前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 11 2011

Category: piano (第3期)  

Journey / Francesca Tanksley Trio

 Journey-2.jpg

Francesca Tanksley (p)
Clarence Seay (b)
Newman Taylor Baker (ds)
Guest:Judy Bady (vo on 8)
DCP1 (DreamCaller) 2002

1.Into The Light
2.Dance in the Question
3.In Grace
4.Trickster
5.Simple Heart
6.Journey without Distance
7.Earnestly, Tenderly
8.Prayer
9.Never Defeated

Billy Harper 5で長年レギュラーを務めてきた、女性ピアニストのセルフプロデュースによ
るデビュー作ということで、曲も全て彼女のオリジナルという意欲作となっている。

かつて、Coltraneの後継者などとも言われたBilly Harperの元で長年レギュラーを張ってい
ただけに、一聴して一般的に女性ピアニストにイメージするようなソフトなアタリは感じら
れず、ガツンとくる硬派なピアノといったところで、かすかにMcCoy Tyner や Mulgrew
Millerあたりが浮かんでくるといったらわかりやすいでしょうか。
今回、記事にするにあたり久しぶりに聴いてみましたが、こういったタイプのピアノそのも
のが久しぶりだったこともあり、非常に新鮮に耳に入ってきました。
音だけ聴いていると女性ピアニストと思えないような、力強さ、大胆さをもって、たたみか
けるように攻め込むアグレッシブ感もありますが、一方でバラード表現などでは、クールで、
きめ細やかな耽美性も備えており、なかなか振り幅の広いところも見せてくれます。

先にMcCoyに通じるものがあると述べましたが、それは部分的にということで、全編にわた
りというわけでもなく、基本的に自分の形を持った、バランス感覚に秀でたピアニストとい
った印象を受けますが、私としては、何よりも攻める姿勢を持っていることに心が動く。

現在のピアノ界にあって、こういった時折、力技も繰り出すゴツさとヘビーさも備えたピア
ノも貴重な存在になってきてますが、それが女性ピアニストというあたり、時代を感じると
ともに、頼もしくもあります。

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Francesca Tanksley

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Category: organ (第2期)  

The Love Album / Groovething (Jef Neve)


  01. Intro to Your SongG
  02. SongG 41
  03. Pop Kum
  04. Groovething
  05. Frozen Boots
  06. Intro to Risico
  07. Risico
  08. Inno Alla Vita
  09. Perfect Life

Jef Neve (hammond B3, keyboards)
Nicolas Kummert (sax)
Nicolas Thys (b)
Lieven Venken (ds)
Recorded April 1 & 2, 2009 live at Ancienne Belgique AB Brussels
PR 0310-CD12 (PROVA) 2010

ピアニストとして、おなじみのベルギーのJef Neve(B1977)は、過去にアルバム購入歴は、
あるのですが、たぶん彼のアルバムでも最も相性の悪い盤だったのでしょう、ピアニスト
としての彼には、感性の反発するところがありましたが、まあ出会いとはこんなものでし
ょう。たぶん彼の指向、あるいは私自身の指向に変化が無ければ、ピアニストJef Neveに
再び手を出すことはないでしょう。
本作は、ピアニストとしての活動とは別に、彼のオルガンを中心に活動しているグループ
"Groovething"ということで、ピアニストとは、また違った感性に、かすかな期待をして、
一応チェックしてみました。

レーベルは、同じベルギーのピアニストMichel Biscegliaがオーナーとなっている"PROVA"
からとなっているが、CDナンバーを見ると12で、このレーベルも始めてから5~6年は、
経っているはずだが、数が少ないので商業的には、あまりうまくいってないのかとも余計な
心配もしてしまう。

