前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: Other Instrument  

Olivier Le Goas / Gravitations

  Olivier Le Goas (ds)
  John Abercrombie (g)
  Ralph Alessi (tp)
  Drew Gress (b)

  Recorded June 6-7, 2005 at Clinton Recording Studio, NY
  AS204 (Altrisuoni) 2007

  01. Gagliarda
  02. Radio-Chaise
  03. Dichterliebe
                     04. Il Est Ne Le Divin Enfant
                     05. Padouana
                     06. Interspace
                     07. Fragment
                     08. Cadre Gravitationnel
                     09. Gigue
                     10. Differents Ciels

フランスのベテランドラマー Olivier Le Goas(B1957) の新作 “Reciprocity(2016)” は、Nir Felder(g), Kevin Hays(p)などが参加していたこともあり、
早速入手して聴いてはみたのだが、決して内容悪しではないものの、いまいちとの印象だった。
そんなこともあり、特に比べるというわけでもないのだが、いい印象もあった2007年の旧作 “Gravitations” を引っぱり出してみた。
このタイミングを逃すと、また当分、聴く機会も.................ということで、ちょうど良い機会、久しぶりに聴いてみた。

内容は、リーダーでドラマーでもある Olivier Le Goas の全曲オリジナル。ドラマーだが、他作でも基本このスタンスで通しており、コンポジションを重視
するドラマーとの印象を持っている。
全体にゆったりめの曲が多く Abercrombie がソロにバッキングに、存在感を際立たせており、その描き出した静寂の空間を基本に音楽は展開されてゆく
イメージだ。
このヒンヤリした空気も流れる空間に Ralph Alessi(B1963) のクールでビターなテイストのペットの相性が良く、空間への自然な溶け込みを見せる。
ゆったりとした流れの中にも、時折、鋭い攻撃性も見せ、ややダークなテイストとともに緊張感をキープしている。

親指の腹で弾き出されるクールながらも温もりある Abercrombie のギターから放出される微量の哀愁が、クールで緊張感がキープされる展開に
温もりある一味をプラスし、独特な魅力を放つ一枚になっているように思う。

欧州の香りを色濃く感じるが、それはリーダーのコンポジションによるところ大ということなのだろう。


Reciprocity.jpg  Olivier Le Goas / Reciprocity

  Olivier Le Goas (ds) Nir Felder (g) Kevin Hays (p) Phil Donkin (b)
  NCD4139 (NEU KLANG) 2016

  
  いまいちとの印象は、プラスされた一味の違いなのか?
  Abercrombie と Felder との深さの差か?
  Alessi と Hays の持つ感性の質と Goas の音楽との相性の差か?


JAZZ-other instrumental 36
Olivier Le Goas

スポンサーサイト
Category: Gallery > Photo  

201609-4

           

Gallery-photo-200

Category: piano (第3期)  

Medeski Martin & Wood / Tonic

  John Medeski (p, melodica)
  Chris Wood (b)
  Billy Martin (ds, perc, mbira)

  Recoded Live at Tonic. NYC, March 16 - 20 and 23 - 26, 1999.
  BlueNote 7243 5 25271 2 0 (2000)

  1. Invocation
  2. Afrique
  3. Seven Dead-Lies
  4. Your Lady
                     5. Rise Up
                     6. Buster Rides Again
                     7. Thaw
                     8. Hey Joe

Medeski 集中聴きの流れの中で聴いた一枚。Blue Noteでは、2作目になる。
アコースティックピアノによるトリオでの NYは “Tonic” におけるライブ作。

