前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gallery-2

              
                             

               かつて新宿では、"pit inn"と並んで双璧だったライヴ・スポット。"pit inn"と同じように
               昼の部、夜の部があり、特に若手にとって、昼の部は格好の発表の場であり修行の場とも
               なっていたのではないだろうか。
               純粋にJazzを求める人がほとんどだった、こういった硬派のJazz Spotも少なくなってしま
               った。

 Gallery-Matchbox-2

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Category: sax (第2期)  

Perpetual Motion / Donny McCaslin

Perpetual Motion  1.Five Hands Down
  2.Perpetual Motion
  3.Claire
  4.Firefly
  5.Energy Generation
  6.Memphis Redux
  7.L.Z.C.M.
  8.East Bay Grit
  9.Impossible Machine
  10. For Someone

Donny McCaslin (ts)
Adam Benjamin (p, fender rhodes) 1-7, 9
Tim Lefebvre (eb)
Antonio Sanchez (ds) 1-5
Mark Guiliana (ds) 6-9
Uri Caine (p, fender rhodes) 4, 8, 10
David Binney (as, electronics) 9
Recorded September 2010 at systems Two, New York, NY. (Gleen Leaf) 

ここ数年で、その進化を感じていたMusicianの一人Donny McCaslin(B1966)の最新作とい
うことで期待も大いに高まるのだが...............
内容は、MacCaslin曲7、McCaslin & Binney曲1、他メンバー曲などで全10曲。

McCaslinに関しては、このブログでも "In Pursuit" (別頁あり)での記事歴があり、そこでも
まず全体の印象として「若手から中堅という時代感覚も鋭敏な最も勢いのある世代の、あく
まで甘さ控えめのきりっとした今日的サウンドに爽快感すら感じる。」などと書いてました
が、本作においては、その印象もebやrhodes使用のサウンドによりさらに前に進んだ印象を
受けます。
機動性に富むエッジの効いたタイトなサウンドからは、まさにリアルタイムの空気感とともに
Donny McCaslinというMusicianの常に前を向いた音創りの姿勢も見えてくる思いがします。
そして常に前を向いているからこその本作での変化、進化でもあるのでしょう。
彼のそういった音創りの姿勢は、プレイの面でも攻めの姿勢として顕著に表れており、それが
他メンバーへの刺激となり、Sanchezとのバトルに見られるように好結果の源ともなっている
のではないでしょうか。
前記事でも書いている部分なのですが、私が最もこだわる部分なので再度書いておきます。こ
のテナー奏者の最も評価されるべきところは、独自性であろう。その結果としてできあがった
音から見える独自性の内容については、現段階で私的には100パーセント満足できるものでは
ないにしても、こうして独自の音を創り出そうという姿勢を高レベルで維持していること、そ
して変化することでのリスクを背負ってチャレンジする姿勢こそJazzという自由な音楽に関わ
るMusicianに最も要求される部分でもあり、最も評価されるべき部分でもあろう。
本作での自在なブロウからは、技術面での進化も感じられるものがあり、この独自性を備えた
テナー奏者として、さらなる進化の可能性も予感させてくれる彼は、その存在にますます重要
度も高まってくるのではないだろうか。

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Donny McCaslin

Category: guitar (第2期)  

Origo / Lars Danielsson Trio



Lars Danielsson (b)
John Abercrombie (g)
Adam Nussbaum (ds)
Recorded at Waterfall Studios - Oslo, December 3 & 4, 1995.
CLP CD 32(CURLING LEGS)

スウェーデンのベーシスト Lars Danielsson(B1958)名義のアルバムですが、John
Abercrombie(B1944)をターゲットとしての購入。
内容は、Danielsson曲5、Abercrombie曲3、Cole Porter曲1の全9曲。

