前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: Gallery > ねこばなし  

Training

おいら シロウ。
今は、とりあえずご主人さんのところで厄介になっちまってるが
おいら基本、流れ者。(早い話がノラなのだが、それではあまりにもカッコ悪いので、
本人から流れ者と言ってくれということだった。)
今はご主人さんが食べ物のめんどうみてくれるんで、ちょっとだけ気楽。
えっ、おいらの好物は何かって?
鳥のささみ、これだね。しかも一度軽~く湯通しして
中が半生、ここがミソだね。
ご主人さんにも、すっかりおいらの好みを覚えてもらっちまったようだ。
しかし毎日、食っちゃ寝の生活で、体のキレもすっかり悪くなっちまった。
男一匹外に出れば、何があるかわからない。
好むと好まざるとにかかわらず、戦わなければならない時もある。
でっ、思い出したように、庭に出て腹ごなしにトレーニング。
いつ何時流れ者の生活に復帰しても、いいように体のキレだけは、
維持しておかねばならない。これを怠ると命取りだ。
流れ者の世界は厳しい、ちょっと油断すれば殺られる、弱肉強食だ。
でも、ある意味その緊張感がたまらないのかもしれない。
(生意気にも一丁前のことを言うネコなのである。)


庭の木を相手に猫パンチを繰り出してはトレーニング。(というよりは、単なる遊びだけどね)
おいら、飛んで来る虫なんか、百発百中で落とすんだぜ!
Shirou 3-1


敵に忍び寄る動き、これは必須だね!
こうして見ると、キレがあるというか、おいらもなかなか精悍だね!
Shirou 3-2 Shirou 3-3

関連ばなし)1 Introducing Shirou !
      2 惰眠

Gallery-ねこばなし-3

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Category: piano (第3期)  

From Sun To Sun / Sam Yahel

From Sun to Sun

  Sam Yahel (p, hammond B3)
  Matt Penman (b)
  Jochen Rueckert (ds)

  Recorded by Michael Brorby
  at Acoustic Recording, Brooklyn, NY
  May 23rd & 24th, 2010
  ORIGIN 85296 (Origin Records) 2011

 01. 2 Pilgrims
 02. After the Storm
 03. Saba
 04. A Beautiful Friendship
 05. One False Move
 06. From sun to Sun
 07. Blink and Move On
 08. Toy Balloon
 09. By hook or by Crook
 10. Git It
 11. So in Love
 12. Prelude
 13. Taking a Chance on Love

ここしばらくピアニストとしての露出が多く、オルガニストとしてのリーダー作から、遠ざ
かっているSam Yahel(B1971)、久しぶりにオルガンも入ったリーダー作ということで、そ
れなりに期待はしていたのですが、どうもこのメンバー、そしてこの編成、ピアノ・トリオ
がメインとなっていそうないやな予感、ということで、まずは聴いてみよう。
メンバーは、2009年のピアノトリオ作 "Hometown"(Posi-Tone)と同一となっています。
内容は、Yahel曲10、他スタンダード曲3の全13曲。

一聴してみると、やはりOrganは、効果としてというような使われ方で、ほとんどPiano Trio
としての作品となっている。Organist Sam Yahelに期待していた私としては、その点、肩す
かしを食らった感じで、残念ではあるのですが、気持ちを切換えてPiano Trio盤として聴けば
なかなか好内容の本盤である。
このPianistとしてのYahelは、数年前に生でも体験しており、その時も光ったプレイで、
Pianistとしても、おもしろい存在といった印象を抱いていたのですが、本作でもそのフレージ
ングなどには、なかなか個性が感じられるし、左手の力強さがもう少し加わればといった印象
はあるものの、その繊細でかつ勢いも感じられるモーダルなプレイぶりは、独自性とともにセ
ンスも感じられ、3者のフレキシブルで一体感ある緊密なやりとりは、Piano Trioとしてもハイ
・レベルを実感できる内容となっている。
YahelのコンテンポラリーなOrganistとしての才能は、Pianistとしても同様に十分感じられる
ものとなっており、本作全体として見た場合、欲を言えばもう少しガツンとくるインパクトが
欲しいと思える部分もあるが、現代感覚溢れたPiano Trio盤として高評価できる内容だ。