ピアノトリオで見せる顔は、あのエレクトリックセットで見せる、いろんな要素が混じり合ったゴッタ煮風サウンドとは違い、どこをどう切ってもJazzの
ビアノトリオとしての顔を見せる。Jazzはあまり好きではないが MMW は好きなどと言う人もいたぐらい、Jazz以外の人からも支持されたオルガントリオ
としてのサウンドだが、そんなジャムバンドブームの中にあっても、彼らの発する音の根っこのところでは、濃厚なJazzのスピリットが感じとれ、そんな
ところが惹かれたところでもあった。
本作を聴いた当時、そんな彼らの根っこのところにあるのは、やはりこれだったと、あらためて確認したという盤でもあったのだが、John Medeskiという
キーボーダーの、ピアノで見せる別の顔とともに、伝統の表現からフリーなアプローチまでピアノにおける表現そのものも、そのレンジの広さと柔軟な
感性に感心したものだった。
と同時に、「決めごと」というシバリの多い中での表現よりも、よりシバリの少ない自由な中に、より可能性、そして活路を見出してきたという側面も
あったJazzであったが、本作のライブという、まったなしの一発勝負という環境の中での、彼らの即興性の強い音楽を聴くにつけ、そんなJazzの原点に
触れた思いも抱くのである。

尚、この ”Tonic” には、特に本作と関連してリリースされたというわけではないのだが、エレクトリックバージョンとも言える、やはり同じTonicでの
ライブ作として “Electric Tonic(Rec.1998)” がある。
Jazz Organの歴史を振り返ってみても、フリーなアプローチでの全編インプロという内容は、オルガン史のなかでも意味のある一枚としてオルガンに関心
ある方には外せない内容だ。

Jazzの大きな流れの中で、常に本道から外れた、あるいはJazzがその生を維持するために必要となる細胞分裂のより激しい先端部で勝負してきた
John Medeski で、ともすると逸れ者扱いもされるというタイプだが、こういった開拓者がいて、はじめて全体が前に進める、そして生を維持することが
できるという側面があることも見逃してはいけないだろう。

その他の John Medeski 関連記事は → こちらから

JAZZ-piano 87
Medeski Martin & Wood

Category: Gallery > Photo  

201609-3

        201609-3-2.jpg
       
Gallery-photo-199

Category: guitar (第2期)  

Pierre Perchaud - Nicolas Moreaux - Jorge Rossy / Fox

  Pierre Perchaud (eg, ag and key - 1)
  Nicolas Moreaux (b)
  Jorge Rossy (ds)

  Recorded Feb. 17-18, 2015 at studio des Brueres, Poltiers
  JPCD816001 (Jazz&People) 2016

  01. Paloma
  02. And I Love Her
  03. Fox
  04. Vol de Nuit
                     05. Strange Animal
                     06. Moon Palace
                     07. Pour Henri
                     08. Whisperings
                     09. Ya-Ya
                     10. Paloma Sonando

若手から中堅といった世代(?)のフランス人ギタリスト Pierre Perchaud 参加の共同名義作。このギター・トリオという編成で彼を聴くのは初めてでも
あり、ちょっと楽しみにしていた一枚。
内容は、おなじみのビートルズ曲 M2以外は Perchaud曲6、 Rossy - Moreaux曲3とオリジナルで固めている。

曲は、あるコンセプトで統一したのかな? と思えるぐらい、比較的ゆったりめで、イメージ的にも近いものがあり、それぞれのテーマ部分のみ聴いていると
Jazz度は薄く、おそらくオーソドックスな形を好まれる方には、敬遠される要素が詰まったと、最初からで何だが、そんな印象すら抱く内容だ。
しかし、アドリブパートになると、速い展開から、NYコンテンポラリーを思わせるようなギターのキレキレのフレーズが飛び出してきたりの曲もあったりと
その表情の違いにはちょっと戸惑ってしまうようなところもある。
コード感覚のセンスや鮮やかなシングルトーンでのフレーズなど、またいたずらに無機的なフレーズに走ることもなく、豊かな歌心も備えているあたり、
このギタリストの長所じゃないだろうか。この歌わせ方などでは、フィンランドのギタリスト Teemu Viinikainen(テーム・ヴィーニカイネン?)を思い
出す。
ざっと、全体にそんな印象で、アドリブパートの速い展開に連動してつながるような、テーマ部分からガツンと決めてくれるようなまとめ方が、もっとあると
魅力も増したとも、聴く方としては勝手に思ったりもするのだが、アルバム全体で統一されたものも感じるし、何らかのコンセプト、考えもあったのでしょう。
そんな意味では、あんまり考えをめぐらし作り込んだ要素は少なく、感性の向くままの素のプレイも聴いてみたいギタリストだ。

