前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: 未分類  

10,000アクセス

本日、やっとトータル10,000アクセスになりました。
ゆっくりした流れですが、日々進化し続けるJazzを追い、開拓し続けてきた日々、そんな
プロセスの自分のための覚え書きも兼ねてスタートしたこのプログも、内容が超がつくほど
マイナーなので、アクセス数が少ないのは、当然予測していたことではありましたが、それ
でも当初はアクセス2~3人/日というような開店休業と言っても良い状態がずっと続いてい
たことを考えると、この10,000というアクセス数は、途方も無く遠い数字と思えていまし
た。他ブログの方から見ると極めて小さなこの数字ですが、私にとりましては極めて大きな
節目のこの数字をとりあえず達成できたことは、励みになると同時に、この地味、マイナー
なブログをしっかり見て下さっている方がいたことに対し感謝の気持ちを強くするとともに、
当ブログの地味、マイナー路線というカラーは、しっかり維持しつつ、常に話題の中心とな
り華やかなスポットの当たるミュージシャンとは、ちょっとはずれたところにいる多くの
可能性ある才能にスポットを当て、一人でも多く読者の皆様の知る一助にでもなれば、この
ブログの存在価値もあろうかと考えております。
今まで出会ったことのない感性を追い求める傾向のある私は、それとともに私自身も変化し
続けてきたということもあり、この先もどういう展開になっていくのか全く読めません。
しかしながらブログタイトルにもあるように、"前向きな音創りの姿勢"を持つミュージシャ
ンを追い続けるという根っこのところにある姿勢は変わらないと思います。
これがもし無くなる時があるとすれば、Jazzそのものから離れる時なのでしょう。
ということで、マイナーなブログにおつきあい下さりありがとうございます。華の無いブロ
グではありますが、発見のあるブログになればと思っています。宜しくお願いいたします。


未分類-7

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Category: guitar (第2期)  

The Sublime and. Sciencefrictionlive / Tim Berne

The Sublime and-1

Tim Berne (as)
Marc Ducret (g)
Craig Taborn (Rhodes, laptop, virtual organ and virtually)
Tom Rainey (ds)
Recorded Live in Winterthur, Switzerland on April 12th 2003.  
THI. 57139.2 (Thirsty Ear) 2枚組

Timには悪いが、ここはMarc買い。
Tim Berne と Marc Ducret は共演歴は多いが、本作はスイスラジオ局におけるLive盤という
待った無しの一発勝負の環境下、これまでになく内容の方は、張りつめた空気感の中、壮絶な
ものとなっています。2枚組ながら全6曲ということで長尺曲が多くを占めています。

まず一切の小細工なしにストレートに煽り、刺激のパルスを叩き出すTom Raineyのdsが、強
力な推進力となって機能しているようだ。
ソロとともに環境づくりを担うCraig Tabornの創り出すダークアンビエントな空間にBerneと
Ducretがばらまく音は、フリーキーに暴力的に異常なテンションの高さを持続させつつ、ライ
ブという条件の中、4者のプレイは非常に完成度の高いコンビネーションを見せており、根底
に高い演奏能力があっての自由であることを実感できるものとなっている。

Disc 1 T2 "The Shell Game" におけるDucretの尽きることないアイデア、そして止めどな
く吹き出してくる爆発的ソロは圧巻。こんなぶっ飛んだ独創的ソロはなかなかお目にかかれな
い。Marc Ducretというギタリストの凄さを、あらためて思い知らされた曲でもあり、数多い
彼のソロの中でも私のお気に入りの1曲。これだけでもこのアルバムを持つ意味があるという
ものだろう。変態全開!

異能とも言える怪しい4人の集団が、次から次へと繰り出してくる圧倒的な音圧の塊に異次元
の世界へ引きずり込まれる思いである。

こういうのを聴いてしまうと、なかなか真っ当な道には戻れないという、麻薬盤だ!

