前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 10 2012

Category: organ (第2期)  

Incandescence / Bill Stewart

  Larry Goldings (Hammond organ, accordion)
  Kevin Hays (p)
  Bill Stewart (ds)

  Recorded December 6 and 7, 2006 at Avatar Studios, NY.
  PIT3028 (PIROUET) 2008

  01. Knock on My Door
  02. Toad
  03. Portals Opening
  04. Opening Portals
                      05. See Ya
                      06. Four Hand Job
                      07. Tell a Televangelist
                      08. Metallurgy
                      09. Incandescence
                      All Compositions by Bill Stewart

同メンバーでの前作 "Keynote Speakers"(別頁あり)は、Stewartの自主制作だったこともあり、リリース時、国内では扱い店もなく苦労の末の入手でしたが、内容はGoldingsのオルガンに今までなかった新しい響きも感じられ、このブログでもスタート間もない頃、Goldingsの盤としては最初に記事とした記憶がありますが、そんなことで本作もリリース時には、待ってましたとばかりに飛びついたのを記憶してます。

さて本作、Bill Stewart名義のアルバムではありますが、Goldingsを追っている私としては、購入のターゲットは、もちろんLarry Goldings。
内容は、全てドラマーであるStewartの手によるもので、その辺も大きな魅力となっているのは勿論のことである。

さて内容の方ですが、同メンバーの前作があると、どうしても比較してしまいますが、Goldingsのオルガンからあまり聴いたことのないようなどこか不穏さもある響きが、曲によっては感じられた前作は、その新しい響きが新鮮にも感じられましたが、本作においては、同様に全体にそんな雰囲気はあるものの、その点で幾分希薄になった印象を受けます。
が、前作は自主制作ということも関係したのか、録音状態が悪く音圧も低いという不満もありましたが、本作はPIROUETレーベルということで、その点見違えるほどに改善され、Stewartのドラムも、リーダー盤にふさわしく、多彩なワザとキレを見せ、本作のクォリティを一段と高いものにしているのはうれしいところである。

つくづく感じるのは、このメンバー、Haysの代わりにギターにPeter Bernsteinが入り、時にはGoldingsが、時にはBernsteinがリーダーとなり、トリオとして長年活動しているのだが、そのサウンドには停滞感もあり、新しい響きという点で非常に不満を抱いていたのですが、メインストリーム寄りの感性を持つBernsteinに代わりコンテンポラリー感も強いHaysが入ったことでこのトリオのサウンドが一段と前に進んだ感があるということである。Haysという感性が入ったことによりGoldingsやStewartが本来持っている先進性が引き出されているのである。

Goldingsは、本来、現在進行形で常に前に進むべきミュージシャンであろう。やはり、これが彼にとって本来の姿と思えるのである。


前作 "Keynote Speakers" より"Good Goat"
メンバーに恵まれ、Goldingsのオルガンに新しい響きも感じられ、このまま突き進んでくれることを期待したのだが......................
後半に入るGoldingsのソロは要注目!
http://youtu.be/4M8CB9pg4aA

その他の Larry Goldings 関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 115 amazon quick link
Bill Stewart
Larry Goldings

スポンサーサイト
Category: guitar (第2期)  

Walter Beltrami / Paroxysmal Postural Vertigo

  Walter Beltrami (g)
  Francesco Bearzatti (ts, cl)
  Vincent Courtois (cello)
  Stomu Takeishi (eb)
  Jim Black (ds)

  Rcorded at Artesuono Recording Studio, Cavalicco(UD) on July 27-28, 2010
  AU9025 (AUAND) 2011

  01. BPPV Intro
  02. BPPV
                     03. Mind the Mind
                     04. You See
                     05. #2
                     06. Lilienthai
                     07. What is
                     08. Seamounts Mauoeuvre
                     09. Unexpected Visit
                     10. Verbal Realities

Walter Beltrami(B1974)は、イタリアのギタリスト兼コンポーザー。ちょっと気になるギタリストとして機会を見てチェックの予定を入れておきましたが、こういったチェック予定の対象も山ほどおり、なかなか順番が回ってきません。
本作は、彼のリーダー作でも最新のものになりますが、バックを固めるメンバーは、当ブログでもおなじみの曲者ぞろい、これで穏便に済むわけもないだろうということで、ちょうど良い機会、ジャケットの雰囲気にもヒラめくものがあり、手を出してみました。怪しいニオイには、極めて弱いのです。