Organist としては、先進性も備えた新主流派といった感性のYahelですが、Organist の絶対
数も少なく、ましてこういった時代を切り拓いていくタイプの感性を持ったOrganistもなおさ
ら少なく、世界的に見ても、このエリアで期待できるのは、現在10人もいないでしょう。
そういった状況を見ると、ピアノに手を出すことは、それはそれで大いに結構、しかし、それ
がためにOrganをおろそかにしないでほしいと願わずにはいられない。
左手のベースラインがちょっと厳しそうと思えるような場面もあったYahel、Organに限界を
感じてしまったわけでもないと思うが、そんな数少ないOrganistの中でも、光るセンスを感じ
ていた彼だけに、しばらくご無沙汰しているOrganistとしてのリーダー作もぜひ期待したい。
頼むよ!

オルガニスト Sam Yahelに期待して購入した本作で、カテゴリー organとしての記事を予定
してましたが、内容によりカテゴリー pianoの記事といたします。

Sam Yahel 関連記事
   1. Next Page / Yotam Silberstein
   2. Here & Now / Jake Langley
   3. Impressions / The Larry Coryell Organ Trio
   4. In The Brink of an Eye / Sam Yahel
   5. Views / Jesse Van Ruller
      
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Sam Yahel

Category: organ (第2期)  

Don't Get Ideas / Ondrej Pivec

Ondrej Pivec-1




  Ondrej Pivec (org)
  Libor Smoldas (g)
  Jakub Dolezal (ts)
  Tomas Hobzek (ds)
  Recorded 17 &18 October 2005
  MJCD 2630 (cube-metier)

 01. Littleroot's Green Room
 02. Inception
 03. Blues for Wendy
 04. Humble Groove
 05. Don't Get Ideas
 06. Quietude
 07. Knick Knack
 08. Just Chillin'
 09. Pantheola
 10. Lonely Grey

前回、記事にした"On The Playground / Libor Smoldas Trio" の関連作ということで、い
ずれ余力があったら記事にしようと考えていた本作ですが、続けた方が話もわかりやすいし、
いずれまたなどと考えていると、結局記事にする機会もなく終わってしまうということで、
急遽、記事としてみました。
Ondrej Pivecは、チェコ出身のオルガン奏者。
内容は、Pivec曲6、Smoldas曲2、McCoy Tyner曲1、他1の全10曲。

一通り聴いてみて、強く引きつけられる要素の少ないOrganである。感性の質、歌心、技術
面、先進性、アイデア、独自性.............等々、全てに平均レベルのものは感じるのだが、突
出した部分、強烈な個性を感じる部分が無いのがさびしい。
詳しい情報が無く、年令などわかりませんがジャケ写を見る限り、若手であることは間違い
ないでしょう。であれば、荒っぽくても、ガツンとくるような個性もほしいところ、このヘ
ンにまとまってしまっているところがどうも気に入らない。
いろいろ探せばあるのだが、私の求めているものと完全にズレてしまうのが、先進性という
部分。しかも若手だからなおさらだ。未開の地を切り開いていく姿勢、新しいものを創り出
そうという強い意志が見られない音からは、そして、既存のものを利用し、うまくまとめて
というような姿勢からは、可能性を感じることはできない。
本人の考え方しだいで、まだ可能性もという年令、あえて厳しい感想の記事としましたが、
ここまでのレベルになったのも、やはり限られた人しか持たない才能があったればこそ、そ
の才能を伸ばすことに、もっとどん欲であってほしいと願うばかりである。
なかなか端正な顔立ちのイケメン・オルガニストである。天は、二物を与えずと言うが......
...........邪心でいっぱいのおいらが言うのもなんだが、Ondrej、しっかりせんとあかんよ!