The Sublime and-2

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Tim Berne

Category: oldies  

本田竹曠 / This is Honda

This is Honda  本田 竹曠 (p)
  鈴木 良雄 (b)
  渡辺 文男 (ds)
  Recorded March 14th, 1972, Tokyo, Japan
  TKCZ - 79075 (Venus)

  1.You Don't Know What Love Is
  2.Bye Bye Blackbird
  3.Round about Midnight
  4.Softly as in a Morning Sunrise
  5.When Sunny Gets Blue
                    6.Secret Love

その昔、出会ったアルバムということでカテゴリー "oldies" からの記事です。
本田竹曠(B1945)は、岩手県出身、国立音大卒というピアニスト。一度は脳内出血で倒れ、その後遺症から左半身麻痺というピアニストとしては絶望的状況から
強靭な精神力をもってリハビリにより立ち直ったが、急性心不全により2006年1月帰らぬ人となった。享年60才。

私が、彼のピアノに初めて出会ったのは、渡辺貞夫クァルテット時代。一音に気を入れるという点で並外れたものがあり、その類いまれなる感情注入力をもって
強い打鍵から発せられる音には凄みすら感じるものがあった。すぐさまレコード屋に走ったのは言うまでもない。
本作は、そのちょっと前、自身のトリオにより録音技師として菅野沖彦によりレコーディングされたものである。
ここでの本田は、とにかく濃い。うめき声とともにほとばしるような情念から叩き出される一音一音は神懸かり的ですらある。まあ、そう感じるか否か、それは
人それぞれ、少なくとも私はそう受取ったのである。
そして、その奥から感じ取れるsoulは、海外アーティストからは、感じ取ることができない日本人特有のものであったのかもしれない。奥に濃いブルースフィー
リングを潜ませているがそれは黒人のそれとは異質のものなのだ。
ここで奏される曲はおなじみのスタンダードなものばかり、小難しいことも一切なしという内容だが、ただひたすら、これ以上ないというぐらい目一杯の気を
入れて歌うピアノに心動かされるのだ。スタイルなど関係なし、音楽の基本をここに見た思いである。
泥臭さ、汚れ感と時に清々しいと感じるほどのピュアな感性そして大胆な中に見える繊細さ、そんな両極を備えたピアノであったとも思う。
冒頭の一曲 "You Don't Know What Love is" に全てが詰まっている。

このアルバムとの出会いは、私にとっては大きな意味があったように思う。うまくことばとして説明ができないが、そのことばにすることが不可の部分として、
言ってみればJazzの魂のようなものを感じとれたアルバムでもあった。そういう意味で得たものは、その後の私にとって極めて大きかったと思えるのだ。

              
                   「Peace」本田竹曠(pf) 峰厚介(Sax) 村上寛(ds)  井野信義(b)

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本田竹曠

Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-9

           
                          

                          AVANT-2.jpg
                                         Sendai

Gallery-Matchbox-9

Category: organ (第2期)  

Next Page / Yotam Silberstein

Next Page  Yotam Silberstein (g)
  Sam Yahel (org)
  Wilie Jones ? (ds)
  Chris Cheek (ts)

  Recorded June 19, 2008 at Acoustic Recording, Brooklyn NY
  PR8050 (positone) 2009

  01. Borsht
  02. Foolin' Myself
                     03. Ani Eshtagea
                     04. Cancao
                     05. Blues for 007
                     06. Weekend in Mizpe
                     07. If Ever I Would Leave You
                     08. Jalastra
                     09. Ligia
                     10. Cheryl


イスラエル出身のギタリストYotam Silbersteinのデビュー盤という本作ではありますが、購入の目当てはオルガンのSam Yahel。
内容は、Silberstein曲5、他Parker曲など含め全10曲となってますが、半分の5曲にCheekが参加してます。
近年、イスラエル勢の勢いには目を見張るものがありますが、ことギターに限ってもOz Noy,Gilad Hekselman, Koby Hayon, Oren Neiman, Udi Levy...等々
の他、最近ではvocalでも光るものを感じさせる女性ギタリストDida Pelledなど新種の才能も出現しています。