一聴して、Bearzattiの露出が目立つ展開になってますが、全体にグループとしてのトータルなサウンドも重視したつくり込まれたサウンドといった印象も受ける内容。管のBearzattiをフロントに立て、弦のBeltrami、Courtoisが環境をつくるといったような.....................
そんな中で、武石のダーティーに唸るベースとタイトで乾いたBlackのドラムスがグルーヴ感の源となりベースの部分をガッチリ、キープしているといった感じですが、この2人のコンビがなかなかいいですね。

たまに全員揃って暴走を企てるような場面もあるものの、全体にそんな展開での流れが目立ち、Beltramiのギターのチェックを目的としていた私としては、彼のコンポーズ面での仕事ぶりは、ある程度掴めてきましたが、ギタリストとしてという部分で、時々ちょっと顔を出す程度で、あまり多くのソロをとっておらず、何とも判断しがたい内容に不満の残るところでもありましたが、アルバムラスト曲のT10 "Verbal Realities" にきて、やっと正体を表しはじめました。独自性あるフレージング、刺激臭ある音使い、高アブノーマル度.........やはりなかなかの曲者のようです。
しかし、如何せんこれだけでは、ギタリスト Beltramiのほんの一部しかわからない。斯くなる上は、逃げも隠れもできないトリオもので、その正体を掴みたいものである。

Mind the Mind / Paroxysmal Postural Vertigo brano del concerto dell'8 marzo 2011 a Brescia.
http://youtu.be/DTEevzQ-zkM

Paroxysmal-2.jpg

JAZZ-guitar 46 amazon quick link
Walter Beltrami


Category: Gallery > 和菓子  

塩野(赤坂)

               wagashi 3-1


               昭和22年創業という赤坂の "塩野" は、溜池の和菓子店で職長を務めた後に店を開いた初代
               の後を現在の2代目が継いでから、既に30年以上になるらしい。

               ここの人気の品は、初代の頃から力を入れているという四季折々の菓子。
               それぞれに豊かな表情を見せる日本の四季を、この上ない美しさで表現する "塩野" の上生
               菓子は、土地柄もあってか、洗練という言葉がよく合う。


               神無月
               wagashi 3-3 wagashi 3-4
               唐錦(からにしき)             初紅葉(はつもみじ)
               こなし製:小倉鹿の子入り          練切製:小豆漉しあん入り


               wagashi 3-5 wagashi 3-6

Gallery-和菓子-3

Category: Other Instrument  

Kolkhoze Printanium / vol1 Kolkhoznitsa

   Paul Brousseau (key, voice, snare ds)
   Maxime Delpierre (eg, effects)
   Hugues mayot (ts, ss)
   Phillippe Gleizes (ds, perc)
   Jean Phillippe morel (eb, effects)
   guest
   Ucoc Lay - 6
   David Linx - 15
   Matthieu Metzger - 4

   Recorded at Studio Midilive (FR) in June 2007
   d'ac151 (D'Autres Cordes) 2008

Kolkhoze-2.jpg   01. Sans Le Savoir
   02. Our Faces at "The Motown" (a)
   03. Part (b)
   04. Stalker AT79
   05. Fsy Tokyo
   06. Kolkhoze
   07. Ssen Soupape
   08. Chaotic Mantra
   09. Kolkhoze Talk
   10. Morgenrot (a)
   11. Part (b)
   12. Errance Digitale
                       13. Petrovsky 1988
                       14. Surround
                       15. Mana

Kolkhoze Printaniumは、キーボード、作曲担当のPaul Brousseauを中心として、当ブログでもおなじみのフランスのギタリストMarc Ducret(B1957)から強い影響を受けて '07年に結成されたという同じくフランスのAvant Jazz/Experimental Rockバンド。

内容は、全てPaul Brousseauのオリジナルとなる全15曲だが、所々でフランス語による語りらしきものも入り、その内容は掴めないのだが、結構しっかり作り込まれた感もあり、全体を通してストーリー性も感じられるようなつくりとなっている。

モーダル、ポリリズミックな要素も入り、終始ハイテンションをキープしつつ、繰り出されるインプロは、ヘヴィー且つ攻撃性に満ちており、彼らのつくり出す音像は、ダーク、シリアスそしてダーティーなイメージだ。
Marc Ducretから影響されたというだけあり、極めて強変態性の音源である。

JAZZ-Other Instrument 14

Category: Gallery > Photo  


                photo 5-1
                シロオニタケ(テングダケ科)
                自然の造形は、見事なバランスの上に成り立っている。



                photo 5-2
                正体不明生物
                体長200mm、ムカデとミミズの中間種みたいな?