さて、内容の方ですが、メンバーそれぞれが2曲ずつ持ち寄った他1曲の全9曲となっている。
編成的には、Jefが専門のオルガニストではないということもあるのか、あるいは彼の音楽的
な考えによるものなのか、専門のオルガニストには、あまり見られないベース奏者参加とい
う編成になっているが、聴いてみると、普通オルガニストにとっては、かなりの負担になっ
ていると思われる左手のベースラインから解放されたことによって、その分コードが加わり、
サウンド的には、厚みも加わった重厚になったものになっており、それは彼らのやっている
音楽の曲調にも合っているのではないだろうか。
彼らの目指していると思われるのは、グループ名にも表れているように、グルーヴイーなサ
ウンドなのかもしれませんが、そこには欧州ならではの感性が根底にあり、米国系のこの種
のグループとは、かなり趣を異にしています。
ピアニストがオルガンをプレイした場合、全く違った感性が表れてくる場合もあり、その辺
にもわずかに期待していたのですが、Jefのオルガンは、表面上のグルーヴィーなプレイぶり
とともに、奥のところでは、中世ヨーロッパのロマネスクの香りもかすかに感ずるところも
あり、この点では、ピアニストとしての彼に共通するものを感じます。
この辺の感覚には、遠くKeith Emersonあたりも思い出してしまいます。日本でいうと大高
清美あたりが浮かびます。
本作はLiveなのですが、彼らのサウンドは、行儀良すぎると思えるところもあり、もっとハ
チャメチャで何が飛び出すかわからないというスリル感に満ちた要素があっても、とも思え
るし、また、音楽的にも新しい要素があまり感じられないのがちょっぴり寂しいところでし
ょうか。

技術面では、見るべきものもあるJef Neveのオルガン、やはりピアノと同じか.................。

Jef Neve Groovething - Monk's Dream - Vrijstraat O - Oostende


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Groovething
 

Category: guitar (第2期)  

Tokyo Live / The Free Spirits (John McLaughlin)

Tokyo Live


  01. 1 Nite Stand
  02. Hijacked
  03. When Love is Far Away
  04. Little Miss Valley
  05. Juju at the Crossroads
  06. Vukovar
  07. No Blues
  08. Mattinale

John McLaughlin (g)
Joey DeFrancesco (org, tp)
Dennis Chambers (ds)
Recorded Live at Blue Note Tokyo December 1993  POCJ-1220(Verve)

dsにDennis Chambersの入ったこのアルバムは、ヘビー級でありながらも抜群の切れを見せ
る彼の強力な推進力により、ドライブ感にあふれたヘビーなサウンドとなり、このブログでも
先に紹介した、ほぼ1年後録音のElvin Jonesの入った"After the Rain"(別頁あり)とはまた違
った味わいのある、楽しめるアルバムとなっています。

McLaughlinとしては、こうしたリラックスした中に、自身が楽しむかのようなプレイを見せ
るのは、珍しいのではないでしょうか。とは言え、そんな中でも、決して流麗とは言えない
独特のフィンガリングから繰り出されるフレージングは、場の空気を一瞬にして張りつめた
ものとしてしまうほどの圧倒的存在感があります。guitar sceneに大変革をもたらし、なお
かつ現在も進化しつづける彼には、限られたミュージシャンしか持ち得ない独特の空気感が
あります。

DeFrancesco(B1971)のorganは、非常にノリも良く本作が理屈抜きに楽しめるアルバムと
もなっている大きな要因ともなっていますが、オープニングでのイントロ他ちょいちょい
顔を出すJimmy Smithのキメのフレーズには、ちょっと興ざめの感あり。先人の残した成果
の上で、超絶テクにまかせ、楽しく弾きまくるだけではなく、自らが創り出さなければなら
ないということに、早く気づいてほしいと思っていたのですが..................。
当時は、最も可能性を感じさせるorganistとして、大きな期待を持って見てきたのですが、
どうもeasyな方向へと行くのが彼の資質のようです。
技術面ではトップクラスのものを持ちながらも、音創りの姿勢においてストイックになりき
れないのは、もったいないとも思えてしまいます。

McLaughlinの尖った感性、Smith時代を引きずるDeFrancescoの感性、この2つの感性に
違和感も残る一枚でもある。

John McLaughlin & The Free Spirits - Thelonious Melodious 1995

好調時のDeFrancescoには、期待とともに大きな可能性も感じるのだが...............