さて、Yotam Silbersteinは、はっきりした情報はなくわかりませんが、年令的には、おそらく録音時点で30前ぐらいと思われますので若手もいいところです
が、プレイの方はブルージーなテイストも漂う王道系で老練な雰囲気さえ感じるようなものがあります。この点では、同じイスラエルのHekselmanに感じるよ
うなコンテンポラリーな質感は皆無といってもいいくらいで、この年令でのこのプレイには、シブイというよりは、ちょっとフレッシュさに欠けるというような
印象も持ってしまい、彼の10年、20年後のプレイに明るいものが見えてきません。
彼のオリジナルT5 "Blues for 007" などでは、明らかにPeter Bernsteinの影を見出すことができ、彼をアイドルとしてきたであろうことも感じられ、こんなの
を聴いているともう10年以上前の本作と同じYahelとBernsteinのコンビのプレイも思い出されますが、そこに進化の跡は見出せず、そこに疑問も感じてしまいま
す。共演者としてYahelを選んだのも、そんなBernstein絡みのところがあったのではとも思えてしまいます。
技術面では、しっかりしたものは持っているのですが、独自性という点で納得できるものを見つけるのに苦労してしまいますが、今後の彼の苦労も見えてきそう
です。こういった同じ王道系ギターとYahelの組み合わせであれば、丁度本作とは同年録音となる"Here & Now / Jake Langley"の方をとります。

さて、お目当てのYahelですが、デビュー当時の彼であれば、こういった感性のギターでも違和感は無いのですが、彼の感性も10年以上の時を経て、それなりに
進化しているということで、難しい対応を迫られたといったところが、ちょっと見えるような気もします。
そんな中で、抑えたプレイといった感じもありますが、随所に彼のセンスでしょうか、光るものも感じることができホッとさせられますが、ここ2~3年の状況を
見ると、ピアニストとしての露出が多く、オルガニストとして先進性を備えたミュージシャンを共演者としたCDリリースが無いのがちょっと気になるところで
す。Yahel中心に見るならば、先進性あるコンセプトを持った共演者の中でこそ、彼本来の持ち味もより生かせるというものでしょう。

Sam Yahelに関しては、下記別頁もありますのでご参考まで。
1.In The Brink of an Eye / Sam Yahel
2.Views / Jesse Van Ruller
3.Impressions / The Larry Coryell Organ Trio
4.Here & Now / Jake Langley

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Yotam Silberstein
Sam Yahel

Category: Gallery > CD Jacket  

Original CD Jacket 8

          
        


    )この Original Jacketは、あくまで個人使用目的で作成したものです。
      商用への転用、転載等はご遠慮ください。
      ご理解のほど宜しくお願いいたします。

Gallery-CD Jacket-8


Category: Other Instrument  

Alchimia / Zsolt Kaltenecker


  1.Full Moon
  2.Groove by Socrates
  3.Unsui
  4.Mexico
  5.Silly Walks
  6.Pasolini's Dream
  7.Playing for Her
    Postcards from The Camino
  8.Estella
  9.Castrojeriz

Zsolt Kaltenecker (synthesisers)
Peter Paprsch (b)
Andras Des (ds)
Recorded 2004 KCG 013 (gatspro)

ハンガリーのZsolt Kaltenecker(B1970)は、一般的にはピアニストとして認知されてい
るようですが、シンセサイザーをはじめキーボード全般、そして最近では、アナログ感
もあるHammond OrganのプレイやVocalistを交えるなど多彩な活動をしており、マル
チ・キーボーダーといった呼び方が適切かもしれません。
本作は、そんな彼が全編ショルダータイプのシンセを駆使しての一作。
ピアニストから見ると、フロントでスポットを浴びるギタリストや吹物師は華があり羨
ましい存在でもあったらしい。本作でのKalteneckerは、ギターよろしくショルダーシン
セをピッチコントロールでギターのチョーキング効果も交えるなどして、ガンガン弾き
倒しており、本人もギタリストの気分も味わえさぞ気持ち良かったのではと思います。

さて、こんな展開になると必ずや好奇の目で見たり、際物扱いする輩が出て来る、そして
ともするとピアニストとして疑問視するという見方まで出て来るというのがこの世の中、
このアルバムもリリース当時は、批判的意見も多かったように記憶している。
いろんな経験を積むことは、特に発展途上の者には、逆にプラスになるという、広い受け
止め方ができないのだろうか、いつも思うことである。
そして彼をあくまでピアニストとして決めつけてしまうから、その他の楽器をやることが
そのためのステップとしか見れなくなってしまうのではないだろうか。彼にとっては、そ
の時その時扱う楽器こそが、常に彼にとってのメインの楽器なのだろう。
目的はあくまで音楽、ピアノもシンセもハモンドも彼にとっては手段にすぎないものであ
り、そこに純粋に音楽を求める彼のゆるぎない姿勢を見ることができる。
こういったボーダーレスの感性をボーダーを張り巡らし垣根を作った感性をもって推し量
ろうとしても無理があるというものだろう。