M2など、決して悪くはないのだが、この解釈だったら、オリジナルのビートルズの方が心地良く聴けると思ってしまう。JazzギタリストPierre Perchaud
の演る “And I Love Her” を聴きたかった。
全体に Moreaux - Rossy の好サポートも光る。

             

JAZZ-guitar 165
Pierre Perchaud

Category: Gallery > Photo  

201619-2

                 
                                                     葛

Gallery-photo 198

Category: Gallery > Photo  

201609-1

           

           9月にはなったけど、日差しは、まだ夏のまんまだね!

Gallery-photo-197

Category: organ (第2期)  

Medeski Martin & Wood / Uninvisible

  John Medeski (Hammond A100 organ, etc)
  Chris Wood (eb)
  Billy Martin (ds, etc)
  etc

  Recoded at Shacklyn Studios, Brooklyn, NY, and The Barn at Bearsville Studios, Bearsville, NY,
       and the Magic Shop, NYC, 2002.
  BlueNote 7243 5 35870 2 4 (2002)

  01. Uninvisible
  02. I Wanna Ride You
                     03. Your Name is Snake Anthony
                     04. Pappy Check
                     05. Take Me Nowwhere
                     06. Retirement Song
                     07. Ten Dollar High
                     08. Where Have You Been?
                     09. Reprise
                     10. Nocturnal Transmission
                     11. Smoke
                     12. First Time Long Time
                     13. The Edge of Night
                     14. Off The Table

夏の Medeski 集中聴きの流れの中で聴いた一枚。Blue Noteでは、4作目になるんでしょうか。
曲により入れ替わり立ち替わりゲストが入り、ブラスが入りサウンドに厚みを増すなどの曲もあったり、スクラッチが入ったり、オルガンもB3タイプ
ではなくA100を使うなど、これまでとは、サウンドに変化もといったところも見える。

冒頭のタイトル曲から、ダーティーなテイスト全開のMedeskiのオルガンが飛ばす。ワルい音がカッコいい。
基本的には、Blue Noteでのデビュー作 “Conbustication(1998)” そして後の “The Dropper(2000)” という流れの延長上にある音楽と
言えるのだが、曲によりいろいろ取り入れたサウンドは、よりパワーアップしたとの印象も受ける内容となっている。そしてそう受け取るのは、もしか
したら自分だけかもしれない微妙なところなのだが、同レーベル初期作と比べると、徐々にこのメジャーレーベルの色に染まりきれないような
どこか窮屈さも感じ取れるような音楽との印象も受ける。今回久しぶりに聴いてみて、よりそう感じる部分である。
一方では、内容的に3作中最も緻密に創り込まれた好内容の一枚という印象もあるのだが...........
そもそも彼らの音楽の魅力ともなっていたのが、形にこだららない自由なアプローチとそこから何が飛び出すかわからない予測不可能性、意外性
といったあたりの彼らの音づくりの作法、先に「窮屈さ」と書いたのは、実際のところはわからないが、そんな伝統の名門レーベル特有の見えない
シバリのようなものが、回を重ねるごとに徐々にきいてきたとの音楽の印象。
なので、よく計算されたつくり込まれた完成度の高い作との反面、予測不可能性という点では、レベルダウンしたという印象もある。

やはり、Blue Noteというレーベルの枠には、収まりきれない感性の質、そして音楽であったと、リリースから十数年経った現在、あらためて聴くと、
そんな風にも思えるのだ。
リリース当時は、そんなことも思わず聴いていたが、ある程度、間をおいて聴くことにより見える景色も違ってくるということなのかな。

