前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 04 2012

Category: piano (第3期)  

Craig Taborn / Junk Magic

Junk Magic


  01. Junk Magic
  02. Mystero
  03. Shining Through
  04. Prismatica
  05. Bodies at Rest and in Motion
  06. Stlagmite
  07. The Golden Age

Craig Taborn (p, key)
Mat Maneri (viola)
Aaron Stewart (ts)
David King (ds)
THI 57144.2 (Thirsty Ear) 2004

"Tim Berne / The Sublime and. Sciencefrictionlive"(別頁あり)や
"Farmers by Nature / Out of This World's Distortions"(別頁あり)で記事歴のある
Craig Tabornですが、近年では各種先進のプロジェクトでも彼の名を目にすることも
多く、やはり気になるミュージシャンの一人ですが、いろいろな表情を持つ彼の正体を
掴みきれていないのも事実です。
本作は、Mat Maneriのヴィオラをフィーチユアしたリーダー作ということで、リリース
当時購入したものですが、彼を知るために、最近引っ張り出しては、時折聴いてみたり
していますが思うように分析作業は進みません。
内容は、全てTabornの手による全7曲。ドラムスは、Bud Plusでもおなじみの
David King。

まともにソロをとってもなかなかキレを感じさせるTabornだが、本作では、トータルな
サウンドに重きを置いたアンサンブルを大事にしたとも思えるつくり、Maneriの弦の響
きも妖しく、人肌の温もりとは無縁なクール、アンビエントな空間を創り出している。
このヴィオラとテナーは、同じ持続音を発する楽器ということもあるのか、不思議な
相性の良さを見せており、これも選択したTabornのセンスなのだろう。
この脈絡が無くどこかつかみどころの無い展開を見せながらも、一方でどこか整理され
た精緻な広がりもある空間には、昔見た映画「2001 A Space Odyssey」での無機質な
何も無い白い空間のようなものもイメージしてしまうのだが、そこに彼の緻密な計算と
ともに現代的感覚に溢れた鋭敏なセンスも感じとれると同時にコンポーズ面での高い
能力も感じられ、彼が単なるピアノ弾きの存在ではないことも強く感じさせられるので
ある。
う~む、他作でさらなる解析作業を進めることにしよう。

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Craig Taborn


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Category: Other Instrument  

Bugge Wesseltoft / New Conception of Jazz - Live

Bugge Live

01. Live in Amiens (11:13) Recorded April 2000
02. Live in Cologne (10:16) Recorded April 2000
03. Sharing Live in Paris (9:01) Recorded June 2001
04. Lone Live in Paris (11:23) Recorded June 2001
05. Live at BLA (20:46) Recorded December 2002
06. Feel Good (7:10) Recorded February 2000
07. Existence (6:48) Recorded February 2000

Buuge Wesseltoft (p, electronic sounds and rhythm)
John Scofield (g and sounds - 5 only)
Ingebrigt Flaten (b)
Anders Engen (ds)
Marius Reksio (b - 4 only)
Wetle Holte (ds - 5 only)
Per Martinsen (vinyl electronic rhythm and sounds - 1 only)
Paolo Vinaccia (sound engineer effects and percussion - 1,2,3,4)
Jonas Lonna (vinyl electronic rhythm and sounds - 2,3,4,5)
Rickard Gensollen (percussion and elctronic rhythms - 5 only)
Geir Ostensen (sound engineer - 5 only)
(Jazzland) 2003

