前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 12 2011

Category: guitar (第2期)  

2011年 極私的この一枚

Black Wine / Maciek Grzywacz Trio (Black Wine Records 2011)

Black Wine-1



  Maciek Grzywacz (g)
  Yasushi Nakamura (b)
  Clarence Penn (ds)
  Recorded at Sound and More studio
  in Warsaw, on Nov 15th 2010
  (Black Wine Records) 2011


毎年この時期になると、あちこちで華々しく今年のベスト盤が発表されている。
ひたすら陽の当たらない道を歩んでいる当ブログもせめて年末ぐらいは、華やかに、そして
艶やかに人気者、話題盤を並べてこの一年を締めたいとも思うのだが、スキマ商品を細々と
並べて、かろうじて営んでいるという当ブログ、華のある人気者を中途半端にとりあげては、
逆に客離れも進むというものだろう。
ここは、当初からの方針通り、あくまでもマイナー路線を維持してこその当ブログ、人知れ
ず咲く一輪の可憐な花に、スポットを当ててやるのが当ブログの使命、そういう星の下に生
まれたと思い、華やかな世界への邪心は捨て、清く裏街道を行くことにしよう。
ということで、仄暗いイメージもある東欧から一枚選んでみました。その先進性に溢れた感
性は際立ったものがあります。
かなりの使い手です。ナメてかかるとバッサリ殺られます。ご注意を!

さて、この人、ちょっと気になってたところがあります。それは、この人の名前なんですが、
旧作ではいずれも "Maciek"となっていたのですが、最新作となる本作では "Maciej" となっ
ており、Maciek名の本人HPでも、本作は"Maciej"表記で載っています。まあ、その辺の事情
はわかりませんので、このブログでは、一応、そのあたりの事情がわかるまで、最新作を含め
て全て、とりあえず "Maciek" で通しますが、アルバムジャケットの表表紙の表記でもあり、
まさか印刷ミスでもないと思うのだが、このあたりの、わけのわからないところがまた、いか
にもマイナーといった感じ、いやはや何と言ったらよいのか...................一年の締めも、なん
だか締まらないマイナーな話になっちまったようだ。さあて、今晩は、チビチビ飲りながら
地味~に年を越すことにしよう。まっ、さしずめ肴はあぶったイカというところか...........。

本作の記事は → こちら
その他のMaciek盤は → こちらから

ということで、今年もこの華の無い当プログにおつきあいいただき、ありがとうございまし
た。それでは、皆さんどうぞ良いお年をお迎えください。

JAZZ-guitar 00

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Category: Gallery > CD Jacket  

Original CD Jacket 10


        Love Letters

       
     注)このOriginal Jacketは、あくまで個人使用目的で作成したものです。
       商用への転用、転載等はご遠慮ください。
       ご理解のほど宜しくお願いいたします。

Gallery-CD Jacket-10
Category: organ (第2期)  

世紀末からのOrgan - この一枚 part 2

● Love Letters / Barbara Dennerlein (Rec. 2001)

2011-6.jpg

enja, Verve時代を経て、自身のレーベルBEBABに戻っての一作目。
dsとのデュオという最小の編成ながら、それまでのキャリアの総決算とも言えるような濃密度
でスケール感のある音楽からは、違う段階に入ったかと思えるほどのものを感じる。
本作は、現時点での彼女のベストアルバムであるばかりでなく、広くJazz organの歴史を振り
返っても、この欧州独特のロマネスクの香りも漂うような彼女の創り出した独自のorganミュ
ージックの世界は、史上に残る価値ある内容と評価できる。初期流通の問題もあり、一般に
は、非常に認知度も低いという本作ですが、内容は驚くほどの高水準、広くJazz Organ史を見
渡しても光る一枚。こういった盤が、あまり知られることもなく、相応の評価を得てないのも
残念。
なぜか、この後の作は、緊張の糸が切れてしまったかのように、彼女のOrganに冴えが感じら
れなくなっているのは、寂しいところである。守りに入ったら終わり、奮起を期待したい。

記事は → こちら

● Saudades / John Scofield - Larry Goldings - Jack DeJohnette (Rec. 2004)

