前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 09 2011

Category: Gallery > ねこばなし  

巡回パトロールの巻



おいら、シロウ!
今は、ご主人さんのところで厄介になっちまってるが、
流れ者として生きることを完全に捨てたわけではない。
ご主人さんには、おいら専用のネコドアまで作ってもらっちまって
行動は自由にさせてもらっている。
このドアから一歩出れば、厳しい弱肉強食の別世界が待っているというわけだ。
てなわけで、この1キロ四方が、おいらのシマ、そう、その頂点にいるのが、
おいらというわけだ。
不穏な動きがないか、毎日シマの様子をチェックするのがおいらの日課。
ONの時の緊張感も漂い、この百獣の王をも思わせる凛々しい姿、
こうして見ると、おいらもなかなかだねぇ!
頂点にいる身としては、常に狙われる立場、抗争にあけくれる緊張感ある日々を
とるか、はたまた、ご主人さんのところで、何不自由の無いのんびりした生活を
とるか....................
人生の岐路に立ち、ひたすら迷うのである。


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 (外部世界との連絡口 ネコドア)


shirou4-3.jpg


 


 
 
 (OFFでは、ご主人さんのそばにベッタリ。
  極道の道からキッパリ足を洗わせる、ご
  主人さんの家ネコ化計画も順調に進んで
  いるかに見えるのだ.......................)


Gallery-ねこばなし-4

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Category: vocal  

It's Not The Moon / Sara Leib

Sara Leib  01. All of You
  02. I'm Biginning to See the Light
  03. San Diego Serenade
  04. More Than You Know
  05. It's Not the Moon
  06. I Could Write a Book
  07. If I Should Loose You
  08. Stormy Weather
  09. Darn That Dream
  10. It Could Happen to You
  11. The Shadow of Your Smile

Sara Leib (voc)
Mark Shilansky (p)
Edward Perez (b)
Michael Herklots (ds)
Recorded 2003
自主制作

バークリーを卒業し、当時ロサンゼルスを拠点として活動していたSara Leib(B1981)の22
才時の自主制作盤。
当時は、初ものということでジャケットのイメージ、そして以前いろいろなバージョンで
よく聴いていた"The Shadow of Your Smile"が入っていたこともあり、手を出してみた本
作ですが、購入後最初にこの曲を聴いて、その新鮮なフレージングに好感触を得ることがで
きました。その点においては他曲も同じで、個性も備わった独自の形も感じられるものがあ
ります。
特別、歌に上手さを感じるというわけでもなく、またちょっと不安定な危うさも感じるとい
うヴォーカルですが、天性のセンスが感じられ、本作時点でのそういったマイナス要素も、
経験により解消されるでしょう。
スキャットによる表現も見るべきものがあります。
そしてタイトル曲 T5 "It's Not the Moon" でのtbを模したようなスキャットと言ってよい
のでしょうか、彼女のソロも入り、なかなか芸達者なところも見せてくれます。

現在のVocal Sceneにあっては、派手さもなく、どちらかというと地味な印象の彼女ですが、
真摯に音楽に取り組む姿勢、そしてセンスも感じられるというだけに、うまく伸びてほしい
との思いできましたが、本作リリースからは7年の時が流れている現在、2作目の情報はなく、
ちょっと心配なところです。

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Sara Leib

Category: guitar (第2期)  

Forces Within / Maciek Grzywacz

Forces Within



  01. Right Balance
  02. Forces Within
  03. Chinook
  04. 26-2
  05. More than Four
  06. Central Park West
  07. Half an Apple

Maciek Grzywacz (g)
Maciej Sikala (sax)
Piotr Lemanczyk (b)
Tyler Honby (ds)
(EMG 003) 2006

気になる感性に出会うと、そこだけに集中してしまい、周りが見えなくなるという生来の悪
癖が顔を出し、もう頭の中は、Grzywaczだらけでグジュグジュという、なんとも情けない
フヌケ状態となってますが、昨晩のビルも揺れ、軋む音も聞こえるという激しい台風の最中、
無心にGrzywaczのフレーズを追っていたという何ともバチあたりな奴であります。台風も凄
かったが、Grzywaczも凄かったのです。
ということで、今回も相変わらずのMaciek Grzywacz(マチェク・グジィヴァチュ)ネタです。
彼の2006年作、見つけてきました。