JAZZLANDレーベルオーナーでもあるBugge Wesseltoft(B1964)のNew Conception
of Jazzシリーズの4作目となる本作は、シリーズ初のライブ盤で、各地での録音を
1枚のアルバムとしたもので、アルバム全体として流れがあるといったものではない。
ライブであるだけに、いずれも長尺トラックが多く、トータル77分近い収録時間は、
おトク感がある。が、大事なのは質。こういったPC打ち込みなどを、駆使した手法は、
生の環境では、いったいどうなのかという興味もあっての本作でしたが、シリーズ他作
同様、打ち込み部と生楽器のインプロが複雑に絡み合いながら、シンプルなテーマも徐
々に熱を帯び、ハイテンションの高揚感を実感できるものとなっており、また、このシ
リーズに共通している音楽としての心地良さを備えている点は、普段、私にとっては、
入り込んでしまうこともあり、特に好きなJazzはBGMとしては成り立たないのだが、
BGMとしても成り立つ音楽なのである。もちろん向き合って聴いても良しというこの
音楽は、いずれか一方に振り分けられてしまうことがほとんどという私にとっては、
稀な種類の音楽といってよいのだが、はたしてその要因はどこにあるのかというと、
自分でもまだ解明できていない部分なのである。
20分を超える本作の最長尺トラックT6 "Live at BLA"では、John Scofieldが、参加し
ているが、Scofieldも得意なはずのクラブシーンでうけるこのBuggeの音楽ではあるが、
やはりこの北欧の感性とその質の違いが、微妙に音楽に影響し、頂上まで上りきれなか
ったと思えるのは、ちょっと残念な気もします。





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Bugge Wesseltoft

Category: Gallery > etc  

田舎町

田舎の町が好きだ。
華やかな観光地にはない、哀愁がある。
考えてみれば、メジャーよりマイナー、明るいよりダーク、ハッピーよりナーバス............
なんかの指向とまるでいっしょだな..............(ふはっ)。

町に漂う空気を感じつつ、そこに暮らす、あるいは出入りする人々の様子、
建物、それら諸々のものが合わさった町のつくり.................
町の生きてきた歴史が見えてくるようである。
ここ飯能は、近くには秩父の山々があり、それら山村部の産物を平野部へと運ぶため
の中間地点となっていたのであろうか、そこに町ができ、町民文化が隆盛したという
ような流れが見えてくるのである。



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唐突だが、偶然にもふと出会った「うどん」の文字。
大正を思わせる古い建物、スリガラスのすきまから、覗き込んでみないと何屋さんだか
わからないような、はっきりしないところが良い。
これはちょっと試してみないわけにはいかんだろう.................いざ調査!

ということで おかみ 「たぬきをくれい!」

う~む、、、、、う、うまい!

昼の時間帯のみで勝負、潔いね。偶然の出会い、そこがまたいいやねぇ!

中は、満席状態。失礼になるので写真はやめました。悪しからず。

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Gallery-etc-8

Category: piano (第3期)  

Roy Powell / Napoli


  01. Tu Ca Nun Chiagne
  02. Chi Sa
  03. Io Te Vurria Vassa
  04. Mala Femina
  05. Reginella
  06. Guapparia
  07. Chiove
  08. Lacreme
  09. Anema e Core
  10. Munesterio

Roy Powell (p, melodica)
Lorenzo Feliciati (b)
Maxx Furian (ds)
Recorded and mixed (June 22-24th 2009) by Raimondo Mosci at Riff Raff Jazf studio,
Trevignan, Italy
TPRD0002 (TAPAS Records)

Roy Powellは、このブログでは、Joel Harrison(G)の新作 "Holy Abyss"(別頁あり)にてサイ
ドメンとして本作のLorenzo Feliciati(b)とともに参加しており、記事歴がありますが、その
盤では、本作などを含め、それまで聴いてきた印象とは、だいぶ変わり、コンテンポラリー
な質感に溢れたもので、彼の違った面を発見できましたが、本作はイタリアの名曲を集めて
の全10曲という内容になっています。

そういった内容ということで、前述の "Holy Abyss" で見せたピリピリするような緊張感の中
でのモーダルな攻めはなく、比較的オーソドックスなプレイぶりです。
どちらが彼の本来の姿なのか、なんとも判断に迷うところですが、リーダー作である本作の方
がより本来の彼に近いと判断するのが妥当なところなのでしょう。共演者の感性により、自在
に変化していくというタイプのようですが、全く別人のような感性を見せるPowellのピアノに
は、驚くものがありますが、元々かなり器用なタイプなのでしょう。独自の感性とスタイルも
感じられる彼だけに、それが器用貧乏という形で弱点にならぬことを願うばかりである。