2011-7.jpg

自身のリーダー作よりも、先進性あるリーダーの元で、より高い能力を発揮する傾向があると
いうGoldings、一枚選んだのが本作になったのも、彼らしいところか。
Smith 以降の次代の感性を持ったOrganist として、真っ先にシーンに表れたのは、やはり彼
だろう。そんな彼も中堅からベテランに入っていくという年代、そろそろリーダーとして迷わ
ずベスト盤として選べるような力作をお願いしたいものだ。

記事は → こちら

● Reminiscence / Gary Versace (Rec. 2006)

2011-8.jpg

Organistとしてのデビューは、GoldingsやYahelより遅いが、Goldingsとは、同年代となる。
内容としては、本作より良いと思えるものはあるのですが、あまり話題になることもないと
いうことで、また理屈ぬきに楽しめる一枚ということで本作を選んでみました。
メロディー・メーカーとしてのセンスも感じていた Versace ですが、本作では、ストレート
な展開の中、粋なフレーズを連発させ、自身も楽しんでいるかのようなプレイで、文句無く
楽しめるという内容の一枚となっています。
従来の黒っぽさを売りとするOrgan Jazzに代わり、ある意味、今現在の楽しめるOrgan Jazz
のスタンダードな形を提示してくれた内容と見ることもできる。

記事は → こちら

● Back Home / Pat Bianchi (Re. 2009)

2011-9.jpg

まだまだ途上を思わせる彼だが、次代の主流となり得る可能性という点で、選んでみました。
プレイ自体にもバラツキがあり、まだ方向性も定まっていない感もありますが、共演者との
相性によっては、スピードにのったモーダルなプレイにはすばらしいものがあるなど、一級
品の素材であることはまちがいなく、何とかうまく伸びてほしいところですが、それには先進
性あるコンセプトを持った共演者の選択も重要と思える。

記事は → こちら

後記
今回、アルバム選出しなかったOrganistにも、あくまで次代の感性という枠でとらえるなら
ば、米国のJared Gold, Brian Chareette.........など、欧州では、organでの活動も増えてきて
いるFlorian Rossにも注目したいところです。またorganは、多くの中の選択肢の一つに過ぎ
ないと思われるZsolt Kalteneckerのorganも非常に多くの問題ありと思えるものがありますが
部分的には、光るものがあるなど、いずれも現在進行形で、今後、変化の可能性を秘めている
ということで、その動向にはチェックの必要ありと感じています。
私的には、長年に渡り、ゆるい進化しか見られないこのOrgan界にも、状況を一変させ、大き
く前に進ませるような革命家の出現を期待しているのですが、また、従来のOrganのイメージ
への反動もあるのでしょうか、次代の感性を思わせるOrganistが、いずれも白人系が多いのも
残念です。黒人特有の濃厚なブルース感覚を持ちつつも、新しい時代を切り拓いていける感性
を持った黒人Organistの出現も期待したいところです。

JAZZ-organ 89 

Category: organ (第2期)  

世紀末からのOrgan-この一枚 part 1

Organというと、いまだにブルージー、ジャージー、グルーヴィー、黒っぽい............と
いうような飾り言葉を使って語られることが多い楽器ですが、これはあまりにも長く続い
たJimmy Smithの影響と一方でそれに代わる革命家の出現が無かったことによる停滞感が
生み出した状況とも言えるでしょう。おそらく今後もその他の楽器としての位置付けは、
変わることはないのでしょうね。もっともOrganにJazzの花形楽器になってほしいとは、
全く思ってもいませんが、あくまでマイナーだからこそのおもしろさという部分になぜか
惹かれるものがあるのでしょう。
さて、そんなOrganですが、まだまだSmithの影響が濃く残るという90年代初頭、ぽつぽ
つと次代の感性を思わせるようなOrganistが出始めてきました。
このブログも始めて、まもなく2年が過ぎ3年目に入るというこの時期、ちょっと振り返っ
てこの次代の感性を感じられるようになってきた世紀末あたりから、Organ界を整理して
見てみるのも良いでしょう。まあ、あくまで自分の中での整理が目的なんですが、ついで
に記事にしてしまいましょう。
(Smith以降の次代の感性として忘れてはならないLarry Youngという存在がありますが、
彼は、遠く30代という若さで亡くなっており、ここでの世紀末からという枠からは外れ
ますので除きますが、ここであげる次代のOrganistも、何らかの形でYoungの影響を受け
ている者も多く、今さらながら彼の残したものの大きかったことを思い知らされます。)


