前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 12 2010

Category: sax (第2期)  

Apti / Rudresh Mahanthappa's Indo-Pak coalition







 Rudresh Mahanthappa (as)
 Rez Abassi (g)
 Dan Weiss (tabla)
 Recorded January 21, 2008 (innova709)

1.Looking Out, Looking In
2.Apti
3.Vandanaa Trayee
4.Adana
5.Palika Market
6.IIT
7.Baladhi
8.You Talk Too Much

これが今年最後の記事になります。そしてこのブログをスタートさせてから一年が経過しま
した。当初、その後続けるか否かは、とりあえず一年経過した時点で、自分にとってどうな
のかを考え決めようと思っていました。振り返って見れば、短いようで長くも、長いようで
短くもあった、そして得るものもあれば、失うものもあったという一年でありましたが、い
まだに見えない部分も多く、ブログ存続の結論を出すには、時期尚早と判断したしだいです。
したがって、その見えない部分がもう少しクリヤーになるまでは続けて、またその時考えれ
ばということにしました。相変わらずの優柔不断です。

さて、本年最後のUPということで、今現在、自分としてもそれなりに思い入れのある人物と
いうことでRudresh Mahanthappa(B1971)を選んでみました。
Mahanthappaとの出会いは数年前だったでしょうか。非常に惹かれるものはあるのですが、
それは全面的にというわけでもなく、従って追っかけというほどのものでもなく、その動向
を気にしながら、何をやらかすのか後をついて来たといった感じでしょうか。その辺は共演
の多いVijay Iyerとの関係と似たところがあるように思います。
誠実に音楽と向き合っている彼らですから、音にも嘘がありません。私の中で彼らの音楽が
どういった位置づけとなるのか今後の展開しだい、私にもまだ見えてきません。いずれにし
ても自分の中で、何がしかの結論がでるまでは、つき合っていくことになるでしょう。

Ind-Pak coalition(インド-パキスタン連合)は、Rudresh Mahanthappaを中心として、この
ブログでも記事歴のある "Snake Charmer" (別頁あり)のパキスタン系アメリカ人ギタリスト
Rez Abassi とドラマーの Dan Weiss によるtablaという編成となっている。
Mahanthappaのアルバムは、このブログでは、"Codebook"(別頁あり)に続き2作目となりま
すが、本作では、tablaとguitarとのユニットになり、よりサウス・アジア色が強く感じられ
るものとなっている。
Abassiは、前述の "Snake Charmer(Rec.2003)"では、かすかにメセニーの影を残す、ま
だ独自性という点でも不満を感じるものがあったが、ほぼ5年の月日を経た本作では、強い
個性も感じられるギタリストへと変貌を遂げ、Mahanthappa, Vijay Iyerなどと共に、まさ
にこのサウス・アジア旋風の中心と言える存在へと成長を見せている。

アルトサックスをこれほどまでに民族楽器的響きにしてしまうMahanthappaの感性も強烈な
ものがあり、楽器を支配するのは、あらためて人の感性であることを再確認いたしました。
そして音楽においては、それを聴く側の自分の感性も関係してくるのですが、本作は
Mahanthappa盤として前回紹介した "Codebook"と比べ楽器編成が大きく変わっているのは
前述の通りですが、dsに変わりtablaが入ったことにより、音楽の表情はだいぶ変わり、サウス
アジアの匂いを強く感じるものとなっていますが、私的感性面から言えば、普段あまり馴染み
のないものでもあり、その辺、今後の聴き込みによりまた受取り方も変わる可能性もあります
が、いまいち入り込んでいけないバリアの存在を感じてしまいます。過度の民族色は、外部の
者から見れば、すんなり入り込めなくて当然でしょう。また、ベースレスという編成により、
音の厚みを失った分、他にプラスの部分があるのかというあたりも、もう少し聴き込みをして
みないと見えません。
音楽は、理屈ではなく、直感的に感ずる部分が何よりも大事と考えています。理屈は後から付
いたものです。そして理屈ぬきにカッコいいことは音楽に惹き付けられる大きな要素の一つで
しょう(もちろんカッコいいと判断する基準は人それぞれですが)。
この部分において、私的感性面から、本作は随所で思わず惹き込まれるような、すばらしいプ
レイもあり、時にゆったりと、時に鋭くスリリングに、そして時にAbassiのギターとユニゾン
でアップテンポで切り込んだりと変化に富んだ展開を見せ、凄みを感じるような場面は、多々
あるのですが、素直にカッコいいのかと問われれば否なのです。
Vijay Iyerのピアノ及びFrancois Moutinのベースが参加の"Codebook"においては、程よくサ
ウス・アジア色がブレンドされ、その現代的感覚溢れる彼らの音楽も非常に魅力的で未来の
Jazzも多少イメージされた思いを抱いたのですが、過ぎたるは何とやらということなのでしょ
うか。この "Ind-Pak coalition" という名前にも、このグループにおける彼らの音楽の姿勢が
表れているのではないでしょうか。
私的好みで言うなら通常の楽器編成でのMahanthappaの方によりJazzとしての魅力と可能性
を感じている現在の私であります。