Powellは、イギリス出身ですが、現在はノルウェー在住。初期作からは、Terje Gewelt(b)と
組んでの作品を残している。
本作でも、彼の持ち味であるメロディックでよく歌うといった面がよく出ており、技術面でも
それを生かすキレを備えたピアニストというのが彼の特徴ともなっているが、私的には、前述
のHarrison盤参加作で見せたピアノが強く印象に残っており、折角の先進感もある光る感性も
持ち合わせているのだから、より厳しい道となるが、そちらのフィールドで生きていくべき感
性の持ち主と思えるのである。岐路に立たされた時、より厳しい道を選ぶのが、クリエイター
の生き方というものだろう。楽な道を選んで、良い結果につながることは少ない。それが人生
というものである。

JAZZ-piano 58

Category: 未分類  

"Blues for Klook" でラストを決めた!

フィギュアスケート国別対抗戦 2012

我が師 Eddy Louissの "Blues for Klook"を今シーズンのフリーテーマ曲として選んだ
高橋大輔選手が、フィギュアスケート国別対抗戦 2012においてシーズン最後の滑りを
見せてくれた。
シーズン当初は、曲と滑りが遊離している感もあり、Louissのファンとしては、何とな
く心落ち着かないヒヤヒヤ感を味わいながら見ていたものだが、今日のシーズンラスト
となるフリーは、まさにラストを飾るにふさわしい見事な出来だったと思う。
このフィギュアスケーティングのテーマ曲としては、難しいとも思えるこの難曲を自分
の曲として滑りきった高橋選手の心の入った演技は満足以上のものがあった。そして
Louissのファンとして、このマイナーな存在であるLouissと彼の曲が、メジャーな場で
お披露目される機会ができたこと、まことにうれしい限りです。
まずは、高橋選手に感謝! そしておめでとう!

Blues for Klookの入ったCD "Sang Mele"の記事は → こちらから

未分類-9
Category: sax (第2期)  

Ecumenics / Jazz Psalms


  01. Awaken to Beauty
  02. Darkness has Lifted
  03. It's There for You
  04. Love's Sacred Gift
  05. Love Ignites
  06. Free Dance Song - Duet
  07. We Will Tell Our Story
  08. End the Constant Chase
  09. Free Dance Song
  10. We Will Tell Our Story - Solo

Loren Stillman (composer, as)
Kate McGarry (voc, harmonium)
Aaron Goldberg (org, keyboard)
Ali Jackson (ds)
Recorded at the Chapel at Phelps Memorial Hospital Center
             in Sleepy Hollow, NY on 2/22/04
Stained Glass Jazz

初めて出会ったレーベルの華のないジャケットということで、逆にそれが気になり、誰が演
ってるの?と手に取ってみると、なかなか興味引かれる面子、しかもAaron Goldbergが、
Organとなれば試してみないわけにはいかなくなって、手を出してみました。

このマイナーレーベル "Stained Glass Jazz" は、ライブJazzの記録を目的に始めたらしい。
Loren Stillman(B1980)は、このブログでも "Winter Fruits"(別頁あり)やグループ
"Bad Touch"の "Like a Magic Kiss"(別頁あり)で記事歴がありますが、10代でD. Liebman
やL. Konitzの指導を受けたと言われ、2000年代前半のテビュー当時は、天才肌のアルト奏
者として期待されていたが、クール、ダーク、アブストラクトでデリケートなタッチが持ち
味でハデに吹きまくるというタイプではなく、その辺も多分に影響してか、今まで大きな話
題になることもなく地味な活動をしてきた印象もあるが、なかなかの実力者であることは確
かであり、本作の楽曲も全て彼の手によるものであり、今までの活動を振り返ってもアルト
奏者としての才能と同等の才能をコンポーズ面にも感じてきたという彼でした。
Kate McGarryは、このブログでもちょっと前に "The Target"(別頁あり)で記事歴があり、そ
のアルバムでも共演者としてG.Versace, G.Hutchinson, D.McCaslin.......など、単なる歌伴
ではない共演者を選んでおり、そこに単なるヴォーカリストにとどまらない音楽的指向を感
じることができます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、本作のライブ会場はチャペルとなっており、ある
程度予想はしていましたが、内容の方は、清さ、清々しさ、そしてスピリチュアルなそして時
には、ケルト音楽やカントリーのテイストも感じられるようなものとなっており、ダーク、ダ
ーティーな不純指向の私には、ちょっと眩しい内容となっています。
これまた予想はしていましたが、Aaronのオルガンも目立ったソロはとらず、ベーシックな環
境づくりで参加しているといったつくりです。そんなことで、ダメもとで入手の盤でもありガ
ッカリ感は、全くありません。Kateのヴォーカルに今まで知らなかった感性を発見できたこと
そして時折入るStillmanの柔らかなソロとコンポーズ面での確かな能力、その辺に収穫あった
ことで、まずは良しとすることにしよう。