Conference de Presse / Eddy Louiss & Michel Petrucciani (Rec. 1994)

2011-1.jpg

初めてLouissに出会ったのは、だいぶ昔のことだが、私にとって世紀末頃からの第2期
organ期とも言える時期の初期段階で推進力ともなった、師匠格の存在。
60年代後半のorganistとしてデビューした頃の、才気ほとばしるようなプレイは、革命
児Larry Youngとは、また違った形の次代のorganを提示したと言えるのでは、ないだろ
うか。欧州のorgan界に残したものは大きい。
本作は、50代半ばというベテランの域に入ったLouissが、organとpianoのデュオという
斬新なアイデアをもって、当時のフランスにおいて、Jazzアルバムとしては、かなりヒッ
トしたものとなったが、内容を聴けば納得。この編成からは、想像できないほどの、全編、
ドライヴ感にあふれた痛快極まりない理屈抜きに楽しめる内容となっている。
この2人のキレキレの丁々発止のプレイに、これ以上のことばは野暮というものだろう。
世紀末以降という枠では、2001年録音のGallianoとのDuo "Face to Face"(別頁あり) も
捨てがたい。
記事は → こちら


3 Bex / Emmanuel Bex (Rec. 1998)

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3つの異なるユニットでのライブという内容の本作ですが、中でもClaude Barthelemy(g),
Stephane Huchad(ds)とのユニットによる "Where ?" は、私のBexの評価を決定づけた1
曲。なぜ、Bexなのか、全てはこの一枚に凝縮されている。普段は、ブルース感覚を表に
出さないBexだが、Liveというリラックスした中にも一発勝負の緊張感も混在する特別の
環境下で、奥に潜んでいた濃厚なブルース感覚も見せる。尋常ではないキレを見せる一発
屋 Bex の現時点での間違いなくベストアルバム。参加メンバーもすごい。
何だかどこぞのCDショップの宣伝マンみたいな口調になっちまった....................(笑)。
記事は → こちら


Electric Tonic / Medeski Martin & Wood (Rec.1998)

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全編即興、全曲無題という彼ららしいスリリングなLiveをとらえた一枚。
Organでの、こういったパフォーマンスも過去にあまり例が無く、Jazz Organ史を考え
た場合、歴史的価値もあり、John MedeskiというOrganistを知る上でも価値ある一枚。
記事は → こちら


Burn'in the Blues / Jeff Palmer (Rec.1999)

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Larry YoungからGoldings, Versace, Yahelへとつながる間の世代(B1951)の次代の感性
を持ったオルガニストとして目立たない存在だがおさえておきたいオルガニスト。
先進性、独自性に富んだ感性は、ワン・アンド・オンリー。孤高のOrganist。
記事は → こちら


In The Brink of an Eye / Sam Yahel (Rec. 1999)

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当時、次代を担うコンテンポラリー系オルガニストとして、Goldings, Versaceとともに
常に比較される対象でもあったSam Yahelですが、近年、オルガニストとしての露出が
めっきり減ってしまい、近作ではオルガニストのリーダー盤でめぼしいものがありません。
そこが、一番の問題とも言えるYahelですが、次代のオルガニストとして期待していた彼
だけに、この辺でリーダーアルバムでも出して、安心させてもらいたいところです。
次代のオルガンを感じさせる盤としては、Joshua Redman絡みのものが、いずれも好内容
ですが、記事にすることを、すっかり忘れちまっていたようで、この辺はいずれ近いうち
に記事とすることにして、ここではYahel初期の次代のオルガニストとして、注目されてき
た頃の本作を選んでみました。
しかしながら、近作から選べないという状況を作りだしているYahel に、やはり問題あり
というところでしょう。
記事は → こちら

JAZZ-organ 88 

Category: 未分類  

Blues for Klook / Eddy Louiss で滑る!