Lars Danielssonは、中堅といったイメージを持っていたのですが、今回あらためて調べて
みたら、結構ベテランなんですねぇ。この盤が出た頃は、漠然とAbercrombieと比較し若手
というような感覚でいたのですか、時の流れを感じます。
Danielssonについては、過去、特別に多くの盤を聴いてきたというベーシストではないの
ですが、デイヴ・リーブマンとの関わりが彼のメジャー進出に大きく影響しているという
印象を持っていました。もちろんそれはリーブマンの力というよりも、本盤での彼のプレイ
そして作曲能力などその総体的力量を見ればわかるように、彼が世界的知名度を得るにたる
十分な能力を持っていたことに他ならないでしょう。
本盤でも、このグループの中心としてイマジネーションに富んだ、そして多彩で表情の変化
に富んだプレイでその能力の高さを見せている。

そしてAbercrombieですが、共演の多いNussbaumをdsにして、らしいプレイを見せてい
ます。この90年代というのは、Dan Wall, Jeff Palmer, Lonnie Smithなどorgan絡みのもの
他、私的には彼のプレイでも好きな盤が多いという時期でもあり、そんな一環として本盤も
購入したという経緯があります。
奥に暗い闇の部分を潜ませながらも、そのクールでデリカシーに富んだプレイは極めてダーク
な質感を持ち、そこにはジム・ホールにも通ずるリリシズムと確固たる美意識を見出すことが
できる。
私にとって、長年、魅力的なギタリストとして存在し続けている理由であろうか。

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Lars Danielsson

Category: organ (第2期)  

Farewell Shows-Seattle, WA / Zony Mash

Zony Mash

Wayne Horvitz (org, rhodes)
Tim young (g)
Keith Lowe (b)
Andy Roth (ds)
Recorded December 12-13, 2003 KUF0061(KUFALA)

Wayne Horvitz(B1955)は、このブログでも "Fascination / Michael Shrieve" (別頁あり)
にて取り上げたことがありますが、80~90年代にかけNYダウンタウンシーンの新しい音楽
形成に大きな役割を果たした人物である。その活動は、単にキーボード奏者のみならず、コ
ンポーザー、プロデューサーとして多岐にわたっている。
彼の名が注目され始めたのは、ビル・フリーゼル、フレッド・フリス、ジョーイ・バロンな
どとともにJohn Zorn率いるNaked City(1989結成)への参加が大きなきっかけとなっている。
本盤のグループ Zony Mash は、Horvitzが90年代末から率いたファンク・ジャズ・クァルテ
ットで、おりしもオルガン・ジャズ・トリオのMedeski Martin & Woodがジャム・バンドと
して注目されるようになった頃と重なるわけだが、このZony Mashもそんなジャム・シーン
の真っただ中で注目を集めることとなる。
本作は、そんなライヴ中心の活動をしてきた彼らZony Mashのシアトルでの最後となるライ
ヴ・パフォーマンスを収めた2枚組アルバムである。

彼ら独特のゆるいグルーヴとダークで邪悪な雰囲気が支配する中、時にダルに、時にフリーキ
ーなプレイも飛び出すが、全体にHorvitzの精緻な構築美を持った意思が反映されたものとなっ
ており、けっして個々を際立たせるといった展開ではなく、集団インプロといった印象の彼ら
のファイナル・パフォーマンスである。
グループとして成熟し完成度も感じられるだけに、これが最後となったのも惜しい気もする
が、だからこそ、継続の意味を見出せなくなったというのがまたHorvitzらしいところでしょ
うか。

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Zony Mash
 


Category: Gallery > CD Jacket  

Original CD Jacket 5

      Underwood.jpg

    )この Original Jacketは、あくまで個人使用目的で作成したものです。
      商用への転用、転載等はご遠慮ください。
      ご理解のほど宜しくお願いいたします。

Gallery-CD Jacket-5

Category: vocal  

Uncuring / Belinda Underwood



Belinda Underwood (voc, b-5,7,9, baritone ukulele-7)
Clay Giberson (p-1,2,3,11)
Chad Wagner (p-5,9)
Dan Balmer (g-4,8,10)
John Gross (ts-6)
Phil Baker (b-1,2,3,11)
David Friesen (b-4,6,8,10)
Martin Zarzar (ds, perc-1,2,3,7,11)
Airto Moreira (ds, perc-4,6,8,10)
Jason Levis (ds-5,9)
Recorded December 2000 - July 2003
8 25959 10002 7 (Cosmik Muse Rekords) 自主制作盤