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Rudresh Mahanthappa


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Category: piano (第3期)  

For Andrew / Michael Jefry Stevens

for Andrew

Michael Jefry Stevens (p)
Peter Herbert (b)
Jeff "Siege" Siegel (ds)
Recorded March 28, 1996 in Westchester, NY. Re-mastering June 19, 2008.
KCD5212(KONNEX)

1.Nardis
2.Spirit Song
3.Waltz
4.Specific Gravity
5.Lazy Afternoon
6.Parallel Lines
7.Lazy Waitz
8.The Lockout
9.The River Po

長年にわたり、常に前を向いた意欲的プレイを続けるベテランピアニストMichael Jefry
Stevensによる本作は、彼の敬愛するAndrew Hillに捧げられたという作品で、彼のオリ
ジナル6曲を含む、全9曲。
ポスト・バップ系のスタイルからフリーまでこなすというワイドレンジの表現と柔軟性
に富んだ彼のピアノは、何が飛び出すかわからないという期待感を抱かせてくれる。
感性面では、カチッとした硬質感を持ち、その質感はダークでありながらも、ジメジメ
した印象はなく、極めてドライであり、現代的クールさにあふれている。
本作でも、メロディアスで叙情性を感じさせる詩的な面を見せながらも、一方で彼の
姿勢である常に前を向いた意欲も十分感じることができ、これだけのベテランにして
なおかつ進化への姿勢をキープしていること、頭の下がる思いである。
こんな一本筋の通ったという印象を抱かせるピアニストも、最近は少なくなったような
気がする。


Michael Jefry Stevens: Eyes are closed(Eastern Boundary Quartet)
A38 Ship, Budapest, Hungary, 20 Oct. 2009
Michael Jefry Stevens - keyboards
Joe Fonda - double bass
Borbély Mihály - sax
Bágyi Balázs - drums


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Michael Jefry Stevens


Category: organ (第2期)  

In a Silent Mood / Barbara Dennerlein

In a silent Mood-1 In a Silent Mood-2

Barbara Dennerlein (hammond organ, footpedals, synthesizer)
Recorded at Newtone Studio Putzbrunn, May - July 2004 (BEBAB)

Verve以降、自身のBEBABレーベルからの3作目にあたる本作は、全て彼女のオリジナルに
よる全8曲。
オルガンでは、めずらしいソロ・アルバムですが、彼女は本作以外に、"Solo"(1992)、
"Spiritual Movement No.1"(2002), "Spiritual Movement No.2"(2008) と3枚のソロ・
アルバムを出している。( "Solo" 以外の2枚は、Church Organによるもの)

Jazz Organistでは、珍しい足によるベースライン、左手のコードワークという両手、両足を
フルに使い、かつ多彩な音処理を特徴とし、まさに一人オーケストラとも言える彼女のオル
ガンは、彼女にとって、表現手段としてのソロは、大事なレパートリーとも言えるのだろう。