全日本フィギュアスケート選手権2011

先日、フィギュアスケートの高橋大輔選手が、今年のフリースケーティングのテーマ曲と
して、私が勝手に師匠と言っているフランスのオルガニスト、コンポーザー Eddy Louiss
の"Blues for Klook" を使っているということで、その曲が含まれているアルバム
"Sang Mele"(別頁あり) を記事としましたが、今年のラストを飾る大会「全日本フィギュ
アスケート選手権2011」にて高橋選手が出場しましたので、この特異とも言えるこの曲を
使って、いったいどんな滑り、表現をするのか、この今年最後となるその演技をスベらな
いで滑ってほしいとの期待を込めて。あらためてチェックしてみました。

私としては、一般的認知度も低く、すこぶるマイナーな存在であるEddy Louissとこの曲が、
こんなメジャーな場面で流れることも、めったに無い事でもあり、異例中の異例、極めて興
味津々な出来事なのです。

さて、ショートプログラムでは、冒頭の4回転ジャンプを成功させ、その勢いで、ほぼノーミ
ス演技でSPトップにつけた上々の初日でしたが、フリーの方はどうなったのでしょうか。
冒頭の4回転で転倒、やっちまった!その先の流れはこれでできてしまったしまった感があり
ます。ど素人の目には、曲と彼が遊離して密な一体感は、感じられなかったし、私としては、
何よりも3度の転倒のバックに流れるLouissの曲が哀しいものとなってしまいました。そんな
中、持ち前の表現力とSPでの貯金もあり、かろうじて優勝という結果にはなりましたが、私の
気持ちはどうもすっきりしません。彼の気持ちも同じでしょう。
文句無しの結果が出て、気持ち良いコメントで一年を締めたかったのですが、これでは、コメ
ントしようがありません。
後は、おそらくこの曲でのぞむであろうシーズン最後となる世界選手権の舞台で、ぜひLouiss
が喜ぶような演技を期待したい。最後はスベらんでキメてくれ、頼むよ!

未分類-8

Category: sax (第2期)  

"First Song" / Stan Getz


First Song


私の中では、それまでの流れに変化をもたらしたという意味で、一つの節目をつくったという
忘れられない一曲。その真っ直ぐでピュアな音は、全てを洗い流してくれるかのようでもある
が、自身、ラストを目前に感じて、初めて到達した境地とも言えよう。
思いの全てが詰まったかのような、Getz渾身のラストブロウが泣かせる。




本曲収録のアルバム記事は → こちらから

Jazz-sax 36

Category: piano (第3期)  

Sugar Free / Jaskuke 3yo




  1.Don't Even Swing
  2.Reality Known
  3.Mc M'ca
  4.Rhythm Changes
  5.Sonni
  6.U No Who I am
  7.Chili Spirit

Slawek Jaskuke (p)
Krzysztof Pacan (b)
Krzysztof Dziedzic (ds)
Recorded studio S-2 S-4 of the polish radio s.a. October 2003
BCD CDN 3 (BCD Records)

ポーランドのピアニスト Slawek Jaskuke(B1979) による前作 "Live"(ALLEGRO 003)に
続く2作目は、全てJaskukeのオリジナルとなる全7曲。

一聴して、ダイナミズムと思い切りの良さを感じるピアノである。
音楽、とりわけアドリヴという部分に関しては、そこに迷いがあったり、考えたり、音を
探ったり................といった思考と関わる部分が多かれ少なかれ感じられるものである。
また、心というフィルターを通ることなく、体で覚えた指の動きが、そのまま出てしまい、
興ざめさせられることも度々経験することではあるが、その差こそあれ、ほとんどのミュ
ージシャンにとってこれは、避けられないことなのかもしれない。そしてこういったこと
がいかに少ないか、即ち心と実際放出される音との間に介在するものなく、かつタイムロ
スなく直結しているかが、優れたインプロバイザーとしての一つのバロメーターとも言え
るのだろうか。

その点このJaskukeのピアノは、直感的というか、心の叫びがそのままタイムロスなくそ
のままピアノの音として出てきていると感じられる部分が非常に多いと思えるのである。
この辺のことは、もうことばでは説明しきれない領域であり、ことばで説明しようとする
と字数も使い、わけのわからないものになってしまうが、全ては、己の感性が瞬時にそう
受けとめる感覚であり、そもそも音楽とはそういうものであろう。ましてや、即興性の強
いJazzという音楽においてはなおさらのことである。