Ondrej Pivec-2

さて、サイドメンとして参加している同じくチェコ出身のギターのLibor Smoldas(B1982)
ですが、本作録音時は、わずか23才。明らかにMethenyあたりを通過してきたと思われる感
性のプレイぶりは、もちろんMethenyほどのハイテクニックではありませんが、なかなか鮮
やかなものもあります。オーソドックスなところ、歌心においてもしっかりしたものがあり、
後は本人の姿勢しだい、可能性も見えてくるでしょう。
いずれ出て来ると思われるリーダー作もぜひチェックしたいということで、ゲットしたのが
前回記事の盤でした。

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Ondrej Pivec

Category: guitar (第2期)  

On The Playground / Libor Smoldas Trio

Libor Smoldas


  01. On The Playground
  02. The Message
  03. Handle with Care
  04. Valse Hot
  05. Funky Piece
  06. Christopher's Dance
  07. Just One of Those Things
  08. Snow

Libor Smoldas (g)
Ondrej Pivec (organ)
Lukasz Zyta (ds)
Recorded July - August 2007
ANI 004-2 (ANIMAL Music)

Libor Smoldas(B1982)は、本作でorganを担当しているOndrej Pivec Quartetで初めて
出会ったチェコのguitaristで、普段はそちらでの活動をメインとしてきたようだ。
そちらの記事は、余力があったらいずれまたということで、本作は、彼がリーダーとなっ
てのファーストアルバム。Smoldasは、この後、Sam Yahel, George Mraz, Jeff Ballad
を従え、同レーベルよりアルバム "In New York on Time" をリリースしている。
organのOndrej Pivecは、自身のクァルテットでの活動他、最近では同じチェコのピアニ
スト Najponk との変則編成トリオによるアルバム "It's About Time" をリリースしたの
は記憶に新しいところである。
内容は、Smoldas曲6、Sonny Rollins曲1、Cole Porter曲1の全8曲。

前述のOndre Pivec 4で初めて出会った時のSmoldasは、若干23才、明らかにMethenyの
影の残るプレイには、今後の変化と可能性も感じるものがあり、本作もその辺を期待して
の購入でしたが、本作のクレジットには、"Dedicated to Mr Grant Green" とあるので、
おそらくGreenも彼のアイドル的存在だったのであろう。

一聴して、Grant Greenの影はあまり感じられないし、もしかしたらプレイそのものより
心の部分での影響があるのかもしれないが、強いて言うならば、テクニカル系のようなガ
ンガン弾き倒すというようなタイプではなく、シングルトーンでのシンプルでこのさりげ
ない歌いっぷり、そして曲によっては、organに寄り添う雰囲気あたりかなぁなどとも無
理に考えれば思えなくもないが、まあ、その辺はあまり問題とするところではないだろう。
と、ここまで書いてきたが、正直なところ記事にしにくいアルバムなのだ。まあその記事
にしにくい理由あたりを書くのが本作の説明にもなるということで、筆を進めることにし
よう。というのは、ガツンとくるようなインパクトにやや欠ける平均的プレイが多く、こ
こではOndre Pivec 4で聴いた活き活きしたプレイは影を潜めてしまっているようだ。
初のリーダー作ということで気負いが出てしまったわけでもないだろうが、内容的にも若
手メンバーによる2007年録音作ということで、私がそこに求めるものは、今の感覚に溢れ
た、あるいは先進性に溢れたといった部分なのです。しかも若手ですからなおさらそうい
ったものを求めてしまいます。
曲調により、今の空気感を感じるようなものも無いことは無いのだが、演奏自体は新鮮味
のない古い語法で成立っており、特にorganなどは、かつてどこかで聴いたようなフレー
ズのオンパレードで、阿藤快ではないが「何だかなあ」とテンションも急降下してしまう
のだ。演奏の技術面では皆それなりのものは持っているのだが、自分達の音楽にどう取り
組んでいくかという姿勢、その点でもっと強い意志をもって臨まなければ、何も生まれな
い。まだ若いのだから、もっと先を見た思い切ったプレイをしなければ道は拓けてこない
し、その才能をもっと大事にしてほしいとも思ってしまうのだ。