2011年最新作"Black Wine"(別頁あり)からさかのぼり、2009年作"Fourth Dimension"(別
頁あり)そして2006年の本作と聴いてきたわけですが、やはり期待を裏切らない、できた奴で
す。Grzywaczのギターは、相変わらずギラギラするような才気を振りまいており、見逃せな
い内容となっています。

本作の次作の"Fourth Dimension"とは、同編成になりますが、メンバーは、全て入れ代わっ
ており、フロントには、Maciej Sikalaのsaxを据えた布陣ですが、このSikala, Coltrane直系
と思われる感性でグイグイ攻め込んできます。ポーランドには、やはりColtrane直系で私の
お気に入りのベテランテナー Tomasz Szukalski(B1947)がいますが、次作の"Fourth
Dimension"でもMaciej Obaraがコンテンポラリー感に溢れたプレイを見せているなど、ハイ
・レベルのSax奏者が揃っていることに、あらためて感心してしまいます。

さて、Grzywaczのギターですが、次の2作を聴いた限りでは、新しくなるにつれ、彼の原点
でもあったであろう、かすかなアーシー感も入り、それに伴い、エフェクトなども交え、音質
そのものにもわずかに変化していく様を感じましたが、本作では、マイルド感もあるトーンに
て、Methenyの影も色濃く残していると感じられるものがあります。
しかしながら、そのモーダルなフレージングには、高いセンスとともに独自性も見てとれ、明
らかに通常レベルのものではない何かが潜んでおり、最初に出会った最新作から5年前になる
という本作ですが、この時点で、すでに他と明確に区別できるだけのものが芽生えていたこと
が確認できます。

こうして、最新作からさかのぼり、過去2作を含め5年間に渡る3作を聴いてみたわけですが、
Maciek Grzywaczというギタリスト、ハイ・テクニックとハイ・センスとともに、感性面で
も、コンテンポラリー・シーンの最前列に位置する感性の質を確認することができ、また、
これだけのギターが、知名度も低く広く知られていないというのも、実にもったいない話で
す。もし現在の彼がNYシーンに表れたら、とんでもない事になるというレベルのギタリスト、
また違った新しい感性との出会いは、彼にとっても更なるステップへの大きなキッカケになる
ことは間違いなく、それを期待したいものですが、彼は、こうして表に出る前は、ドイツで修
業時代を過ごしており、ポーランド出身という出自とともに、この米国ではなくドイツという
あたりも、かすかにダーク、シリアスといった彼の魅力ある感性の質を生みだした要因となっ
ているのは、まちがいなく、その辺を考えると、果たして米国系ミュージシャンとのコラボが
どうなのかというのは、複雑なところです。



Maciek Grzywacz(g), Maciej Sikala(sax),
Piotr Lemanczyk(b), Tyler Hornby(ds).
Live in Piwnica Pod Baranami/Krakow/Poland Summer 2007

JAZZ-guitar 28 

Category: organ (第2期)  

Earth Tones / Peter Bernstein

Earth Tones




  Peter Bernstein (g)
  Larry Goldings (organ)
  Bill Stewart (ds)
  Recorded December 14, 1997
  (Criss Cross 1151)


Peter Bernstein 名義のアルバムではありますが、Larry Goldings をターゲットとしての
購入。当ブログでは、カテゴリー振り分けの都合上、購入の目的をはっきりさせています。
Bernsteinを軽視しているというわけではありませんので、悪しからず。

さて、そのリーダーのBernsteinですが、メインストリーム系の感性と安定したプレイで、
今ではJazz Guitar Sceneのど真ん中でその存在感を見せていますが、私が現在求めている
感性は、将来的に主流になるであろう、あるいはさらに先端のもっと細胞分裂の激しい部分
というあたりのものということで、普段はこうしてターゲットとなる共演者でもいない限り、
単独では手を出さないであろうというギタリストです。
しかしながら、私がよく購入のターゲットとする本盤でのLarry GoldingsやSam Yahelなど
のオルガン絡み、あるいは他盤などで共演者となっている場合が非常に多く、腐れ縁という
わけでもないのですが、自然つき合いも長くなっているというのが私とBernsteinとの関係で
す。また、GoldingsやYahelとBernsteinとの関係ですが、共演者との対話の中からその互い
の刺激により新たなsomethingを生み出そうというJazzにおいては、共演者の持つ意味は非
常に大きいのですが、新しい刺激を与えれば、化学反応をおこしやすいGoldingsやYahelの
感性にとって、このBernsteinの感性の質がどうなのかという疑問をずっと持っていました。
Bernsteinは、良いギタリストですが、その持っている感性の質という面で、もっと強い先進
性を持ったギタリストが共演者であったなら彼らの元々持っている先進性が引き出され、そ
の音楽もだいぶ違うものになっていたのではと考えています。