内容の方ですが、クレジットなくわかりませんが、ほとんど彼のオリジナルと思われる
全9曲です。
ハードでありながらも、どこか哀愁が漂うのは彼のハンガリアンとしての感性なのでしょ
うか。
他盤の曲でも、詩人でもあり映画監督のPasoliniの名がありましたが、彼のファンなので
しょうか、本作でもT6 "Pasolini's Dream"は、ハイライトとも言える一曲となっており、
そのシンセによるたたみかけるようなフレーズは、彼のキレ味鋭いピアノを思い出させて
くれます。

いろいろ挑戦する姿勢は大いに結構と思ってますが、ただ、こうして結果としてできあがっ
た音楽は、私も100 %満足できるものではないし、不満もあるというのが私見ですが、今後
も結果を恐れる事なく、攻めの姿勢は忘れないでほしい、そして単なるピアニストとしてで
はなく、ミュージシャンとして大きくなってほしい。頼むよ!


"Unsui" / BJC, 2010 07 09

Zsolt Kaltenecker - keyboards, András Dés - perc.
本作にも入っている同曲の "Unsui"、6年の時を経てのそのプレイには、心動かされるものが
ある。

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Zsolt Kaltenecker

Category: piano (第3期)  

Mind / Rachel Eckroth Trio

Ravhel Eckroth-1 Rachel Eckroth-2

Rachel Eckroth (p)
Kevin Thomas (b)
Christopher Benham (ds)
Recorded at Charlestown Road Studios, NJ October 10, 2005
自主制作

米国アリゾナ出身のピアニスト Rachel Eckrothの自主制作による一枚。
内容は、彼女のオリジナル9曲、メンバー曲各1の全11曲。

今まで、出会ったことのない感性に出会いたいという気持ちの強い私は、自然、初物を求め
る傾向があり、星の数ほどいるピアニストでは、特にそんな傾向も強い。
しかも結果的に女性ピアニストに手を出すことは意外と多いのですが、これは出会ったこと
のない感性を求めるということで、珍しい数少ない女性ピアニストに手がのびるということ
なのかもしれません。

さて、Rachelですが詳しい経歴は、わかりませんが写真を見る限りでは、若手と言っていい
年令と思われます。
テクニシャンタイプでハデなハッタリをかますというようなところは微塵もなく、既存のス
タイルの中で単に楽しく美しくといった安易な姿勢もなく、しっかりと自分のことばで語り
表現しようとする姿勢が彼女の音楽からは感じられ、彼女の感性から発せられる音は、甘さ
を抑えたちょっと沈んだイメージのものが多いのですが、そんな音楽に真摯に向かう彼女の
姿勢から一種の清々しささえ感じられるものがあります。
T6 "Camping" における、さりげないBallad表現の中に見え隠れする彼女の美意識からは、
このピアニストのカラス細工のごとくもろさもある危うくも繊細な美学を見る思いである。

ともすると、聴き逃してしまうほど地味なピアノだが、しっかりと存在価値を感じるピアノ。
出会えて良かった。

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Rachel Eckroth

Category: organ (第2期)  

Out with It / David Ashkenazy

Out with It

  1.Children of the Night
  2.Dadi-Yo
  3.Simone
  4.I Want You
  5.Bokserboym
  6.Zoology
  7.Strange Meeting
  8.Too Young to Go Steady

David Ashkenazy (ds)
Joel Frahm (sax)
Gary Versace (org)
Gilad Hekselman (g)
Recorded February 2, 2009 at Acoustic Recording Brooklyn NY
PR8053 (Posi-Tone)

