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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 08 2011

Category: Other Instrument  

Just Like Jazz / K.L.B. Trio

KLB Trio

  01. Folk
  02. Money
  03. October 6th
  04. Doing
  05. Time Flies
  06. October 10th
  07. Just Like Jazz
  08. Personal Jesus

Zsolt Kaltenecker (synthesizers)
Peta Lukacs (g)
Gergo Borlai (ds)
Recorded October 6, 2008 at Hlava XXII, Blatislava except "Time files"
and "October 10th" recorded October 10, 2008 at Take Five, Budapest.
XP 039 (HANGVETO) 2009

ハンガリーのマルチキーボーダー、Zsolt Kaltenecker(B1970)を中心とするK.L.B. Trio名
義の一枚。内容は、Kaltenecker曲2、メンバー3名共作曲3、Borlai曲1、他2の全8曲。

Kaltenecker(B1970)が一級のテクニシャンであることは、以前から定評があったところで
すが、ベースレス編成の本作では、彼がベース部分も担当しているようで、待った無しの
一発勝負のライブという環境下、3者3様、他の2人のメンバーもなかなかのテクニシャン
ぶりを発揮しており、そのスピード感に溢れた音楽は、一聴してハード・テクニカル・ノン
・ジャンル・ミュージックとでも言ったらいいような内容となっている。タイトルでは、
"Just Like Jazz"となっているが、正しいJazzファンが聴いたら、これはJazzではないなど
と怒り出すかもしれないという内容だ。

聴くものに垣根は作らないという私ですが、この電化されたサウンドによりスリル感に富ん
だインタープレイなどから結果として生み出される音楽には、惹かれる部分もありながらも、
全面的には納得できないものがあります。
あくまで私的感性での受取りですが、その納得できない要因を生み出しているのが、Peta
Lukacs(g)の感性の質と受取っています。Rock系の音を過去にあまり経験されてこなかった
方には、Jazzの世界では、珍しいギターでもあり、もしかしたら逆に新鮮に感じるという方
もあるかもしれませんが、Rock系も十分聴いてきた私には、非常にハイテクニックのギタリ
ストではあるのですが、繰り出されるフレーズは、古い語法による、ありがちなものばかり
で、その平凡により夢が覚めてしまうのです。
Kalteneckerのシンセが強烈なベース・ビートのグルーヴとスピード感に溢れた未来的フレ
ーズを繰り出しながらトリップへと誘うのですが、過去体験してきた音ばかりで成立ってい
るかのようなこの普通を感じさせるギターにより現実の世界に引き戻されてしまうといった
残念な展開が目立つのです。
この感性の質という点で、違和感とともにもったいないと思えてしまう本作ですが、もしこ
れがモダンなセンスとともに先進性も踏まえたギターで、Kaltenecker に違った質の刺激を
送信できるギターであったなら、だいぶ違った展開になっていたであろうとも思えてしまう
のです。
Kalteneckerにとっては、結局、3者による音創りの結果にも全面的と言えないまでも納得
したからこそのCD化でもあるのでしょうから、Kaltenecker自身にも問題ありということな
のでしょう。それをよしとした彼の感性にも疑問の残る一枚でした。
チャレンジ精神は大いに買うが、それをもって結果まで良しとするわけにはいかない。

関連記事)Alchimia / Zsolt Kaltenecker

JAZZ-Other Instrument 6

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