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John McLaughlin

Category: piano (第3期)  

The Image of Your Body / Myra Melford Be Bread

be bread
  01. Equal Grace
  02. Luck Shifts
  03. Fear Slips Behind
  04. To the Roof
  05. Yellow are Crouds of Flowers, 2
  06. The Image of Your Body
  07. Be Bread
  08. If You've Not Been Fed
  09. Your Face Arrives in the Redbud Trees
  10. Made It Out

Myra Melford (p, harmonium)
Brandon Ross (eg, banjo, voice)
Cuong Vu (tp, electronics)
Stomu Takeishi (b, electronics)
Elliot Humberto Kavee (ds)
Recorded December 2 and 3, 2003, Brooklyn, NY
CG131 (Cryptogramophone) 2006

Myra Melford(B1957)は、"Alive in the House of Saints(Rec.1993)"で初めて出会った
ピアニストですが、それ以来、気になるところあり、全作とはいかないまでも、こうして
時々チェックしているというフリー系ピアニスト/コンポーザーです。
内容は、全て彼女のオリジナルとなる全10曲。

一聴して、しなやかで甘美なライン、インド・パキスタン~中東をイメージさせるような
エスニックな旋律、どフリー、時折走るエフェクト処理された閃光................と掴みどこ
ろの無い様々な表情と抽象性に前途多難を感じましたが、聴き重ねてみると楽曲はしっか
りと創り込まれており、本作全体に彼女の一貫した意思の通ったと感じられるものがあり、
コンポーザーとしての並々ならぬ能力も感じ取ることができます。
本作で、彼女は harmonium を多用していますが、この harmonium とは、昔、学校で
よく見かけた足踏み式オルガンのようなもので、リードを送り込んだ空気により振動させ
音を発する原理となっているようだ。インドがイギリス統治下にあった時代、インドにも
この楽器が入り込んで、その後インド音楽の伝統に添う形で改良され、ひざの上に載せて
使うというインド特有の形も生まれ、インド音楽とは関わりの深い楽器となっているよう
だが、インド音楽とともにこの楽器にも強い関心のあったMyraは、長期に渡りインドまで
行っている。彼女のインド音楽に対する興味も生半可なものではないようだ。

そんなMyraの強い意志によりコントロールされた音空間の中にあって、エフェクトを効か
せたCuong Vu(クォン・ヴー)のtpが、スペイシーにそして時に鋭い切り込みで本作のベー
シックなカラー創りに実にいい仕事をしており、多少の歪みを加えたBrandon Rossのギタ
ーもこのサウンドには、欠く事の出来ない脇役として機能している。
そしてMyraとは、つき合いも長いベースの武石務も加え、こういったメンバーの人選にも
彼女のセンスが良く出ているのではないだろうか。これもコンポーザーとしての彼女の眼
なのであろう。


Myra Melford's Be Bread Sextet - Live at Jazzfestival Saalfelden 2010

Myra Melford - piano, harmonium
Cuong Vu - trumpet
Ben Goldberg - clarinet
Brandon Ross - guitar
Stomu Takeishi - electric bass
Matt Wilson - drums

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Myra Melford


Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-14

     
                              

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                                          nagoya

Gallery-Matchbox-14

Category: organ (第2期)  

Twilight / Russ Spiegel




  01. Jeannine
  02. Twilight
  03. Number One
  04. Do Nothin' Till You Hear from Me
  05. Giant Steps
  06. Brother Grimm
  07. Peaceful
  08. Fourth Floor
  09. The Night has a Thousand Eyes

Russ Spiegel (el.g, ac.g)
TorstenDewinkel (ac.g)
Christian Meyers (tp, flh)
Derrick James (as)
Jurgen Seefelder (ts)
Alberto Menendez (ts)
Allen Jacobson (tb)
Joerg Peiter (p)
Barbara Dennerlein (org)
Thomas Stabenow (b)
Sebastian Merk (ds)
Omar Plasencia (perc)
Recorded October 16 & 17, 2000
DMCHR 71026 (Double Moon)

