面でだいぶ違った路線を狙った感もあり、ふたを開けてみれば、極めて普通のアルバムになっていることに不満も残るものとなってい
る。Manricks の "Labyrinth" で見せた能力からすれば、明らかにレベルダウンとも思えるのだ。

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Jacam Manricks


Category: sax (第2期)  

Dexter Gordon / Nights at the Keystone

  Dexter Gordon (ts)
  George Cables (p)
  Rufus Reid (b)
  Eddie Gladden (ds)
  
  Recorded Live at the Keystone Korner, San Francisco 1978 & 1979
  TOCJ-5278〜80 (BLUE NOTE) 東芝EMI

  Disc 1)1. It's You or No One
      2.. Sophisticated Lady
      3. Antubus
                         4. Easy Living
                         5. Backstaires / LTD

                     Disc 2)1. The Panther
                         2. Tangerine
                         3. More Than You Know
                         4. Ginger Bread Boy
                         5. Come Rain or Come Shine

                     Disc 3)1. You've Changed
                         2. Body and Soul
                         3. I Told You So
                         4. As Time Goes By

長年に渡りモダン・テナーの主流としての立場を見失うことなく、個性も維持し続けながら、一方で常に時代のスタイルを取り入れようとする前向きな姿勢を
持っていたDexterGordon(1923〜1990)は、好きなテナー・マンでした。
そんなDexですが、私が特に惹かれるのが、Balladにおける表現。けっしてテクニカルに走ることなく、遅れ気味に丹念に音をおいていくという独特の歌い方
と、サブトーンを含んだしっとりとした音色と相まって、哀感を漂わせるそのテナーは、唯一無二の極めて味わい深いものがある。

本作は、78年と79年のサン・フランシスコの名門クラブ、Keystone Kornerにおけるライブ・セッションの全貌を収録した3CDのセット。
ライブという環境下、適度の緊張感といずれも長尺で一曲一曲じっくりと向き合い、技をひけらかすこともなく、そのハッタリのない坦々としたプレイは、彼
の作品中でも上位にランクされる内容ともなっている。
また、本作には、彼が長年、持ち歌として慣れ親しんできたBalladが多数含まれており、まさにBalladの宝庫とも呼べる内容も魅力だ。
合わせてGeorge Cablesの出来も非常に良く、彼の参加作品中でも屈指の内容と言えるのではないだろうか。
そんな、本作ですが、現在は廃盤となっており、入手困難のようですが、Dexファンのためにもぜひとも復活させてもらいたい好内容の盤である。

新しいものばかりが良いともてはやされる風潮、古いものがあって、新しいものがあることを忘れてはならない。

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Dexter Gordon

Category: sax (第2期)  

Loren Stillman / The Brother's Brakfast

Brothers Bf  Loren Stillman (as)
  Vic Juris (g)
  Gary Versace (Hammond B3 organ)
  Jeff Hirshfield (ds)

  Recorded April 2005
  SCCD 31586 (SteepleChase) 2006

  01. Under the Influebce
  02. Christmas Socks
  03. Johnny Rock
                     04. Debsities
                     05. Crushed Ice
                     06. Gallop's Gallop
                     07. Folk song
                     08. Deified
                     09. Today's Tomorrows Song
                     10. The Brother's Breakfast

Loren Stillman(B1980)は、7才でサックスを始めたという天才肌のアルトサックス奏者だが、アグレッシブに吹きまくるというタイプでもなく、コンポーズ面
で力を発揮し、その繊細で思索的とも言えるプレイぶりは地味な印象を与え、あまり大きな話題になることもなかった感もありますが、本作では、そういった
他作の印象とは、全く違った前に出るアグレッシブな面も出て、初めてこの盤を聴いた当時は、その違いに戸惑いとともに、違った面を発見したうれしさもあ
ったという本作ですが、あらためて彼のその広い対応力も感じさせるアルバムとなっています。

さて内容ですが、T 06のMonk曲を除いて全てStillmanのオリジナルとなっており、この点では他作同様Stillmanのコンポーザーとしての力が感じられる1枚と
なってますが、音楽の印象は全く違ったものになっており、彼自身どういった意図だったのか図りかねますが、進むべき方向を模索していたという時期だった
ということなのかもしれません。そんな製作時の状況は別として、結果としてできあがったものは、他作で見られる思索的、内省的な魅力ではなく、ストレー
トに押し切るようなブローで、別の魅力も感じられる内容に私的には、満足できるものとなっています。また、2004年度のDown Beat誌のthe Rising Star
Jazz Artist Awardに選出歴がある彼は、こういった展開で見せるテクニックもトップクラスのものと実感できるものとなっている。
若くしてKonitzの指導も受けたという彼のアルトは、やはりそのあたりをベースとして進化してしてきた感性とも思え、攻めながらも持ち味である繊細さは、
失っていない。考えてみれば、本作録音時点でまだ25才、まだこれからいろいろ変化も見せていく時期でもあり今後が楽しみな存在である。