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Libor Smoldas

Category: Other Instrument  

Just Like Jazz / K.L.B. Trio

KLB Trio

  01. Folk
  02. Money
  03. October 6th
  04. Doing
  05. Time Flies
  06. October 10th
  07. Just Like Jazz
  08. Personal Jesus

Zsolt Kaltenecker (synthesizers)
Peta Lukacs (g)
Gergo Borlai (ds)
Recorded October 6, 2008 at Hlava XXII, Blatislava except "Time files"
and "October 10th" recorded October 10, 2008 at Take Five, Budapest.
XP 039 (HANGVETO) 2009

ハンガリーのマルチキーボーダー、Zsolt Kaltenecker(B1970)を中心とするK.L.B. Trio名
義の一枚。内容は、Kaltenecker曲2、メンバー3名共作曲3、Borlai曲1、他2の全8曲。

Kaltenecker(B1970)が一級のテクニシャンであることは、以前から定評があったところで
すが、ベースレス編成の本作では、彼がベース部分も担当しているようで、待った無しの
一発勝負のライブという環境下、3者3様、他の2人のメンバーもなかなかのテクニシャン
ぶりを発揮しており、そのスピード感に溢れた音楽は、一聴してハード・テクニカル・ノン
・ジャンル・ミュージックとでも言ったらいいような内容となっている。タイトルでは、
"Just Like Jazz"となっているが、正しいJazzファンが聴いたら、これはJazzではないなど
と怒り出すかもしれないという内容だ。

聴くものに垣根は作らないという私ですが、この電化されたサウンドによりスリル感に富ん
だインタープレイなどから結果として生み出される音楽には、惹かれる部分もありながらも、
全面的には納得できないものがあります。
あくまで私的感性での受取りですが、その納得できない要因を生み出しているのが、Peta
Lukacs(g)の感性の質と受取っています。Rock系の音を過去にあまり経験されてこなかった
方には、Jazzの世界では、珍しいギターでもあり、もしかしたら逆に新鮮に感じるという方
もあるかもしれませんが、Rock系も十分聴いてきた私には、非常にハイテクニックのギタリ
ストではあるのですが、繰り出されるフレーズは、古い語法による、ありがちなものばかり
で、その平凡により夢が覚めてしまうのです。
Kalteneckerのシンセが強烈なベース・ビートのグルーヴとスピード感に溢れた未来的フレ
ーズを繰り出しながらトリップへと誘うのですが、過去体験してきた音ばかりで成立ってい
るかのようなこの普通を感じさせるギターにより現実の世界に引き戻されてしまうといった
残念な展開が目立つのです。
この感性の質という点で、違和感とともにもったいないと思えてしまう本作ですが、もしこ
れがモダンなセンスとともに先進性も踏まえたギターで、Kaltenecker に違った質の刺激を
送信できるギターであったなら、だいぶ違った展開になっていたであろうとも思えてしまう
のです。
Kalteneckerにとっては、結局、3者による音創りの結果にも全面的と言えないまでも納得
したからこそのCD化でもあるのでしょうから、Kaltenecker自身にも問題ありということな
のでしょう。それをよしとした彼の感性にも疑問の残る一枚でした。
チャレンジ精神は大いに買うが、それをもって結果まで良しとするわけにはいかない。

関連記事)Alchimia / Zsolt Kaltenecker

JAZZ-Other Instrument 6

Category: oldies  

Hamp's Piano / Hampton Hawes

Hamps Piano


 01.Hamp's Blues (H. Hawes)
 02.Rhythm (H.Hawes)
 03.Black Forest Blues (H. Hawes)
 04.Autumn Leaves (J. Kosma)
 05.What is This Thing Called Love ? (C. Porter)
 06.Sonora (H.Hawes)
 07.I'm All Smiles (Leonard-Martin)
 08.My Foolish Heart (Young-Washington)