そんなBernsteinの本盤におけるプレイですが、T1 "Metamorphosis" では、珍しくコンテ
ンポラリー寄りの感性も見せ、そのキレとドライヴ感あるプレイは、私のお気に入りの1曲と
なっています。T9 "Carrot Cake" では、タイトなBill Stewartの叩き出す8ビートに乗って、
それとは対称的にちょっとダルなテイストも入れたBernsteinとGoldingsのソロがレイジーで
いい感じです。ターゲットのGoldingsは、時期的にはこれからという時期でもあり、彼のピ
ーク時のプレイと比べると物足りない部分もありますが、随所に光るものは感じられ、この時
点では次代のorganとして大いに期待させられる若手のホープといった存在感を見せてくれて
います。この後も、Goldingsは、彼のグループにおいて長年、ギターにBernsteinを起用し続
けるのですがこれが、もし違うギタリストを相手としていたら、だいぶ違った展開になってい
たであろうといった思いに駆られてしまいます。

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Peter Bernstein

Category: sax (第2期)  

Dance Like There's No Tomorrow / John Ellis & Double-Wide

John Ellis-1 John Ellis-2

John Ellis (ts, ss, b-cl)
Gary Versace (org, accordion)
Matt Perrine (sousaphone)
Jason Marsalis (ds)
Recorded at Brooklyn Recording, February 28th and March 1st, 2007
HYN 9365 (HYENA) 2008

01. All Up in the Aisles
02. Trash Bash
03. Dream and Mosh
04. I Miss You Molly
05. Three-Legged Tango in Jackson Square
06. Tattooed Teen Waltzes with Grandma
07. Zydeco Clowns on the Lam
08. Prom Song
09. Dance Like There's No Tomorrow
All songs written by John Ellis.

かつて2002年のセロニアス・モンク・コンペで優勝したSeamus Blakeは、今ではすっか
りメジャーになりましたが、その時の準優勝者が本作のJohn Ellisでした。
Ellisは、Charlie Hunter(別頁あり)などと共にジャム系のプロジェクトに関わる一方、自ら
ニュー・オリンズに移り住むなどからもわかるように、その音楽は伝統的なニュー・オリン
ズ・テイストも感じられるものとなってますが、同時にNYブルックリン系を思わせるコンテ
ンポラリーな感性も備えており、その独自性もあるサウンドからは、才気も感じられます。
この独特の立ち位置と才気から、楽器は違いますが共通性も感じられるWayne Horvitz(別頁
あり)あたりを思い出してしまいます。
本作も全曲彼のコンポジションにより、ベースレスで、代わりにsousaphoneを交えたユニ
ークな編成でニューオリンズ・テイストも感じられる独特のサウンドが展開されており、あえ
て取り入れたレトロ感の中に、ファンキー、コンテンポラリーが入り交じった独自のサウンド
を創り出している。

Versaceの参加も魅力だったこの盤ですが、ここ数年のVersaceの多方面での活動には目を見
張るものがありますが、その多くの他流試合の甲斐あってか、現在では、コンテンポラリー
系オルガンシーンでは中心的存在とも言えるような成長を見せているのは、うれしいところで
す。本作でもEliisの独特な世界の中にあって、多彩なセンスで存在感を見せているのは、流石
と思えます。

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John Ellis

Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-11

   
                    takano-2.jpg
                                                    門前仲町

Gallery-Matchbox-11

Category: piano (第3期)  

Forest of Oblivion / Pablo Held

Forest of Oblivion
  01. Two Questions One Answer
  02. Forest of Oblivion
  03. Hand Jive
  04. Interlude
  05. Phasen
  06. Melody
  07. Vertico
  08. Pajaro Triste
  09. Ana Maria
  10. Phase 2

Pablo Held (p)
Robert Landfermann (b)
Jonas Byrgwinkel (ds)
Recorded August 3rd December 13th 2007 by Jason Seizer at Pirouet Studio, Munich
PIT 3032 (PIROUET) 2008