さて、内容の方ですが、ずっと彼女のorganを追い続けてきた私としては、ちょっと気になる
内容です。
以前の記事でも書いているのですが、Verve以降、自身のBEBABレーベルからの第一作
"Love Letters"(別頁あり)があまりにもすばらしく、新しい独自のorgan musicを創り出して
いるという点で、私的にはjazz organの歴史に残る一枚と評価しています。
enjaでの最終作 "That's Me" あたりからverve時代を経て、この "Love Letters" に至るまで
順調に上昇曲線を描いてきた彼女のパフォーマンスが、これ以降、緊張の糸が切れたかのよう
に何か冴えが感じられなくなったように思えてなりません。
本作でもそれは、随所に感じられ、以前の彼女だったらこんな表現はしないのにと思わせる
ような場面に度々遭遇します。
彼女は、1964年生まれのドイツ人。このアルバム録音時は、ちょうど40才ということで、年
令面では、下降期に入るような年令ではなく、これからもっといい仕事を残してくれるものと
大いに期待していたのですが、以前のような音創りの姿勢に感じていた前向きなものが薄れて
いるとも思えるような部分があり、表現上のアイデアなども本来の彼女にしてはと思えるよう
な部分ありと、不満の残る一作となっています。
数少ない魅力あるorganistとして評価していただけに、その輝きを取り戻してほしいと願わず
にはいられません。
また、Barbaraに関心ある方は、このブログでもカテゴリー "organ" にて多数記事としており
ますのでご参考まで。


このmovieは、ここ1~2年ぐらいのソロ・パフォーマンスと思われますが、今回記事の2004
年録音時の状態と比べるると、状態はいいようです。
Barbara Dennerlein - Chemnitz - Lutherkirche


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Barbara Dennerlein

Category: sax (第2期)  

"The Christmas Song" / Dexter Gordon

The Christmas Song-1 The Christmas Song-2

 The Panther
 
 Dexter Gordon (ts)
 Tommy Flanagan (p)
 Larry Ridley (b)
 Alan Dawson (ds)
 Recorded at NYC, July 7, 1970
 PR 7829(Prestige)

 
 
 
 クリスマス・ソングといってもTenor Balladとして
 大好きなDexの一曲は、アルバム"The Panther"より
 "The Christmas Song"。





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Dexter Gordon

Category: oldies  

Mojo Hand / Lightnin' Hopkins

Mojo Hand







 Lightnin' Hopkins (voc, g)
 PCD18576(P-Vine)

Blues好きの少年時代の一枚。
今じゃ全く見かけることもなくなってしまったが、小さい頃、時々見かけたのがバナナの叩
き売り、まだバナナが高級くだものとして幅を利かしていた頃の話である。
しまいには「ええい、持ってけ、このドロボー!」なぁんて、決まって手ぬぐいのはちまき
を横で結んでいた威勢のいいとっつぁんである。このとっつぁん、なぜか決まってダミ声だ
った。子供の頃、これを見るのが楽しみだったし、ああいうつぶれた声がカッコ良く見えた
もんだった。
このバナナのとっつぁんと、特に関係はないのだが、今日の記事の主役 Lightnin' Hopkins
も見事なダミ声である。初めて聴いた時は、このバナナのとっつぁんを思い出したもんだっ
た。ライトニンの唱うBluesも、この声だからこそカッコいい。澄んだ透明感ある美声でこれ
を演ったところでおもしろくも何ともないのだ。
一般的な美の基準で判断するところの美声からは、ほど遠い、ある種、浪花節にも通じるよ
うなつぶれた声................こんな形の美もある.................一般的な美の基準で計れないよう
なものの中にどうも自分の求めているものが多くあるらしい.................大事なところに気が
ついた一瞬でもあった。
一般的な美の価値観ほど、あてにならないものはないと思うようになったのも、ひとつにこ
んな出会いがあったからかもしれない。
都会的、モダン、オシャレ、クール、爽やか............彼には、全て「そんなもん冗談じゃねえ
やい!」と言われてしまいそうだ。
テキサス臭ムンムンのダーティーでドスの効いた声、決して鑑賞用に成り下がることはなかっ
た頑固なまでのBluesの塊、それが Lightnin' Hopkins。




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Lightnin' Hopkins




Category: organ (第2期)  

Tony Monaco Live at Umemido October 3, 2007

前回記事としたTony Monacoの補足です。
大阪の焼鳥屋で大いに盛り上がってハチャメチャになったという、うわさの梅味堂ライブ。
Monaco最大の売り、ブチ切れんばかりのハイテンションでヒートし、行くところまで
行ってしまおうという様は、Oh! クレイジー!
前回記事では、ちょっぴり否定的記事となってしまったMonacoですが、楽しきゃいいやん、
ということで、まっ、たまにはいいでしょ!
てなわけで、無になって怒濤の3連発行ってみましょう。

Tony Monaco (org) 橋本 裕 (g) 竹田 達彦 (ds)