JAZZ - sax 37

Category: Gallery > Photo  

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Category: piano (第3期)  

Farmers by Nature / Out of This World's Distortions

Out of This-1



  01. For Fred Anderson
  02. Tait's Traced Traits
  03. Out of This World's Grow Aspens
    and Other Beautiful Things
  04. Sir Snacktray Speaks
  05. Cutting's Gait
  06. Mud, Mapped

Gerald Cleaver (ds)
William Parker (b)
Craig Taborn (p)
Recorded on June 24, 2010 at Scrootable Labs, Brooklyn
AUM067 (AUM Fidelity) 2011

近年では、Tim BerneやChris Potterのプロジェクト他、数々の先進のプロジェクトでも見か
けることも多くなってきたCraig Tabornですが、ちょっと気になるピアニストとして、彼の
初期作からそれなりに追ってきてはいるのですが、プロジェクトにより表情の変化も見せるな
ど、なかなか正体を掴みきれません。今回、Potterの来日公演もあったりしますが、彼が抜け
てしまったということで、生でその正体を掴む機会に恵まれなかったのは、非常に残念なとこ
ろです。

本作は、リーダーは特になしの"Farmers by Nature" 名義の2作目になります。
このジャケット裏の写真、どう見ても、揃って極悪人(笑)といった雰囲気が辛口をイメージさ
せ、また何かやらかしてくれそうで期待感も大いに高まります。美形のJazzマンは信頼性に欠
けるのである(笑)。写真を見る限りでは、Parkerが頭といったところか。

冒頭1曲目の "For Fred Anderson" のただならぬ緊張感に思わず引きずり込まれてしまいま
す。Tabornの必要最小限にして最大の効果、これ以上ないというほど音数を絞った時折入る
鋭利なアクセントが眼前にイメージを投影してくれます。
Parkerのアルコから奏でられる震えるような響きは、地平を這い、そして時間を自在に操るか
のように低い空間に漂う展開には、朝もやでおぼろげな情景がイメージされますが、やがて湧
き出る清水の流れる音とともに、もやは徐々に流れ、周囲の木々はそのくっきりとした輪郭を
現してくるが、そこに一条の光とともに何か希望のようなものもイメージさせられるのは、彼
らの際立った表現力の成せる技であろうか。そして硬質で凛としたたたずまいでありながらも
そこにある柔らかなやさしさは、表現への並々ならぬ決意と強い意志があったればこそという
ことであろうか。曲名の "For Fred Anderson" にその意味を見た思いである。

1曲目の幽玄な雰囲気から一転して2曲目 "Tait's Traced Traits" では、Tabornの激しいパー
カッシブなプレイが飛び出すなど、本作全体を通して終始、緩急、奔放にして自在な展開で、
時には3者の動きは、同期していないと思えるような場面もあるのだが、全体として見れば、
音楽としての構成美も感じられるほどの完成度も感じられるものとなっている。
3者の絡みは、誰かが中心にといったものでなく、均等であるが、ここでのParkerのベースの
存在感は特筆ものであり、特にアルコによる表現には神がかり的なものがある。また、静の
展開でのCleaverの多彩でセンシティブな小技も見事に機能している。
しかしながらこれも、一般的なピアノトリオあるいはJazzに形を求めるという人には、受け
入れがたいものとなるのかもしれない。美ととるか否か、それは常に紙一重のところに存在
するものである。いずれにしても受け取り方は自由であり、この違いこそが人間たる所以で
あろう。そしてそこに自由があるからこそJazzであろうと思えるのである。