以前、本作とは同年録音となるPat Bianchi(org)-Gilad Hekselman(g)のコンビがすばら
しかった"Back Home"(別頁あり)でしたが、本作では、私も強く望んでいた
Gary Versace(org)-Gilad Hekselman(g)のコンビ、しかもds兼リーダーとして実
力派David Ashkenazyが引っ張るという、非常に期待も高まる一枚です。
本作は、VersaceとHekselmanの両方をターゲットとしての購入でしたが、とりあえず
カテゴリー "organ" としての記事といたします。

内容は、Ashkenazy曲2、Shorter曲1、Frisell曲1、Lennon-McCartney曲1他の
全8曲。

こういった楽器編成だと、一番出番が多くなるのがフロントに立つテナーマン Joel Frahm
ですが、ハッタリのない安定したプレイでモーダルにブルージーにと対応力の広さも見せて
いますが、本作をコンテンポラリーな質感に溢れたアルバムとして印象づけているのは、な
んといっても Versace と Hekselman のフレッシュなプレイぶりでしょう。
先進性に溢れたこの2人の感性からは、近未来もイメージされるような世界が見えてきます。
この Versaceもデビュー当初からのメロディーメーカーとしてのセンスとよく歌うオルガンを
基本に備えつつ、多方面での多くの実戦から最近では、先進性あるオルガニストとして急速な
成長を見せており、コンテンポラリー系オルガンシーンの中心的存在になるほどの勢いを見せ
ていますが、ますます楽しみな存在になってきました。
そしてHekselmanですが、先にあげたBianchiとの盤では目の覚めるようなプレイを見せてい
ましたが、本作でもその現代感覚に溢れたアグレッシブなプレイには目を奪われるものがあり
ます。Hekselmanは、CDリリースはありませんが、オルガニスト Sam Yahelとの共演歴もあ
り、コンテンポラリー系オルガニストとの相性も良く、このともすると特殊分野として別扱い
もされるorgan-guitarを核とするユニットから、従来イメージを払拭するような新しい世界
を創り出してほしいなどと大きな期待も持ってしまいます。

彼らを煽り、引っ張るAshkenazyの働きも見逃せません。要注意の一枚!

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David Ashkenazy

Category: organ (第2期)  

Katastrof / JP's






  J-P Virtanen (Hammond C3, Wurlitzer, p)
  Pekka Lehti (b)
  Janne Haavisto (ds)
  Recorded ? 
  TEXCD 027(Texicall)

このアルバムは、今回の大震災のちょっと前あたりに、ブログの記事として取り上げてみよ
うかと思い、何度か聴いたりしていたのですが、そんなことをしていたらあの3月11日です。
このアルバムタイトルが "Katastrof" だけに、そしてこれを聴いていた時に、昔見た同名タ
イトル映画の地面が波打つシーンなどが画像として不思議なほど鮮明にイメージされていた
などのこともあり、ちょっと記事にすることができなくなりました。単に偶然と言ってしま
えば偶然なのですが、その時、何でこれを記事にしてみようと思ったのか、今考えるとよく
わかりません。時々こんなことがあります。いやなイメージをいつまで引きずってるわけに
もいかないので、それを吹き飛ばすためにも、記事としてみました。

JP's はフィンランドのファンク・グループ、その中心人物が J-P Virtanenである。
全9曲 Virtanenのオリジナルでスタジオでのライブレコーディングという内容になっている。
Rec. クレジットなく、推測ですが2000年頃と思われます。

このグループの編成を見ると、オルガントリオとしては、Medeski Martin & Woodのように
少数派とも言えるベース奏者を入れたトリオとなっている。この辺は私も常々感じていること
なのですが、オルガン奏者が自ら刻むベースラインは、かなり負担になっており、他楽器と同
様、ベースはベース奏者にまかせるという考えに立てば、オルガンにおいてもまた新しい世界
も広がってくるのではないだろうか。マイナー、あるいはその他の楽器というような不当な扱
いをされるオルガンの地位向上のためには、ベースにこだわるオルガニストの意識改革も必要
なことかもしれない。ベースの負担から解放されることで、そこからもっと大きなプラスを創
り出せるようなオルガニストの出現を期待しよう。もちろんその考え方が全てのオルガニスト
にとってベストの選択肢だとは思わないが。