さて、私的には、本作購入の大きな魅力ともなったVersace、ちょうどこの頃から各種プロジェクトに参加する機会も急激に増えていったという時期ですが、
ストレートに押すStillmanに負けず劣らず、そのプレイには勢いも感じられ、全体としてコンテンポラリーな質感に溢れたポスト・ハードバップといった内容
の本作に大いに貢献しており、Jimmy Smith以降のまさに21世紀のオルガンの流れの本流を行く形を見せている。

ベテランJuris(B1953)も久々だが、時代の流れの中で、うまく変化をしてきているギタリストではないだろうか。テクニックも健在。
本作の翌年録音となるVersaceリーダーアルバム "Reminiscence"(別頁あり) では、organ-guitarトリオとして好内容の盤となっている。

その他のLoren Stillman関連作は  こちらから

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Loren Stillman

Category: Gallery > ねこばなし  

壁際が好き ♡

           

           夏の時期、夕方頃から決まって夜遊びに出るというヤクザな生活をしていたシロウくんですが、
           秋も深まるにつれ、外に出ても短時間で戻ることが多くなり、しだいに家に居る時間が多くなってきました。
           もっとも居るといっても、大半は寝てるのですが。
           そんなシロウくんの姿を見るにつけ、ヤクザな生活から足を洗ってなんとかカタギになってほしいと願っていた
           ご主人さんは、家猫化が進んでいるなどとほくそ笑んでいるようですが、私は季節の変化にともなう行動の変化
           であろうなどと至ってクールに分析してます。
           そんなわけで、寒い冬に向かって家で過ごす時間もますます多くなってくることが予想されるシロウくんですが、
           季節の変化、気候の変化に応じてその時々の快適なスポットを見つけるのが実にうまいのです。
           秋の夜長、この壁際が一番お気に入りの安眠スポットのようです。もっともこの壁際というのは
           季節にあまり関係なく、シロウくんにとっては、快適、落ち着くスポットであるようで、
           季節に応じたそれぞれお気に入りの壁際があるようです。

           もちろんこうして気持ち良く寝ている姿を見るとイタズラしてみるのは、言うまでもありません(ヘヘヘヘっ)。

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Gallery-ねこばなし-12

Category: piano (第3期)  

Edouard Ferlet / Par Tous Les Temps

E Ferlet-1 E Ferlet-2  Edouard Ferlet (p)  Recorded December 2003 SKE333041 (SKETCH) 2004

01. Ping Pong          
02. Le Blues Qui Monte
03. Premonitions
04. Valse A Satan
05. Faire LesDoigts Raides
06. Escale
07. L'autre Moitie
08. Capitaine Croche
09. Anticontraire
10. Illution Optique
11. Babar Au Pays Des Soviets

前回記事としたJean-Philippe Viret Trio のピアニストとしておなじみのEdouard Ferlet(エドゥアール・フェルレB1971)ですが、自身名義のアルバムとしても、
現在まで数作リリースされていますが、我が国においては、いずれも商業的には成功しているとは言えず、極めて高い能力を持ちながらも、知名度としては極め
て低いという代表的存在とも言えるかもしれません。
それは、単にJazzという枠には収まりきれない、広い音楽性を備えた彼の感性によるところなのかもしれません。また、非凡であるがゆえに、受け入れがたいと
思わせるところがあるのかもしれません。

自由に溢れた瞬間々々のきらめくような輝きと豊かな色彩を感じる見事なピアノ・ソロだと思う。
抑揚に富んだタッチ、イメージ表出のための的確な色の選択とそのデフォルメ...........................極めて現代性に富んだ抽象画を見る思いである。
単にJazzピアニストという枠でとらえることに違和感を覚える広い音楽性を感じるとともに、技術という縛りをこれほど感じさせないピアニストもめずらしいの
ではないだろうか。
粒建ちの良い音そのものの美とともに表情のある一音一音、低音から高音のフルスケールを自在に操る極めて高い技術でしかなし得ない音でありながらも、そこ
にワザの存在を感じないのである。そんな自然さがある。

この辺になると、到底ことばで表現することの無意味さを思い知らされるのである。なぜなら、それができるくらいなら音楽の存在価値などなくなってしまうだ
ろう。

ピアノ・ソロは、あまり多くを聴いてこなかった私だが、ピアノ・ソロとして私が認める数少ない1枚だ。

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Edouard Ferlet

Category: Other Instrument  

Jean-Philippe Viret Trio / Autrement Dit

Autrement Dit   Jean-Philippe Viret (b)
   Edouard Ferlet (p)
   Antoine Banville (ds)
   
   Recorded in November 2002 at Mainichi Broadcasting Systems Studio 1.
   AS 044 (ATELIER SAWANO) 2004

   01. I'll Remember April
   02. Hayaku
   03. A Nightingale Sang in Berkeley Square
   04. A Weaver of Dreams
                       05. I Got Rhythm
                       06. The Days of Wine and Roses
                       07. Changements
                       08. All the Things You Are
                       09. I Didn't Know What Time It was
                       10. Le Cerf Est Dans La Fac