Out of This-2

JAZZ-piano 57

Category: organ (第2期)  

Joshua Redman / Elastic

  01. Molten Soul
  02. Jazz Crimes
  03. The Long Way Home
  04. Oumou
  05. Still Pushin' That Rock
  06. Can a Good Thig Last Forever
  07. Boogielastic
  08. Unknowing
  09. News from the Front
  10. Letting Go
  11. The Birthday Song

Joshua Redman (ts, as, ss)
Sam Yahel (hammond B3, keyboards)
Brian Brade (ds)
Bashiri Johnson (tambourine, shaker, congas, bongo)
Recorded March 2002 at Sear Sound, NYC
WARNER BROS/9362-48279-2

前回、記事とした"Yaya3/Sam Yahel"とは同年録音、同メンバーだが、こちらはRedmanを
リーダーとするElasticバンド名義となる一作となっており、購入のターゲットとしているの
はオルガンのSam Yahel。
同メンバー、同時期ということで内容的にも近いものがあるが、やはりこちらはRedmanの
リーダーアルバムであり、Yahelのオルガンlが目的であれば、前述の"Yaya3"の方が彼のソロ
パートも多くおすすめできるが、わずかに違いと言えばそんな印象の違いであろうか。

エリート、サラブレッド、優等生といったイメージもあったRedmanは、たぶんにそんな2世
タレントの先入観も影響したのであろうか、自ら好んで聴きたいと積極的な関係は築いてこな
かったのだが、当初、自分の求める方向性とは微妙なズレを感じていたのも事実であろう。
その才能は感じつつも密な関係は拒んできたということで、ちょうどBrad Mehldauとの関係
と似たものがあるのかもしれない。
そんなRedmanですが、関連作を含めれば、これまでそこそこの数は聴いており、好まないな
がらも関係が続いているということで腐れ縁というやつでしょうか。

ここでのRedmanは、それまで私が抱いていた負のイメージ、そしてJazzの呪縛から解き放た
れたかのような自由なプレイを見せており、当時、来日した際のステージでは、オルガンもプ
レイするなどエネルギッシュかつ適度な不良性も加味され一皮むけた感もあったが、この後の
西海岸でのSFジャズ・コレクティブでの活動へとつながるきっかけとなっているのではないだ
ろうか。
但し、Redmanが意図するこのオルガンを入れたファンクティストも加味した路線も、不良に
なりきれない優等生といった中途半端ななグルーヴ感が、どこかにつきまとい、全体のサウン
ドとして心から楽しめない音楽と感じるのは私だけであろうか?やはりJoshuaのサックスは上
手いが、魅力に欠ける、これが私と彼の相性なのであろうか。

しかしながらグループのサウンドとしての印象とは別に、私が目的とするこの盤のターゲット
としたYahelあるいはオルガンを通して見た場合、それまでのPeter Bernsteinなどの共演者に
替わりRedmanという感性の混ざった化学反応の意味は大きく、Yahelのオルガンを前に進め
るという点で、その関わったものは大きかったのではないだろうか。この点ではRedmanの果
たした役割を素直に認めたいと思うのである。リーダーであるRedman中心に見るとこの盤の
評価、見方も全く違ったものになるでしょう。
また、このグループでの、Bradeのドラミングの持つ意味は大きく、その創造性に溢れたドラ
ミングは、他の2人から多くのものを引き出していると思え、今振り返ってみれば、何かを期
待させられる魅力溢れるトリオだったと思えるのである。
Yahelにしても、彼の先進性溢れた感性を最も振りまいていた時期ではなかったろうか。
やはり、Jazzにおいては、共演者の持つ意味の大きいこと、あらためて感じるしだいである。

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Sam Yahel

Category: organ (第2期)  

Sam Yahel / Yaya3


  01. Slow Orbit
  02. Switchblade
  03. The Spirit Lives on
  04. One More Once
  05. Hometown
  06. Aelio
  07. Two Remember, One Forgets
  08. The Scribe
  09. Confronting Our Fears

Sam Yahel (org)
Joshua Redman (ts, ss)
Brian Brade (ds)
Recorded January 2002 at Sear Sound, NYC
(Loma Records) 2002