さて本作ですが、アルバムタイトルを"Katastrof(災害)"としているように、全体にダークな緊
張感があり、彼らの得意とするイケイケのファンキーなサウンドとは多少ニュアンスの違った
質感を持ったものとなっている。もっともファンク・グループとは言っても北欧フィンランド
産ということで米国のそれとは、もともと違った冷ややかな質感を備えているということで、
本作の魅力も米国系とは異質のややクールなファンク・グループがさらにダークなタイトルイ
メージのものに取り組んだというあたりなのではないだろうか。
Virtanenのオルガンの音のチューニングや曲調により絶えず底流に切迫感のようなものが流れ
ており、それが全体にいい意味での緊張感をもたらし、このアルバムにひと味違った魅力をプ
ラスしているようである。

下記の同メンバーによる前作 "Do You See What I See (Love)" は、本作とは違ったフアン
キーでハジけたサウンドが魅力。

Do You See What I See






  Do You See What I See (Love)
  TEXCD 018(Texicall) 1998

JAZZ-organ 66 

Category: piano (第3期)  

Tragicomic / Vijay Iyer






  Vijay Iyer (p)
  Rudresh Mahanthappa (as)
  Stephan Crump (b)
  Marcus Gilmore (ds)
  SSC1186 (Sunnyside) 2008


Vijay Iyer(B1971)は、インド系アメリカ人。このブログでも彼のリーダー作でもあるトリ
オ盤として "Historicity"(別頁あり)、そして彼の盟友 Rudresh Mahanthappa(B1971)の
リーダー作におけるサイドメン参加の "Codebook"(別頁あり)での記事歴がありますので、
関心おありの向きは参考まで。

メンバーとして4人のクレジットがありますが、内容は、全員参加のQuartet曲7、Trio曲4、
Solo曲1という構成の全12曲。またクレジットなく不明ですが、ほとんどあるいは全曲
Vijayのオリジナルと思われます。この辺は、しっかり明記しておいてほしいところである。

やはり彼らしく冒頭からリラックスして聴くことを許してくれない、ピリピリするような
緊張感が流れる楽曲が並ぶ。音楽に癒しを求めて聴くような方には、こういうのは、たぶん
敬遠されるんでしょう。私の場合は、癒しを求めて音楽を聴くようなことはありません。
ただ、音楽にグッと入り込めた時、結果的に脳が活性化され、聴いた後、癒されたという感
覚が残ることはあります。いずれにしても、のめり込むほどに惹き付けられる要素のない音
楽では、単なるBGMでしかなく癒しにもならないというのが私の感覚です。
ということで、本作のVijayの音楽には、一般的に言うところのやさしい音での癒されると
いう要素はありません。
4者交錯してのめまぐるしい変拍子、複雑なキメと一瞬たりとも気を抜けないという展開から
イメージされる殺伐とした音空間は、抜き身が飛び交う真剣勝負の真っただ中に放り込まれた
ようで、心落ち着かないものがありますが、そのエネルギーの源とも言える根底にVijayの強
いメッセージのようなものも感じる音楽である。
瞬間々々を創りあげ、その一瞬に全てをかけるというアドリヴとは、本来こういうものであろ
う。どんなにリラックスし、ゆったりとしたものに見えても、そこには一瞬を攻める姿勢が
なければ、生まれるものはないということだろう。

私がミュージシャンとおつきあいできるかの基本の判断基準としている音創りの姿勢、この
Vijayのその部分には納得しているのだが、次の段階としてその創り出したものが、自分の現
在の美の価値観に照らし合わせどうなのかということになると、非常に惹かれる部分もある
が、同時に受け入れがたいという部分もあるというミュージシャン。
他アルバムのチェックとともに、今後の活動も見守ることにしよう。

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Vijay Iyer

Category: oldies  

Kelly at Midnite / Wynton Kelly

Kelly at Midnite
  1.Temperance
  2.Weird Lulaby
  3.On Stage
  4.Skatin'
  5.Pot Luck

  Wynton Kelly (p)
  Paul Chambers (b)
  Phily Joe Jones (ds)
  Recorded 1960 (Vee Jay)