自らベースもこなすというヴォーカリスト Belinda Underwoodの自主制作盤。本作でも
3曲でベースをプレイしている。
子供の頃からバイオリン、ハープ、オーケストラ、そして聖歌隊と体験するうちに自然、
音楽が彼女の唯一の道となったようだ。
ベースは、ハイスクール時代から始めたらしいが、後にバークレー卒業後、本作にも参加
しているデビッド・フリーゼンのベースワークショップを受けるためにポーランドに移っ
てから彼から多くを学んだらしいが、この時、作曲も勧められたことが彼女にとっては、
Musicianとして大きな意味を持つ事になったようだ。
本作でも全12曲中、6曲でオリジナルを披露しており、作詞・作曲面での才能も見せている。

さて、内容の方ですが、バックはピアノトリオを中心として、曲によりギター、テナーなど
が入り、多彩な展開を見せてくれます。やはり、今の感性を持ったVocalistと言えそうで、
全体に今の空気感が漂ったサウンドとなっています。
Vocalの場合は、歌い手の持って生まれた個性やら、ちょっとしたクセがその歌い手として
の魅力に大きく関わる(私見ですが)場合が多く、まあその辺は全て相性ということで、嫁さ
ん選びと一緒だね(笑)。本盤でも天性とも言える彼女のちょっぴりハスキーな声質とLazyな
歌いまわしが、全体にミステリアスな雰囲気を創り出し、本盤の魅力ともなっているようで
す。
私的ベストトラックは、T9 "You Don't Know What Love is"、濃いです!
Airto Moreiraの名前がなつかしい。


Justin Franzino & Belinda Underwood - "A Day In The Life Of A Fool" on 6/27/10.


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Belinda Underwood

Category: sax (第2期)  

Tasty ! / MSG(Rudresh Mahanthappa)




 1.Black Jack
 2.Sucking Stones
 3.Installation
 4.Guile
 5.Groove Band Revellion
 6.Traditional
 7.Chant
 8.Waltz for the Anatomically Correct

Rudresh Mahanthappa (as)
Ronan Guilfoyle (b)
Chander Sardjoe (ds)
Recorded September 30, 2006, Ireland 
PL4537(Plus Loin Music)

Rudresh Mahanthappa(B1971)を中心としたグループMSG名義による第一作。
MSGは、3人の頭文字をとったものと思われる。
メンバーの2人は、私にとっては初顔合わせということで、詳しい過去の活動状況はわかり
ませんが、Ronan Guilfoyle (b)はアイルランド出身、Chander Sardjoe (ds)はインドネシ
ア出身らしいということぐらいなのですが、ヘタな知識を入れて変な先入観を持ってしまう
より、本作に限らず音楽には、まっさらな状態で接した方が良いでしょう。
さて、このサックス・トリオというフォーマットですが、Mahanthappaは、これより以前
に"Mauger"という同編成のグループでClean Feedレーベルよりアルバムを残していますが、
録音は本作の方が同年のちょっと前となるようです。

ピアノもギターも入らないサックストリオという自由度の高いフォーマットでのプレイとい
うことで期待も大いに高まるのだが......................