Gallery-photo-5

Category: sax (第2期)  

Johnny Aman / 9 Stygn

 9 stygn  Tony Malaby (ts)
  Per-Oscar Nilsson (g)
  Johnny Aman (b)
  Peter Nilsson (ds)

  Recorded May 3-4, 2010 at Varispeed Studios, Klagerup, Sweden.
  FSNT408 (Fresh Soud New Talent) 2012

  01. Blue Tirana
  02. Lappen
  03. Impro II
  04. 9 Stygn
                      05. Refectorium
                      06. The Green One
                      07. Impro III
                      08. Now
                      09. Beneath The Concrete Cap
                      10. Loose Fit
                      11. Circle
                      12. Impro I

本作に関して、販売元の説明ではスウェーデンのベーシスト Johnny Amanのリーダー作としているのだが、ジャケットを見る限りでは、4者同格の表記となっており、プロデュース面でも同様に4者の共同プロデュースという形になっているので、ジャケットで判断する限りにおいては、4者共有名義のアルバムと思えるのだが....................実際のところよくわかりませんが、購入のターゲットは、Tony Malaby(B1964)。

メンバーは、Amanが日頃活動を共にする仲間らしいが、そこに、ちょうど北欧ツアー中だったMalabyがゲスト参加して実現したのが本作だったようである。私にとっては、Malaby以外は、初顔合わせになるのだが、フォーマットとしてギターの入ったクァルテットとなっており、このまったく知らないギタリストがMalabyという感性にいったいどんな絡みを見せるのか、そしてどんな感性を見せてくれるのかといったあたりも非常に興味のあるところでした。今まで出会ったことのない感性との出会いを強く求める私は、自ずと初物買いが多くなるのだが、本作に関してはターゲットとしているMalabyは旧知のテナーマンだが、他は情報なしということで、その能力、プレイしだいでは、クァルテットとしての演奏もガタガタになってしまい、そんなフタを開けてみないとわからないハラハラ、ドキドキ感も楽しみの一つになっている。従って試聴してから、安心して手を出すといった買い方は、私の流儀ではない。自分の経験と勘をフルに働かせた博打買いこそが無上の楽しみなのである。そんな時、勘を働かせる材料の一つとして、ジャケットの面構えがある。モノクロで爽やかでありながらも、一方では何か霊気を含んだ妖しさも見せる、、、、、、、これは買いだ!

ジャケットのイメージにひらめいたが、一聴して、まさにいろんなイメージを膨らまされるような想像性、途切れることなく延々とどこまでも続いてゆくような、ゆったりとそして色彩感の無いダークな流れは、ジャケットのイメージそのものだ。こうして見ると、形の上では、共に活動することの多いギター・トリオにMalabyがゲスト参加しての本作だが、内容的には、完全にMalaby中心となっており、彼のリーダー作といってもいいような内容である。
内容は、フリーな4者共作曲の03, 07, 12とMiles Davis曲の11の他は全てギターのPer-Oscar Nilssonの手になる7曲となっており、この部分では、このギタリストの存在が大きくなっているのだが、プレイの上では、Malabyを支えるといった展開が多くなっている。しかしそのスペイシーな表現での環境づくりをする流れの中にも、時折とるソロのダークで個性的なフレージングには、光るものも感じられます。全体的にミディアムからスローのゆったりした流れが多く、速い展開での彼はわかりませんが、何よりも私が最も重視して求める感性の質という点で何か惹き付けるものを持ったギターだ。Malaby目当ての盤ではあったが、こういう新しい感性との出会いは何にも代え難いものがある。
さて、そんな展開の中、どっしりと構えたMalabyのスケール感と歌心に溢れたイマジネイティブなテナーは、まさにNYアンダーグラウンドシーンを彩る革新派の中心的人物としての堂々としたブローを見せており、凄みすら感じますが、全編に渡り流れる淡い哀感が本作にまた別の魅力をプラスしていると感じられるのである。
私的には、Malabyの近作中でも、出色の出来で、お気に入りになること間違いなしという内容だ。
久しぶりに引き込まれるような感覚を覚えた1枚!