単調と思えるほどの一切の虚飾を排したかのようなストレートに突き進むビートをバック
に、ためらいなく打ち込んでくる現代感覚にあふれた乾いたタッチのピアノは、混じりっ
気の無いピュアさと力強さにあふれており、もうこれだけで、多少の荒っぽさはあるもの
の、この感じさせてくれる可能性こそがこのピアニストの最もすばらしいところであろう
か。
凄腕の使い手が多く潜むポーランド、なのに入手に困難を極めるという盤が多い、リスナ
ー泣かせのポーランド、そしてなぜか仄暗いものをイメージしてしまう、そんな謎の多い
ところもリスナー心理を煽るというか、なかなかの危険地帯のようだ。
2003年録音という本作だが、いま現在の彼のピアノを知りたい。

JAZZ-piano 52

Category: guitar (第2期)  

Corner Shop / Alessandro Chiappetta

Corner Shop

  01. Corner Shop
  02. Dentro I'lsola
  03. Parole a Lieto Fine
  04. Wu Wei
  05. Audrey
  06. Specchi Deformanti
  07. Nightfall
  08. Su Coro
  09. A Strange Color

Alessandro Chiappetta (g)
Gianni Virone (ts, ss)
Mauro Battisti (b)
Alessandro Minetto (ds)
Recorded at Castelnuovo Don Bosco, Asti on August 22-23-24, 2008
W438.2 (Philology) 2009


今回が初めての顔合わせとなる、イタリアのギタリスト Alessandro Chiappetta(アレッサン
ドロ・チアペッタ)による一編。内容は全て彼のオリジナルとなる全9曲。

一聴して、今時のギタリストらしく、またホールズワースやフリーゼルなどから影響を受けた
というだけあり、なかなかのハイ・テクニックの持ち主のようだ。
サウンド・カラーとしては、コンテンポラリーな質感も高めで、今の空気感も漂い、その点で
は良いのだが、感性の質としては、カラッと明るく、シリアスさのない音楽のその軽さは、爽
やかささえ感じ、暗く、怪しく、ダーティーなシリアスさに浸りたいという根暗な音楽的指向
の私の探している音とは、対極にあるとさえ思える音である。
明るく爽やかなものを心地よくないものとして、判断してしまう己の感性は、困ったものでは
ありますが、従うしかありません。

Chiappetta参加の最新盤 "Four Now (PHILOLOGY W468)" では、オルガンのAlberto
Marsico
(別頁あり)なども入ったファンキーでソウルフルなサウンドの中でもプレイしているよ
うで、いろいろなカラー、引き出しを持ったギタリストかもしれず、本作のみで、彼を判断す
ることはできません。
機会を見て、他作も聴いてみることにしよう。

JAZZ-guitar 32 

Category: oldies  

"Spider in My Web" / Ten Years After


Ten Years Afterは、少年時代のギター・アイドルの一人 Alvin Lee参加のグループ。
ギター、オルガン、ベース、ドラムスというこの編成が良い。
Bluesに心が動き始めた頃、とりわけマイナー系のスロー・ブルースが好きだった。
その昔、通り過ぎてきた音で、今再び夢中になることはないのかもしれない。
けれども懐かしい。ただただ懐かしいのだ。Bluesにとりつかれた少年時代が、
ついこの前のように蘇ってくる.......................




Ten Years After (Alvin Lee) - Swing in - Rock in WDR Studio Cologne,
DE (recorded Probably November 1969 Spider In My Web WDR

JAZZ-oldies 11
Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery 15

            
                            
                                       Tokyo Shinjuku

Gallery-Matchbox-15

Category: vocal  

Gina Saputo

Gina Saputo-1 Gina Saputo-2

Gina Saputo (voc)
Gerald Clayton (p)
Dan Lutz (b)
Kevin Kanner (ds)
Recorded October 2003
自主制作盤

1.I've Got No Strings
2.Street of Dreams
3.Now or Never
4.Bye Bye Blackbird
5.Body and Soul
6.Thou Swell
7.In Spirit
8.Swingin' on a Star
9.Inchworm
10. But Not for Me

米国のイタリア系女性ヴォーカリスト Gina Saputo の自主制作によるデビュー盤。
前々回の記事のGerald Clayton参加作で、彼に出会った盤として紹介してしまったので、全く
記事にする予定もなかった本盤でしたが、説明上、記事としておいた方がということで、急遽
とりあげてみました。