彼のスタイルでもあるアップダウンそして緩急のめまぐるしい展開の中で、コード感に解放
されより自由にウネウネと動き回るアルトは、スリリングでもあり、凄みを感じる部分もあ
るのだが、その自由に動き回った結果として聴く側として求めてしまう高揚感がいまいちと
いう感覚が残るのである。それは聴く側である私の期待があまりにも大き過ぎたということ
も一因なのであろうが、この自由に動き回っているようで、意外と瞬時に先の見通しまでで
きてしまい、計算されたレールの上を突っ走っているというような、自由なようでいて自由
でないとでも言ったらよいのであろうか、妙な感覚が残ることも事実なのだ。事実そうであ
るならば、彼があまりにもキレ過ぎるというとなのかもしれないが、ここは理屈・理論は抜
きにして、無になって、その瞬間を感性の向くままに、ひたすらブロウする、そんな
Mahanthappaをもっと見せてほしいとも思ってしまうのだ。
常に着地点を想定しての飛行ばかりではなく、たまには着地点は飛び出してから成り行きま
かせというある意味、いい加減な部分があってもいいような気がするのだが...................。

前の記事でもちょっと書いているのだが、音楽に惹かれる大きな要素の一つとして、「理屈
ぬきにカッコいいと思えること」と、本作でももちろん十分にそういう部分はあるのだが、
もっと高いレベルでそこを満足させてくれるだけの高いポテンシャルを持っていると認めて
いるからこその贅沢な不満と言えないこともないのだが、高いものを期待されるのは、優れ
たミュージシャンの宿命、しょうがないだろう。いずれにしてもRudresh Mahanthappa、
このMSGは高レベルのメンバーにも恵まれ、目の離せない存在であることに変わりは無さそ
うだ。

Mahanthappaに関しては、下記記事(別頁あり)もありますのでご参考まで。
1.Codebook / Rudresh Mahanthappa
2.Apti / Rudresh Mahanthappa's Indo-Pak coalition


2008年のMSGのLiveですが、本作より盛り上がり感があります。
やはりLiveという一発勝負の環境がそうさせているのでしょうか。
MSG at JJ Smyth's, Dublin September 2008


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MSG / Tasty !


Category: Gallery > Matchbox  

Matchbox Art Gellery - 1

                             
                             

               当ブログのように、すきま商品を並べて、かろうじて店を維持しているような超極小マイ
               ナーブログは、客離れ対策として常に新しい企画も考えておかないと店の存続にかかわる
               ということで、2011年の新企画です。

               喫煙者の減少とともに、今やほとんど見かけることも無くなってしまった感のあるMatch
               boxですが、かつてJazz喫茶などでは、店を表現する広告媒体として非常に幅を利かして
               いた時代がありました。
               こうしたMatchboxも単なる店情報の伝達手段としての媒体という枠を超えて、この限ら
               れた小さなスペースに必要な情報要素を収めるという厳しい制約の中でのグラフィック・
               デザインの一作品として認識・評価できるものもあり、この機会にポップ・アートとして、
               かつて全盛期のJazz Spotを中心としたMatchboxを鑑賞できる場を設けるのも意義のある
               ことと考え"Matchbox Art Gallery"としてみました。
               第1回は、東北の老舗 "BASIE" です。歴史ある超有名店なので行かれた方も多いのではない
               でしょうか。

               尚、紹介するMatchboxの店は、現在は移転あるいは存在しないものも多く、Matchboxに
               記載されている連絡先は、変更になっているものがほとんどと思われます。連絡なさらぬ
               ようお願いいたします。

               最後に残念なニュースが入ってきました。ドラマーの古沢良治郎さんが脳出血で亡くなられ
               たようです。板橋文夫、高橋知己、向井滋春他、数えきれない程の多くのライブで楽しませ
               ていただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

Gallery-Matchbox-1

Category: piano (第3期)  

Intersections 1 / Bob Ravenscroft

Intersections 1





 Bob Ravenscroft (p)
 Steve Millhouse (b)
 Rob Schuh (ds)
 Recorded 2007 (RAVENSWAVE)

1.Dreams
2.Strength
3.Velocities
4.Anxiety
5.Reassurances
6.Arrival

米国のベテランピアニスト Bob Ravenscroft の全6曲オリジナルによる意欲作。
感性の質は全く違うタイプだが、以前記事としたMichael Jefry Stevens(別頁あり)と同様、
芯の通った硬質感とともにベテランながら音創りの姿勢に強い前進意欲を感じるピアニスト
である。
こういった前向きな姿勢を持ったプレイには、聴く側の自分としても、しっかり聴いてやろ
うという気になるものであり、真剣勝負のモードになる。