             
JAZZ-organ 189
Medeski Martin & Wood

Category: Gallery > Photo  

201608-4

 C-Salon-2.jpg C-Salon-3.jpg

ねこサロンに行くの巻

新手の商売か? ねこカフェ ならぬ ねこサロン の看板を発見し、ちょっと覗いてみた。
料金を払って中へ、一応30分の制限時間があるらしい。延長のシステムはないようだ。
カフェではないので、ドリンクのサービスはない。その点では、目的がねこと戯れることなので
むしろはっきりしてて良いのかも。
ということで、中に入ってみると、ねこベッドやらねこタワー、ねこちぐら、イス..........など各種小道具が
置かれ、客対応のないねこは、それぞれ自分の好きなポジションで、ゴロゴロしているというあんばい。
いんやぁ、いろんなニャン嬢がいます。テンションMAX (^-^)/



途中の戯れ状況は、何分、硬派Jazzブログとしてのイメージもあるので省略しときます。



ちなみに客層は、夏休みということもあり、子連れママ、女子中高生、バカップルといったところ、
完全アウェーの何ともバツの悪い状況だったが、制限時間いっぱいプレイ & プレイ。

最後に一言、ねこに稼いでもらってる店のオーナーは、
ねこの労働時間を考慮し、シフト制にするとか、食事内容とか.....................
ねこを大事にせんと、あかんでぇ!

C-Salon-4.jpg C-Salon-5.jpg C-Salon-6.jpg

Gallery-photo-197

Category: organ (第2期)  

Organik Vibe Trio / Things We Did Last Summer

  Ron Oswanski (Hammond B3 orgam)
  Joel Frahm (ts)
  Marko Marcinko (ds)
  Vic Juris (g)
  Dave Samuels (vib)

  Recorded at Red Rock Recording Studio, Saylorsburg, PA, February 10 & 15, 2015
  CL110115 (Cellar Live) 2016

  01. Ecaroh
  02. On a Misty Night
                     03. Waltz for Dave
                     04. De Molen
                     05. Picture Frame
                     06. Take the Coltrane
                     07. First Song
                     08. Things We Did Last Summer
                     09. What Now
                     10. Minor Blues

Ron Oswanski は、以前 “Sheryl Bailey / A Meeting of Minds(2013)” で初めて出会ったオルガニスト。
その参加作では、典型的なコンテンポラリー系オルガニストとしての感性を見せていた。しかし、そこはあくまで参加作ということで、当然ながら、リーダー
の音楽に合わせていたという部分もあったかもということで、機会があれば自分を出したリーダー作を聴いてみたいと思っていたところ、やっと出会うこと
ができた。
本作は、自身の作としては2枚目になるようだが、ファーストアルバムは、あまりにもマイナーな存在だったこともあり、情報無く見落としていたようだ。
本作では、Joel Frahm や Vic Juris などよく知っている名も入っており、勝負をかけたのかな........?
Vic Juris と Dave Samuels は、ゲスト扱いでちょっとだけのプレイ、他の3人がメインのトリオというつくりになっている。

一番の関心事は、上述の参加作で見せていた Oswanski の典型的なコンテンポラリー系オルガニストとしての感性が、自身の色がより出るリーダー作
において、どっち寄りに出てくるのかといったあたり。
ということで、グループ名とともにメンバーの顔ぶれや曲目、ジャケットの雰囲気などから、一抹の不安も抱きつつ聴いてみると、不安は的中し、望んだ形
とは、逆方向、だいぶ伝統も漂わせたオーソドックスな形のものになっている。Frahm なども自分の知っている Frahm とは別人かと思えるほどの
後ろ寄りのプレイをしており、あえてそういったコンセプトのアルバムとしたのかとも思ってしまうのだが、いずれにしても結果で判断するならば、あまり
私的には納得できるものではなかった。
ただ、このオルガニスト、基本的な巧さは備えており、アドリブ時のフレージングのキレイさなど、センスも感じる部分だ。年令的には、まだまだいける
という感じだし、前に進める開拓意欲をもってすれば道は拓けてくるようにも思うのだが......................このまま埋もれてしまうのは、もったいない。

JAZZ-organ 188

Category: Gallery > Photo  

201608-3

           

Gallery-photo-195

Category: Gallery > Photo  

201608-2

             

             ひまわり → Sophia Lorenというイメージが、刷り込まれてしまっている。
             なので、夏の明るい花というイメージは持っていない。
             昔の出会いの初期印象をそのまま引きずってきているということか。

             人の持つイメージは、最初の出会い、そしてそのタイミングに大きく左右されるものである。
             そのちょっとしたタイミングのズレが、その後の人生を大きく分けることもしばしば............