その他のTony Malaby関連記事は → こちらから

JAZZ-sax-40 amazon quick link
Tony Malaby

Category: Other Instrument  

Yukari / Dreams

  Yukari (fl, composition)
  Ben Monder (g)
  Thomas Morgan (b)
  Greg Hutchinson (ds)
  Leon Gruenbaum (samchillian - 03)
  Greg Osby (as - 06)

  Recorded at Acoustic Recording,
  Brooklyn, NY, 12/18/09 &12/29/09
  INCM 014CD (inner circle music) 2010

                     01. All You Want
                     02. Annod Eel
                     03. Choral in 3009
                     04. Spark
                     05. I Love You Porgy
                     06. Hopper
                     07. Extended Orbit
                     08. Morning Waltz
                     09. Sky

現在NY在住の日本人フルート奏者 "Yukari"の2003年作に続く2作目となる本作は、元々フルートが好きな楽器であったことに加え Ben Monderの参加が魅力となり購入したもの。
前にもそんなことは言ったような気もするが、Ben Monderというギタリストは、私にとっては、好きな部分と嫌いな部分という極端な両極を持った極めてつき合いの難しい存在。従ってアルバム購入にあたっても、そのどっちの面が出てくるのか、イチかバチかの博打買いとなってしまうところがあるのだが、本作も女性のフルート奏者ということで、基礎は、しっかりクラシックで、そしてアルバムタイトルの「Dream」などからイメージしてその音楽も、清く爽やかなものをイメージしていたので、私の好きな方の面であるダークサイドのMonderの出現確率は極めて低いことは予想してました。極めて勝ちの確率の低いことも予想していながらの博打買いということになった本作ですが、それだけに裏を返せば、好きな面のMonderには、強い魅力も感じているということなのでしょう。

さて、一聴して、彼女のフルートは、しっかりした技術が備わっており、その点での問題は無く、年令など詳しいところはわからないのだが、写真などから若手であることは間違いなく、今後の経験によりますます磨きが、かかるのだろう。彼女は、こうしてミユージシャンとしての活動をスタートさせる前は、バックパックをしながら世界各地を転々とし、各地のワールドミュージックに接してきたらしい。本作を聴いても音楽にいろんな要素やら匂いが感じられるのも、彼女のそんな過去が反映されているのかもしれない。ただ、全体を通して聴き、いまいち個性面で物足りなさを感じるのは、いろいろ経験してきたことが、整理、消化され自分のやりたい音楽として集約され、はっきりしないながらも、音楽の方向性も一応定まり、強い意志をもって音楽が成されていない、言わば過程の音と感じられるのである。非常にピュアな感性の持ち主とも感じられる彼女のフルートは、今後の経験がそれに磨きをかけてくれるのでしょう。そのためにもぜひいい経験を積んでほしいと願わずにはいられない。但し、美しい音に接するばかりが、美しい音を生み出すことには、つながらないこと、どこかで感じてほしいのである。

さて、Monderですが、ちょっと前のKristjan RandaluとのDuo盤 "Equilibrium"(別頁あり)でも、そうだったように、ハッキリしないプレイぶりです。ここでのMonderは、サポートに徹しており、ソロも多くとりません。元々オレがオレがと出るタイプではないのですが、私の駄耳にも、ここはもう少し出た方がと思えるようなところもあったり、あるいは、サポートというよりは、逆に足を引っ張ってしまっているところもなきにしもあらずで、どうなんでしょうかねぇ?

それでもYukariのオリジナルと思われるラストの一曲 T9 "Sky" では、Monderらしいスペイシーな表現により、スケール感もある幻想的な一曲となっており、Yukariのコンポジション面でのセンスも感じられます。

Monderという人は、ムラッ気のある性格なのでしょうか?謎の人物です。そんな謎を秘めたミステリアスなところも魅力ではあるのだが、今後つき合っていくにしても、相当な覚悟と忍耐とをもって臨まないといかんようだ。

JAZZ-other instrument 13

Category: organ (第2期)  

Jared Gold / Golden Child

Golden Child  Jared Gold (org)
  Ed Cherry (g)
  Quincy Davis (ds)