ドイツの若手ピアニスト Pablo Held(B1986)のデビュー作。若手といっても本作録音時21才
という彼は、10代前半からドイツ国内のJazzコンペで優勝していたということで、本作リリ
ース時にも早熟の天才として話題になっていたのを思い出す。
内容は、Held曲6、3人共作曲1、T. Williams曲1、W. Shorter曲1、他1の全10曲。

10代から活動していたという彼は、本作に至るまでは、ピアノをHubert Nussに指事し、
The WDR Big BandやManfred Schoofのグループでの活動歴がある。
温度感が低く、ほの暗いトーン、そして硬質なタッチ...............と、このジャケットが、実に
よく彼のピアノのイメージを表していると思う。
モーダルに走るフレージングにもセンスが感じられるし、バラードにおける叙情的表現、テク
ニック、作曲能力............................どれをとっても水準をかなり超えたところにいると思え
るPabloのピアノ。
実にうまいピアノだと思うのだが、何かが足りない、どうしてもいまいち感が残るのだ。
ダーク好きの私だが、このダークの質も?だ。ダーティーなところも通ってきてのダークで
はない、優等生の演じたダーク?、板に付いてない感覚が残る。
足りないものがあると感ずるのは事実だが、その足りないものは、はっきりことばにできる
ような代物ではない。それを探すのが、これからのPabloの仕事だろう。
そんな未完を感じさせるピアノだが、録音時まだ21才、それで当たり前だろう。これで完成
されていたら、先が無い。未だ荒さも残し、何か足りない彼のピアノは、多くの可能性を秘め
ているということだろうか。
でも、若くして天才と呼ばれるようなタイプって、その後は、思うように伸びないケースも
意外と多いんだよね。人生は差し引きゼロになるよう動くことが常、ピークがどこに来るかの
違いなのかもしれない。稀にピークのないまま終末をむかえるなぁんてさびしい人もいるが...
..................気をつけよう!
その秘めた高いポテンシャルが、いつか爆発する日が来ることを期待しよう。

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Pablo Held

Category: guitar (第2期)  

Fourth Dimension / Maciek Grzywacz

Fourth Dimension



  01. Element of Truth
  02. More than Six
  03. At the Beginning
  04. Fourth Dimension
  05. Formula
  06. Part of the Plan
  07. I Know It When I See It

 Maciek Grzywacz (g)
 Maciej Obara (sax)
 Michal Baranski (b)
 Lukasz Zyta (ds)
 (EMG 004) 2009

2011年の最新作 "Black Wine"(別頁あり)で初めて出会ったポーランドのギタリスト
Maciek Grzywacz(マチェク・グジィヴァチュ)、この最新作では、小細工なしのギター・ト
リオというフォーマットでコンテンポラリーな質感に溢れた目を見張るようなプレイが飛び
出し、度肝を抜かれてしまいましたが、彼の前を洗ってみないことには、おさまりがつかな
いということで、まずは2009年の前作を見つけ出してきました。

最新作のトリオというフォーマットに対して、こちらは、伸び盛りのMaciej Obara(マチェイ
・オバラ)のSax入りのクァルテット編成、フロントにSaxが入ることにより、Grzywaczのギ
ターの役割、内容もだいぶ違ったものになってくると思われますが、そんな中で約2年前とい
う時期の彼がいったいどんなプレイをしているのか、興味深いところです。

初っ端からGrzywaczのモーダルなソロが飛び出し、いきなりの手応えを感じる展開に、期待
もピークになろうというものです。
まず、気がついたのは、音の質の違い。上述の最新作では、エフェクトにより、かすかな歪み
を加え、Scofieldにも通じるような刺激臭を漂わせていたのですが、本作では、感性の質は違
うにしても、音色など技術的な部分では、多分にMethenyを思わせるものがあるということで
しょうか。
しかしながら、こういったScofieldやMetheny世代のギターを通過してきたと思われるかすか
な痕跡を感ずる部分はあるものの、そのギターは、彼ら先人の残した成果に独自のアイデアを
プラスし、確実に前へ進めたと思われる今現在から未来を感じる感性を備えており、そのモー
ダルなプレイから繰り出されるフレージングにも、限られた人にしか感じ得ないようなものが
あり、やはり私にとっては、きついマークをもって対応しなければならない感性であること、
再確認できた本作でもありましたが、全ては、こういった感性との出会いを求めての活動でも
あるわけですから、幾ばくかの達成感とともに、望む展開に一人ほくそ笑んでおります。