Hampton Hawes (p)
Eberhard Weber (b)
Klaus Weiss (ds)
Recorded at MPS Studio, Villingen, West Germany, November 8, 1967
POCJ-2548 (MPS)

Jazzファンとして初期の頃、第一期Piano期と呼べる頃にお世話になった盤ということで
カテゴリー "oldies" からの記事となります。

ハンプトン・ホースは、特別に追いかけたというピアニストではなかったのですが、この
MPSから出た本作は、相性が良いというのか、今はCDの時代で、すり切れるということも
ありませんが、当時はLP盤でたぶんレコードもだいぶすり減ったと思います。
現在のどちらかというと...........と、回りくどい言い方をする必要もなく明らかなことでは
ありますが、ダークな方向に指向のある私の感性は当時、既に出来上がっていたようで、
知らず知らずに、明るくハッピーなものよりは、暗く沈んだものを手に取るという基本形
はできておりました。さらにこれにダーティー、怪しい、いかがわしい、オドロオドロし
い、デンジャラス..........................等々、一般的に敬遠されるような負の要素をしこたま
吸い込んで、なお吸い込もうとしているのが現在の我が身であります。
アハハハハハッ................病気だぁ!

さて、そんなことで私が当時この本作に惹かれたのもこのホースの沈んだタッチ。
ここでのホースには、明るくカラッとしたものは無く、あくまで薄暗く湿った空気感が支
配する中で、踊るピアノにゾクッとくるわけでして、これが明るく陽が差し込んで、幸せ
が充満したかのような空気感では、全然楽しくないのです。
明るくハッピーなスウィングではなく、ブルーに沈潜した濡れたタッチのスウィングが良
いのです。この辺の感覚は到底ことばが及ばない世界ですが、丁度本作中のHawesのオリ
ジナル "Black Forest Blues" という曲名の中に、当時、私はそのイメージを見出していま
した。

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Hampton Hawes

Category: organ (第2期)  

Shakill's II / David Murray

shakills 2  David Murray (ts)
  Don Pullen (Hammond B3 Organ)
  Bill White (g)
  J. T. Lewis (ds)

  Recorded October 5-6, 1993 in New York
   Columbia DIW 884 (1994)

  1. Sixth Sense
  2. Blues Somewhere
                    3. For Cynthia
                    4. Shakill's II
                    5. Crazy Tales
                    6. One for the Don
                    7. 1529 Gunn Street

Jazz聴き始めた頃、Bluesから流れ込んできた自分は、それまで馴染みのあった楽器としてGuitarやらOrganをよく聴いたのだが、その後SaxやらPianoを
聴くようになると、Jazzの指向もアコースティックな方向へと変化を見せ、自然とそれまで聴いていた世界の音を逆に避けるようになり、しばらく聴かない
時代があったが、90年代後半、一曲との出会いから再びOrganにどっぷり浸かる日々が訪れ、それは今現在も続いています。
その一曲というのが、本作の前作となる"Shakill's Warrior / David Murray"(別頁あり)中の一曲で、これは以前、記事としましたので参考まで。
本作は、それから3年後録音の続編になる。
内容は、Murray曲1、Pullen曲3、White曲1、他2の全7曲。