Gallery-photo-194

Category: organ (第2期)  

Medeski Martin & Wood / The Dropper

  John Medeski (keyboards)
  Chris Wood (basses)
  Billy Martin (ds, perc)
  Marc Ribot (g - 6, 7, 8)
  etc

  Recoded 1999 - 2000
  BlueNote 7243 5 22841 2 2 (2000)

  01. We are Rolling
  02. Big Time
                      03. Felic
                      04. Partido
                      05. Illinization
                      06. Bone Digger
                      07. Note Bleu
                      08. The Dropper
                      09. Philly Cheese Blunt
                      10. Sun Sieigh
                      11. Tsukemono
                      12. Shacklyn Knights
                      13. Norah 6

98年、名門 Blue Note と契約し、 “Conbustication(1998)” をリリース後、アコースティックピアノによるトリオのLive作 “Tonic(2000)”に
続く同レーベルでの3作目。

いろんな要素をぶち込んだ相変わらずのゴッタ煮風サウンドですが、時にはアバンな要素、フリーな動き、モダンなフレーズが飛び出したりの気の抜け
ない柔軟な動きから、豊富なバリエーションのワザを繰り出す彼らの音楽が、散漫な味のゴッタ煮にならないのも、表立って出てくるわけではないのだ
が、根っこのところにある濃いJazzのスピリットが、全体の味をひきしめているのかとも思えるのだが、そんなところが当時、出現した多くのジャムバンド
とは、一味二味違っていたようにも思う。もちろんそれは自分の好みも多分に関係していることとは思うが..........。

彼らの音楽の一つの魅力は、一般的な美の価値観には、ことごとく反するようなことをやりながらも、結果としては魅力ある音としている、そんなアウ
トロー、不良性といったような部分。濁り成分のあるダーティーな音も多用する Medeskiのオルガンにもそんな彼らの言わばワルの作法がよく出て
いる。例えばM6”Note Bleu”、テーマ部での濁ったハモンドが、キレイにスムーズではなく、ひっかかってつまずきそうになるように微妙にタイミング
をずらしたタッチが、いい味を出しており、この辺はもう感性の世界、 Medeski のセンスというしかない。
美しい澄んだそして透明感ある音や声で紡がれる美しく流れるようなライン、一般的に多くの人が認める美の形、これはこれで素直に認めるところだが、
言わばこれを王道、優等生の美の形とするなら、このMMWの音楽には、ワルの美学といったようなものがある。
美の価値観は多様であり、その分、美の形も多様である。

誤解があるといけないので一言、リアルな世界でワルと言っているわけではなく、あくまでも彼らの創り出す音のイメージである。どれだけ豊かなイメージ
を音により創り出せるのか、これこそミュージシャン、クリエーターのシゴトの核となる部分であろう。
この形にこだわらない自由さこそが、移り行く時代の流れの中で、Jazzの生を維持していくための基本であり、これまで無かった新しい美の形を生み
出すきっかけともなる。アーティストに求められるのも、まさにその部分と思うのだが。

JAZZ-organ 187
Medeski Martin & Wood

Category: Gallery > ニャンズ &・・・・・  

movie 7

            

            Teaching a Kitten to Swim

ニャンズ & ・・・・・7
Category: guitar (第2期)  

Preston - Glasgow - Lowe

 Preston-2.jpg

David Preston (g)
Kevin Glasgow (eb)
Laurie Lowe (ds)

Recorded and engineered by Adam Peters at Concrete Jungle Studios, April - Dec, 2014
WR4686 (Whirlwind) 2016

01. Colour Possesses
02. Elephant and Castle
03. Everything in Everything
04. The Priory
05. Song to the Citadel
06. C/>PU
07. Within You (part 1)
08. Within You (part 2)
09. Within You (part 3)
10. The Anvil

