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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Sort by 07 2010

Category: organ (第2期)  

Time is of The Essence / Michael Brecker

Time is of The Essence

Michael Brecker (ts)
Pat Metheny (g)
Larry Goldings (org)
Elvin Jones (ds) 1, 4, 9
Jeff "Tain" Watts (ds) 2, 5, 7
Bill Stewart (ds) 3, 6, 8, 10
Recorded 1999
MVCI-24017 (GRF Records)
 
1. Arc of The Pendulum
2. Sound Off
3. Half Past Late
4. Timeline
5. The Morning of This Night
6. Renaissance Man
7. Dr. Slate
8. As I am
9. Outrance
10. Lunations

本作は、Michael Brecker (B1949~2007) のアルバムではあるが、Larry Goldings
(B1968)をターゲットとしての購入。
このアルバムは、リーダーでもあるBreckerの絶頂期と言ってもよい時期の作品であること、
双頭バンドと言ってもいいほどMethenyのカラーも強く出ているなどで、そちらの側から
語られることの多かった作品ですが、同じような見方をした記事にしても意味がありません
ので、当ブログとしては、あくまで organist として参加している Larry Goldings あるいは、
organ という楽器を通してこのアルバムを考えてみたい。また、そういう見方をしなければ
いけない位置づけにあるアルバムとも考えている。

Jimmy Smithデビュー以来、半世紀近く経ってもその呪縛から抜け出せず停滞ぎみという
世紀末のorgan界。60年代 Innovator Larry Young の出現により一度は希望の光も見えたが
30代でのYoungの早過ぎる死により、その光もいつのまにか消えてしまった。
そんな低迷した状況下、次代の感性を持ったLarry GoldingsというOrganistが、その持てる
能力を初めて見せ、来るべき21世紀のorganのあり方らしきものを、ほんのちょっとだけ見せ
てくれたというのが本作であり、organという楽器を通して見れば、大きな意味のある一枚で
あったように思う。

当時、Goldingsとは、ポジション的に近いSam Yahel, Gary Versaceなどは、まだまだこれ
からという時期でもあり、この役をこなせたのも感性面から見ればGoldingsぐらいであった
ろう。逆に見れば、それぐらいorgan界というのは、他楽器の世界と比してマイナーであり、
人材面でも貧しい世界であったということであろうか。

本作でのGoldingsは、次代に繋がる感性を発散させているという点で、あたかも何かが乗り
移ったかのようなキレを見せている。10年程前の世紀の変わり目頃、本盤を初めて聴いた私
は、やっとorganの話をする時、Jimmy Smith の名を出さないでも済む時代が来たと思った
ものである。Larry Young の早過ぎる死により、一度は消えたかに思えた炎を再び蘇らせた
という意味も含めorganの歴史を考えれば、それぐらい大きな意味を持つ一枚であったと理解
している。
後に、Sam Yahel(org)参加、Jesse Van Ruller(g)のアルバム "Circles" (2002年作) の中の
JesseのオリジナルT8 "Secret Champ" は、本作のT6 "Renaissance Man" を完全に意識し
た曲構成、イメージになっており、その辺からも本作の影響力を知ることができる。ds担当
が本作と同じBill Stewartというのも興味深いところである。

Larry Goldingsに関しては、本作以降現在までの約10年を、振り返れば、途中Bill Stewartの
アルバム"Keynote Speakers" において多少の新しい感性を披露してくれたが、その他、目立
った進化はなく、本作のプレイを考えれば、非常に物足りない10年であったとの思いを抱いて
しまう。年齢的には、まだ可能性を十分残しているという年でもあるので、ぜひがんばってほ
しい。

organ中心に話を進めてしまったが、Coltraneの影響も顕著なBreckerと、かつてColtrane
と共に多くの時間を過ごして来たElvinとの対峙という点で、Elvinのネバつくように激しく
煽りたてるドラミングに、真っ向からぶつかっていくBreckerのテナーの激しいブロウが
印象的なT9 "Outrance" 、そして随所でいいソロをとっているMethenyなど聴き所満載の
一枚でもある。

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Larry Goldings

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