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Category: organ (第2期)  

East to West / Tony Monaco

 East to West

Tony Monaco (org)
Bruce Forman (g)
Adam Nussbaum (ds)
with Byron Rooker (sax)
Recorded October 2005 at Columbus sound, Galena, Ohio 
DCD7001(Chicken Coup Records)

Joey DeFrancescoの弟子などとも言われるTony Monacoは、DeFrancescoがJimmy Smith
直系ということもあり、Monacoも見事なほどSmithから多くのものを受け継いでいる。
この種のorganは、Jazz聴き始めた頃の第一期organ期にだいぶ聴いてしまったので、21世紀
にになった今、私としては、やはり過去のorgan であり、決して未来に向かったorganではな
いということで第二期organ期とも言える現在は、決して積極的に聴くことのなかったorgan
である。
しかしそんなMonacoではあるが、テクニックそしてノリの良さで大いにヒートするという点
ではオルガン界トップクラスのものを持っており、彼の全ての盤とまではいかないまでも、進
化していないか淡い期待を込めながら、こうしてたまにチェックしているというorganistであ
る。

実際聴いてみると、確かにMonacoのテクニックは一級品で、左手が繰り出すベースラインな
どはドライヴ感を生み出し見事なものである。やはりテクニック面では、まちがいなくトップ
クラスのものであることを実感できるMonacoのプレイである。
しかしそれでも何か物足りなさを覚えるのは、クリエーションという部分なのであろうか。
耳馴染みの良いフレーズばかりが飛び出し、いい意味で裏切られることのない音楽なのであ
る。これを「安心して聴いていられる。」などと表現される場合もあるが、私にとっては、
やはり、ちょっと物足りない。どれほど技術面がすばらしくともやはりそれはあくまで手段、
目的とするところではないのである。それだけに何か空しさも覚える音楽なのだ。クリエー
ションという部分にある程度満足できるものがあってこそ、音楽としての楽しさも増すという
ものだろう。
これだけの技量を、もし創造という部分でもっと活用することができたなら、どれほどすばら
しいorganistになるのか..................、でもそれが一番難しいところか..........................。

しかし、一般的に多くの人がorganに求める要素である適度なグルーヴ感、ファンクネス、
そしてハイテクニックなどを程よく備えたこの手合いは、一般的に言うところのそのorgan
らしさがウケるのでしょう。

Here's Tony Playin' at the Winter N.A.M.M. Show in L.A. 2004 at the Hammond
booth


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Tony Monaco

Category: guitar (第2期)  

Nicolas Masson Quartet feat. Ben Monder-Yurei

Nicolas Masson (ts/composition)
Ben Monder (g)
Patrice Moret (b)
Ted Poor (ds)
Recorded live at AMR in Switzerland, February 21st 2010

はっきりしたクレジットがなくわかりませんが、タイトルの「Yurei」は、日本語の「幽霊」
なのでしょうか?
重く淀んだ空気が立ち込める中、それを切り裂くようにMonderの妖気漂うソロが、スパー
クします。
それにしても無表情にソロをこなすMonder、クールな奴です。




Ben Monder関連記事は、下記別頁もありますのでご参考まで。
1.Upside / Brian Charette
2.Ben Monder Trio live at the Dore Theatre
3.Oceana / Ben Monder

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Ben Monder

Category: organ (第2期)  

trio '03 / Marsico Pocorny Zboril

trio 03



 Alberto Marsico (org)
 Roman Pokorny (g)
 Pavel "bady" Zboril (ds)
 guest:Dan Barta (voc) on 3, 6 & 10
 Recorded 2002 
 F1 0117(ARTA)

Marsico, Pokorny, Zboril 共同名義となる本作は、チェコからのリリースとなっている。
購入のターゲットはorganの Alberto Marsico。

内容は、Marsico曲3、Pokorny曲5、Larry Young曲1、W.Shorter曲1他の全11曲。

Alberto Marsico はイタリアのorganist。organistとしての活動は90年代半ばぐらいから
というから若手というよりは、中堅といったところでしょう。
革新性を持ったタイプではなく、そのプレイスタイルは、オーソドックスで地味ながらも、
時折見せるアイデア、唱わせ方にはハッとさせられるようなセンスもしのばせている。
特にT4 "Fridays Mood" におけるMarsicoのソロには、彼のセンスがよく表れていると思
う。ソロの途中て゛音をオクターブ飛ばすアイデアや唱わせ方の微妙なニュアンスは、
organがpianoのように発した音が減衰し消えていくのと違い、持続していく楽器であるこ
とを体得しているからこその表現でもあろう。organist らしいorganistである。