本作は、もちろんOrganのDon Pullen(B1941-1995)目当ての購入だったのだが、彼の本職は、やはりPianoで、こうしてOrganで参加しているアルバム
も他には、John Scofieldの"Live 3Ways"(別頁あり)やKip Hanrahanのプロジェクトでの参加などその数も極めて少ないものです。
彼の交流のあったGeorge Adamsなど、そのメンバーから想像すると、Organもかなり黒っぽいものをイメージするかもしれないが、前作同様コテコテ感
というものはなく、またPianoで見せるような尖り感もなく、ちょっと洗練されたものも感じる彼独自のスタイルと言っていいかもしれない。
本作でもT3 "For Cynthia" では、そのMedium Balladといった哀愁溢れた親しみやすい曲調の中、彼のピアノからはイメージできないような軽快で洗練
されたソロを聴かせてくれます。
もちろんMurrayの泣き節も冴えてます。
彼は、54才という若さで亡くなっており、先鋭的な部分も持った彼のピアノだけに、もう少し彼に時間が与えられたならば、オルガンにおいても、もっと
違った形を見せてもらえたのではとも思えてしまいます。残念です。
しかし、こうして再びOrganを聴くきっかけを作り、自分の指向に変化をもたらしたMusicianとして、生涯忘れることはないでしょう。

JAZZ-organ 75
David Murray

Category: sax (第2期)  

Gravity / Tore Brunborg








  01. Credo
  02. Tokeono
  03. Floating Bear
  04. Lucia
  05. Stemmen
  06. Material Balance
  07. Thenard's Blue
  08. Touch
  09. Gravity

Tore Brunborg (ts, ss)
Bugge Wesseltoft (p, synth.)
Lars Danielsson (b)
Anders Engen (ds, perc, voice)
Recorded February 2003 in Studio 12, Sveriges Radio, Goteborg.
VJ03006-2 (Vossa Jazz)

本作リリース当時、Bugge Wesseltoftをよく聴いていた時期でもあったこともあり、メ
ンバーの中に彼の名前を発見し、購入に至ったというアルバム。当時、Tore Brunborg
(B1960)は、未聴の人。しかしながらバックのメンバーはLarsDanielsson(b)はもちろん、
Anders Engen(ds)はBuggeのレギュラーメンバーとして馴染みの人でした。
そしてこのジャケットの時間の流れが止まったかのようなシュールな感覚でもあり、ま
た建築パースの現実感を思わせるような不思議な味につられて手が伸びてしまいました。

さて、内容の方ですが、全9曲をBrunborgのオリジナルで固めたという意欲作になって
ます。
「ことば少なくして多くを語る」を理想と考える私にとっては、ToreのsaxもBuggeの
pianoも音数を抑えた高密度の一音、それでいて抜けるような透明感のあるシンプルな
サウンドは、まさにそんな内容と言えるかもしれません。

近年の多くのMusicianに言えることですが、昔と比べ技術的な向上も見られ、そのこと
自体は結構なことなのですが、手段としての技が目的になってしまっているかのように、
必要以上に音数を使うと感じるような場面に出くわすことが度々あります。
表現上必要となる場面で効果的にということであれば良いのですが、これがのべつ幕無
しにやられると、慣れもあり、いいかげん飽きてしまいます。そして当然のことながら
その効果も薄れてしまいます。
緩があって急が生きる、急があって緩が生きるというということをもっと知るべきでし
ょう。音楽においては、この反する性質のバランスも大事なところです。
もちろん、それを曲単位、アルバム単位、あるいは別の単位で考えるか、いろいろな考
え方はあろうかと思いますが。

この余分な音を極力排除し、間を生かした音の並びからはゆったりとした時の流れとと
もに突き抜けるように澄みきった広大な空間の広がりもイメージされますが、この辺の
感覚は、Buggeの一連のリーダー作からも感じられ、本作にも彼の感性が色濃く出てい
ると見ることもできるのではないでょうか。
ToreのWhisperタッチのテナーと交錯するDanielsson の端正且つ詩的なベースワーク
もクールに光る。
まさに、北欧の不純物の無い限りなく透明に近い空気感とともに、現実の時の流れを忘
れるような、音の中に静寂を見る思いがする一枚。

JAZZ-sax 32

Category: organ (第2期)  

Exhilaration and Other States / JC Stylles


  01. Knuklebean
  02. I Can't Help It
  03. I Want to Talk About You
  04. Love for Sale
  05. Don't Explain
  06. Tune for Roger
  07. Pinnochio
  08. It Seem Like You're Ready
  09. Samba Steps