Joshua Redman, Brian Bradeという強力な2人を従えてのYahelのリーダー作だが、この頃
は、Redmnをリーダーとする同一メンバーで"Elastic Band"で活動していた時期とちょうど
重なり、その中でYahelをリーダーとする本作もという流れになったのであろうか。
アルバムタイトルの"Yaya3"(ヤヤ・キューブ)の3は、本来は3乗の意味の3で右上に小さい文
字の3なのだがうまく入力できなかったので悪しからず。
内容は、Yahel曲5、Redman曲2、Brade曲2の全9曲。

次代の感性を持ったオルガニストとして、デビュー当時から注目していたSam Yahel(B1971)
は、年代的には、ちょっとだけ先輩格のLarry Goldings, Gary Versaceなどとは、似た方向性
を持つオルガニストとしてデビューの頃から後をついてきているのですが、近年、リーダー作
としてはピアニストとしての露出が多く、オルガニスト Sam Yahelのリーダー作に、しばら
くお目にかかれていないのは残念なところです。

本作は、それまで組んでいたPeter Bernstein(g)に代わってBrian Brade(ds)はそのままに、
Joshua Redman(ts,ss)が入ったことにより、サウンドは、大きく前に進み、コンテンポラ
リーな質感に溢れたものとなっており、Yahelのソロも、それまでの盤に比べ、よりモーダル
にクールに突き抜けるようなプレイを見せており、新しい時代のオルガンを実感したものでし
た。もちろんそれは、Redman の強力な推進力そして化学反応を起こすツボを心得たBradeの
絶妙なタイミングでのプッシュなどもあってのことですが、それを生かすYahelのセンスがあ
ったればこそとも言えるでしょう。
21世紀のオルガンの空気感というものを感じることができたという本盤ではありましたが、
世間のオルガンに求める感覚はこういった方向ではなく、この盤も内容の高水準に反して、
不人気盤といっていいような扱いをされていたのは、なんとも寂しい限りである。

Yaya3-2.jpg

その他のSam Yahel関連記事は → こちらから

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Sam Yahel

Category: vocal  

Anna Callahan / It's Just the Rain

Its Just the Rain  01. I'm Old Fashioned
  02. September in the Rain
  03. You'd Be So Nice
  04. It's Just the Rain
  05. Tomorrow I'll Tell You I Love You
  06. What'll I Do
  07. Let's Get Lost
  08. First Kiss
  09. I've Heard That Song Before
  10. You're My Everything
  11. I Fall in Love too Easily
  12. Secret Love

Anna Callahan (vo,tp)
Joe Bag (org)
Greg Gordon (p)
Rick Shaw (b)
Jamey Tate (ds)
Angharad Records 2004

女性では珍しい米国のヴォーカリスト兼トランペッター Anna Callahanは、数少ないお気に
入りヴォーカリストとして、本作の前作となる"My Ideal"(別頁あり)で記事歴がありますが、
本作もそれとほぼ同時期に、オルガンの Joe Bagの参加も魅力で購入したものです。
特別に上手いヴォーカルではない、しかしお気に入り歌手、声質とクセを含めたフィーリン
グ、全てはそこなのだろう。
前作のデビュー盤でもそうだったが、本作でもChet縁の曲が混じっており、トランペットを
プレイすることなど、やはりChetをアイドルとしていたのではないだろうか。
Joe Bagのオルガンは、ブルージーさは出さず、あくまでクールな味付けをしており、その
点、彼女のヴォーカルにもフィットしているようだ。Annaのヴォーカルには、ブルージー、
ジャージーな感覚は似合わないと思えるし、そこがお気に入りでもあるのだ。

さて、そんなせっかくのお気に入り歌手なのだが、現在はエンジニアとしての仕事に専念して
いるようで果たして再びアルバムリリースがあるのかは、定かでない。新作が出たら、また聴
いてみたいと思える歌手もそんなに多いわけでもないのでその点、残念です。

私的ベストは、ポップティストもあるT9 "I've Heard That Song Before"、Annaのクセを含
めたらしさが良く出た1曲。

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Anna Callahan



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