ドイツのギタリスト Russ Spigelをリーダーとするアルバムですが、購入のターゲットは、オ
ルガンのBarbara Dennerlein(B1964)。

内容はSpiegel曲5、Ellington曲1、Coltrane曲1、他の全9曲で Dennerlein参加は2曲のみと
いう内容でしたが、当時は、Dennerlein完全追尾モードに入っていた時期でもありましたの
で、それでもその2曲がどうしても聴いてみたいということでゲットした1枚でした。

この時期、普段はストレートな4ビートJazzは、あまりやっていなかったDennerleinですが、
SpiegelのオリジナルT3 "Nomber One" では、ストレートな展開の中で、トリを飾るそのソ
ロは、この曲をきっちりしめており、独自の響きを持ったオルガニストとして、ひと際光った
その存在感を見せてくれます。
彼女の他のアルバムでは、あまり聴けない部分が聴けるという点で、私としては意味のある
本作ですが、2曲しか参加してないということで、また可も無し不可はあるというSpiegelの
ギター、あまり人にはすすめられないアルバムと言えるかもしれません。

Barbara Dennerlein関連記事は→こちらから

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Russ Spiegel

Category: organ (第2期)  

At The Kitano Vol.1 / Andy Laverne

 at the Kitano



  01. Note Worthy
  02. J. J.
  03. In a Turquoise Mood
  04. One of a Kind
  05. Joyous Lake
  06. Desolate Shore

Andy LaVerne (p)
Gary Versace (Hammond B3 Organ)
Anthony Pinciotti (ds)
Recorded Live at The Kitano Hotel, New York November 30 & December 1, 2007
SCCD31654 (SteepleChase) 2009

Piano-Organ-Drumsという変則編成のトリオで、リーダーは、Andy Laverne(B1947)
というこのアルバムですが、購入ターゲットは、OrganのGary Versace(B1968)。

LaVerneとVersaceが組んだこの編成ですが、2005年作の "All Ways" に始まって、本作
は3作目となる。このフォーマットでの他のオルガニストでの過去例も変則ということで数
多くの例はないのですが、Goldings-Hays-Stewartでの"Keynote Speakers"(別頁あり)
や"Incandescence"、Najponk-Ondrej Pivec-G. Hutchinsonの "It's about Time"、
その他ベース入のクァルテット編成でDeFrancesco-Massimo Fara'oの "Estate"、また
ドラムレスでピアノとオルガンのデュオという編成ではE. Louiss & M. Petruccianiの
"Conference de Presse"(別頁あり)などがありますが、いずれも鍵盤楽器同士というイメ
ージほどの違和感はなく、そもそも同じ鍵盤楽器ではありますが、全く異質の楽器であり、
こういったフォーマットのものも、もっとあってもいいのではないでしょうか。

さて、本作ですが、今回は、NY北野ホテルでのライブという環境になっており、全6曲は、
全てLaVerneのオリジナルで固めている。
ここ数年、Versaceは、実に数多くのプロジェクトへの参加から、共演者の感性も実にバ
ラエティに富んだものとなっており、こういった間口を広げたことが悪い結果になる場合
もあるのですが、彼の場合は対応力もあったようで、多くの経験を積んだことが、そのま
ま彼の力にもなっていると思えるのは、うれしいところです。
本作も、普段あまり交流の少ないタイプの感性の持ち主 Andy LaVerne と向き合って3作
目となるわけですが、Liveという環境下、LaVerneの力強い左手も加わったモーダルなピ
アノに応えるようにVersaceも左手の粘るベースラインとともにキレのあるフレーズでた
たみかけるなど、息の合ったホットなプレイが展開されています。
内容的には、普段あまり見られない変則編成ではありますが、全編、今の空気感も漂う、
実にストレートなJazzが展開されており、この編成からも、まだまだ多くの可能性が見え
てくると思えるものがあり、冒険心にあふれたオルガニスト & ピアニストの出現を、ぜ
ひ期待したいものです。