そして、Maciej ObaraのSaxはもちろんのこと、Michal Baranski(ミハウ・バランスキ)、
Lukasz Zyta(ウカシュ・ジタ)のリズムセクションのすばらしさ、この先進性とともに、ハイ
・センスを備えたクァルテット、NYシーンの中に当てはめてみてもトップ・レベルと感じら
れるものがあります。Maciek Grzywaczの先進性に富んだギターとともに、あらためて現代
ポーランド・ジャズのハイ・レベルを実感できたこと、かなりの収穫と感じてます。

JAZZ-guitar 27 

Category: organ (第2期)  

Are You Happy Now / Yoshiaki Masuo

Are You Happy Now
 
  01. Small Steps
  02. Snap Jam
  03. Josephine
  04. For The Old Boys
  05. Miles Run
  06. Skating in Central Park
  07. Walkin' Around
  08. E. J.
  09.Are You Happy Now

Yoshiaki Masuo (g)
Larry Goldings (org)
Lenny White (ds)
Recorded February and May, 1996 at The Studio, NYC
SSC 1083D (Sunnyside)

増尾好秋(B1946)をリーダーとするアルバムではありますが、Larry Goldings(B1968)を
ターゲットとしての購入。内容は、増尾曲8、John Lewis曲1の全9曲。

増尾氏には悪いが、ここでの興味の焦点はただ1点、20代の若手のオルガニスト Goldings
のチェック、それが目的での当時の購入でありました。
この90年代後半という時代は、Organ界では、50年代後半からのJimmy Smithの影響が
まだまだ色濃く残っているという時期で、Smithに変わる革命家の出現が無かったことも
あり、その停滞感こそが、オルガンをその他の楽器というレベルにしてしてしまった大き
な要因の一つと見ることもできるだろう。
増尾好秋は、早稲田大学出身で彼の所属していた音楽サークルの同期にはタモリがいたと
いう話は、よく聞く話である。彼は、70年代にSonny Rollinsのバンドに在籍経験があり、
その後80年代半ばから2008年までニューヨークのソーホー地区に本格的レコーディング
スタジオ "The Studio" を所有しプロデューサーとしても活動していたため、ミュージシ
ャンとしての活動ができない状況が、ずっと続いていたが、2008年のThe Studio閉鎖に
より、演奏活動に復帰している。本作はそういった状況の中、彼自身の "The Studio" で
レコーディングされたものである。
増尾氏のギターについては、本作のタイトルにも表れているが明るく、ハッピーな質感を
持つなど私の求める世界とは一致するものが少なく、申し訳ないが私がそれについてコメ
ントするのも適切でなく省略させていただくことにする。

さて、Goldingsですが、いろんな面で未開拓で、まだまだ平均的ななプレイに終始してい
るというのが本作の全体的印象ですが、しかしながら本作中の1曲T3 "Josephine"でのソ
ロを聴くと、この後2000年前後にかけ、急成長を見せるその片鱗を垣間みることができ
納得です。この96年当時、特にオルガニストの絶対数も少ないオルガン界にあって、次代
の感性をイメージさせてくれるようなオルガニストも少なく、流れのない淀んだ空気が立
ち込めていたような印象がありましたが、そんな中で出会ったこの1曲の中に、わずかな
希望の光を見つけ、ちょっとだけホッとしたような気持ちになったのを記憶しています。