本作は、彼女が南カリフォルニア大学音楽部を卒業まもないころの録音らしい。
内容は、T3の彼女のオリジナルの他は、スタンダード中心の全10曲。(後に日本盤がリリース
されたが、そちらはボーナス1曲が入っているようだ。)

現代に育ち、USCを出たばかりということで今の空気感を漂わせたコンテンポラリー系とも言
えるが、基本は伝統的ジャズヴォーカルを踏まえた本格派といった印象である。
学生時代の延長上にある世慣れしてない堅苦しさを多少感じるところもあるが、この辺は経験
不足ということでしょうがないだろう。本作録音時点では、クセのない素直なヴォーカルで個
性にやや欠けるといった印象も多少持ってしまいますが、基本のしっかりした彼女は、これか
らいろいろ経験を積んでその唄にどんな味付けをして表情を創っていくかも彼女しだい。
その抜群のルックスもあり、可能性は大だ。

T5 "Body and Soul" ではしっとりとバラードでキメてます。それを支えるGerald Clayton
(B1984)のデリカシーに富んだピアノが光る。この時Claytonは、まだ10代ということになる
が、この大人の表現力には、驚きだ。

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Gina Saputo

Category: organ (第2期)  

Sang Mele + / Eddy Louiss

Sang Mele1.Le Retour De La Baleine Bleue
2.Blues for Klook
3.Celestin
4.Espanol
5.Romance
6.Sang Mele
7.That Lucky Old Sun
8.Webe
9.Funk Set
10. Miserere
11. Hamac Blues
12. Le Petit Cheval De Belfast
13. Djawa Denam


1~7)from the album "Sang Mele" 1987
    Eddy Louiss (keyboards)
    Dominique Pifarely (violin)
    Michel Alibo (b)
    Paco Sery (ds)
   
8~13)from the album "Webe" 1992
    Eddy Louiss (Hammond B3, keyboards, programming, vocal)
    Paco Sery (ds)
    Sylvio Marie (b)

先日、アイススケートをなにげなく見ていたら、聴き慣れた曲が流れていることに強烈に反応
したのである。高橋大輔が今年のフリーのテーマ曲として選んだ"Blues for Klook", そう、私
が師と仰ぐEddy Louissの本作中の一曲なのだ。
TVなどからまちがっても流れることのないこの、どマイナーな曲が、しかも世界レベルのスケ
ート大会で流れていることに、驚いたのである。どうして、この曲を選んだのか、高橋大輔に
聞いてみたいものだ。高橋大輔は、Eddy Louissのファンなのか?んなこたぁないだろう。
ということで、今回は、必然的に本作を記事にするという流れになってしまいました。

本作は、当初 "Sang Mele", "Webe"として別々に出されていたものを、時代も変わり1枚の
CDとしてまとめたものである。
父親がカリブ海のMartinique島出身というCaribbeanの血も関係しているのであろうか、彼の
音楽は多彩、多面性が特徴ともなっており、また特にプロとして初期の頃はorgan , pianoとい
う鍵盤楽器のみならずvibraphoneやtrumpetなどの楽器の他、vocalまでこなすという
versatileな才能に溢れた活動をしていた。
本作もそういった彼の持ち味であるジャンルにこだわらない天真爛漫さがよく出ており、色彩
感とバラエティーに富んだ内容となっている。
そういった多芸多才があだとなり頭の硬い一部正当派Jazzファンからは敬遠される状況を生み
出す結果となり、また評価を落とす原因となっているのも事実であろう。
しかしながら、特に70年前後のorganistとして初期の頃の真っ正面からJazzに取り組んでいる
(彼にとってはその他のものもりっぱなJazzなので、適切な表現ではないが)作品を、当時の
organ sceneを含めた時代背景を考慮して聴いてみれば、その能力の高さは一目瞭然である。
この時代にこれほど先進性ある表現をしたorganistは、革命児Larry Youngぐらいではないだ
ろうか。カミソリの切れ味を持ち、テクニカルでありながらも、よく歌いエレガントなパリの
香りも漂わせる彼のorganが、欧州organ sceneに残したものは極めて大きなものがある。