  Recorded January 28, 2010
  PR8093 (Posi-tone Records) 2012

  01. A Change is Gonna Come
  02. Hold That Thought
  03. I Can See Clearly Now
  04. Golden Child
                     05. Wichita Lineman
                     06. 14 Carat Gold
                     07. I Wanna Walk
                     08. Pensa Em Mim
                     09. In a Sentimental Mood
                     10. Times Up
                     11. When It's Sleepy Time Down South

Goldのリーダー作としては5作目となる本作、バックは、いずれも過去作にも参加歴のある両名ですが、コンセプト的には、王道系の匂いも強く感じられるということで、リリース時、即、手がのびなかったという経緯もありましたが、今を生きる若手オルガニストGoldが、この王道系バックの中にあって、どんなプレイを見せてくれるのか、やはりチェックしないわけにもいかず、ゲットとなりました。
フォーマットとしてトリオの本作ですが、相手が管の場合は、管がフロントに立ち主役の座を奪ってしまい、オルガンのソロ時は、管ということでバッキングなしの常にドラムスとのデュオでのプレイを強いられる形になるということで、オルガン目当ての当方としては、管の入ったオルガントリオという編成には、常日頃多少の不満も抱いているのですが、そういった意味では、比較的対等の立場がとれるということで相手としてはギターが相性がよろしいようです。しかし、それだけに相手となるギタリストの感性が、音楽に大きな影響を及ぼし、音楽としての方向性もほぼ決まってしまうので、オルガニスト中心に見るならば、この相手となるギタリストの選択は、自身の音楽的方向性そのものであるとも言えるのかもしれません。
本作はオルガン−ギター・トリオということで、Goldのチェックには、おあつらえ向きとなってますが、リーダー作としては、意外と少なく、本作同様Ed Cherry(g)参加の"Supersonic" 以来2作目になります、このリーダー作の相手としてのEd Cherry、この辺が即、手が伸びなかった理由でもあるのですが.........。

さて内容ですが、全11曲中、Gold曲は5曲。
Goldのオルガンは、大枠でとらえるならば、コンテンポラリー系とも言えますが、Goldings, Yahel, Versaceなどと比べると根底にアーシー、ジャージーといった、従来型のオルガン奏者に多く見られた質感も持っており、時にはかなりホットなプレイもあり、その点でクールな質感を持つ他のコンテンポラリー系オルガニストとは、若干、違ったその性格は、まだ完全脱皮の済んでない過渡期的オルガニストとも言えるのでしょうか。
過去作を振り返れば、どちらかと言うと、自身のリーダー作よりも参加作において、ややコンテンポラリーなテイストが強くなる傾向がありますが、これは、リーダー、あるいは共演者の感性の影響が出たものと考えられますが、逆に考えれば、自身のリーダー作で強くなる王道系の匂いは、Gold自身が、望んでいる方向性でもあるのでしょう。本作でも、ベテランEd Cherryの王道の真っただ中を行くブルージーなギターを相手にGoldは、オルガン本来のアーシーな味を存分に出したプレイで、熱い歌心を見せてくれますが、そんな従来型のオルガンを感じさせつつ、所々で現代的感性ものぞかせるというあたりがGoldの特徴とも言えるのでしょうか。また、シヤープな味わい、キレもあるこのオルガンには、若手の先進性ある感性のギタリストと組むことにより、音楽が大きく前に進むのでは、そんな期待も持ってしまうのですが、その辺は、本人の目指したい方向はどうなのか、その考え方しだいということになるのでしょう。
前時代のオルガンの影も色濃く残す本作、これから未来に向かっていく若手オルガニストのリーダー作として、そこに物足りなさも感じてしまうのだが.............。

その他のJared Gold関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 114 amazon quick link
Jared Gold

Category: Gallery > Photo  

20121007


               Tokyo St-1


               Tokyo St-2


               Tokyo St-3


               Tokyo St-4

Gallery-photo 4




Category: organ (第2期)  

Benjamin Koppel / Hammond Street

Hammond St  Benjamin Koppel (as)
  Larry Goldings (organ)
  Bill Stewart (ds)

  Recorded in Los Angeles, January 2006
  (Cowbell Music 26)

  01. Ostrich Itch
  02. Jetlag
  03. H.T.E.S.T.A.C.
                     04. Hammond Street
                     05. Make Sure You're Sure
                     06. Armadillo Run
                     07. Holtemmen
                     08. Pasadena Pancakes
                     09. Coconino County