フランスのベース奏者 Jean-Philippe Viret(B1959)については、私もこれまでよく聴いてきた同国のオルガニスト Emmanuel Bex とは幼なじみという間柄だ
ったこともあり、Bexのアルバムに参加していたものや、Stephane Grappelliのアルバム他、多くのサイドメン参加のアルバムで度々聴く機会がありましたが、
グループのリーダーとして彼のベースを初めて聴いたのは、本作のメンバーを引き連れての2006年の来日時で、その時のライブでは、現場の雰囲気も手伝って、
メンバー3人のそれぞれのベストと思えるプレイが飛び出し、それまで経験してきた多くのライブの中でも特別と思えるものとなりましたが、リーダーであるViret
はもちろんですが、このFerletのピアノそしてBanvilleのドラムス、その予想を遥かに超えたケタはずれの能力には驚いたものでした。こういったライブも、おそ
らく生涯でも、数えるほどしか出会えないでしょう。
本作は、そんなライブの満足感というより驚きも手伝って、直後に即、手を出したという盤でもあります。

内容は、メンバー3人のオリジナル1曲ずつの他、スタンダードで全10曲ということで、このトリオの他のオリジナルで固めたアルバムとは違い、スタンダード
中心となっているのは、彼らの来日時、急遽レコーディングが決まったようで、オリジナルの用意もなく、スタンダードでという流れになったようです。従って、
おそらくレコーディングにあたっては、他作と違い、準備期間や綿密な打ち合わせ等もなかったものと推測します。そういった事情が他作のジャケットデザイン
とは違い、録音現場でのの写真を利用といったところにも見えるような気がします。

そういった状況もあり、他作の魅力とはまた違った、下描きなしで半ば即興的に描いた水彩画の小作品集的味わいも感じられるものとなっています。
題材として使った原曲も、かなり自由な単純化のデフォルメが施され、その余分なものを削ぎ落としたた原曲も、リ・フレッシュかつシェイプアップされ全く新
しい命を吹き込またかのような魅力を放っていることに彼らの非凡な能力も感じられます。
私的には、T6 "The Days of Wine and Roses" で見せるFerlet(B1971)のピアノタッチに特別なものを感じ、出会って以来、お気に入りの1曲として度々お世
話になってきました。この鋭さとキレには、練習からは決して生まれない天性のものを感じます。フレージングのセンスにもやはり限られた人であることを強
く感じさせるものがあります。Ferletは、自身のアルバムとしては、数枚出していますが、いずれも商業的には成功しているとは言えず、極めて高い能力を持ち
ながらも、知名度が低いという状態は、ちょっと残念なところです。

彼らの素も感じられる、飾りっけの無いラフ・スケッチ集といった趣の本作だが、必要最小限の、ここぞのところで使う色の選択に彼らの鋭敏な感性も見えてく
る。

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Jean-Philippe Viret

Category: vocal  

Sarah Collyer / Yesterday's Blues

Sarah Collyer-1
  
  Sarah Collyer (vo)       01. Call Me
  Peta Wilson (p)         02. Yesterday's Blues
  Stewart Barry (b)        03. Beautiful Love
  Trent Bryson-Dean (ds)     04. Summer Days
                  05. Waiting for You
  自主制作 2012         06. Alright
                  07. Dumb Things
                  08. Silent Falls the Rain
                  09. In the Wee Small Hours of the Morning

Sarah Collyer-2
  今回が初めての購入となるオーストラリアのヴォーカリストSarah Collyerのデビュー作"This Way" に続くセル  フプロデュースによる2作目。

  試聴などによる情報なしの博打買いを基本とする私が、今回、買いのキメ手としたのは、モノクロのジャケット。

  耳ざわりの良いちょっと低めの声質がアダルトな雰囲気でなかなか魅力的な歌手である。端々に程良いブルージー
  さを漂わせながらも、やはり現代の歌手、それが旧王道系の色にならず、あくまで今の空気感を感じさせるあたり
  が彼女の感性なのでしょう。
  ヴォーカルには、インストものに求めるものと全く違い、ノーマル、ナチュラルなものを求める私には、基本であ
  る声そのものの魅力とナチュラルにスウィングするスタイルの彼女のヴォーカルは、まさにその範疇に入るのだ
  が、普通がいいといっても、やはりどこかに普通でない部分がないと...................................
  私にとってヴォーカルは、癖を含めたそのあたりの微妙な差が、単なるBGMになってしまうか否かの分かれ目と言
  ってよいのだろうか。
  ルックス良し、声良し、支えるバックも特に問題なし、歌もこれといってまずいところはないのだが、そこに特別
  惹き付けられる突出したようなところが一つでもあれば...................惜しい。
  ヴォーカルは特に、ほんのちょっとした差が、私の中での合否を分けてしまうようだ。

  不覚にも、そのクールなジャケットに当方のクールな判断にも狂いが生じたようだ。今回記事は、不本意(?)なが
  らビジュアルで勝負!(苦笑)。


追記)2作目となる本作で自主制作にせざるを得ないという状況、このあたりに当方の冷静な判断ができていなかったようだ。反省!

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Sarah Collyer

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