本作では、CPプログラミングを利用した彼にとって新しい表現にもトライしているが、
T10 "Miserere" などにおけるスケール感のある表現は、彼独自の世界を創り出しており、私
のお気に入りの1曲ともなっている。

Jazzに垣根を作ってしまう人には、おすすめできない彼の多面性が強く出た作品でもある。

Eddy Louiss に関しては、このブログでは、本作以外にも多数関連記事がありますが、ここに
表記しきれませんので、必要な方は → こちらから

Eddy Louiss / Blues for Klook


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Eddy Louiss

Category: piano (第3期)  

After the Storm / Matt Slocum

After the Storm-1 After the Storm-2

01. Jacaranda
02. The Catalyst
03. It's Easy to Remember
04. Passaic
05. After the Storm
06. La Vallee des Cloches
07. Everything I Love
08. When Love is New
09. Pete's Place

Matt Slocum (ds)
Gerald Clayton (p)
Massimo Biolcati (b)
(Chandra Records) 2011

現在、NYを活動拠点としている若手ドラマー Matt Slocum名義のアルバムですが、ここは、
若手ピアニストGerald Clayton(B1984)目当ての購入。
音楽一家としても、おなじみのClaytonファミリーですが、私がGerald Claytonのピアノに
初めて出会ったのは、ヴォーカルのGina Saputoの2003年録音のデビュー作でした。
デリカシーに富んだ、そのピアノタッチが強く印象に残り、追っかけというほどではないも
のの時々チェックしてきたピアニストでした。あらためて考えてみれば、この初めて出会っ
た盤は、彼がまだわずか10代の時のプレイだったわけですが、その早熟でナイーヴな表現力
は、音楽一家に生まれた天性のものなのでしょう。

さて本作ですが、かつて初めて出会った時の繊細感は、より研ぎすまされ、それは、決して
弱々しいものではなく、前に向かう表現の意思としなやかな強さを備えた繊細感に、そして
それとともにダイナミズムも加わったピアノは、ここ数年で確実に前に進んでいると思える
ものがあります。決して革新性を持ったというタイプではありませんが、現代感覚あふれた
感性と、幅広い対応力を感じさせるオールラウンダータイプのピアノは、なかなか魅力的で
あり、私的お気に入りピアニストとして定着しそうな気配も感じます。

リーダーのMatt Slocum (ds)とMassimo Biolcati (b)は、Geraldが、学生時代を過ごした西
海岸時代から交流があったようで、特にSlocumのクレバーでシャープなドラミングは、
Gerald同様、繊細で細部まで行き届く神経をもって、Geraldのピアノから、多くの物を引き
出すきっかけを創り出していると思えるものもあり、今後、注視しなくてはならない存在に
なりそうです。本作の高いクォリティーも彼の存在なしでは、無かったでしょう。
Gerald目当ての本作では、ありましたが、予期せぬ出会いは、ラッキーでした。

トリオとして、対話を通しての絡みも緊密なものもあり、完成度の高さを感じさせつつも、
未来に向かっての進化による可能性も期待させてくれる部分が感じられるのは、何よりも
うれしいところです。
ミディアムからスローが多めの比較的地味な初印象の本作だが、ピアノトリオ盤としては、
3者の力量も揃い、なかなかハイレベルな一枚。

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Matt Slocum

Category: organ (第2期)  

On the Outset / Nick Rossi Set

Nick Rossi



  01. Monkey See, Monkey Do
  02. Watch That Walk
  03. Playa De Aguilar
  04. Near Wes
  05. Moonlark
  06. The Grand Turk
  07. One More 'Head

Nick Rossi (org)
Steve Burke (g)
Sameer Gupta (ds)
Aaron Rossi (ts)
HBL006(HAMMONDBEAT) 2006

知らないOrganistに関しては、すべからく聴くべしを基本としている。
但し、昔、第1期Organ期と言える時代に聴いたOrganは、今さらという感じでもあり、手を
出さないことにしている。要するにJimmy Smith以降の、次代の感性を持った、あくまでも
今現在、進化の過程にあり、将来に向かって動きが見込めるという現在進行形の感性を持った
Organistに出会いたいという思いが基本にあるのだ。
しかしながら、やはり知らないOrganist、無名であればあるほどに、試聴できるような機会も
もなく、その辺の判断は、CDジャケットで、曲目、メンバー、写真が載っていれば面構え、
ファッション........................などから嗅覚を頼りに、その感性を推し量るしかないのである。
長年の経験で、このあたりの材料からターゲットの感性を推測する自分なりのマニュアルみた
いなものは、頭の中では、できあがっているのだが、それでも100%ハズレなしというわけに
はいかない。高確率でハズレも出るというのがこの世界だ。