Pokorny も世界レベルでは、無名の存在だが、しっかりした技術と表現力を持ったギタリ
スト。タイプは違うが、Martinoのように音数が多く、これはもう今のギター界全般に言え
る傾向と言ってもいいのかもしれない。表現上必要があってたまにキザんでくるのはいいが、
のべつ幕無しにキザまれると、その分インパクトも弱くなってしまう。やはり緩急、強弱は
より強いインパクトを得るためにも必要不可欠だ。

ボンヤリ聴いていると、光るセンスも聴き逃してしまうというぐらい地味なアルバムではあ
るが、しっかりとした存在価値のあるアルバムではあると思う。


Alberto Marsico & Organ Logistics Live 2006
Alberto Marsico(org) Lorenzo Frizzera(g) Diego Boretti(sax) Gio rossi(ds)


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Alberto Marsico

Category: sax (第2期)  

Gyldene Tider Vol.2 / Daniel Fredriksson

Gylden Tider

Daniel Fredriksson (ds)
Jonas Kullhammar (ts)
Torbjorn Zetterberg (b)
Recorded at Glenn Miller Cafe, Stockholm 22/1 & 1/2 2005
MMP CD037 (MOSEROBIE)

1.Inchworm
2.Sweet Georgia Bright
3.You Don't Know What Love Is
4.Oleo
5.J Blooz
 
Daniel Fredriksson(ds)をリーダーとしたシリーズ3枚中の1枚である本作ではありますが、
Jonas Kullhammar(ヨナス・カルハマー B1978)をターゲットとして、またピアノレス
のテナー・トリオでのKullhammarをぜひ試してみたいということで、このフォーマットで
のKullhammarとしては最初の購入盤。
本作は、StockholmのGlenn Miller Cafeでのライブとなっており、Kullhammar自身がオ
ーナーを務めるMOSEROBIEレーベルからのリリース。
内容は、C. ロイドのT2、S. ロリンズのT4他、全5曲。

基本4ビートながらも、オーソドックスな枠に収まりきれないKullhammarのテナーは、ラ
イブという環境下、ハイ・テンションをキープしつつ、怒濤のブロウを繰り広げる。
50年代末ハードバップ期を思わせるような熱気を感じさせつつ、Jonasのテナーから飛び出
すフレーズは、まぎれもなく今を感じさせるものであることに、あたかもタイムスリップし
たかのような不思議な感覚を覚える。唯一のBallad T3 "You Don't Know What Love Is"
では、オーソドックスな展開の中、唄心に溢れたブロウも披露してくれる。
伝統のハードバップを継承し、コルトレーン・イディオムを吸収しつつ、現代の感性を発散
する彼のテナーは、北欧新世代を代表する存在と言っていいだろう。
3人は、同世代ということで3者対等の覇気溢れるプレイで大いに盛り上げてくれるが、ドラ
ムスのFredrikssonのタイム感覚には、非常に惹かれるものがある。

このシリーズ3作は、メンバー3人の少年期の顔写真をジャケットとしているらしいが、本作は
どうもKullhammarらしい(笑)。

Kullhammar関連では、下記別頁もありますので参考まで。
1.Son of a Drummer / Jonas Kullhammar
2.Jupiter featuring Jonas Kullhammar

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Jonus Kallhammar

Category: sax (第2期)  

The Dolphin / Stan Getz

The Dolphin

  Stan Getz (ts)
  Lou Levy (p)
  Monty Budwig (b)
  Victor Lewis (ds)

  Recorded live at Keystone Korner San Francisco, California, May 1981
  CCD-4158 (Concord)
 

Close Enough for Love (Theme from "Agatha")

tenor sax の Ballad 追っかけ時代の Stan Getz の1曲 "Close Enough for Love" が入った本作は、Keystone Korner でのライブ。
そう、前回記事としたErin McDougaldのアルバム購入のきっかけを作った曲ですねぇ。
この曲は、映画 "アガサ/愛の失踪事件(Agatha) 1979" のテーマ曲で、作曲はおなじみのジョニー・マンデル。