これは、Jazz聴き初めの頃お世話になった盤ということでカテゴリー "oldies" からの記事と
なります。
ちょっとブルージーなテイストを持った明快なタッチのWynton Kellyは、Jazzを聴くように
なって最初に心惹かれたピアニストでもありました。
Kellyのお気に入り盤としては、本作以外にもロシア民謡 "Dark Eyes" の入った "Whisper
Not"、Wes Montgomeryとのライブ盤 "Smokin' at Halfnote"などがありますが、本作は
ドラムスのPhily Joe Jonesのベスト盤とも言える内容にもなっており、やはりこれです。
当時のMilesを支えたオールスターメンバーですね。

Phily Joe Jonesは、ドデカイ音を叩き出すドラマーとしてMilesが耳をふさぐしぐさのジャ
ケットでもおなじみですが、本作ではノリにノリまくった彼の豪快なドラミングが録音の
良さと相まって見事にとらえられています。
当時のVee Jay LP盤は、音圧も高く生々しい音で、Phily Joeの時折見せる瞬発力ある一発
に思わずビクっとするぐらいでした。ソロの最中に後ろでこれをやられたら、フレーズも
飛んでしまいそうで、Milesの気持ちもなんとなくわかるような感じです。
大らかな歌心と明快なシングルトーンでKelly節も全開の名盤と言っていいでしょう。

当時、英語の不得手な J 少年は、このタイトルの "midnite" は "midnight" の誤り、これ
は印刷の校正ミスに違いないなどと思っていたのですが、こういう使い方もあることを知
ったのは、つい最近のことです(苦笑)。




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Wynton Kelly


Category: organ (第2期)  

MEDESKI MARTIN & WOOD : Organ Solo ~ After the Onsen : LIVE



John Medeski - Keys
Chris Wood - Bass
Billy Martin - Drums
DJ Olive

JAZZ-organ 65
Category: organ (第2期)  

Zaebos / Medeski Martin & Wood




  John Medeski (org, p)
  Billy Martin (b)
  Chris Wood (ds)
  All Music Composed by John Zorn
  Recorded January and March 2008
  TZ7368(TZADIK)


特別、計画性もなく日々、記事をアップしていたら、片寄った性格そのままに最近、ネタの方もどうも異常にorganばかりに片寄ってしまっていることは、
薄々感じてはいたのですが、強い意志を持って軌道修正というわけでもなく、ただ何となくそろそろ違うネタでもと思っていたところ、気がつけば本日も
organネタ、相変わらずでどーもすいません。

John Zorn作曲のナンバーを様々なMusicianが演奏するという"Book of Angels"シリーズ、その第11集として選ばれたのが本作のレーベルTZADIKとは、
深い関わりを持つMM&W。

オープニングから、異様な切迫感のあるベース音の中を歪んだMedeskiのオルガンが駆け抜ける展開に怪しいものに目がないおいらも思わずニンマリ、
知らない人が見たらきっとなんと怪しい光景であろうか。
不穏、怪しさ、ダーティー、切迫感..........こういった一般的に言うところの負の要素のものにテンションが上がり高揚感さえあるおいらは、どこかおかしい
のかもしれない。そうだ、いつか病院に行ってみよう。

全体を通して一環したストーリー性があり、彼らの高い音楽性を感じるとともに、やはりJohn Zornの楽曲のすばらしさ、その威力を痛感する一枚ともなって
いる。こうして聴いてみると、かなり自由な音創りの姿勢を持つ普段の彼らがやっている音楽やジャムバンドとしての、グルーヴィー、ファンキーな路線の
ものもけっして悪くはないのだが、本作のようにしっかり曲のイメージを持って、それに向かって創り上げるというスタイルの中で特にjohn Medeskiという
特別な才能を持ったキーボード奏者は、普段以上にその能力を生かせているのではとも思えるのである。それは、ユダヤにルーツを持つZornの麻薬的常習性
を持つ不思議なメロディーの魅力も大きな力となっているのだが、異端児Medeskiの力があったればこその本作の結果とも思えるのである。





尚、John Medeski に関しましては、下記記事(別頁あり)もありますので参考まで。
1.Electric Tonic / Medeski Martin & Wood
2.Altitude / Groundtruther
3.Mago / Billy Martin & John Medeski
4.Sex Mob Does Bond / Sex Mob

JAZZ-organ 64 amazon quick link
Medeski Martin & Wood

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