本作も見事にハズしてしまいました。音の選択に迷い、ためらいがかすかに感じられ、それが
音の不安定、ミスタッチぎみのプレイにつながっており、そういう意味では、久しぶりに出会
った貴重なアルバムと言えるのかもしれない。しかしこんな貴重なアルバムには、お目にかか
りたくないものだ。技術面は目をつぶったとしても、感性面で納得できるものが無いのは致命
的だ。これで、お金をとっては、いけない。コメントすれば、厳しいことばしか思い浮かばな
いので控えます。
こういったアルバムは、記事にすることもないという考えもあるかもしれないが、購入検討さ
れている方のためにも、情報提供できれば、このブログの存在価値もあるというものだろう。

JAZZ-organ 86 

Category: vocal  

Girl Talk / Monika Borzym

Monika Borzym  01. You Know I'm No Good
  02. Extraordinary Machine
  03. Even So
  04. American Boy
  05. Field Below
  06. Appletree
  07. Down Here Below
  08. Gatekeeper
  09. Dry Cleaner from Des Moines
  10. Abololo
  11. Possibly Maybe
  12. Thank You

Monika Borzym (vo)
Gil Goldstein (accordion, p, arr)
Aaron Parks (p, Rhodes, harmonium)
Larry Grenadier (b)
Eric Harland (ds)
Orchestra Personnel) Greg Gisbert(tp), Mike Davis(tb), Aaron Heick(alto & bass fl)
Semus Blake(ts), Charles Pillow(bass cl), Lois Martin(viola), Jody Redhage(cello)
(SONY Music 89697755432) 2011

ポーランド出身の、なんと若干21才という女性ヴォーカリストのデビュー(?)盤だが、それに
してはバックをかためるメンバーの豪華なこと、バックに負けない歌いっぷりを期待したい
ところです。私的に言えば、近年、ポーランドのミュージシャンとの相性は良く、すこぶる
良好な関係も続いていたということもあり、新人歌姫ともなれば、ここはご祝儀代わりに手
を出してみないわけには、いかんでしょう。

なかなかいい感じの出だしの一曲に、当たりくじでもでも引いた気分に一瞬なったのだが、
聴き進めるうちに、どうも雲行きが怪しくなってきた。
Monikaの歌は、Jazzヴォーカルの伝統を感じさせつつ、今時の歌い手らしくPOPでスタイ
リッシュに今を感じさせる感性も持ち合わせており、その年齢を感じさせない早熟なヴォー
カルにも見るべきものがある。
ただ、フォーキーな感性が、度々、顔を出し、その点で私の求める感性ではないと思えたの
です。このあたりの感覚は、理屈ではなく、己の感性が無条件に反発するところであり、制
御不能の部分として、これはもう従うしかないところなのです。
この辺の、自分の感性というのは、過去、通り過ぎてきた過程から、ある程度理解はしてい
るつもりでいる。私としては、フォーキーとかカントリーといった感覚、要素が入り込んだ
Jazzは、おもしろくないというのが私の感性なのである。

そんなことで、ヴォーカルアルバムだから仕方ないのかもしれないが、この豪華なバック
が、活躍する場もほとんどなく、また私の求める感性ではなかったMonikaのヴォーカルと
いうことでハズした感のある本作ですが、彼女のヴォーカルは、単に私の好みではないとい
うことで、それによって彼女の評価が左右されるものでもありません。道楽においては、独
断と偏見の私的好み最優先で全てが判断されるが、それと評価はあくまで別であるべきであ
ろう。
ヴォーカリストとしてのセンスと可能性も秘めた彼女は、その明るい未来の扉を開くのも、
すべては彼女しだい、ここ4~5年が、彼女にとっての勝負の時期と言えるのでしょうか。

JAZZ-vocal 21

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