デンマークのSax奏者 Benjamin Koppel のリーダーアルバムですが、Larry Goldings(1968)をターゲットとして当時購入したもの。
内容はStevie Wonder曲のT5の他は全てKoppel 曲となる全9曲。

我が国においては、特別に大きな話題となることもなく、地味な活動をしてきているといった印象もあるKoppelですが、ここ10年程、コンスタントにアルバムを出してきており、そのモダンコンテンポラリー〜ポストバップといった幅広いフィールドで、目立たないながらも確かな力を持ったSaxプレイヤーとして成長してきている。
本作においても、自在なプッシュで煽るStewart、巧みなバッキングを見せるGoldingsの好調な2人をバックに快調に飛ばしており、伝統の表現から現代感覚に溢れたソリッドでスリリングな表現まで感性面での幅広い対応力とともに基本である歌心の確かなところも十分感じさせてくれる。

そういったKoppelのはつらつとしたプレイもあり、相乗効果というべきかGoldingsのオルガンにも攻めの姿勢が感じられ、繰り出すフレーズからは、21世紀の空気感も漂い、あらためてオルガンもSmithの時代は終わったことを実感する。ミニマムな3人という編成の本作だが、通常のピアノとベースが加わったクァルテットの状況と比べ、控えめなコードとベースラインのGoldingsのオルガンが全体のつくりをシンプルにし、それぞれのプレイを浮き立たせる効果をもたらしており、音楽が明快、クリアーになっている印象を受けるのである。
Goldingsは、本作のKoppelの代わりに、ギターのPeter Bernsteinが入ったレギュラートリオとして長年活動しているが、本作を聴いて、あらためて感じることは、メインストリーム寄りの感性で既に完成された感のあるBernsteinとの共演時よりも、より現代の感覚を感じさせるKoppelとの共演において、彼が元々持っている今の感性がより引き出されていると思えるのだ。
このあたりは、おそらく本人も気づいているとは思うのだが、しがらみ、その他いろいろとあるのでしょう。

JAZZ-organ 113

Category: 未分類  

PC用メガネをチェックする

               

               近年、LEDディスブレイの普及に伴い、そこから発せられるブルーライト、つまり可視光
               線の中でも最もエネルギーが強く、眼の奥の網膜にまで届いてしまい、眼精疲労を招くと
               考えられている青色光(380〜495ナノメートル)のことですが、これによりこのブルーラ
               イトに接する機会の多い人は、眼に与える影響も懸念されており、長年これに接すること
               による人体への影響など詳しいデータも無いというのが現状です。

               特にPCに接する時間の多い人にとっては、実際、長時間接することによる眼の疲労他、具
               体的症状もあると思いますので、非常に気になるところです。

               そこでメガネメーカーのJiNSやZoffから発売され、最近話題になることも多い、このブル
               ーライトをカットしてくれるPC用メガネを実際に使ってみました。
               このPCメガネは現在、数社から出ているようですが、内容的には大きな差は無いようで
               す。度なしのスタンダードなものは、グラスにやや色が付いており、ブルーライトのカッ
               ト率は約50%、後発となった無色グラスのものは、ブルーライトカット率が、やや落ち
               30%台になるようです。実際に見てみると、この色付グラスも、見えに大きな影響が出
               るという程でもなく、眼を保護する目的であれば、ブルーライトカット率の高い方を選ぶ
               べきと思います。
               当初は無かった、度付対応のバージョンも出ていますので、普段からメガネを使っている
               方も問題はなさそうです。

               さて、試しに使ってみたのは、"JiNS PC" のスタンダードなもの。
               実際に一月ほど使った結果ですが、以前、裸眼で見ていた時よりも眼は楽になったという
               感覚はあります。
               もちろん、これは測定機器などを使って数値としてデータがあるわけではなく、あくまで
               感覚の部分でしか言えませんが、眼の疲労感は軽減されていると実感できるものでした。

               この辺は、読者の方の判断にお任せするしかありませんが、特にPCに接する時間の多い
               方は、このブルーライトの影響は、まだ研究段階であり、必ずしも危険なものとは言い切
               れませんが、長年接することによる将来の影響もはっきりしないという現在、何らかの対
               策を講じてもいいのかもしれません。
               ただ、メガネをかけていれば大丈夫というのではなく、実際PC作業などにより目の疲れ
               を感じているならば、まずは目を休ませたり、正しい姿勢を保つといった基本が大切であ
               り、このメガネも眼精疲労を予防するための心がけの一つとして考えてみてはいかがでし
               ょうか。