JC Stylles (g)
Pat Bianchi (Hammond B3 Organ)
Lawrence Leathers (ds)
Recorded at Showplace Recording Studios, Dover, NJ on December 4th, 2009
MTM-68 (MOTEMA) 2011

オーストラリア生まれで、現在はNYを活動の拠点とするギタリスト JC Styllesのアルバム
ではありますが、購入のターゲットは、現在完全追尾モードに入っているOrganの
Pat Bianchi(B1976)。
Styllesは、これまではJason Campbellという名前でアルバムを残していますが、本作は
MOTEMAと契約し名前もJC Styllesと改名し、心機一転のデビュー盤といったところか。
録音を見ると2009年末ということでちょっと前になりますが2011年7月12日リリースされ
たばかりという本作です。リリースにこぎつけるまでにはいろいろ事情もあったのでしょう。

さて、Pat Bianchi目当てのこのアルバムですが、彼のオルガンも共演者の影響をもろに受け
るというのがJazzという音楽。ましてGuitar-Organトリオというスモール編成、しかもアル
バム名義人は、ギターのJC Styllesということで、この今回が初というStyllesが、どういう方
向性を持った人物なのか、非常に気になるところですが、ジャケ写を見てズルッとコケてしま
いました。人間、外見で判断してはいけませんが、この赤やゴールドのバカッ派手なステージ
衣装、これで一体どんなJazzを演るというのでしょうか?...........そして私服のシャツも紫...
..........これで音楽の指向性も判断しちゃあいけないけど...........ちょっと不安、う~むです。

ということで、その気になるJC Stylles、さっそく聴いてみると、至って真っ当なメイン・ス
トリーム系のギターで、衣装が合わないんじゃないかとも思えますが、それでもなかなかの
目立ちたがりのようで、何かと前に出たがる元気の良い弾きっぷりには、なるほどとも思え
ます。テクニック面でもしっかりしており、速い展開もお得意のようです。歌心も備わって
おり、特にギターでのBallad は、その差も表れやすいのですが、オクターブ奏法を混じえて
の歌心にはなかなかのものを感じさせられます。
そんなことで、このJC Stylles、メインストリーム系ギターとしては、しっかりしたものを
持っているのですが、私が現在求める方向性とは違うということで、お目当てのBianchiの
オルガンもアルバム名義人に合わせたオーソドックスなものとなってしまっているのは、
ちょっと残念です。一般的なギター-オルガントリオとして聴くならば、このBianchiのオル
ガンも師匠格であるDeFrancescoのテクニックにも今や負けないほどの冴えとキレを見せて
おり、好内容の盤として評価できるのですが、これではBianchiの存在価値は無いでしょう。
本作とは、わずか2ヶ月前の録音となる、彼のリーダー作 "Back Home"(別頁あり) で新進
気鋭のギタリストGilad Hekselmanとのコンビでのプレイからは、やっと21世紀にふさわし
い、Jazzのど真ん中で勝負できるオルガニストが出て来たとも思えたのですが、わずか2ヶ月
後の録音でのこの内容を目の当たりにすると、少し前の記事でも書いたような気がしますが、
Jazzにおいては共演者の持つ意味の極めて大きいこと、あらためて痛感いたします。
Bianchiは、またこれとは別にChuck Loeb(g)の最新作"Plain N Simple"にも顔を出していま
すが、こういった流れが、彼自身の強い意志に基づいた、自身の望む方向であれば、それは
いたしかたありませんが、いずれにしても彼自身が望む方向に強い意志を持って進んでほしい
と願わずにはいられません。残念ながら、本作でのBianchiのOrganからは、未来に向かった
繋がりが見出せない。
新主流派としての感性も備えた本格派オルガニストとして可能性を感じる数少ない存在でも
あり、現在、完全追尾モードで追っているという彼だけに、この流れが続くと、特に成長著
しいという段階でもあり極めて心配です。