全体に創造の意欲からくる張りつめた緊張感が漂い、あくまで沈んだダークな質感がそれを
より強調しているかのような印象である。
抑えたリリシズムによる甘美なメロディーラインあり、ダイナミックで機動性に富んだかな
り自由な展開ありと、幅の広い表現を見せてくれるが、そんな中でも先走ることなく、絶え
ず全体をトータルに見る目とインタープレイとしての瞬時の対応力とを備えたすばらしいピ
アニストだ。
本作以外のものなどでは、Evansの影響が色濃く出ているものもあり、私の求める独自性と
いう点で不満も残るが、本作は彼独自のカラーが強く出た高評価の内容である。

本CDは、松坂在住の友人よりいただいたものですが、けっして広く一般に知られたメジャー
な存在とは言えないながらも、こうして確かな力と魅力ある感性を備えたピアニストの存在
を確認できたことは、うれしい限りであります。

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Bob Ravenscroft

Category: organ (第2期)  

Impressions / The Larry Coryell Organ Trio



Larry Coryell (g)
Sam Yahel (org)
Paul Wertico (ds)
2008 Chesky Records

Larry Coryell(B1943)名義のアルバムではありますが、ここはオルガンのSam Yahelを
ターゲットとしての購入。
このアルバムは、Rec. クレジットがなく、はっきりわかりませんが、2008年リリース
されたもので、Yahelのプレイ状態から推測して録音日もそれに近いものと思われます。
内容は、Coryell曲2、Wertico曲1、スタンダード他の全9曲。

Larry Coryellと言えば、Rock, Blues, Country, Jazzなど異種間交配からJazz Guitarの
新しいスタイルを確立したギタリストとして評価もされていますが、私自身もJazz Scene
にデビューした当時の彼、あるいはGary Burtonの "Dustar" における彼のプレイなどに
は、鮮烈な印象を持っていたというギタリストでもあり、特別密なつき合いをしてきたわ
けではなかったのですが、彼のJazz Sceneに残したものの大きさを考えるとイノヴェイタ
ーとして評価していたギタリストでもありました。
そんな昔のCoryellから彼の前向きな音創りの姿勢に期待し、その中でのYahelのorganも
先進性の一端も見せてくれるものと大いに期待しての購入だったのですが、結果はものの
見事に裏切られてしまいました。あの先進性に溢れたギタリスト Larry Coryellの面影は
全くと言っていいほど、どこにもありません。辛い再会です。

さて、ターゲットのSam Yahelですが、リーダーのCoryellが、かなりユルいプレーをして
いるということで、合わせざるを得ません。うまさを感じさせるプレーは見せるものの、
全体に創造性に乏しい音楽となっており、おそらくYahelにとっても、かなり不満の残る
プロジェクトだったと想像します。ここ2~3年ピアニストとしての露出が多く、オルガニ
ストとしての姿勢にも疑問を感じていただけに、たまにはorganでの元気なところも見せて
ほしいものですが、本作は彼の判断材料にはなりません。

本盤でのCoryellのプレイを聴くかぎりでは、イノヴェイター Coyellの役目も完全に終わっ
てしまったという感じでしょうか。かつて共に名作 "Spaces" を残した同世代のJohn
McLaughlinが、いまだに旺盛な前進意欲を見せているのとは対称的です。残念です。

Sam Yahelに関しては、下記別頁もありますのでご参考まで。
1.In The Brink of an Eye / Sam Yahel
2.Views / Jesse Van Ruller

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Larry Coryell


Category: oldies  

Saxophone Colossus / Sonny Rollins

Saxphone Colossus  Sonny Rollins (ts)
  Tommy Flanagan (p)
  Doug Watkins (b)
  Max Roach (ds)
 
  Recorded June 22, 1956 in N.Y.
  LP7079(PRESTIGE)

  1.St. Thomas
  2.You Don't Know What Love is
                    3.Strode Rode
                    4.Moritat
                    5.Blue Seven