               JiNS-2.jpg

未分類-10

Category: organ (第2期)  

Dr. Lonnie Smith / The Healer

The Healer  Dr. Lonnie Smith (Hammond B3, voc, keyboards, electric percussion)
  Jonathan Kreisberg (g)
  Jamire Williams (ds)
  
  Recorded June 22, 2011 at the Lamantin Jazz Festival. (1, 2, 6)
  Recorded Jan 14, 2012 at the Jazz Standard, NYC. (3, 4, 5)
  PIL001CD (PILGRIMAGE) 2012

  01. Backtrack
  02. Mellow Mood
                     03. Dapper Dan
                     04. Chelsea Bridge
                     05. Beehive
                     06. Pilgrimage

Lonnie Smith が70才の誕生日を記念して作ったという自身のレーベル "PILGRIMAGE"からの記念すべき第一弾は、ホットな内容も予想されるライブ・アルバムとなっている。Smithにとっては、このスタッフでのアルバムは "Spiral" に続き2作目となるのだが、70にして、この旬な感性も備えた2人の若手を起用してアルバム作りをしようという前向きな姿勢を維持していることに、結果は別としてまずは納得である。

内容は、L. Smith曲3、B. Strayhorn曲1の他、前作 "Spiral" の冒頭にも入っていたJ. Smith曲の"Mellow Mood"とH. Maebern曲の"Beehive"が入って全6曲となっている。

一聴して、小難しい要素の一切ない、ジャズ、フュージョン、ヒップホップ、ファンク、ブルース、ワールドミュージック.................等々あらゆるフレーバーが入り混じり、全体として今現在の空気感も感じられる、無になって楽しめる音楽となっているのではないだろうか。
以前Peter Bernstein(g)を起用していた頃と比べ、前作から起用の、よりコンテンポラリー感も強いこの若手2人の起用が功を奏し、音楽は現在進行形のものへとなっているのである。この辺は、勿論 Smith自身も狙っていたところであろうが、多くのミュージシャンを見ればわかる通り、70にして、さらに自身の音楽を前に進めようという意欲は、なかなか保てないものである。これも一つの才能と言えるのだろうか。
サウンド面においても、新しいものに挑んでいる様子もうかがえ、今のハイテクニックが当たり前とも言えるような旬の若手オルガニストと比べると、年齢的なこともあり、技術面では見劣りするようなところもないこともないのだが、そこは、特別比較する必要もないだろう。それを補う多くの経験が、その分、豊かな音楽にしていると思えるのである。

本作購入の大きな魅力ともなっていたKreisbergですが、普段の彼自身の作では、あまり見せないような面も出て、興味深いところですが、元々がロック出身ということもあり、Kreisberg自身、こういう流れは楽しいものがあるようで、いくべきところでは、テクニカルにガンガン攻めています。ただ、パターン化された同じフレーズの繰り返しという展開が目立った点でもう少しアイデアがほしかった気もするのは、今後の課題でしょうか。
同じ若手コンテンポラリー系ギタリストで、先日、生を確認してきたGilad HekselmanLage Lundらと比べると私がギタリストに求めるワイルド感では、上をゆくものがあり、それだけに可能性も感じるのだが、アイデアの質、それを構築していく緻密さなどの点では、彼らに分があるとも思えるのである。
こういう方向性のものは、これから将来に向かってかならずしも彼自身が目指しているものではないのかもしれないが、この前向きな超ベテラン Smithとのプロジェクトでの経験は、後に大きく生きてくるとも思えるのである。

小難しい理屈抜きで楽しめるという音楽の原点をあらためて感じさせてくれる、心地良い温もりもあるものとなっているのは、偏にSmithの豊富な経験とそれを生かす前向きな姿勢なのであろろうか。


                
                南部臭漂うギターは、Scofieldを感じさせるものもある。

                その他のLonnie Smith関連記事は → こちらから
                    Jonathan Kreisberg関連記事は → こちらから
    
JAZZ-organ 112 amazon quick link
Lonnie Smith


1
3
4
6
7
10
11
12
14
15
16
18
19
22
24
26
28
29
30
> < 10