大手レーベルからの、本人の意志から外れたコマーシャルなアルバムなどにもその苦悩の跡が見えたGetzは、80年代に入り、活動の拠点をニューヨーク
から西海岸に移し、新たにConcordと専属契約を結ぶことで、本来のJazzに回帰する。
本作は、そのConcord移籍第一作ということで、ライブという環境の中、リラックスした中にも久しぶりに本来の場に戻り生き生きしたGetzの姿がある。

そんな中のBallad "Close Enough for Love" では、スローから次第に熱をおびてミディアムへと流れてゆくGetzの熱いブロウが見事に収められています。


           

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Stan Getz

Category: vocal  

The Auburn Collection / Erin McDougald

McDougald.jpg  Erin McDougald(voc)
  Pete Benson(p) Clark Sommers(b) Frank Parker, Jr(ds) / 1,2,4,5,10,11,13,14
  Tom Hope(p) Doug Hayes(b) Greg Sergo(ds, perc) / 3,6,7,8,9,12
  Pat Mallinger(ts) / 3,7,8,12

  Recorded March 2003 - May 2003 at Chicago
  BJ3322 (blujazz)

  01. Nice Weather for Ducks
                    02. September Song
                    03. I Love Paris
                    04. Forgetful
                    05. I Told Ya I Love Ya, Now Get Out / He was a Good Man as Good Men Go
                    06. It’s All Right with Me
                    07. Where Flamingos Fly
                    08. Sure as You’re Born
                    09. Close Enough for Love
                    10. Come Rain or Come Shine
                    11. Autumn in New York
                    12. I’m Beginning to See the Light
                    13. Once Upon Another Time
                    14. Fall Medley:
                      When October Goes / I’ll be Seeing You / Autumn Leaves


シカゴをホームグラウンドとして活動する米国女性歌手。
内容は、スタンダードを中心とした全14曲。
典型的アメリカン王道スタイルと言っていいvocalである。
本来、この路線は私の守備範囲ではないのだが、2〜3 気になる曲が入っており、一応手元に置いている歌姫である(いや、逆かもしれない)。

購入きっかけは、以前 Stan Getzのプレイで好きだった「Close Enough for Love」が入っていたこと。
至って単純な動機だが、当時は、国内扱い店がなく、米国から直にということになってしまいました。
狙い通り、この切々と唱うBalladは、私の愛聴曲となっています。

外見のイメージとは違い、なかなかパンチの効いたパワフルな唱いっぷりで、よく通る、ちょっと刺激的な声質は、好みの分かれるところでしょう。
T1「Nice Weather for Ducks」は、そんな彼女らしさが出たナンバー。
汚れ度極めて高し。Silky Voice好みの方には不向きかも。

JAZZ-vocal 12
Erin McDougald

Category: piano (第3期)  

Real & Imagined / Kait Dunton

Kait Dunton-1 Kait dunton-2

Kait Dunton (p)
Daniel Foose (b)
Ross Pederson (ds)
Recorded February 21-22, 2008 (Kait Dunton Music)

米国の若手女性ピアニスト Kait Dunton によるデビュー作となる本盤は全て彼女のオリ
ジナルとなる全8曲。レーベル名が彼女の名前になつており、自主制作盤と推測されます。

今まで出会ったことのない新しい感性に出会いたいとの思いで終わりのないJazzの旅を
続ける私は、自ずと既知のものよりまったく知らないものに関心が向く傾向がある。
そんなことで購入するCDも自然、初ものが多くなるのだが、CDの買い方も、なるべく
外からの情報を入れず、試聴もせず、今までの経験からカンに全てを任せてというのを
基本スタイルとしており、当然のことながらハズレも多い。しかしながら、それも含め
て楽しみとなっており、吉と出るのか、凶と出るのか、そのワクワク感は、捨てがたい
ものがある。内容が全て分かった状態では、購入意欲は、著しく失せてしまうものであ
る。
ということで、今回のこのDunton嬢のアルバムも、全員知らない人、予備知識ゼロとい
う状態で、唯一頼りとしたのは、ジャケットの表情。全てオリジナル曲のようだし、こ
の表情のようにキリっと辛口の締まったプレイをイメージしてのお買い上げでした。