Stylles-2.jpg Stylles-3.jpg Stylles-4.jpg

その他のPat Bianchi関連記事
1. Looking Back / Dan Schwindt
2. East Coast Roots / Pat Bianchi
3. The Art of the Jazz Organ Trio / TRI-OCITY
4. 3osity

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JC Stylles
Pat Bianchi

Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-10

                          
                          Satin Doll-1

                          Satin Doll-2
                                          Ginza

Gallery-Matchbox-10

Category: organ (第2期)  

Jack of Hearts / Anthony Wilson

Jack of Hearts

Anthony Wilson (g)
Larry Goldings (organ)
Jeff Hamilton (ds on tracks 2, 3, 4, 9)
Jim Keltner (ds on tracks 1, 5, 6, 7, 8, 10)
Recorded at Ocean Way Studio A, Hollywood CA, January 27 & 28, 2009
GRV 1046-2 (Groove Note)

Anthony Wilsonは、Diana Krallの数々のアルバムに参加のギタリストとしておなじみです
が、Dianaのアルバムからもわかるように、ブルージーなテイストを持つ極オーソドックス
な王道系のスタイルが彼の形となってますが、購入のターゲットとしたのは、オルガンの
Larry Goldingsです。王道系のギターということで、私が現在求める方向性とは違ってしま
いますが、そんな予想されるかなりオーソドックスな中で、Goldingsがどんなプレイをして
いるのか、興味の焦点は、そんなところでしょうか。

内容は、Wilson曲3、Wilson-Goldings曲2、Ellington曲2、Hawkins曲1、Jerry Goldsmith
曲1、Van Dyke Parks曲1の全10曲。

予想したようにWilsonのギターは、ブルージーで王道系の匂いを振りまくのですが、このスタ
イルで全編ストレートに押し切ると思いきや、半分以上の6曲にPops畑との共演も多い
Jim Keltnerが参加しており、かすかなPopフレーバーも漂う曲調が多くなります。そのこと自
体は問題ないのですが、一般の方は感じないかもしれないかすかなカントリーの匂いを感じて
しまうのです。なぜそれがだめなのか、これを説明していくと長くなるので簡単にしますが、
私はJazz以前にBluesを通ってきているのですが、この黒人の生活の歌が元になっているBlues
と白人の音楽としてのカントリーとは、どこかで反発するところがあり、Bluesにのめり込ん
でいた少年には、カントリーは受け入れがたい音楽で、これは理屈ではなく、感覚的に拒否反
応として表れますが、そんな昔の名残が今でも残ってるということでしょう。
ですから、ビル・フリーゼルのギターやら野良ジョーンズの歌は感性が衝突して苦手です。

話が、だいぶそれてしまいましたが、ということで本作の内容も予想していたものとは違った
もので、各楽曲も綿密な打合せをして作り込まれたといったものが多く、従ってギターとオル
ガンの丁々発止のやりとりなどあるはずもなく、スリル感も無いものとなつています。
となると目当ては、こんな展開の中ではありますが、Goldingsが見せるプレイのみという寂し
いことになってしまいました。
救いはJerry Goldsmith曲の T5 "Theme from Chinatown" で見せたGoldingsのオルガン。
本アルバムで唯一感じる今のセンスが、これだけというのも寂しいが。

ちょっと前は、コンテンポラリー系の若手オルガニストといった感覚で見ていたのですが、気
がついてみれば、この分野でも、もう年長と言っていい年令になるんですね。
近年のGoldingsの活動を見ると、ややeasyな方向に流れており、本職のOrganistとして目を
引くリーダー盤を残していないのも気になります。このままの流れだと、あまり明るいものが
見えてきません。折角のセンスも錆び付いてしまうのが心配です。それを発揮できる場を作る
のも、自身の強い意志でしょう。
振り返って見れば、自身のリーダー作よりも、強い意志と先進性を持ったリーダーの配下での
方が、良い結果が出る傾向があるのは、納得できるところです。
そろそろ指揮官として、結果を残さないと.........................。

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Anthony Wilson

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