Gary Versace関連記事は → こちらから

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at the Kitano

Category: Gallery > ねこばなし  

我が家のネコ

neko 4-1




  我が家は、病的なほどのネコオタクが揃っている。
  いや、我が家だけにとどまらず、親戚全部がおそろ
  しいほどのネコオタクなのである。
  まあ、人ごとのように言っているが、かく言う私も
  かすかにその類いの人種であることには、違いない
  のだが....................。

  しかしながら現在の我が家は、ネコが生活する環境
  としては、甚だふさわしくなく、我が家のネコオタ
  ク達は、外部のネコを見つけては、ちょっかいを出
  しているといった塩梅なのである。

  そんな我が家だが、20年ほど住みついてる奴がい
  る。
  ちょっと変態系も軽く入り、愛嬌がないところが、
  いい味となって普段は、玄関でゲストのお出迎えと
  お見送りを無愛想にこなしているのである。






neko 4-2
義妹作
注)写真のキャラクターは、作者のオリジナルです。
  転載、複写、商用への転用などは固くお断りいたします。

Gallery-ねこばなし-5

Category: piano (第3期)  

Verivyr / Achim Kaufmann


  01. Permission
  02. Elephant and Boats
  03. Kobuk
  04. Gatur I Christiania
  05. Bright Industrial Smile
  06. Fada Verde
  07. Le Quadrimoteur
  08. Lonceng - Lonceng
  09. E Jinx

Achim Kaufmann (p)
Naldi Kolli (b)
Jim Black (ds)
Recorded September 20th 21st 2010 by Jason Seizer at Pirouet Studio, Munich
PIT 3057 (PIROUET) 2011

Achim Kaufmann(アキム・カウフマン B1962)はドイツ出身のフリー系ピアニスト。
以前から一度は聴いてみないとと思いつつ、のびのびになっていましたが、彼のPIROUETから
の2作目となる新作がリリースされ、ちょうど良い機会ということで手を出してみました。
メンバーとして変態系 Jim Black の参加にも興味をひかれますが、前作とは同一メンバーとな
っています。

一聴して、外見上のフリーの形態に反するかのように、その音楽は細部まで計算されつくした
Kaufmann の強靭な意志が通っているかのような世界だ。しかしそれは、自由がないという感
覚ではなく、その自由も自由であるがために見事にコントロールされつくされているといった
感覚であろうか。Kaufmannの頭のキレは尋常ではないようだ。
彼のそういった感性は、硬質で、意志の通ったくっきりした輪郭の一音にも表れているように
も思う。前半のチェンバー・ミュージック的な雰囲気も漂う流れの中にあって、抑えぎみの
Jim Black の乾いたdsが、後半に入り、俄然勢いを増して突っ込んでくる。
3者のプレイも個々に見れば、自由に、それぞれの方向にともとれるが、全体を俯瞰視すれば
濃密な絡みも見てとれるのは、これをも予想していたKaufmannのしたたかな計算なのであろ
うか。

と、ここまで Kaufmann の音楽を説明しようと書いてきたのだが、そのことの無意味さを
ただただ感ずるのである。そもそも、ことばで音楽を表現、説明すること自体、無理がある
のだ。それができるくらいなら音楽の存在価値は無くなってしまうだろう。
そもそも音楽とは、理屈ぬきに、聴覚が極めて感覚的にとらえた音を直感的にどう感じたか、
そこにことばなど余分な要素を挟む余地は無い、また、受け手の感性の質により、どうにで
も転ぶ、正解はないというのがこの世界。
我々、末端のリスナーにことばは、不用。百害あって一理なしだ。てな、ことを書いてしま
うと、このブログの存在価値も否定してしまうことになりかねないので、逃げ道の一つも見
つけておかないといけないが、こうした、ことばでのReviewも、どんなに巧みな文章をもっ
てしても、音楽の一割も伝えきれないだろう。残り9割を、どうイメージさせるか、一割の
中に残り9割のイメージを膨らませてもらえるキッカケをどう盛り込めるかどうか、その辺が
Reviewとしての善し悪しを分けるポイントになるのだろうか。もっとも私がこうして書いて
いるのは、評価というような代物ではなく、単なる私的感想なのだが。