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増尾好秋

Category: Gallery > etc  

Tokyo Jazz 2011

Tokyo Jazz-1

Tokyo Jazz-2 Tokyo Jazz-3

今年のTokyo Jazzは、丁度、台風の接近と重なってしまい、野外イベントの一部が中止にな
るといったこともありましたが、予定通り偵察に行ってまいりました。

メインの大ホールでのコンサートは、私的には、どうしても見たい、聴きたいと思わせるよう
な出演者がいなかったので、外しました。この辺は、主催者側の課題として残りますね。
そのかわり、無料で楽しめる中に何人か気になる出演者が、入ってましたので、これを活用し
ない手はありません。無料という大きな魅力もあり、今年はその線で、いってみようと企んで
みました。
出演者リスト中、私的には、Michal Tokaj(p)参加のAga Zaryan(voc)のユニット、
Tore Brunborg(ts)参加のTord Gustavsenグループ、Tigran Hamasyan........など気になる
のがいたのですが、また、ハクエイ・キムはソロ体験済みなので、ここは、未体験の初物優先
すべきということで、いずれにしても全てを聴くことは、不可能なので、このブログでも記事
歴があり、気になる存在、オーストラリアのグループ、Misinterprotato(記事参照)、これに
的を絞り、これを軸に流すという段取りでいってみました。
さて、このSean Foran(p)を中心とするMisinterprotatoですが、台風の影響で途中、雨もか
かるという楽器を扱うミュージシャンにとっては、最悪のコンディションの中、CDから感じ
ていた通り、ハイ・クォリティのプレイを見せてくれました。繊細なヤサ男風のForanです
が、プレイの方は、大胆さも備えており、キッチリきめてきます。
惜しむらくは、屋外ということで音の状態が万全でなく、彼のウリ、繊細な表現の微妙なとこ
ろまで十分伝えきれなかったところ、ベストな環境でやらせてやりたかった。
このMisinterprotatoを私的メイン・イヴェンターとして据えたこと大正解でした、そして、
これから先、未来に向かって可能性も感じられたこと何よりでした。
他には、3グループと菊地成孔氏のトークセッションを聴いてきましたが、ホールと屋外会場
を精力的にいったりきたりと、あわただしい一日でした。


Misinterprotato
Foranのドラムへのアイ・コンタクトが、丁度、目線が合い、ビシビシ伝わってくるという私
の立ち位置、Foranの心の動きが見えた、おおっ!
Tokyo Jazz-4 Tokyo Jazz-5


Mike Nock Trio
Tokyo Jazz-6


Club Tokyo Jazz  原田和典氏を発見!
Tokyo Jazz-7 Tokyo Jazz-8

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Tokyo Internatinal Forum  建物好きなので、あらためて細部のチェック!
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Category: guitar (第2期)  

Black Wine / Maciek Grzywacz Trio

Black Wine-1 Black Wine-2

Maciek Grzywacz (g)
Yasushi Nakamura (b)
Clarence Penn (ds)
Recorded at Sound and More studio in Warsaw, on Nov 15th 2010
(Black Wine Records) 2011

01. Zoom Zoom (C. Penn)
02. Even Eights (M. Grzywacz)
03. Brothers (M. Grzywacz)
04. Black Wine (C. Penn)
05. A Song (M. Grzywacz)
06. No Changes (M. Grzywacz)
07. Akurat (M. Grzywacz)

ぜひ聴いてみたいと思っていたポーランドのギタリスト Maciek Grzywacz(マチェク・グ
ジィヴァチュ)、しかもClarence Penn、中村恭士を従えてのトリオというフォーマット、
彼を知るには、ダマしのきかないベストな形での出会いということで、期待も高まります。
内容は、Grzywacz曲5、C. PENN曲2の全7曲。

Grzywaczは、今回が初めてということで、年令など詳しい情報もないのですが、一聴した
ところ、Scofieldあたりを通過してきたと思われるかすかな刺激臭を感じます。
本作に至る過程を知らず本作のみで、とても全てを判断することはできませんが、一定のダ
ーク、シリアスを保ちつつのプレイからは、やたらテクニカルに激しく刻んでくるといった
印象はないものの、ここぞの場面では容赦のない速いパッセージをもって切り込んでくるな
ど、その技の使いどころを心得た、そして緩急のバランス感覚も備えた知性溢れるギタリス
ト像が浮かび上がってきます。

繰り出してくるフレーズにも独自性が感じられ、モダンなセンスとともに、Clarence Penn
の歯切れ良さと粘着質の中村恭士の粘るベースが織りなすタイトで流動性あるリズムをバック
に、その自由に動くプレイからは、ほとばしる才気も感じられますが、精緻で知的な洗練され
た回路を持ちながらも、一方では、ジャージー、アーシー、ラフ感といった彼の原点でもあっ
たであろう泥臭さも失っていない彼のギターからは、広い対応力とスケールの大きさも感じら
れ、久しぶりの胸騒ぎを覚えるような感性との出会いになぜか心落ち着かないものがありま
す。T6 "No Changes" では、多少のフリーぎみのスタートから、途中イン・テンポになり
速めの4ビートで展開されるGrzywaczのソロは、やたらカッコいい。下世話な言い方だが、
これしかない。
こういう展開になってくると、彼の過去にさかのぼって、前を洗ってみないことには、どうに
もおさまりがつきません。相変わらずのことながら、また悪い虫が目を覚ましてしまったよう
です。


JAZZ-guitar 26 

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