イギリスはロンドンを拠点として活動するギタートリオ “Preston - Glasgow - Lowe” のファーストアルバム。
内容もPreston曲 7、 Glasgow曲 3と全て彼らのオリジナルで固めた全10曲という野心も見えるデビュー作。

一聴したところ、Preston のギターには、浮遊感ある表現やらアルペジオ風の表現も取り入れるあたりはMonderも頭に浮かぶのだが、感性の持つ質
としては全く違い、無理に言えば、 Kurt Rosenwinkel → Nir Felder といった流れの感性に通じるものが見える。
今時の多くのギタリストらしく、備えたテクニックもかなりのハイスペック。今は、もうこれが当たり前になってしまっているんだね。

高い音楽性とそれを支える高い技術も感じる彼らの音楽、若手の初めて出会う感性でもあり、期待もしていたのだが、理屈はともかく、聴いて素直に、
そして単純に「大満足」という感じにはならなかった。
それは、もちろん自分の好みも多分に関係してるのだろうけれど、若手ギタートリオの作としてフラットな眼で見れば、まずまずの内容になっていると思う。
ただ、そこは評価するために聴いているわけでもなく、あくまで楽しみを求めてという立場なので、好み最優先そして自分の現在求めている音か否かという
あたりが判断基準になってしまうのは、いたしかたない。ダブルスタンダードというわけでもないが、大局的視野に立っての評価と自分の好みとは違う。

そんな初期印象を持ったのも全ては彼らの音楽の持つ質感、肌触りといったものが、自分の求めるその部分とのギャップ。
テクニカルな作風もあり、一見複雑そうなつくりだが、つきつめていくと明快で見通しの良さも感じられる彼らの音楽の持つ質感。この辺が、屈折感やら
ヒネリなどを求めてしまう悪癖がある自分には、さっぱり、あっさりしたものとして多少の物足りなさとして感じてしまうのか?
このトリオのスタイルは、ギターがワンマンで引っぱるという感じはなく、ebの Glasgow は、ベースとしての役割以外にもサイドギター的な役もこなし、
3者は同等で密接というほどでもないが、そこそこの絡みを見せながらの展開という基本形。
ROCK、POP........な味付けもしながらというよりは、これまで関わってきた音楽が自然な形となって現れた結果なのだろう。そういった形はともかくとして
Jazzのスピリットが薄めといったあたりのテイストが、大きく好みを分けるところかもしれない。この辺の印象は、ちょうど最近記事としたMMWが、多種
要素を音楽に取り入れ、形としては外れているにもかかわらず、内に濃厚なJazzスピリットが感じられる、その感覚とは大きく違うものがある。
ハイテクニックの持ち主にありがちな、技巧が目立って、音楽のジャマをしてるという感覚がわずかにつきまとうといったこともあるが、この辺のワザを
手段として表に出さないという感覚は、今後の経験から掴んでいくのでしょう。

こんなふうに書いてしまうと、極端に受け取ってしまうかもしれないので書いておきますが、基本、高いレベルにあるギタリストの、極微妙な部分の感覚、
それを受け手がどう受け取るかという、これまた微妙なところ。なのでその受け取りも、ハイレベルにあるギタリストだけに、多様なものがあるだろうし、
あって当然。

ただ、科学の世界と違い答えは1つではないし正解もない、この微妙なところをどう受け取るかというのが音楽なのかもしれない。本作では私的に、こんな
受け取りだったが、まだ若手で途上の感性、この微妙な部分を自身がどう感じていくのか、それによっては、基本がハイスペックだけに、大きな可能性
を秘めている。結局、自身がどう感じ、考え、必要があれば軌道修正していくかということになるのだが、その部分こそが才能、今後の明暗を大きく分ける
ことになるのかもしれない。自身の判断で、まさにどちらにでも転ぶという状況だ。いい判断をしてほしい、大いに期待したい。

             

JAZZ-guitar 164
Preston - Glasgow - Lowe

2
3
5
7
8
10
11
12
13
15
16
18
20
21
22
23
25
26
27
28
29
30
> < 09