年の初めの記事ということで、私のJazzにおける原点とも言える何枚かの一枚である本作を題材として記事にしてみたいと思います。書き初めといったところ
です。すっかり評価の定まった定番中の定番である本盤を記事にする人もほとんどいないと思いますが、当ブログのサブタイトルともなっている「感性の変遷
の歴史」の説明には、やはりこういうのを間に記事として突っ込んでおかないと、いけません。新しい感性を追う一方で時々過去を振り返る作業も必要になり
ます。温故知新です。Jazz突入期の頃、Jazzの何たるかを叩き込んでもらったという大変お世話になった一枚ということでカテゴリー "oldies" からということ
になります。

現在は、CDとして持っていますが、最初に入手したのは当然のことながらLPの時代。入手先は上野の蓄晃堂という店。もちろん中古。この店、現存してるか
定かではありませんが、昔は穴場で、数々のレア盤をここでゲットしました。というのもJazz専門店ではなく演歌〜歌謡路線からPOPS、クラシックまで何で
もありでしたが、特に場所柄、演歌〜歌謡系が充実しており、熱烈な演歌マニアも多く、何事にも控えめな性格の私は、肩身の狭い思いでJazzコーナーを漁っ
ていたもんでした。まあ、そんなところだから逆に何でこんなレア盤が無造作にと思うような場面に出くわすこともあり、漁盤の醍醐味をイヤというほど味わ
せてもらった心臓に悪い店だった。宝に出っくわした時ってえのはドキっとするもんです。しばし味わってない感覚だ。LPの時代、この蓄晃堂以外にもトガワ、
オザワ、マルミ...........等々ヤバイ店がいっぱいあり、振り返って見れば漁盤の楽しさに溢れたいい時代だった。今のネットは味気ない。中にはダンボール箱
に無造作にレコードを入れたりなんかして、しかも下は土間というスゴイのもあった。この手作り感がいいんだよねぇ。雰囲気もダーティーで怪しく、極めて
ダーク、私の音楽の指向性と同じかもしれない(笑)。

さて、本題のSaxophone Colossusですが、Jazz突入間もない頃、Blues, Rockの世界から入ってきた私は、GuitarやらOrgan、いわゆる電化楽器に馴染みが
あったわけで、Jazzの花形楽器とも言えるピアノやら吹きもののアコースティック楽器は、何となく近寄りがたい存在でした。そんな私にSaxの味を教えてく
れた一枚が本作だったわけです。これをきっかけとしてDolphyやらいろんなSax奏者に出会い、最終的には、怒濤のColtrane期へと流れ込むのが第一期Sax期
です。この第一期Sax期が終わると、Saxそのものからしばらく離れることになります。あまりにもColtraneの印象が強かったため、いざ離れるとColtraneの
匂いのするものは、全て避けるようになったのだ。Coltrane以降のtenorはScott Hamiltonなどの例外を除き、ほとんどが何らかの形でColtraneの影響が見ら
れるという時代、自然Saxそのものから離れることになったというわけだ。長い月日が経ち、Coltraneアレルギーから開放された私に、再びSaxを聴ける日が
訪れたわけだが、そんな中でも一時期Tenor Balladを追いかけた時期があり、その時このSaxophone Colossus中のBallad "You Don't Know What Love Is"
は、倉庫から引っ張り出して2期に渡りお世話になったという私にとってはTenor Ballad史上はずせない一曲ということになる。
この盤中、よく話題になる曲は "ST. Thomas" やら "Moritat"だが、私にとってSaxophone Colossusと言えばもう "Strode Rode" と "You Don't Know
What Love is"、これしかありません。
テナーらしい太く力強い響き、練りに練って創り上げたと思われるほどアドリヴとは、思えないバランスのとれたアドリヴパート、約半世紀前の録音という時代
背景を考えれば、やはりJazz史上に残る名盤だろう。

             You Don't Know What Love is
             

             Strode Rode
             

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Saxophone Colossus

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