さて、内容の方ですが、う~むです。
彼女のピアノは、決して甘くはなく、しっかりした技術とメリハリあるタッチも見せ、
それなりの評価は、されるピアノでしょう。
しかし、一番肝心なのは、結果として出来上がった音に魅力があるのかどうか?
ピアノの音そしてその音楽には、そのピアニストのそれまで生きてきた何らかの痕跡が
残ります。例えば生きてきた過程で付いた汚れであるとか、あるいはその汚れを磨いて
きれいにしようとした過程であるとか、それらが音に微妙な陰影を与え、音楽としての
魅力を付加しているとも言えるのではないでしょうか。
彼女のピアノの音には、まだいろんなものが付着していないので、味が無い、魅力に
欠けるという印象を持ってしまいます。
言い方を変えれば、そんな彼女のピアノは、非常にピュアな音であると言えるのかもし
れません。
ピュアと言うとあたかも理想的な美と勘違いするかもしれませんが、少なくとも私のイメ
ージするJazzの世界では違います。無味無臭、つまり魅力に欠けることを意味します。
あるいは本盤において彼女の語る内容が、単純に私にとっての関心事ではなかったという
見方もできるでしょうか。現在の彼女の感性の質が私の好みでないことは確かなようです。
おそらく、音楽一筋、ピアノ一筋のこれまでの彼女だったのではないでしょうか?そんな
ことをイメージさせる今の彼女のピアノです。
ピュアな音を持っている彼女のピアノは、言い換えれば、これからどんな色にも変化でき
る大きな可能性を持っているということでしょう。これからいろんな心の旅をして彼女の
ピアノの音にいろんな人生の経験が絡み付いてきた時、きっといい味を出すピアニストに
なるのでしょう。いい旅をして再び帰ってくるのを待ってるよ!

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Kait Dunton

Category: organ (第2期)  

Out of Sight / 大高清美

out of sight

大高 清美 (org)
Gary Willis (b)
Dave Weckl (ds)
Recorded on October 26/27, 2001 in California, USA SHCZ-0012 (Zizo)

日本人女性オルガニスト大高清美(B1966)が Tribal Tech のGary Willis と Chick Corea
Electric Band出身のDave Wecklという強力なバックを得て、挑んだテクニカル・フュー
ジョン作。

WillisとWecklの叩き出すタイトなリズムとグルーヴ感、さらにはその手数の多さに負けじと
テクニック全開で飛ばすorganには、ある種の爽快感すら感じる。
技術面では、元々定評のあった大高は、この強力な2人のバックのフロントに立っても、違
和感のないテクニックを披露している。日本有数のテクニックを持ったorgan奏者と言える
のではないだろうか。
話が、技術面ばかりになってしまったが、技術は、あくまで手段であって目的とするところ
ではない。結果としてできた音に、どれだけの魅力があるか、Jazz道楽者としては、そこが
一番問題なのである。

彼女のリーダーとしてのCDアルバムは、現在まで98年録音のデビュー盤から2004年録音の
盤まで5枚出ているのですが、私は、その内デビュー盤を除く4枚の購入歴があります。
彼女のorganからは、少女時代あるいはプロになる以前といったらいいのでしょうか、おそ
らくキース・エマーソンあたりをアイドルとしていたであろうことがかすかに感じられます。
このほぼ4年に渡る4作品を聴くと、その音楽に基本的な変化はなく、彼女がどういうものを
めざしていきたいのか、そしてどう変化していきたいのかはっきり見えててきません。
RockでもなくJazzでもなくというのであればそれも大いに結構、そこに新しい音を創り出す
という強い意志を見せてほしいのだが.........................。
誰もがorganにイメージするありがちなorganistがほとんどという日本のorgan Sceneにあっ
て貴重な感性と有数のテクニックを持つ、才能ある彼女には、その可能性をぜひ現実のもの
としてもらいたいと願って止まない。

そしてこのCD、大高清美というorganistにふさわしいジャケットなのだろうか?
他のアルバムも似たり寄ったりのジャケットだが、彼女のやっている音楽に少しでも理解が
あれば、こんなジャケットには、ならないと思うのだが........................。

Ambition.jpg Paragraph.jpg Frames.jpg
  Ambition(2000)       Paragraph(2002)      Frames(2004)


Live in Tokyo ASSURE 大高清美(org) 菅沼孝三(ds)


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大高清美

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