Kaufmannのこの音楽、表現の先に目指す美の形は、今現在の私が追い求めている美の形と
は、違った世界を目指しているようだ。この点にはこだわりたい。
数年後、私の感性、好みも移り、もしかしたら接点ができるかもと、思える部分もあり、とり
あえずは、保留盤といたしましょう。

好みと評価は別、Kaufmannは、ピアニストいやミュージシャンとして一級の使い手であるこ
とは、間違いない。指向の合う方には、絶対お薦め盤という音楽にキレを感じる内容だ。



Achim Kaufmann - piano solo
Herbie Nichols: Crisp Day
live in "Pianolab Amsterdam" in Goethe Institut, Amsterdam
thanx to AFK, SNS REaal, City of Amsterdam, Stadsdeel Centrum

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Achim Kaufmann

Category: Gallery > CD Jacket  

Original CD Jacket 9

        
        Sweet Science


    )この Original Jacketは、あくまで個人使用目的で作成したものです。
      商用への転用、転載等はご遠慮ください。
      ご理解のほど宜しくお願いいたします。

Gallery-CD Jacket-9

Category: organ (第2期)  

Sweet Science / Larry Goldings Trio

 Sweet Science
  01. Asimov
  02. Sweet Science
  03. Solid Jack
  04. Lockout
  05. This Guy's in Love with You
  06. Chorale
  07. Pegasus
  08. Gnomesville
  09. Spring is Here
  10. Come in and Pray

Larry Goldings (organ)
Peter Bernstein (g)
Bill Stewart (ds)
Recorded by Balitsaris at Maggie's Farm, January 6and 7, 2002
PM-2084 (PALMETTO)

Larry Goldings(B1968)のレギュラートリオによる一編。
優れたリーダーの元でのサイドメンとしては、先進性あるプレイにて、次代の感性も思わせる
ことも多いGoldingsだが、自身がリーダーとなった場合は、その先進性もやや希薄になるとい
う傾向もあり、その点、不満にも感じていたのですが、本作もしかり、ちょっと、おとなしい
印象は否めません。
決して、内容的に悪いというわけでもないのですが、Bernstein, Stewartという力もある2人
を従えてのリーダー作ですから、もっと思い切った冒険もすれば、結果も違ったものになった
とも思えるのですが、彼の目指すのはオーソドックスな4ビートを楽しくやりましょう的なも
のではないはず。そこに自分の目指す方向に向かう強い意思と冒険心とが強く感じられないの
は、ちょっとさびしいところです。
また、以前にも度々書いてきたような気がしますが、このBernsteinは、優れたギタリストで
はあるのですが、感性の質という点で、Goldingsが進むべき方向とは違う、メインストリーム
の感性です。ここにもしBernsteinではなく、コンテンポラリーな感性の質と強い先進性も備
えたギタリストが代わりに一枚加わっていれば、Stewartのdsとともに、だいぶ結果も違って
いただろうとも思えるのです。
Goldingsの歴史を振り返って見た場合、最も成長著しいという2000年前後の数年間をこのレ
ギュラートリオで過ごしたことが、Organist, Musicianとしての可能性を狭めてしまったと思
えるのは、残念でなりません。

T9 "Spring is Here" での、オーソドックスな中にも独自性とともに新鮮なGoldingsのフレー
ジングが光る。
見事なセンスも持っている彼だけに、アルバム全体として、それが前向きな姿勢として十分生
かされていないのは残念とも思える一枚。

尚、Larry Goldingsに関しては、他にも多くの記事歴がありますが、ここに表記しきれません
ので必要な方は → こちらから

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Larry Goldings

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